なぜ「小さなモヤモヤ」が大きなセールスチャンスなのか 一見すると「うちの組織はうまく回っている」と見える現場でも、よく耳を澄ませると小さな違和感や不満が必ず存在します。チームの動きが遅い、同じ作業が何度も繰り返される、重要な業務に集中できない――こうした感覚的な不全感が、日本の職場では「モヤモヤ」として蓄積されていきます。 セールスの立場から見ると、このモヤモヤはただの愚痴ではなく、大きな変革ニーズの入口です。デール・カーネギーの原則「相手の立場から正しく物事を見る」「相手の関心のあることについて話をする」に立ち返ると、真に価値のある営業対話は、自社商品の説明からではなく、お客様のモヤモヤから始まります。 ミニまとめ:モヤモヤはお客様組織のエネルギーを奪う要因であると同時に、変革ニーズの強いサイン。そこに共感し、丁寧に向き合える営業ほど、深い対話の扉を開くことができます。 お客様の「モヤモヤ」はどのように現れるのか モヤモヤは、「御社のサービスが必要です」といった分かりやすい言葉では表現されません。多くの場合、次のような何気ないひと言として表面化します。 · 「チーム全体の動きが、もう少しスムーズになればいいんですけどね…」 · 「マネージャーがコーチングや1on1をしたいと思っていても、日々の業務に追われてしまって…」 · 「同じ作業が何度も発生していて、情報共有がうまくできていない気がするんです」 日本企業では、経営層とミドルマネジメントがそれぞれ異なるモヤモヤを抱えているケースも多く見られます。経営層は中長期的な競争力や人材育成を懸念し、マネージャー層は日々のオペレーションに埋もれて身動きが取れなくなる。東京の外資系企業では、本社はトランスフォーメーションを求める一方、日本拠点は「どう変えればいいのか分からない」という不安を抱えている、という構図もよくあります。 コンサルティブセールスの役割は、こうした何気ない言葉を単なる雑談として流さず、「本質的な課題の入口」として受け止めることです。 ミニまとめ:モヤモヤは、スピード、コミュニケーション、フォーカスに関するささいなコメントとして現れます。優れた営業はこれを聞き逃さず、課題の深堀りにつなげます。 モヤモヤを「明確なビジネス課題」に変換する質問力 モヤモヤに気づいたら、次のステップはそれを一緒に整理し、言語化することです。デール・カーネギーの原則「よく聞き、相手にたくさん話させる」を実践しながら、例えば次のような質問を投げかけてみます。 · 「チームの動きがスムーズでないと感じるのは、具体的にどのような場面ですか?」 · 「マネージャーの本来の役割は何だとお考えですか? 今はそれにどれくらい時間を割けていますか?」 · 「もしこの状態があと1〜3年続くとしたら、どのようなリスクや不安がありますか?」 ここで大切なのは、現状を批判するのではなく、お客様の視点を尊重しながら一緒に整理していく姿勢です。感覚的なモヤモヤはやがて、「生産性の低下」「意思決定の遅さ」「リーダー育成の停滞」「メンバーの主体性不足」「チャンスロス」といった具体的なビジネス言語に変換されていきます。 ミニまとめ:共感的な質問と傾聴によって、感覚的なモヤモヤを、両者が共有できる「明確なビジネス課題」にまで落とし込むことができます。 「痛み」から「ワクワク」へ――未来の姿を共創する 課題が見えてきたら、次は「今の痛み」に留まるのではなく、「望ましい未来」に話を移していきます。「何が問題か?」だけでなく、「どうなっていたら理想的か?」を描くことで、人は痛みから逃げるのではなく、未来に向かって前進できるようになります。これは、デール・カーネギーが強調した「熱意を喚起する」アプローチそのものです。 例えば、リーダーシップ研修であれば、こんな未来を一緒に描いていきます。 · マネージャーが1on1を通じて、コーチング・権限移譲・評価フィードバックを効果的に行っている。 · メンバーが自発的に動き、問題ではなく解決策を持って会話に参加している。 · マネージャー自身がプレイングマネージャーから脱却し、戦略的な業務や部門横断の連携に時間を投資できている。 経営層とマネージャーがこの未来像をありありとイメージできるようになると、モヤモヤは「ワクワク」に変わります。この瞬間、「研修をやるかどうか」の議論ではなく、「いつ・どのように導入するか」の前向きな検討に自然とシフトしていきます。 ミニまとめ:課題を明らかにした後は、「どうなれば理想か」という未来像を一緒に描くことが重要です。痛みから逃げるのではなく、ワクワクする未来に向かって動き出すエネルギーを引き出せます。 事例:『現状で回っている』からリーダーシップ変革へ ある企業では、マネージャー陣からは「現状でも回っているので、あえて負荷をかけて変えなくてもよいのでは」という声が聞かれました。しかし、経営層と対話を重ねると、「将来を担うリーダーをどう育てるのか」「変化に対応できる組織カルチャーをどう作るのか」といった、より深いモヤモヤが浮かび上がってきました。 そこで、マネージャー向けにリーダーシップトレーニングを導入しました。内容は、デール・カーネギーの原則に基づき、信頼関係の構築、心からの評価、コーチングによる成長支援、明確な権限移譲とフィードバックといった行動にフォーカスしたものです。その結果: · マネージャーはメンバーを信頼して任せられるようになり、細かなマイクロマネジメントから解放された。 · メンバーは自発的に動き、課題ではなく提案を持って議論に参加するようになった。 · マネージャー自身も、これまで手を付けられなかった戦略的テーマや他部署との連携に時間を充てられるようになった。 初めは「なんとなく感じていたモヤモヤ」が、行動変容とビジネス成果を伴うリーダーシップ変革へとつながったのです。 ミニまとめ:モヤモヤを入り口に、リーダーシップ開発という具体的な打ち手につなげることで、組織全体の行動と成果を大きく変えることができます。 モヤモヤに耳を澄ます営業習慣をつくる モヤモヤに気づく力は、一度の商談だけで完結するスキルではありません。日々の営業活動の中で、次のような問いを自分に投げかける習慣を持つことが大切です。 · 今日の打ち合わせで感じた「言葉になっていない不安」は何だったか? · 自分は十分にお客様の話を聞き、モヤモヤを安心して話していただける空気をつくれていたか? · 自社のソリューションを、お客様のありたい未来とどう結びつけて説明できたか? この習慣を続けることで、お客様から見たあなたのポジションは「商品を売る人」から「ビジネスの成長を一緒に考えるパートナー」へと変わっていきます。デール・カーネギー・トレーニングが世界中で評価されてきたのも、スキルトレーニングにとどまらず、組織文化や行動の変化をサポートしてきたからこそだと言えるでしょう。 ミニまとめ:モヤモヤに耳を澄まし続ける営業は、単なるベンダーではなく、長期的な成長を支えるビジネスパートナーとして信頼される存在になります。 まとめ:モヤモヤをセールスチャンスに変える3つのポイント · モヤモヤ(漠然とした不満・違和感)は、お客様が変化を必要としている強いサインである。 · 共感的な質問と傾聴によって、モヤモヤを「明確なビジネス課題」と「望ましい未来像」に変換できる。 · デール・カーネギーの原則に基づくソリューションと結びつけることで、モヤモヤを双方の成長につながる具体的なアクションへと転換できる。 デール・カーネギー・トレーニングは、1912年に米国で創設され、100年以上にわたり世界各国でリーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、コミュニケーション、エグゼクティブ・コーチング、そしてDEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)の分野で個人および企業向けの研修を提供してきました。 東京オフィスは1963年に設立され、日本企業および外資系企業、さらには個人の方々の成長もサポートし続けています。単なるスキルトレーニングではなく、組織文化の変革やリーダーとしての成長を後押しすることで、ビジネスの成果につなげます。 私たちは毎週、日本語で役立つビジネス・コンテンツを発信しています。 ビジネスプロTV:隔週木曜日配信(動画+音声)―リーダーシップ、営業、プレゼンテーションなどを深掘り。 ビジネス達人の教え:隔週火曜日配信(音声のみ)―リーダーシップ、セールス、プレゼン力を鍛える実践知をお届け。 公式サイト:www.dale-carnegie.co.jp
ハイブリッド型プレゼンは到達範囲を広げますが、注意が分散しやすく、温度感が下がりがちです。会場は盛り上がるのにオンラインは受け身——その瞬間、影響力も意思決定の速度も落ちます。ここでは、デール・カーネギーの原則に基づき、カメラにも会場にも"同時に届く"実践設計をお伝えします。 なぜハイブリッドは難しく感じるのか? 一つの体験を二つの環境で成り立たせる必要があるからです。会場では表情やジェスチャーが効きますが、オンラインは小さなフレームと一本の音声に依存します。レンズを「機械」と見なすと、誠実さと温かさが失われ、信頼が生まれにくくなります。相手に誠実な関心を向ける——カーネギーの原則をハイブリッドに適用しましょう。 "カメラの向こうの人"を無視すると、二つの聴衆に体験格差が生まれ、エンゲージメントが崩れます。 ピットフォール1:注意の分断と体験の不均衡 フレーミングやスライド運び、対話設計が会場偏重だと、オンライン側は視聴者化します。受け身は質問の質と合意形成を弱め、アクションが遅れます。 会場だけが優遇されると、関与も意思決定も鈍化します。 ピットフォール2:音声品質の軽視 映像の粗は許されても、音の不明瞭さは許されません。ルームマイクの回り込みやレベルの不安定さは認知的負荷を上げ、オンライン参加者はすぐに別作業へ流れます。 音が悪いと関与は落ちる——マイクとルーティングを最優先に。 ピットフォール3:カメラ位置と目線 レンズが低い・外れていると、目が合いません。一次カメラは目線の高さ、スライド画面やコンフィデンスモニターの近くに置き、オンラインにもしっかり語りかけます。 目線が合えば、温度と信頼が戻る。 両方に効く会場設計と機材構成 発表者は"ライブ演出家"の視点を持ちましょう。最小構成の勝ちパターンは、狙いの異なる3カメ+安定した音声チェーン。オンラインに臨場感を、会場には視認性と動きの自由を確保します。 少数精鋭のカメラと強い音声で、二つの体験を一体化。 実践的な3カメ構成 · クローズアップ:胸上〜顔の表情と目線(主役)。 · ワイド:全身と動線の見せ場。 · ルーム/ボード:会場やホワイトボードで文脈と一体感。 近景で"つながり"、全景で"エネルギー"、ルームで"文脈"。 音声設計の鉄則 · 登壇者はピンマイク。衣擦れとゲインを事前に調整。 · 会場質問用に別系統のマイクを用意し、オンラインへ確実に送出。 · 「無音&朗読チェック」を5分:環境ノイズ+本番声量で一段落。 登壇者と会場を分けて収音し、"聞きやすさ"を数分で検証。 スライドとインタラクション設計 · 1枚30〜60秒+言語サインポスト(「オンラインの皆さん、右軸に注目」)。 · カメラ向きの決め台詞を仕込み、要所でレンズに語りかける。 · 5〜7分ごとにミニ投票や短いチャット促しで注意を再同期。 レンズ→会場→レンズのリズムで注意を交互に"指名"。 オンラインの心をどう掴むか(カーネギー流) 原則は「相手に誠実な関心を向ける」。レンズを"人"として扱い、名前で呼び、状況に言及し、動作を言語化します(「今、左のホワイトボードに移動します」)。 温かい呼びかけ+行動の実況で、距離を埋める。 "カメラ親和"の台詞を事前に用意 · 目線の一言:「オンラインの皆さん、今期の最重要指標は——」。 · 包摂の促し:「リモートの方はリスクを二語でチャットへ」。 · 認知の公平:「オンライン→会場→オンライン」の順で発言を拾う。 レンズ向け決め台詞と公平な認知ループで一体感を作る。 主催者と何を"リハーサル"するか 技術と動線の両方です。移動時の画角、Q&Aのマイク受け渡し、13インチ画面での可読性、質問の捌き方(チャットモニター/共同司会)を確認。いつ、誰が、どの映像へ切り替えるかを事前に握ります。 切替とQ&A導線を決めておけば、現場の摩擦は激減。 ハイブリッド登壇チェックリスト · 目線高のカメラ/レンズ近くのモニター。 · ピンマイク+会場用別マイクの二系統。 · レンズ向けの決め台詞を3つ。 · スライドの速度と言語サインポスト。 · 5〜7分ごとの小さな関与イベント。 · 映像切替の合図と責任者を事前合意。 目線・音声・切替の小さな工夫が、二つの体験を一つにする。 まとめ ハイブリッドは「難しい」のではなく、「曖昧な選択」を許しません。レンズを人として扱い、まず音を整え、注意のフォーカスを交互に設計する——それだけで、会場とオンラインの双方から信頼とコミットメントが生まれます。 · 音質最優先。登壇者と会場質問は別系統で収音。 · 目線高のカメラと"レンズ向け"の決め台詞で温度を伝える。 · レンズ/会場の注意を交互に指名し、公平に認知する。 デール・カーネギー・トレーニングは、1912年に米国で創設され、100年以上にわたり世界各国でリーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、コミュニケーション、エグゼクティブ・コーチング、そしてDEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)の分野で個人および企業向けの研修を提供してきました。 東京オフィスは1963年に設立され、日本企業および外資系企業、さらには個人の方々の成長もサポートし続けています。単なるスキルトレーニングではなく、組織文化の変革やリーダーとしての成長を後押しすることで、ビジネスの成果につなげます。 私たちは毎週、日本語で役立つビジネス・コンテンツを発信しています。 ビジネスプロTV:隔週木曜日配信(動画+音声)―リーダーシップ、営業、プレゼンテーションなどを深掘り。 ビジネス達人の教え:隔週火曜日配信(音声のみ)―リーダーシップ、セールス、プレゼン力を鍛える実践知をお届け。 公式サイト:www.dale-carnegie.co.jp
会議や商談で空気が固いとき、多くのマネジャーは「真顔で臨む」ことを選びます。ところが、その緊張感が相手の防御を高め、話が前に進みにくくなることも。日本の高コンテクスト環境では、穏やかな笑顔こそが心理的安全性の合図です。ここでは、デール・カーネギーの原則に基づいて「笑顔」をリーダーシップの実務に落とし込む方法を解説します。 Q:なぜ、厳しい話でも「笑顔」が成果を動かすのか? A:笑顔は脅威認知を下げ、温かさと協調のシグナルを出します。顔の筋肉の動きは気分にもフィードバックし、緊張下でも思考の柔軟性を保ちやすくなります。日本企業のように本音と建前が同居する場では、穏やかな笑顔が「ここは安全だ」という非言語のメッセージとなり、価格交渉や納期、エスカレーションの話題でも相手が耳を傾けやすくなります。 Mini Summary:笑顔は単なる装飾ではなく、脅威を下げて協働を促す実務的なサインです。 Q:重要案件で笑顔は不適切では? A:「軽さ」ではなく「落ち着いた親切さ」を目指します。カーネギーの「笑顔を忘れない」「まず友好的に始める」は、問題を軽視することではなく、メッセージを正確に届けるための前提づくりです。柔らかな表情と明瞭な構成(状況→影響→次の一手)を併用するリーダーは、階層の厚い決裁プロセスでも「誠実で有能」と評価されやすくなります。 Mini Summary:温かさと厳密さは両立する。だからこそ難しい話が伝わる。 Q:不自然にならずに実践するコツは? ① 最初の10~15秒でトーンを設計 入室・入室直後やZoomの冒頭は、穏やかな笑顔で開始し、その後はニュートラルへ。外資系とのクロスボーダー会議では、遅延や文化差を和らげる効果が高いです。 Mini Summary:冒頭の笑顔で場の「初期条件」を味方につける。 ② 笑顔+マイクロ承認をセットに 「共有ありがとう」「その視点は重要です」など、短いバリデーションを添えます。営業・プロダクト・法務が同席する東京の法人営業では、防御反応を下げ、意思決定を早めます。 Mini Summary:温かい表情+一言承認で、摩擦を減らし合意を早める。 ③ 最初の二文を事前に用意 重要会議の前に、落ち着いた笑顔で言う冒頭を台本化:「御社のローンチを守るために、いま見えているトレードオフを共有します。」アドレナリンが上がった瞬間の"険しい素顔"を防ぎます。 Mini Summary:準備した一言が、表情とメッセージのズレをなくす。 ④ アジェンダ転換の"笑顔リセット" 議題の切り替え時に、短く穏やかな笑顔で空気を整えます。長時間の日本式ワークショップでも心理的安全性を維持できます。 Mini Summary:小さな笑顔の区切りが、建設的な集中を保つ。 Q:相手が無表情のままなら? A:緊張を映さず、こちらが主導します。表情は穏やかに保ちつつ、「本日の成功条件は何でしょう?」と一つだけ本質質問を投げ、相手の制約を言語化してあげましょう。日本の現場では"表情を控える"規範が根強いことも。あなたの一貫した態度は時間差で返礼(思わぬ好意や協力)となって返ってきます。 Mini Summary:反応が薄くても、温かさを保つ側が空気を変える。 結論 笑顔は"好印象テク"ではなく、情報受容性と意思決定の質を上げる経営ツールです。デール・カーネギーの原則を核に、営業・社内レビュー・合同ワークショップなど、あらゆる場で小さな表情が大きな成果につながります。 Key Takeaways ・冒頭の穏やかな笑顔で安全を示し、核心は明確に伝える。 ・笑顔+一言承認+準備した冒頭文で"険しい素顔デフォルト"を防ぐ。 ・リーダーの表情は文化になる。望むトーンを自ら増幅させよう。 デール・カーネギー・トレーニングは、1912年に米国で創設され、100年以上にわたり世界各国でリーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、コミュニケーション、エグゼクティブ・コーチング、そしてDEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)の分野で個人および企業向けの研修を提供してきました。 東京オフィスは1963年に設立され、日本企業および外資系企業、さらには個人の方々の成長もサポートし続けています。単なるスキルトレーニングではなく、組織文化の変革やリーダーとしての成長を後押しすることで、ビジネスの成果につなげます。 私たちは毎週、日本語で役立つビジネス・コンテンツを発信しています。 ビジネスプロTV:隔週木曜日配信(動画+音声)―リーダーシップ、営業、プレゼンテーションなどを深掘り。 ビジネス達人の教え:隔週火曜日配信(音声のみ)―リーダーシップ、セールス、プレゼン力を鍛える実践知をお届け。 公式サイト:www.dale-carnegie.co.jp
「新規開拓に時間を取られ、難航案件の火消しで1日が終わる」。それでも数字は伸び悩む——もし、今の優先順位を少し入れ替えるだけで、紹介が連鎖し、商談の質も量も上がるとしたら?営業研修のグローバルリーダーであるデール・カーネギーの原則に基づき、満足しているお客様へマネージャーがあえて"同行"することで生まれる好循環の作り方を解説します。 なぜ「満足顧客への同行」が今すぐ必要? 多くのチームで、同行は「問題対応時」や「難航案件」に偏りがち。結果、チーム内で「同行=火消し」の空気が定着します。しかし、日本企業や外資系企業の法人営業では、信頼が醸成された既存顧客こそ"率直な経営課題"や"他部署のニーズ"が引き出せる最前線。満足顧客ほど、東京の法人営業における決裁プロセスのハードルを越える紹介を自然に生み出します。 ミニサマリー:満足顧客は「率直な示唆」と「紹介」をもたらす最重要接点。 何が起きる?—好循環のメカニズム 信頼が高い顧客は、意思決定者や関連部門を紹介してくれる確率が高い。紹介が増えれば、提案の初速が上がり、案件難易度は下がる。成功体験がチームに共有され、再現性が生まれ、売上は属人化から脱却します。 ミニサマリー:紹介→短期成果→成功体験の共有→再現性——この循環で組織学習が進む。 何を準備する?—訪問前チェックリスト 1. 目的の明確化:顧客価値の再発見と仮説検証(活用状況、未開拓の隣接課題) 2. 役割分担:担当者が主役、マネージャーは質問設計と関係拡張に専念 3. 証拠の持参:成果データ、業界別ユースケース、日本市場の規制・商習慣対応例 4. 紹介導線:他部署・関連会社・グループ企業・パートナーに広がる具体的シナリオ ミニサマリー:目的・役割・証拠・紹介導線が"短時間高密度"の鍵。 面談で何を聞く?—Q&A型で深掘り Q. いま最も時間を奪っている業務は?なぜ削減できていない? Q. 成果を阻む社内プロセス・承認フローは?誰が影響力を持つ? Q. 来期の重点KPIは?先行指標は何で、どの部門が握っている? Q. ほかに同様の課題を抱える部署や関連会社は?紹介いただける方は? ミニサマリー:経営課題、KPI、承認構造、紹介可能性の4点を押さえる。 デール・カーネギー原則をどう活かす? 「相手に誠実な関心を寄せる」「重要感を与える」「よく聴く」。売り込みの下心を捨て、感謝を言語化し、顧客が評価する価値を深く理解することが次の提案の種になります。 ミニサマリー:原則の実践=信頼の増幅装置。誠実さは紹介を呼ぶ。 自然に紹介を生む一言 「御社内で、同じお悩みを抱える部門や関連会社はありますか?私たちからの提案でなく、まずは〇〇様の観点で課題を整理するお手伝いをさせてください。」 ミニサマリー:紹介依頼は"顧客の顔が立つ"形で、負荷を増やさない提案に。 現場定着のステップ(外資・日系どちらでも使える) Step1:週1枠の"満足顧客アポ専用"同行スロットを確保 Step2:面談直後に3点要約(価値、未解決課題、紹介候補)を社内共有 Step3:1週間以内に紹介面談を確定、議事メモは決裁プロセスに直結 Step4:四半期ごとに"満足顧客ポートフォリオ"を可視化し、拡張余地を棚卸し ミニサマリー:時間を先にブロックし、学びを"紹介と決裁"に接続する。 よくある落とし穴と回避策 ・売り込み感が出る:顧客の成功事例や感謝から入る ・マネージャーが主役化:質問と要約に徹し、場の主導は担当に戻す ・紹介依頼が抽象的:人名・部門名・課題軸を具体化し、次の1アクションを明確化 ミニサマリー:"誠実さ・主体の尊重・具体化"で失速を防ぐ。 クロージング・サマリー—Key Takeaways ・満足顧客は最強の成長エンジン。紹介と示唆を引き出す最優先接点 ・カーネギー原則の実践が信頼を増幅し、再現性のある成果を生む ・時間を先に確保し、学びを紹介と決裁に直結させる運用に落とす プロモーショナル・ブラー(必ず掲載) デール・カーネギー・トレーニングは、1912年に米国で創設され、100年以上にわたり世界各国でリーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、コミュニケーション、エグゼクティブ・コーチング、そしてDEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)の分野で個人および企業向けの研修を提供してきました。 東京オフィスは1963年に設立され、日本企業および外資系企業、さらには個人の方々の成長もサポートし続けています。単なるスキルトレーニングではなく、組織文化の変革やリーダーとしての成長を後押しすることで、ビジネスの成果につなげます。 私たちは毎週、日本語で役立つビジネス・コンテンツを発信しています。 ビジネスプロTV:隔週木曜日配信(動画+音声)―リーダーシップ、営業、プレゼンテーションなどを深掘り。 ビジネス達人の教え:隔週火曜日配信(音声のみ)―リーダーシップ、セールス、プレゼン力を鍛える実践知をお届け。👉 公式サイト:www.dale-carnegie.co.jp
「オンラインだと笑顔が出ない」「反応が薄い」——多くの日本企業や外資系企業のミーティングで起きている"伝わらない問題"。営業研修のグローバルリーダーであるデール・カーネギーの原則に基づき、画面越しでも信頼と熱量が届く、実務直結の手順をまとめました。 Q1. なぜオンラインだと笑顔が出づらく、表情が硬くなるのか? 評価不安と自己監視が原因です。カメラは"常時面接"のような緊張を生み、真面目さの過剰表出につながります。結果として、心理的安全性が下がり、ディスカッションの質や記憶定着も低下します。 対策:会議冒頭に「カメラ角度とフレーミング30秒チェック」を全員で実施。さらに「笑顔で接する(D・カーネギー)」をチーム規範に明文化し、最初の30秒は意図的に"口角を上げて"話し始める習慣を。 ミニ要約:硬さの正体は評価不安。最初の30秒で"笑顔スイッチ"を入れると空気が変わる。 Q2. どのカメラ位置・画角なら「親しみ+プロ感」が両立する? 黄金比:目線とカメラを同じ高さ、顔の中心を画面中央、頭上に指2本ぶんの余白。ノートPCなら台で底上げし、見下ろし・見上げを排除。 照明:顔の正面〜やや斜め上からの単純照明でOK。逆光は避ける。 環境:仮想背景を使う場合はコントラストを弱め、境界で手が透けない設定に。 ミニ要約:目線合わせ+中央寄せ+適正余白で、親しみと信頼感が同時に上がる。 Q3. オンラインで声が平坦になるのを、即改善するには? 3点セット:①強調語に0.5秒の"間"、②大事な数字・固有名をワントーン上げる、③文末を言い切る。 テンポ設計:日本の決裁プロセスでは"要点→根拠→選択肢"が効く。各ブロックの最初の一文を8〜12秒で明瞭に。 原則接続:「心からほめる」「誠実な関心を寄せる」を音声で示すには、相手の発言を要約→具体称賛→質問の順。 ミニ要約:間・トーン・言い切りの3点で、平坦さが消える。要点先出しで決裁も進む。 Q4. ジェスチャーはどこで、どう使えばカメラで"消えない"? 可視ゾーン:肩〜頭の高さの"顔まわり"で、ゆっくり・大きく・2回繰り返す。 意味付け:数値は指で、対比は手の幅、結論は手の重ね。仮想背景で透ける場合は胸前でやや内側に。 メモ:トラックパッド操作をやめ、立って話すと両手が自然に可動。 ミニ要約:顔の近くで"ゆっくり2回"。意味のある手の形で記憶に残す。 Q5. 会議運営で「心理的安全性」をどう設計する? 冒頭ルール:1分のアイスブレイク質問(例:「この案件でいちばん不安な点は?」)→全員一言。 進行:5〜7分ごとにリアクション点呼(挙手・絵文字)、賛成・懸念を見える化。 クロージング:決定事項/宿題/期限を、司会が**"復唱"**。D・カーネギーの「相手に重要感を持たせる」を徹底。 ミニ要約:全員発話→反応の見える化→復唱で、オンラインでも安全性と合意形成が加速。 【まとめ:Key Takeaways】 最初の30秒で"笑顔と目線"を整えると、空気と記憶定着が変わる。 声は"間・トーン・言い切り"。構成は要点→根拠→選択肢で決裁を前に進める。 ジェスチャーは顔まわりでゆっくり2回。会議は全員発話→見える化→復唱で締める。 【プロモーション・ブラー(必ず末尾に付与)】 デール・カーネギー・トレーニングは、1912年に米国で創設され、100年以上にわたり世界各国でリーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、コミュニケーション、エグゼクティブ・コーチング、そしてDEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)の分野で個人および企業向けの研修を提供してきました。 東京オフィスは1963年に設立され、日本企業および外資系企業、さらには個人の方々の成長もサポートし続けています。単なるスキルトレーニングではなく、組織文化の変革やリーダーとしての成長を後押しすることで、ビジネスの成果につなげます。 私たちは毎週、日本語で役立つビジネス・コンテンツを発信しています。 ビジネスプロTV:隔週木曜日配信(動画+音声)―リーダーシップ、営業、プレゼンテーションなどを深掘り。 ビジネス達人の教え:隔週火曜日配信(音声のみ)―リーダーシップ、セールス、プレゼン力を鍛える実践知をお届け。 👉 公式サイト:www.dale-carnegie.co.jp
止まったらすべてが崩れるのではないか」――多くのリーダーが抱える不安です。ですが、営業研修のグローバルリーダーであるデール・カーネギーの原則では、立ち止まり休息を取ることこそがリーダーの責任だと示されています。 なぜ休むことに罪悪感を覚えるのか? 日本の管理職や法人営業の現場では、不況や市場変動に常に追われています。その中で「今は休めない」と考えがちです。しかし過剰な不安は判断力を鈍らせ、チーム全体に悪影響を及ぼします。休むことは弱さではなく、冷静さを保つための戦略です。 休息はチームの成長につながる 「自分がいなければ回らない」という思い込みは、部下の成長を妨げます。リーダーが抱え込みすぎると、周囲は任されていないと感じ、自発性を失います。信頼して任せることが、持続可能な組織を育て、成果を拡大させます。 今日からできる3つの習慣 · 「今日一日」に集中する · 1日5分の休息をつくる · 周りを信じて任せる これはデール・カーネギーの『道は開ける』に基づく原則です。小さな一歩の積み重ねが未来の成果を大きく変えます。 Key Takeaways · 休息はリーダーの責任であり、弱さではない。 · 信頼して任せることで、組織は成長し続ける。 · 習慣化することで判断力・成果が持続する。 デール・カーネギー・トレーニングは、1912年に米国で創設され、100年以上にわたり世界各国でリーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、コミュニケーション、エグゼクティブ・コーチング、そしてDEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)の分野で個人および企業向けの研修を提供してきました。 東京オフィスは1963年に設立され、日本企業および外資系企業、さらには個人の方々の成長をサポートしています。単なるスキルトレーニングではなく、組織文化の変革やリーダーとしての成長を後押しし、成果につなげます。 👉 公式サイト:www.dale-carnegie.co.jp
今日のテーマは「予算が厳しい」と言われたとき、営業としてどう行動すればよいか、その極意をお伝えします。 Q1: なぜ「予算が厳しい」と言われるのか? 営業をしていると必ず耳にする断り文句の一つが「予算がない」という言葉です。 実際に予算が足りない場合もありますが、多くの場合、その裏には「優先順位」や「本当に解決したい課題」が隠されています。 まとめ:予算の問題は本当の理由ではなく、課題や期待を見極めるチャンスです。 Q2: 顧客の優先順位をどう理解するのか? 顧客に「予算が厳しい」と言われたら、すぐに引き下がるのではなく、質問で深掘りしてみましょう。 「今、一番優先している課題は何でしょうか?」 「今回の提案で期待される成果は何ですか?」 こうした質問を通じて、顧客と一緒に価値を描くことができます。 まとめ:相手の優先順位を理解し、価値を共創することが営業の第一歩です。 Q3: 小さな一歩から提案できるか? 大きな契約や全面導入を最初から提示すると、心理的ハードルが上がります。 その代わりに「トライアル」や「段階的導入」を提案すると、顧客は安心して前進できます。 まとめ:小さな一歩を共に踏み出す提案が、長期的な信頼構築につながります。 Q4: 社内調整をどうサポートするか? 予算が確保できても、社内の合意形成が難しい場合があります。 そのときは「決裁者に伝わりやすい資料を一緒に作りましょう」と働きかけることが有効です。 顧客の社内調整をサポートすることで、さらに信頼が深まります。 まとめ:社内調整の支援は、営業が提供できる大きな付加価値です。 まとめと学び 営業は単にモノを売る仕事ではなく、信頼を築き、価値を共に創る仕事です。 予算の壁を超えるには、顧客理解・小さな提案・社内支援の三つを意識してください。 その積み重ねが最終的に成果と喜びにつながります。 デール・カーネギー・トレーニングは、1912年に米国で創設され、100年以上にわたり世界各国でリーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、コミュニケーション、エグゼクティブ・コーチング、そしてDEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)の分野で個人および企業向けの研修を提供してきました。 東京オフィスは1963年に設立され、日本企業や外資系企業、そして個人の成長をサポートしています。単なるスキルトレーニングにとどまらず、組織文化の変革やリーダーの成長を後押ししています。 👉 詳しくは公式サイト:www.dale-carnegie.co.jp
私たちがクライアント企業からトレーニングのご相談を受ける際に、よく話題にのぼる課題の一つが、「同僚・上司・部下など、社内の関係者に対して説得力をもって話すにはどうすればいいのか?」というテーマです。 自分のアイデアや提案にしっかりと共感や賛同を得たいと思うのは、ごく自然なことです。にもかかわらず、なかなか納得してもらえないという経験をしたことがある方も多いでしょう。その要因の多くは、話の「伝え方」や「切り出し方」にあります。 現代のビジネス環境はスピード感に満ちており、人々の集中力もより短くなっていると言われています。そんななか、聴き手は最初から「結論」や「要点」を求めてくることが増えています。たとえば、プレゼンの最中に上司から「で、要するに?」と聞かれた経験のある方もいらっしゃるかもしれません。 ビジネス文書では「結論から書く」ことが有効であり、冒頭にエグゼクティブ・サマリーを入れるのが一般的です。 しかし、聴き手から共感を得たいときや、納得して行動してもらいたいときのプレゼンや会話では、 結論から先に伝えてしまうと、かえって相手の理解や納得を得にくくなることがあります。 結論だけでは、聴き手の心は動かないのです。 たとえば、「マーケティング予算を30%増やし、キャンペーンを実施しましょう」と伝えたとします。内容としては非常に価値のある提案かもしれません。しかし、前提や背景が語られないまま突然結論を伝えると、相手は「なぜ?」という疑問を感じ、納得よりも疑念が先に立ってしまうこともあります。 これは決して聞き手が否定的なのではなく、まだ十分な理解に至っていないだけのこと。大切なのは、「どのようにその結論に至ったのか」というプロセスを、相手と共有することです。つまり、聴き手の頭の中に「舞台・ステージ」を整えることから始めるのです。 人気お笑い芸人がオチから話し始めないように、説得力ある話し手は、結論に至るまでの背景や文脈を丁寧に描きます。登場人物、場所、時間の流れ、そしてデータや事実を組み合わせることで、聞き手は自然とその話の世界に引き込まれていきます。 このように話の舞台が整ったうえで結論が提示されれば、それは単なる意見ではなく、「聞き手自身がすでに予想していた答え」として受け取られることになります。こうした状態がつくれれば、反論ではなく共感や納得が引き出されるのです。 もちろん、話が長すぎると本末転倒です。ビジネスの場ではテンポも重要。ストーリーテリングは短編小説のように、簡潔かつ要点を押さえた構成が求められます。聞き手がスムーズに理解できるよう、話の流れを丁寧に整理することが大切です。 ポイントは、「結論を導き出すための文脈を、自然に、かつ的確に提示すること」。この構成ができれば、相手は自分自身で結論や答えにたどり着いたかのように感じ、提案への同意はぐっと得やすくなります。 では、実際にどのようにストーリーを構成すればよいのでしょうか。 まず最初に、「聴き手にとってもらいたい行動」を頭の中で明確にします。そして、その行動を勧めるに至った「理由」や「背景」を深掘りしていきます。 それはいつ、どこで起きたことなのか どのような人物が登場するのか どんな出来事や観察があったのか どのようなデータや根拠があるのか これらを、相手の目に浮かぶように言語化していきます。 そして、実際に話す際は、「聴き手に取ってもらいたい行動」から話すのではなく、背景と出来事から話します。 人は物語が大好きです。昔むかしあるところに。。。とはじまるあの子供のころから慣れ親しんだ物語のように、それが起こった時と場所を描き、登場人物を紹介し、何が起こったのかを語る。そうすれば、聴き手はまるでその場にいたかのように、私達の話を追体験できるようになります。 そして、クロージングについてです。 人は、最後に聞いたことを最も記憶に残しやすいものです。そのため、話の最後にはもう一度要点を明確に伝えましょう。 結論はシンプルに、「聴き手にとってもらいたい行動」は一つに絞る 聴き手のメリットは「一番強いもの」だけにフォーカスする たくさんのメリットを挙げるよりも、たった一つの強力なメリットを伝えるほうが、聞き手の印象に強く残ります。ここで大切なのは「明確さ」です。 ストーリー全体の構成は次のような順番と配分で話します。 1.背景・出来事:90% 2.聴き手にとってもらいたい行動:5% 3.聴き手のメリット:5% つまりストーリーのほとんどは背景と出来事をお話しするということになります。このようにストーリーを組み立てられれば、私達が結論を伝える頃には、聞き手の心の中に「それは当然の流れだ」と感じる準備ができているはずです。 「本当の説得力」とは、相手に無理に同意させる力ではなく、相手が自然と納得し、動きたくなるよう導く力のことです。共感を呼び、自然な流れでストーリーを導くことができれば、どんな場面でも相手の「心を動かす」ことができます。 明快で、コンパクト、そして心に残る伝え方。これこそが、私たちが身につけたい影響力の真髄です。 ですから皆さん、相手に行動を促したいときは、背景・理由・メリットをストーリーテリングで伝えてみましょう。 そうすれば、どんな提案も「それならやろう」と、相手のほうから動き出してくれるようになります。 今日も「ビジネス達人の教え」をお聞き頂きありがとうございました。 新たな気づきはありましたか? さて、次回のエピソードは、エピソード111です。次回のエピソードもぜひチェックしてみてください。 それでは、次回の「ビジネス達人の教え」でお会いできる事を楽しみにしております。 ありがとうございました!
「まず第一に、今この瞬間に集中することです」そう語るのは、歴史に名を刻むテニスプレイヤー、ノバク・ジョコビッチ選手です。 グランドスラムで歴代最多の24回の優勝を果たした彼でさえ、「言うのは簡単でも、実践するのは難しい」と語ります。 これまでの失敗や、まだ起きてもいない未来の不安に心を奪われてしまうと、「たった今、この瞬間」に意識を集中することがいかに難しいかを、私たちも日々感じているのではないでしょうか。 今に集中、つまりゾーンに入ると私たちは思いもよらない力を発揮します。過去や未来にとらわれず心と身体と魂が一体となり、三つ巴の力が絶妙に寄りあわせられるのです。 デール・カーネギーもこう語っています。❝ 今日という1日の区切りで生きよ ❞1日という「密閉された部屋」の中に心を置くことで、私たちは過去への後悔や未来への不安から自分を守り、目の前の一歩に意識を向けることができるのです。まさに、「今に集中すること」について語る言葉です。 リーダーの皆さんにとって、日々の業務はとても多彩です。 電話やメッセージへの対応、打ち合わせや会議、プロジェクトに関する相談など、人とのつながりの中で時間が進んでいきます。 さらに合間には、メールやSNSにも意識が向かうこともあるでしょう。このような環境では、「今この瞬間」に意識を向けること自体が難しいと感じるのも当然です。 しかし、「今に集中する力」は、生まれ持った資質だけではなく、トレーニングによって育てられるスキルです。 その第一歩が、「一日の計画を立てること」。 リーダーシップ研修などで「今日の予定を書き出していますか?優先順位をつけていますか?」と聞くと、中には「その日の優先順位をつけたとしても朝にメールチェックをしたら緊急案件が目に飛び込んできて、結局予定どおりにいかない。スケジュールを細かく決めても結局お客様や上司や部下からの依頼や相談で計画通りにいかないんです。」とおっしゃる方々も多くいらっしゃいます。 しかし実は「変化を前提にした計画」こそが、"今この瞬間"に最善を尽くすために必要な柔軟性を養うための土台になるのです。 そこでおすすめしたいのが、アナログな「鉛筆」。 いまではフリクションペンでも構いません。優先順位が変わったら、軽く消して書き直せば良いのです。完璧な計画を立てようとするのではなく、「今日は何に集中したいか」を整理をすると、気持ちがぐっと楽になり、意識も自然と"今"に向きます。 そして鉛筆を推奨するもう一つの理由は、スケジュール確認のつもりがスマホやパソコンでメールやSNSに気を取られ、意識が逸れてしまうことが少なくないからです。 大学時代、教授が見せてくれた1枚の漫画を、いまでもよく覚えています。 執筆に取りかかろうとする作家が、アイロンをかけたり掃除を始めたり、芝を刈ったりと、あらゆることを「優先」してしまう様子が描かれていました。これは決して他人事ではありません。 デール・カーネギーも ❝ 私たちは人生の大仕事を一度に成し遂げようとして失敗する。 代わりに、今日できること一つに集中せよ ❞ と言っています 私たちは、「本当に取り組みたいこと」ほど、完璧を求めるあまりに緊張や恐れを感じてしまい、つい後回しにしてしまうのです。でも、リーダーとして最も大切なのは、まさにその"本当に向き合うべきこと"に安心して取り組むこと。 リーダーが自分にしかできない価値ある仕事に時間を費やす事ができれば組織にとっても良い影響があります。 価値ある仕事に時間を費やすためには、集中力とエネルギーが必要であり、その時間は「意識して確保」しなければ、決して自然には生まれません。 そこで活用したいのが、「ブロックタイム」です。 あらかじめカレンダーに自分のための"集中タイム"を確保するのです。 これは誰かとの約束ではなく、"自分との約束"です。通知をオフにし、会議も入れず、1つのことにじっくり取り組むための静かな時間をつくりましょう。 最後に、ぜひ心に留めておきたいことがあります。 私たち全員に、1日に与えられている時間は等しく24時間。 それをどう使うかが、未来の結果をつくります。「今」という時間に集中し、無心になる。 つまり、ゾーンに入るということは、自分と誰かを比較することも、自分を疑うことも忘れ、 無我夢中で、ただ「今」に没頭することなのです。 リーダーの皆さん、慌ただしい日々の中だからこそ、意識して"今に集中"してみましょう。 そうすれば、気が付けば、かつて思い描いたビジョンの世界を、現実として生きている自分に出会うことができます。 今日も「ビジネス達人の教え」をお聞き頂きありがとうございました。新たな気づきはありましたか?さて、次回のエピソードは、エピソード110です。次回のエピソードもぜひチェックしてみてください。それでは、次回の「ビジネス達人の教え」でお会いできる事を楽しみにしております。ありがとうございました! 優れた人になるには ビジネス達人の教えは、毎週第2火曜日に3つの連動したコンテンツ:リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション・スキルを配信します。 3つの重要なスキル ビジネスで成功するためには、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション・スキルの3つの分野すべてで優れている必要があります。リーダーは自分のアイデアを売り込み、優れたプレゼン能力を発揮しなければなりません。営業担当者は、顧客をリードし、ソリューションをプレゼンテーションすることに長けていなければなりません。 優れている」ことの必要性 優れた人とはどういう人でしょうか?それは、ただ単に優秀なだけでなく、より高い段階にいて、さらに強みを持っている人です。私たちは競争の激しい世界で生き残っていかなければなりません。そのためには、ライバルや競合より優位な状況をつくり出す必要があります。 優れた人になる近道 自分自身で試行錯誤しながら学ぶこともできますが、それには多くの労力と時間がかかります。専門家から学べば、独学よりはるかに早く、時代の流れの変化に沿った内容を吸収することができます。 ソフト・スキル・トレーニングの専門組織 デール・カーネギーは、1912年に設立された世界最大級のソフト・スキル・トレーニング会社です。過去100年以上のビジネスの歴史の中で、世界が急速な変化と進歩のサイクルを経験してきた中、デール・カーネギーはクライアントのみなさまから、ニーズや課題に関するフィードバックを直接受け取ることにより、常にビジネスの最先端を走っています。 ウェブサイト コースのスケジュールの確認やeブックのダウンロードはこちらから。www.dale-carnegie.co.jp ビジネス・ポッドキャスト マルチタスクをしながら、音声を聴くことが好きな方のために、2つのビジネス・ポッドキャストを配信しています: 「ビジネス達人の教え」は2週間ごとの火曜日、「ビジネスプロポッドキャスト」は2週間ごとの木曜日に配信されます。
新しいクライアントとの出会いは、未来を切り拓く大きな可能性を秘めています。 一方で、かつてのクライアントと再び向き合うことも、同じように価値のある、大切な活動です。 しかし現実には、セールスパーソンとして、休眠顧客へのアプローチに躊躇してしまう方もいらっしゃるかもしれません。 「久しぶりに連絡して嫌がられないだろうか」——そんな心理的なハードルを感じるのも無理はありません。 クライアントとの距離が生まれた背景には、先方の方針転換や担当者の異動、社会的な事情、あるいは我々側の至らぬ点など、さまざまな要因があるものです。 私たちは日々変化しています。サービスの質、提案の内容、そして私たち自身も成長を続けています。 かつて必要とされなかった提案や、以前はご満足いただけなかったソリューションも、今の状況においてはクライアントにぴったり寄り添えるかもしれません。 そして今の自分であれば、よりよいサービスを自信を持ってお届けできる、そんなタイミングが来ているかもしれません。 実際、私自身も過去のクライアントから長い時間を経て再びご連絡をいただき、7年ぶりに新たな商談へとつながった経験があります。 また、クライアントが転職先からご連絡をくださるという、心温まる再会も数多くありました。 今月もそのような一本のお電話から、自然と笑顔になるひとときを過ごしました。 こうした出来事は、時間を越えて信頼が生き続けていた証です。 そして、先方からのご連絡を待つだけでなく、私たちから一歩を踏み出すことも同じくらい価値のあることです。 私は、過去のクライアントに勇気を出して連絡し、オフィスにお伺いした際、その方があれから、3年の時を経て少しずつ周りに心を開き、これまでと違う自分に向き合い、周りに自分の新しい一面を見せてみるということに取り組んでいるというお話を伺いしました。その挑戦をお聴きして、思わず涙がこぼれました。 その経験は、再びビジネスに繋がらなくても、過去のクライアントの努力や変化、成功を祝福できたこと自体が、私たちサービス提供者にとっての大きな報酬であり、次への原動力になりました。 その祝福が巡り、感謝の循環が生まれれば、それはやがてセールスという仕事そのものの価値を変えていきます。 セールスの仕事は、単なる取引ではなく、「クライアント=推し」として、愛と情熱を注ぐ"推し活"のような喜びに満ちた営みとなり、そのようなマインドでクライアントに接するセールスパーソンは無敵の存在になります。 文字通り敵を作らず、愛されながら成果がついてくる、そんな理想的な在り方に近づけるのです。 皆さまも、過去のご縁に、こちらから勇気を出して再び連絡を取ることで、心から感謝されることはあるのではないでしょうか。 「連絡してくれてありがとう」「その後おかげ様で快適に過ごしています!」——そんな言葉をいただけたときの喜びは、セールスに携わる者にとってかけがえのない瞬間です。 ご縁を温め直すことは、未来を照らす行動です。 再び関係を結び直すことは、単なる取引の再開ではなく、信頼の再構築であり、未来への新たなスタートラインに立つことでもあります。 ですから皆さん、勇気を出して、休眠顧客との再会の扉をそっと開いてみましょう。 そうすれば、かつて植えた信頼の種が、人知れず花を咲かせているのを見つけ、祝福することができます。 優れた人になるには ビジネス達人の教えは、毎週第2火曜日に3つの連動したコンテンツ:リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション・スキルを配信します。 3つの重要なスキル ビジネスで成功するためには、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション・スキルの3つの分野すべてで優れている必要があります。リーダーは自分のアイデアを売り込み、優れたプレゼン能力を発揮しなければなりません。営業担当者は、顧客をリードし、ソリューションをプレゼンテーションすることに長けていなければなりません。 優れている」ことの必要性 優れた人とはどういう人でしょうか?それは、ただ単に優秀なだけでなく、より高い段階にいて、さらに強みを持っている人です。私たちは競争の激しい世界で生き残っていかなければなりません。そのためには、ライバルや競合より優位な状況をつくり出す必要があります。 優れた人になる近道 自分自身で試行錯誤しながら学ぶこともできますが、それには多くの労力と時間がかかります。専門家から学べば、独学よりはるかに早く、時代の流れの変化に沿った内容を吸収することができます。 ソフト・スキル・トレーニングの専門組織 デール・カーネギーは、1912年に設立された世界最大級のソフト・スキル・トレーニング会社です。過去100年以上のビジネスの歴史の中で、世界が急速な変化と進歩のサイクルを経験してきた中、デール・カーネギーはクライアントのみなさまから、ニーズや課題に関するフィードバックを直接受け取ることにより、常にビジネスの最先端を走っています。 ウェブサイト コースのスケジュールの確認やeブックのダウンロードはこちらから。www.dale-carnegie.co.jp ビジネス・ポッドキャスト マルチタスクをしながら、音声を聴くことが好きな方のために、2つのビジネス・ポッドキャストを配信しています: 「ビジネス達人の教え」は2週間ごとの火曜日、「ビジネスプロポッドキャスト」は2週間ごとの木曜日に配信されます。
プレゼンテーションをしていて、「あれ、いま自分の話、ちょっと単調だったかな」と感じたことはありませんか? あるいは、しっかり準備して話しているはずなのに、聴衆の反応が今ひとつ…と感じる場面。実はそれ、内容の問題ではなく、「伝え方」に変化がないことが原因かもしれません。 人は、ずっと同じトーンやテンポで話をされると、次第に内容が耳に入らなくなってしまうものです。どれだけ良い話でも、"一本調子"だと伝わりにくい。 だからこそ、声の抑揚や間の使い方、ジェスチャーなど、表現の「強弱」を意識することが大切です。 以前、あるイベントで2人のプレゼンターの発表を連続して見る機会がありました。 最初の方は、エネルギー全開。登場した瞬間から会場を巻き込み、力強い声とダイナミックな動きで、まさに全力投球のプレゼンでした。その熱意は素晴らしく、強い印象を残しました。 そして次に登壇したのは、まったくタイプの異なる方でした。声は穏やかで、テンポもゆったり。はじめは、「もう少し大きな声で話したらさらに伝わりやすいのではないかな?」と感じたのですが、話が進むにつれて、その言葉が聴衆の心にしっかり届いているのがわかりました。 一方的に「話す」のではなく、まるで目の前の一人ひとりに「語りかけている」ような雰囲気。そこには、明らかに「対話」が生まれていたのです。 この2人のプレゼンを見て、私は実感しました。 どちらのスタイルにも、それぞれの力がある。 そして思ったのです。 もしこの2つの良さをうまく組み合わせることができたら、さらに心に届くプレゼンになるのではないか。 情熱を持ってしっかりと伝える力と、静かに語りかけるように届けるやさしさ。 その両方を使い分けられるようになると、プレゼンは「情報提供」ではなく「体験」へと変わります。 プレゼンでは、自分の「得意なスタイル」に偏ってしまいがちです。でも、聴衆は一様ではありません。 力強い話し方に心を動かされる人もいれば、静かな語り口でじっくり伝えてほしい人もいます。 だからこそ、プレゼンには「変化」や「幅」が必要なのです。 声のトーンに緩急をつけたり、スピードを調整したり、間を取ったりすることで、メッセージはより深く、効果的に届きます。 多くの人がスライドの準備には時間をかけますが、「どう話すか」の準備には意外と時間をとりません。 プレゼンをより効果的に行うためには、次の要素を意識してみましょう: 1 声のトーンをどこで上げるか、どこで落とすかを計画する 2 表情やボディランゲージに意識を向ける 3 ストーリーの流れに合わせて、テンポや雰囲気に変化をつける 4 スピーチを4~5分ごとのブロックに分け、各パートに合った表現方法を検討する 5 そして何より、練習あるのみ! 切り替えのタイミングを体に覚えさせることで、本番でも自然に表現できるようになります。 最後に、私が常々クライアントのプレゼンをコーチングをする際に大切にしていることは、「自分らしいプレゼンをしていただくこと」です。 どんなに表現を工夫しても、作ったような話し方では聴衆の心には届きません。上手に演じるのではなく、裏表のない、誠実な自分自身の言葉で語ること。それこそが、プレゼンにおける最高の「おもてなし」だと思うのです。 裏表がないから、オモテナシなのです。 ですから皆さん、自分の個性や想いを大切にしながら、伝え方に変化と工夫を加えましょう。 そうすれば、聴衆にとっても、自分にとっても、心地よいオモテナシのプレゼンテーションが生まれます。
クライアントの方々とお話ししていると、特に経営者や人事の方から、こんなご相談をよくいただきます。 「あるリーダーが高圧的で、その人がいるとメンバーが発言や挑戦ができないんです。本人にも伝えたけど、改善が見られなくて…」 ああ、そういうリーダー、うちの組織にも思い当たるかも。そう感じた方もいらっしゃるかもしれません。 なぜそのリーダーは、無意識に、あるいは時に意図的に、周囲の声を封じてしまうのでしょうか? そして、それを変えていく方法は本当にあるのでしょうか? 私はこのようなご相談を受けるたびに、「リーダーの方含め、誰もが安心して、そして自分らしく意見や想いを共有できる環境」を創るお手伝いができたらなと思います。 多くの方が「心理的安全性が大切」ということは頭では理解しています。 でも、それを実際の行動にどう落とし込めばいいのか。 その答えを探して、私たちは迷い続けているのではないでしょうか。 そこで今回は、信頼と心理的安全性を育むための4つの習慣をご紹介します。 これらは、デール・カーネギーの時代を超えた原則にも通じる、リーダーの「あり方」に深く関わるものです。 信頼と心理的安全性を育む4つの習慣を見てまいりましょう。 1. 批判、非難もしない。不平も言わない。 人は、指摘されると無意識に自分を守ろうとし、反発するものです。 だからこそ、誰かのミスを見つけたときは、「人」ではなく「課題・改善」に意識を向けることが大切です。たとえば、「なんでそんなことをしたの?」ではなく、 「今後、同じことを防ぐには、どこを見直したらよさそうかな?」と問いかけてみる。 こうした言葉の選び方ひとつで、空気は大きく変わります。 相手を尊重しながら本質に向き合う。それが、信頼を損なわずに課題を解決するリーダーの姿勢です。 2. 誠実な関心を寄せる。 時に、あるメンバーの態度や反応に「なぜ?」と感じる場面は少なくありません。 ただ、その言動の裏には、本人なりの価値観や事情、これまでの経験があるのかもしれません。 たとえば、過去に厳しく責められる経験があると、先手を打つような強い言い方や行動になってしまうこともあるのです。 そうした背景に思いを馳せ、安易にジャッジせず、まずは関心を持って接してみる。 それだけで、相手の心の扉が少し開くことがあります。 そして、メンバーもまた、「このリーダーは自分を理解しようとしてくれている」と感じたとき、力を抜いて挑戦できるようになるのです。 自分をわかろうとしてくれる人のためなら、がんばろうと思える―― そんな関係性こそが、心理的安全の礎になります。 3. 相手にその考えを自分のものと思わせる。 人は「言われたからやる」より、「自分で気づいたからやる」の方が圧倒的に行動に移しやすいものです。 もちろん、指示命令が必要な場面もあります。 ただ、それだけでは、受け身の姿勢を生み、内発的なやる気を損なうこともあります。 そこで有効なのが「問いかけによる対話」です。 「どうすれば○○ができると思いますか?」と尋ねてみてください。 問いによって生まれた"気づき"こそが、本人の納得を生み、自発的な行動を促します。 4. ほんの僅かな改善でも、心から、惜しみなく褒める。 感謝や承認の言葉は、できるだけ具体的に、誠実に伝えましょう。 「ありがとう」「助かっています」も嬉しいですが、 「会議で○○さんの視点を加えてくれてありがとう。あのひと言で皆の視野が広がったと思う」と伝えられたら、どう感じるでしょうか? 行動の価値が伝わると、人は自信を持ち、次も貢献しようという意欲が湧いてきます。 たとえまだ期待に届いていなくても、改善が見られた部分に光を当てることが、さらなる前進の力になります。 リーダーシップは、日々の言動という「習慣」の積み重ねで育まれます。 だからこそ、「意図して自分の行動を選択する」ことが、リーダーとしての変化を生み出すのです。 ただ、ここで気をつけていただきたいのは、 「褒めていればいい」「すべてを受け入れればいい」「部下の仕事を引き取ればいい」ということではないのです。 リーダーが無理をして全てを背負って疲弊してしまっては、結果的に組織全体が停滞します。 信頼とは、甘やかすことでも、遠慮することでもありません。 挑戦するチームをつくるために、適切な対話と境界を持ちながら、関係性の質を育てていくことが求められます。 リーダーの皆さん、一人ひとりが、自分らしく意見や想いを分かち合える職場を創っていきましょう。そうすれば、リーダー自身にも心理的安全が担保され好循環が生まれます。
近年、ビジネスの現場では「目に見えないもの」を感じ取る力が、ますます重要になってきています。 たとえば、"信頼"という言葉を思い浮かべてください。それは目に見えるものではありません。しかし信頼なくしては、どんなに優れた商品も、どれほど魅力的な提案も、前に進むことはできません。 価格やスペックよりも「この人と仕事がしたい」と思われること。それが契約のきっかけになることもあります。 見えないけれど、たしかに存在するもの——その一つが「空気」なのです。 日本には「空気を読む」という、他の国ではあまり見かけない美しい表現があります。 言葉にされない気持ち、会議の場の雰囲気、沈黙の奥にある真意——それらを読み取る力は、日本人が自然と身につけてきた繊細な感性のひとつです。そして今、それがビジネス、とくにセールスの現場で大きな強みとなっています。 私の知人に、経験の豊富なセールスの方がいらっしゃいます。ある日、彼と彼の後任になる同僚が、ある既存のお客様を訪問しました。目的はシンプルで、新しい担当者のご紹介とご挨拶。今後スムーズにお取引を継続していただくために、本来は、まずは信頼していただくところから始めたいところでした。ところが、後任の方は場の空気に反して、意気込みとともにセールストークを始めてしまったのです。 すると、お客様の表情にはわずかな戸惑いが浮かびました。そう、これは「ズレ」の瞬間です。言葉では語られない違和感が、場に漂ったということなのです。 相手に伝えたい気持ちが強いときほど、人は自分の言葉に集中しすぎてしまいがちです。しかし、本当に必要なのは「話す力」ではなく「聴く力」と「感じる力」です。 お客様のちょっとした沈黙、視線の動き、姿勢の変化。こうした非言語的なサインに注意を払うことで、本音やタイミングを察することができるのです。 日本には古くから、「香道(こうどう)」という奥深い芸道があります。 先日香道に通じている方とお話しをする機会がありました。その方がおっしゃるには、香道は目に見えない"香り"を、心で感じ取る「遊び」。そこでは「香りを聴く(聞香/もんこう)」という美しい表現が使われるそうです。 香りを"聴く"とは、鼻で嗅ぐのではなく、心で味わうという意味。 わずかな香りの違いを察するために、心を静め、集中し、五感を澄ませる——その姿勢は、セールスの場で「相手の感情の微細な揺れ」に気づこうとする私たちの在り方に、驚くほどよく似ています。 香道においては、正解を求めるのではなく、"感じる力"を育てることが大切とされます。 それは、ビジネスの場でも変わりません。 数字の裏にある思い、表情の奥にある本音。 目に見えないものに心を向けたとき、信頼という成果が生まれるのです。 お客様のコミュニケーションの中に「表に出さない」意志や感情がたくさん隠れています。 たとえば、一見目立たないうなずき。少しの沈黙。目線や視線でのやりとり。こうした"かすかな反応"の中に、本当に重要なメッセージが隠れていることがあるのです。 商談の場には、さまざまな立場の方々が集まります。私達の提案に前向きな方もいらっしゃれば、慎重な方もいらっしゃるかもしれません。 誰が自分の味方になってくれるのか。どこに抵抗があるのか。それらを読み解くには、空気の流れ、空気の重さ、軽さに現れる感情の変化、微細なやりとりに敏感になることが大切です。 セールスで信頼を築くには、「話す」以上に「聴く」ことが大切です。 沈黙を恐れず、目の前の人の"本音"を感じ取りましょう。言葉にされないニーズを見つけたとき、私達の提案はお客様の心に真っ直ぐ届きます。 空気を読む力。それは、誰かを思いやる心から生まれます。 もともと私たち日本人が持っているこの特殊能力とも呼べる才能は、世界でも通用する素晴らしい資質です。 セールスというお仕事は、人と人との信頼を結ぶこと。 その出発点は、「空気を読む力、見えないものを感じ取る力」なのです。 私達の中にその力は備わっているのです。 ですからみなさん、私達の中にある特別な才能を信じ、研ぎ澄ませていきましょう。そうすれば、確固たる信頼を得る事ができます。
先日、あるピッチコンテストで数々のプレゼンをお聴きしました。 登壇された皆さんは、自社の取り組みについて情熱的に語られており、「伝えたい想い」が明確にあることがひしひしと伝わってきました。コンテストだけあってそのエネルギーには心を動かされるものがありました。 懇親会でピッチをされた方々に沢山練習されたんですか?とお聴きすると、こんな声がかえってきました。 「スライド作りには時間をかけたけれど、話し方までは準備できなかった」 「いつも話している内容だから、今回は特に練習せずに登壇しました」 「実は…直前に内容を変えたので、ぶっつけ本番でした」 これらの言葉から見えてきたのは、多くの方が「何を話すか」には熱心に時間をかけている一方で、「どう話すか」はそこまで重要視していないという現実です。これはピッチに限らず、日々のビジネスプレゼンでもよく見られる傾向です。 でも、それは裏を返せば、大きな伸びしろがあるということ。 「どう伝えるか」にも時間をかけることができれば、あなたの想いや価値提案は、より鮮やかに、より深く聴き手に届くようになります。 プレゼンテーションで本当に大切なのは、「限られた時間の中で、いかに聴き手にインパクトと影響を与えるか」ということです。 そのためには、話の内容だけでなく、時間配分や話し方の強弱、声のトーンやテンポ、間の使い方にも意識を向ける必要があります。 私自身も、話す前に録音や録画を活用し、自分の声や話し方を客観的に見直すことを行います。これは単に「時間通りにうまく話す」ための練習ではありません。 「本当に伝えたいことを、自然な形で、余裕を持って届ける」ための準備なのです。 その上で大切になるのが、「選択と集中」。 すべてを盛り込むのではなく、伝えるべき核を見極め、短い言葉で聴き手の記憶に残る形に磨いていく。そしてそれを"自分の言葉"で語れるようになることが重要です。 そうすることで、自然と言葉に想いが宿るようになります。 同じ内容でも、想いが込もった言葉は、聴き手の心に強く残ります。 言葉に気持ちが宿り、熱が加わったとき、プレゼンはただの説明ではなく、聴き手との"共鳴"へと変わります。 プロフェッショナルとは、聴き手のために準備を惜しまず、伝える力を磨き続ける人です。 その"見えない努力"こそが、聴き手の信頼を生み、次の機会やチャンスを呼び込む大きな力になります。 ですから皆さん、次にプレゼンの機会は、「何を話すか」だけでなく、「どう話すか」にも、ほんの少しだけでも時間をかけてみてください。 そうすれば、あなたの想いを届け、相手の心を動かすプレゼンができます。 優れた人になるには ビジネス達人の教えは、毎週第2火曜日に3つの連動したコンテンツ:リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション・スキルを配信します。 3つの重要なスキル ビジネスで成功するためには、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション・スキルの3つの分野すべてで優れている必要があります。リーダーは自分のアイデアを売り込み、優れたプレゼン能力を発揮しなければなりません。営業担当者は、顧客をリードし、ソリューションをプレゼンテーションすることに長けていなければなりません。 優れている」ことの必要性 優れた人とはどういう人でしょうか?それは、ただ単に優秀なだけでなく、より高い段階にいて、さらに強みを持っている人です。私たちは競争の激しい世界で生き残っていかなければなりません。そのためには、ライバルや競合より優位な状況をつくり出す必要があります。 優れた人になる近道 自分自身で試行錯誤しながら学ぶこともできますが、それには多くの労力と時間がかかります。専門家から学べば、独学よりはるかに早く、時代の流れの変化に沿った内容を吸収することができます。 ソフト・スキル・トレーニングの専門組織 デール・カーネギーは、1912年に設立された世界最大級のソフト・スキル・トレーニング会社です。過去100年以上のビジネスの歴史の中で、世界が急速な変化と進歩のサイクルを経験してきた中、デール・カーネギーはクライアントのみなさまから、ニーズや課題に関するフィードバックを直接受け取ることにより、常にビジネスの最先端を走っています。 ウェブサイト コースのスケジュールの確認やeブックのダウンロードはこちらから。www.dale-carnegie.co.jp ビジネス・ポッドキャスト マルチタスクをしながら、音声を聴くことが好きな方のために、2つのビジネス・ポッドキャストを配信しています: 「ビジネス達人の教え」は2週間ごとの火曜日、「ビジネスプロポッドキャスト」は2週間ごとの木曜日に配信されます。
リーダーシップには、知識や技術の集合体を超えた「生き方」が反映されます。人を導くとは、明確な指示を出すことだけではなく、一人ひとりの中に眠る可能性を目覚めさせること。そして、それぞれの強みが共鳴し合う場を育むことです。 日本の多くのマネージャーは、組織を精密に運営し、計画どおりに進める力を発揮することに長けています。マネージャーの方々は業務が流れるように進み、トラブルを最小限に抑え、業績を上げる為に尽力してくださっています。このマネジメント能力がもたらす安心感と信頼は、組織にとって貴重な資産です。そこに、未来へのビジョンと人材育成の視点が加わると、マネジメントはリーダーシップへと進化します。 自然の世界は、変化とつながりを前提としています。流れる川、芽吹く木々、風にそよぐ葉。それらの一つひとつがそれぞれ関係し合いながら、全体の調和を保っています。組織もまた同様に、変化と個性を持つそれぞれの人と人とのつながりが重要で、それらは対話や共感によって育まれていくのです。 「カルチャー」とは、日々のやりとりや意思決定の中に息づく、目に見えない組織の原動力です。そこに創造性があり、感謝があり、対話があるとき、人の可能性は自然と花開きます。心理的安全性が担保された環境下で一人ひとりが、アイデアを持ち寄ることが当たり前になると、組織全体は活気づき、しなやかであるが故に力強くなっていきます。 「優れたブランド」は、企業の表面的なロゴやメッセージにとどまらず、働く人々の言葉やふるまいの中に宿ります。経営層がカルチャーを丁寧に育てると、社員一人ひとりが自分自身の「プロフェッショナル・ブランド」に誇りを持つのです。誠実に、創造的に、そして信頼を大切にしながら仕事に向き合う姿勢は、組織を超えて繋がる世界に影響を与えていきます。 組織の強さは、価値観の共有から始まるのです。その中でマネージャーの方々は大変重要なポジションを担います。その場所は経営層の戦略と、現場の思いが交わる場所になるです。組織内で対話を重ねながら全体の共通のビジョンに向かい導いていきます。その過程こそが、組織を一つにし、そして力強くするのです。 一人ひとりが、自らの価値観に沿って働き、組織のビジョン、ミッション、バリュー、そしてパーパスとの調和を感じているとき、その組織はまるで一つの生態系のように効率よく機能します。誰かの指示命令ではなく、共有された目的と相互の信頼が、人々をつなぎ、組織を自発的に動かしていきます。そう、それこそが個の時代の真に多様性が重んじられている、組織の在り方なのです! 優れた人になるには ビジネス達人の教えは、毎週第2火曜日に3つの連動したコンテンツ:リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション・スキルを配信します。 3つの重要なスキル ビジネスで成功するためには、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション・スキルの3つの分野すべてで優れている必要があります。リーダーは自分のアイデアを売り込み、優れたプレゼン能力を発揮しなければなりません。営業担当者は、顧客をリードし、ソリューションをプレゼンテーションすることに長けていなければなりません。 優れている」ことの必要性 優れた人とはどういう人でしょうか?それは、ただ単に優秀なだけでなく、より高い段階にいて、さらに強みを持っている人です。私たちは競争の激しい世界で生き残っていかなければなりません。そのためには、ライバルや競合より優位な状況をつくり出す必要があります。 優れた人になる近道 自分自身で試行錯誤しながら学ぶこともできますが、それには多くの労力と時間がかかります。専門家から学べば、独学よりはるかに早く、時代の流れの変化に沿った内容を吸収することができます。 ソフト・スキル・トレーニングの専門組織 デール・カーネギーは、1912年に設立された世界最大級のソフト・スキル・トレーニング会社です。過去100年以上のビジネスの歴史の中で、世界が急速な変化と進歩のサイクルを経験してきた中、デール・カーネギーはクライアントのみなさまから、ニーズや課題に関するフィードバックを直接受け取ることにより、常にビジネスの最先端を走っています。 ウェブサイト コースのスケジュールの確認やeブックのダウンロードはこちらから。www.dale-carnegie.co.jp ビジネス・ポッドキャスト マルチタスクをしながら、音声を聴くことが好きな方のために、2つのビジネス・ポッドキャストを配信しています: 「ビジネス達人の教え」は2週間ごとの火曜日、「ビジネスプロポッドキャスト」は2週間ごとの木曜日に配信されます。
お客様とお話していて、「今日はうまく話せていなかった」と感じたことはありませんか? 私たちは真剣にそして丁寧に話しているつもりでも、お客様の感触が今一つだった──と感じることもあると思います。 そして、ようやく気づくのです。実はお客様と見ている景色が同じではなかったのだ!と。。。お客様との対話において、ボタンの掛け違いのようなことがよく起こるものです。そんな時は最後までボタンを占める前に、気づいたらその場で修正しないとなりません。 今日の商談で、上手く説明できなかったなー。と落ち込んでいるセールスパーソンの方もご安心下さい。 デール・カーネギーの「人を動かす」の原則でも「良い話し手になりましょう。」という原則は一つもありません。お客様と心からつながるために大切なのは、「自分が伝えたいこと」ではなく、「お客様が今、話したいと思っていること」に耳を傾ける姿勢です。つまり、お客様の心の中で交わされている対話に、私たち自身がそっと加わるということなのです。 お客様が本当に気にしていることは、必ずしも今、言葉にされていることとは限りません。目の前の課題のように見えて、実はその奥にもっと大きな不安や希望が隠れている──そのことを忘れずにいたいものです。 そのために私たちにできること、それはまず、会話の土台を整えることです。事前のリサーチを怠らず、お客様の業界や事業内容、直面しているであろう課題やチャンスをしっかりと理解しようと努める。こうした準備は、「私はあなたのことを本気で考えています」という無言のメッセージになります。 お客様の心の中では、二つの会話が常に交差しています。一つは意識の中で交わされる現実的な対話。もう一つは、過去の失敗に対する後悔や将来への不安、漠然とした感情に支配された彼らの心の中での対話です。 私たちが誠実にお客様と向き合いたいと願うなら、この心の中の対話にこそ耳を傾け、寄り添うことが必要です。これを実現するのが、彼らの本音を引き出す「お客様のために行う」質問です。 質問には力があります。良質な質問は、お客様がご自身でも気づいていなかった思いや願いを言葉にするきっかけになります。無理に答えを引き出すのではなく、相手のペースに合わせて、思いやりと敬意をもって問いかけることが何より大切です。 セールスの目的は、商品を売ることではありません。お客様にとって本当に価値のある未来を、一緒に描き、実現のお手伝いをすることです。私たちが提供するソリューションは、その未来の実現に欠かせない"ツール"であり、"架け橋"となるのです。 お客様との会話の流れを事前に考え、想定される答えに応じた次の問いや提案を準備しておくことは当然大切ですが、実際の対話では柔軟さも求められます。重要なのは、会話の本筋を見失わず、お客様の本音つまり彼らの心の中の声にしっかりと耳を傾けること。それを行うためには準備してきたことを一つも話さずに商談を終える英断を行うことも時には必要かもしれません。準備が全て無駄になったわけではなく、準備をしたからこそ、目の前のお客様に100%集中し、余裕をもって的確な判断を行うことができるのです。 お客様は、いつの瞬間も自らに問いかけています。 「このままでいいのだろうか」 「でも、またあのような失敗が起こるのではないか」 「将来、本当に今の選択が正しかったと思えるのだろうか」 こうした彼らの内なる心の中の対話の声に、私たちは丁寧に寄り添いたいものです。そして、お客様の内なる声をしっかりと感じることができたら、お客様の心の中の氷も解けて、彼らの心の声がつい溢れ出てくる可能性もあります。私達はお客様の心の中の対話に正式に参加できている!ということになるのです。無理に答えを導き出すのではなく、お客様が安心し、自ら納得し、信じて前に進めるように──私たちはその道を照らす案内人となりましょう。 しっかりとお客様の心の声に耳を傾けた上でお客様にご提案する内容が、「これこそが自分たちに必要なものだ!」と感じていただけたなら、それは偶然ではありません。それは、私たちが誠実に準備し、心を込めて会話を重ねた結果であり、私達がお客様の心の中の会話に参加し「人の心を動かした」証なのです。
先日、トレーナーサーティフィケーション試験を受けた際のことです。私たちが受講者にトレーニングを行っているところを、イギリスから来たカーネギーマスターのトレーナーが後ろから見学し、採点しました。その際、私たちは日本語でトレーニングを行い、通訳がついていましたが、通訳がない場面でも、カーネギーマスターは私たちのトレーニングの流れをしっかりと把握し、適格なフィードバックをくれました。 彼が着目した点は非常に具体的でした。私たちのファシリテーションがどれだけ説得力を持っていたか、聴き手にとって分かりやすい話し方をしていたか、そしてセッション間のスムーズな橋渡しができていたかという点です。彼は言葉の意味を理解しなくても、トレーニングの流れやその効果を感じ取ることができていたのです。この経験から、コミュニケーションは言語情報以外の要素も大きく影響するということを改めて認識しました。 この経験を通じて、言葉の選び方だけでなく、その場の「空気感」や「雰囲気」がどれほど重要かということを再確認しました。私たちはしばしば言葉に焦点を当てがちですが、実際には、私たちが受け取る情報量としては、言葉だけでなく、こうした非言語的な要素の方がむしろ多いということを改めて確認することができました。 さらに、マスタートレーナーが私たちの話し方だけを見ていたわけではなく、聴き手の様子もよく観察し、どんな細かな違和感も見逃すことなくフィードバックをくれたということに驚かされました。聴き手の反応や表情、そしてその場の空気を敏感に察知し、私たちが伝えるメッセージが聴き手にどう届いているのかを的確に把握していたからこそのフィードバックだったのです。 ここから何が言えるでしょうか。プレゼンテーションにおいて重要なのは、ただ話すことではなく、聴き手の反応をしっかり見極め、その反応に応じて自分の話し方やエネルギーを調整することです。聴き手がどのように受け取っているか、彼らの非言語的なサインを読み取ることで、より効果的にメッセージを伝えることができるのです。 もしも皆様が言語情報のみに意識を向けてプレゼンテーションを行っているのであれば、「どのように話すか」にも意識を向けてみてください。準備した内容が素晴らしくても、それをどのように話すかによって、聴き手にどれだけ伝わるかが大きく変わります。 ですからみなさん、言語情報以外のエネルギーや空気感にも気を配り、聴き手とのエンゲージメントを深めるよう努めましょう。そうすれば、メッセージがより深く聴き手の心に届くものになります!
100 生徒の準備が整った時、師が現れる 私たちは皆、人生を通じてリーダーシップの教訓に触れていますが、多くの場合、それに気づかずに過ごしています。 子供の頃は、リーダーシップを意識することはほとんどなく、世界のすべては自転車で行動できる範囲の中。親分肌の子が仲間の子供たちを従わせているような光景が目に浮かぶ方も多いかもしれません。あるいは、両親や祖父母の影響を受けながら、本当の優しさや強さ、愛とは何かを学ぶ機会があったにもかかわらず、そうした出来事を深く意識することなく何気ない日常として素通りしてきました。という方も多いと思います。しかし今振り返ると、日常の中にちりばめられた数々の出来事こそが、自己の価値観を形作る貴重な気づきや学びに満ち溢れていたことに気づきます。 今、社会人になって私たちは世界から集まる異なる価値観を持った人々と共に社会を創っていくフェーズに入っています。リーダーシップトレーニングプログラムを持っているような企業に勤めることができ、リーダーシップについて学び考える機会を持てる方は一握りでとても恵まれている方々です。私たちの多くは、自力でロールモデルに自分を照らし合わせ、日々の難題を解決しつづけています。私たちはおそらく、無意識に周囲からの影響を寄せ集め、いくつかのリーダーとしての仮定を心に植え付けてきました。長く懸命に働く中で、私たちは少しずつ経験を積み、より大きな責任を引き受けるようになります。やがて、プロジェクトやチームを率いる立場となり、リーダーシップの本質に気づき始めます。その瞬間、私たちは初めて、リーダーシップとは想像していた以上に奥深く、多面的なものであることを実感するのです。 そして、ここで、大きな分かれ道に差しかかります。 あるリーダーは試行錯誤を重ねながら自分なりに進もうとし、すべてを自力で解決しようとするリーダーです。もう一方のリーダーは自ら学びの機会に気づき得て自身を拡大し続けていきます。そして謙虚に人に相談し、悩みを打ち明けたり、オープンにできるので逆に沢山の気づきや学びを融合することができ、人から信頼が集まってくるサイクルが作れているリーダーです。 リーダーシップは、一人で抱え込むものでもなく、周りの力やリソースに感謝し、柔軟に世界と調和していくことです。たとえ、企業がトレーニングを提供してくれなくても、私たちは日々沢山の気づきを得て学ぶことができます。計画を立て、チームとコミュニケーションを取り、ミスを乗り越え、権限を委譲し、決断を下し、部下を育てる—このような力は、日々の経験や周囲の方々の姿から学び、意識的に学びを日常に取り入れることで、より確かなものにしていけるのです。学ぶ準備が整っていれば、目の前の出来事は全て学びや気づきを与えてくれるメッセージとなり、私達は日々自分をアップデートできるようになるものです。 逆に、自ら学びたいという準備が整っていなかったとしたら、幸運にも企業がトレーニングプログラムを提供してくれたとしても、せっかくの学びを活かせないままにしてしまうでしょう。しかし、どこかのタイミングで準備が整えば、過去に蒔いた学びの種が芽を出すこともあります。そのとき、嬉しさで目を細めるような表情を見せる方を何度も目にしてまいりました。それぞれのタイミングがあることも、合わせてお伝えしておきたいと思います。 学びとは、学びの顔をして現れるとは限らない——学ぶ準備が整った時に、偶然起こったような事象から大きな気づきを得ることができるのです。そして、その気づきによって自分自身を見つめ直し、成長機会に恵まれていることに感謝の気持ちを持った時に、学びが完了し次の次元に進めることになるのだと思います。 師とは、特定の誰かに限られるものではありません。大切なのは、私たち自身が「学びの準備」を整えておくこと。心を開き、学びに対して敏感であれば、世界は私たちにとっての教師で溢れています。それこそが準備が整った人に見える世界なのです!
セールスにおいて、価格の話は避けて通れません。価値に見合った価格を提示しているのに、クライアントから「もう少し安くなりませんか?」と言われた経験、ありませんか? しかも、不思議なことに、こちらが「ぜひこの案件を取りたい!」と思っているときほど、そうした要望が出てきたりするものです。 セールスには選択がつきものです。割引をしてでも案件を取りに行くのか、それとも価格を守り、長期的なブランド価値を大切にするのか。もちろん、状況によって判断は異なりますが、もし自分たちのサービスや製品に自信があるなら、安易な値下げは避けたいところです。 なぜなら、一度値引きをしてしまうと、それが当たり前になり、次からも「価格交渉」が続いていく可能性大だからです。 実際、私たちのクライアントのセールスチームでも、値引きが常態化した結果「値下げしないと売れない」というマインドが根付いてしまったケースがありました。その結果、交渉のたびに自信を失い、セールスのモチベーションも低下…。そして、価格のみで仕事をするクライアントの場合、他にもっと安い選択肢を見つけた途端に、あっさりと関係が終わってしまうリスクもつきまといます。 そんな精神状態では、対等なビジネスは難しくなります。価格だけでなく、納期や支払条件など、さまざまな面で主導権をクライアントに握られ、結果的に不利な交渉を重ねる悪循環に陥ることも…。 理想的なのは、価格交渉そのものがストレスにならない環境を作ること。むしろ、自分たちの価値を理解し、適正な価格でお取引をしてくれるクライアントとお仕事をするほうが、ずっと健全で前向きなビジネスになります。そして、長期的にはそのほうが売上も安定し、成長につながるのです。そして心の余裕につながるのです。 私たちのトレーニングを受講された方々からも、こんな声が寄せられました。 「入札案件だと、どうしても価格勝負になりやすいんです。関係性を築きたくても、直接お会いすることが許されないんです。」 確かに、価格だけで選ばれる案件もありますし、その場合、公平性の観点から、面会自体が制限されるケースもあるでしょう。そんな時、我々の心中は穏やかではないでしょう。デール・カーネギーは、私達が本当にお付き合いしたいクライアントが誰なのか。という問いとその答えを心の中に常に持って仕事をしているセールスパーソンになって頂きたいと言っています。 本当にお互いにとって良い関係を築けるクライアントとは、価格以上に「相性」や「信頼」が重要になります。 そこで大切なのは、双方向の利益を考え、誠実で対等なビジネスパートナーとして関係を築けるかどうか。 価格だけではなく、長期的な価値を共有できるかを重視します。こうしたクライアントばかりとビジネスができたら、私たちはどんな気持ちで働けるでしょうか? もし、自社やあなたの価値を理解してくれるクライアントとのビジネスで忙しくしていたら…。価格交渉にストレスを感じ、疲弊する必要はぐっと減るはずです。 そして何より、自分の価値を大切にすることで、営業にも自信と余裕が生まれます。 価格競争に巻き込まれることなく、心から良いと思えるサービスを提供し、その価値を理解してもらえるクライアントと仕事をする。この環境を整えることが、長期的に見ても最も良い選択となります。目の前のクライアントとの関係も良くなり、彼らの満足度も向上。結果的に、継続的な取引につながるだけでなく、新たな紹介が生まれるようなビジネスモデルができていきます。 そうなれば、自分も周りもハッピーになり、三方良しのビジネスの中心となることができるのです。 ですからみなさん「自分たちの価値」を信じ、余裕を持ちましょう。 そうすれば、私たちの価値を理解してくれるクライアントと、気持ちよくお仕事をすることができます! 優れた人になるには ビジネス達人の教えは、毎週第2火曜日に3つの連動したコンテンツ:リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション・スキルを配信します。 3つの重要なスキル ビジネスで成功するためには、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション・スキルの3つの分野すべてで優れている必要があります。リーダーは自分のアイデアを売り込み、優れたプレゼン能力を発揮しなければなりません。営業担当者は、顧客をリードし、ソリューションをプレゼンテーションすることに長けていなければなりません。 優れている」ことの必要性 優れた人とはどういう人でしょうか?それは、ただ単に優秀なだけでなく、より高い段階にいて、さらに強みを持っている人です。私たちは競争の激しい世界で生き残っていかなければなりません。そのためには、ライバルや競合より優位な状況をつくり出す必要があります。 優れた人になる近道 自分自身で試行錯誤しながら学ぶこともできますが、それには多くの労力と時間がかかります。専門家から学べば、独学よりはるかに早く、時代の流れの変化に沿った内容を吸収することができます。 ソフト・スキル・トレーニングの専門組織 デール・カーネギーは、1912年に設立された世界最大級のソフト・スキル・トレーニング会社です。過去100年以上のビジネスの歴史の中で、世界が急速な変化と進歩のサイクルを経験してきた中、デール・カーネギーはクライアントのみなさまから、ニーズや課題に関するフィードバックを直接受け取ることにより、常にビジネスの最先端を走っています。 ウェブサイト コースのスケジュールの確認やeブックのダウンロードはこちらから。www.dale-carnegie.co.jp ビジネス・ポッドキャスト マルチタスクをしながら、音声を聴くことが好きな方のために、2つのビジネス・ポッドキャストを配信しています: 「ビジネス達人の教え」は2週間ごとの火曜日、「ビジネスプロポッドキャスト」は2週間ごとの木曜日に配信されます。
ビジネスのプレゼンの場で、自社の魅力を伝えることの難しさについて、皆さんも感じたことはありませんか? 「ビジネスプレゼンのつもりが、気づけば宣伝になってしまった…」 「自社の魅力や価値を伝えたい気持ちが先行して、売り込みのように思われてしまった…」 こういった悩みを、私たちは多くのビジネスパーソンから伺います。 先日も、ある有名企業の社長とお話しをする機会がありました。その中で話題になったのが、まさにこの点。会社の価値を自然に伝えながら、相手に「売り込まれている」と感じさせないプレゼンの難しさです。 ビジネスにおけるプレゼンは、単なる情報共有ではありません。個人のブランド、プロフェッショナルブランド、そして会社のブランドを響かせる絶好の機会です。しかし、一方的な宣伝のように聞こえてしまえば、聴き手の心をつかむどころか、関心を失わせてしまうことも…。 では、どうすれば聴き手の共感を得ながら、売り込まずに会社の価値を伝えることができるのでしょうか? 私たちのプレゼン研修を通しても、まず大切にしているのは「売り込む」のではなく「信頼していただく」という視点です。この意識を持つだけで、伝え方が大きく変わります。 それでは、早速売り込まず、信頼していただける話し方の具体的なポイントを5つ見てまいりましょう。 1. ストーリーを語る プレゼンの中に、聴き手の心を引き込むストーリーを織り交ぜてみましょう。たとえば、ある社長の会社は、数十年前にわずか3人で始まった小さなベンチャーでした。彼らは業界に革命的な技術をもたらし、やがて世界中の人々の手に渡る製品を生み出しました。しかし、その道のりは決して平坦ではなく、数々の試練と挑戦を乗り越えてきたのです。 聴き手は、困難を乗り越えたエピソードや運命の分岐点に心を引かれます。「なぜ3人で始めたのか?」「どのようにして成長を遂げたのか?」といった背景に触れることで、会社の物語がより鮮明になり、聴き手の記憶に深く刻まれるのです。 2. 洞察を共有する ストーリーを語るだけではなく、その中に秘められた「気づき」や「学び」を伝えましょう。たとえば、「ある決断が成功の分岐点になった」「この考え方が新たな道を切り拓いた」などの視点を交えることで、聴き手にとって価値のある示唆を提供できます。 3. データで裏付ける ストーリーに説得力を持たせるために、具体的な数字やデータを活用しましょう。たとえば、「市場シェアが前年比○○%増加した」や「導入企業の○○%が生産性向上を実感」といったデータを示すことで、言葉に確かな重みが生まれます。 「データにはストーリーが必要であり、ストーリーにはデータが必要」とも言われます。感情に訴えるストーリーと、理性に訴えるデータを組み合わせることで、より納得感のあるプレゼンが実現できます。 4. 質問で繋がる プレゼンの途中で聴き手に問いかけることで、関心を引きつけ、思考を促すことができます。「皆さんは、これまでに同じような課題に直面したことがありますか?」と問いかけるだけで、聴き手は自身の経験と結びつけながら話を聞くようになります。 また、質問を交えることで、聴き手はただ聞くだけでなく、心の中で対話を始めます。問いが投げかけられた瞬間、彼らの思考は動き出し、より深いレベルでの共感と繋がりが生まれるのです。それが、プレゼンターへの信頼につながります。 5. 第三者の声を活用する 自社の価値を伝える際には、第三者の評価を取り入れることで、より客観的な信頼性を高めることができます。たとえば、デール・カーネギー・コースが素晴らしいと私たちが単に主張するのではなく、「ウォーレン・バフェット氏がこのデール・カーネギー・コースを受講し、このコースが人生を変えたと様々なメディアで語っています」と伝えると、その言葉は客観的な重みを増すことになります。 自社の強みを示すために、クライアントや著名人の言葉を引用できないか、考えてみましょう。 5つのポイントいかがでしたでしょうか。 プレゼンの機会は、単なる情報提供の場ではなく、聴き手との信頼関係を築く貴重な時間です。強引な宣伝ではなく、ストーリーや洞察、データ、質問、第三者の声を巧みに組み合わせることで、聴き手の心に自然と響くプレゼンを実現できます。つまり、売り込まず信頼を得るという我々の最終的に得たい結果が得られるのです。 私たちは、聴き手に私たち自身をどのように記憶されたいのでしょうか? その答えを意識しながら、聴き手に価値あるメッセージを届けていきましょう。 ですからみなさん、聴き手の心になじむメッセージを自然に伝えていきましょう。そうすれば、あなたの言葉が聴き手の心に響き、共感と信頼を生み出します。