モノ・ホーミーさん編最終回。公開録音をおこなった書店・葉々社さんに集まった人たちからの質問にこたえるふたり。「あいだで働く仕事につくふたりが気を付けていることは?」「あいだで考えるシリーズをどうデザインしたのか?」核心をつく質問に唸りながら、おしゃべりは脱線気味に広がっていきます。
2023年5月2日、Twitterの音声配信Spaceにて、『自分疲れ』著者・頭木弘樹さんを中心に、3つの本屋さんとつないで、『自分疲れ』について語らう場がもうけられました。ゲストは鳥取・汽水空港のモリテツヤさん、京都・待賢ブックセンターの鳥居貴彦さん、兵庫県朝来市の本は人生のおやつです!!!の坂上友紀さん。そして、司会進行は装丁家の矢萩多聞です。ところが、当日坂上さんの音声の接続にトラブルがあり、冒頭は頭木さん、モリさん、鳥居さん三人でおしゃべり、途中から矢萩多聞が戻り、坂上さんが合流するという予期せぬ展開に……。一部聞き取りづらいところもあるかとおもまいますが、ライブの醍醐味とおもって楽しんでいただけたらとおもいます。
絵と人のあいだではたらく図案家、モノ・ホーミーさんとのトーク。今回は3つの本屋さん(葉々社、TOUTEN BOOKSTORE、Hokabooks)から届いたお便りを紹介しながら、『SNSの哲学』と自分たちがどのようにSNSと付き合っているかおしゃべりしました。「SNSは仕事や展示のおしらせが中心で、個人的なつぶやきはほとんど書かないようにしている」というモノさん。その真意はどんなところにあるのでしょう。
図案家モノ・ホーミーさんは今回の本『SNSの哲学』をどう読んだのでしょうか。 モノさんは子どものとき、毎日のTODOリストをクリアしていくことに忙しくて、自分が何が好きなのか、なにをやりたいのかよくわからなかったといいます。「大人に保護されているいまはいいけれど、そこを出てしまったら、なにもすることないかも…?」先行きが不安というより、不明な日々。保護区から大草原に出たあと、彼女がなんとか生きのびれたのは、そこに絵とあり、人がいたからなのかもしれません。
あいだで考えるシリーズ2巻目『SNSの哲学』(戸谷洋志/創元社刊)の装画を描いてくださった図案家モノ・ホーミーさん編。まずはどうして「図案家」と名乗っているのか、絵を描く仕事をすることになったきっかけなどを伺いました。「そのときは、絵を観た人から、どんなリアクションをもらったらうれしいのか、ってこともわからなかったんです」 モノさんと他者と絵のあいだにうまれる、静かで熱い物語におもわず惹きつけられます。
漫画家・香山哲さん編もとうとう最終回。頭木弘樹さんの『自分疲れ』のゲラを読んでくれた三人の書店員(汽水空港・モリさん、本は人生のおやつです!!!・坂上さん、待賢ブックセンター・鳥居さん)から届いたおたよりを紹介しつつ、ふたりの話題は「絵が描けるとき、描けないときの境目は?」「AIとイラスト」など縦横無尽に飛び火していきます。
前回にひきつづきゲストはベルリン在住の漫画家・香山哲さん。10代の失敗エピソードを伺ったところ、「10代の失敗というより、10代が失敗ですね」と香山さん。意外にもテストの点数に一喜一憂して、成績で人を見下したり、攻撃的になってしまう中高生だったそうです。「"自分"というキャラクターって生まれ持ったものではなく、親がどういうことを言ってくれたか、まわりがどういう価値観をもっていたか、環境によって形成されていくのかもしれない」
ラジオ第一回目のお客さまは、ベルリン在住の漫画家・香山哲さん。いまは自分のペースで絵や漫画を描く仕事をしているけれど、若い時、日本で暮らしていたころは、けっこう自分に疲れてしまうことがよくあったそうです。人にうけたい、社会に対してなにかしなくちゃという気持ちから、自意識が空回りしてしまうこともしばしば。そんな日々から抜け出すきっかけはなんだったのでしょうか。