Discover地球研市民セミナー
地球研市民セミナー
Claim Ownership

地球研市民セミナー

Author: 総合地球環境学研究所 / Research Institute for Humanity and Nature

Subscribed: 0Played: 1
Share

Description

地球研の研究成果や地球環境問題の動向をわかりやすく一般の方に紹介することを目的に、地球研または京都市内の会場において定期的に開催しています。
専門用語や難しい概念を使用せず、環境の大切さを伝えるように努めています。
32 Episodes
Reverse
講師:佐藤 哲(総合地球環境学研究所・教授) 聞き手:窪田 順平(総合地球環境学研究所・副所長) 日時:2017年3月24日(金)18:30-20:00 場所:ハートピア京都 三階大会議室  私たちの社会を脅かしている地球環境問題は、その解決をめざすさまざまな学術的研究が進展しているにもかかわらず、一向に解決の兆しを見せていません。私たちは、このような状況を打破するために、社会のさまざまな人々(ステークホルダー)と共に、新しい問題解決指向の科学のありかたを探究してきました。  科学者が解決策を提案し、社会がそれを活用して問題解決をはかるという従来のやりかたを脱却して、そもそも何が大事な問題なのか、そのためにどんな研究が必要か、という研究のデザインから、科学者と社会のさまざまな人々が協働するという超学際研究のありかたを、世界各地の地域社会の事例から探ってきたのです。   地球環境問題の解決を促す科学のありかた、科学を使いこなす社会のありかたについて、皆さんと一緒に考えてみましょう。
講師:西條 辰義(総合地球環境学研究所・特任教授 / プログラムディレクター) 聞き手:小林 舞(総合地球環境学研究所・プロジェクト研究員) 日時:2017年7月4日(火)18:30-20:00 会場:ハートピア京都 大会議室 主催:総合地球環境学研究所 後援:京都府  私たちの社会を支える主要な柱として、市場経済と民主制があります。 しかし、どちらも私たちの子どもや孫たち、将来世代のことが考慮されていないという問題があります。市場は「将来世代を考えて資源を配分 する仕組み」ではありません。目前の期待や危機で一喜一憂するのが市場なので、現世代はどうしても近視眼的な思考になり、将来世代の資源 を残すことを考慮できないのです。さらには、民主制も、今の人々の利益を実現する仕組みであり、「将来世代を取り込む仕組み」ではありません。選挙運動で遠い将来の人々にとって良い政策を提示したところで、 その候補者は当選しないでしょう。  それではどのような仕組みを考えればよいのでしょうか。「今の利得 が減るとしても、これが将来世代を豊かにするのなら、この意思決定・ 行動そのものがヒトをより幸福にする」というヒトの性質を「将来性」 と呼びましょう。将来性を生む社会の仕組みの設計とその実践がフュー チャー・デザインです。
講師:菊地 直樹(総合地球環境学研究所・准教授) 聞き手:三村 豊(総合地球環境学研究所・センター研究推進員) 日時:2017年6月16日(金)18:30-20:00 会場:ハートピア京都 大会議室 主催:総合地球環境学研究所 後援:京都府 そこにいる生き物、自然、環境のことを「ほっとけない」。 ついつい聞き漏らしてしまいがちですが、ふりかえってみる と、環境再生に取り組む地域を歩く私の耳に、幾度となく入っ てきた言葉です。ではなぜ「ほっとけない」のでしょうか。 「ほっとけない」とは、人間以外も含む他者に出会ってしまったとき、その困難を自らのものとして感じ取る能力を表す言葉ではないでしょうか。そこには、この指とまれ的な積極的な主体性というよりも、受動的な主体性が現れています。人びとが環境にかかわろうとする心情を表す言葉といっていい かもしれません。 私自身が深くかかわってきた絶滅危惧種コウノトリの野生復帰の取り組みを中心に、「ほっとけない」という言葉を手が かりにしながら、みなさんと共に、人びとにとっての環境再生を考えていこうと思います。さらに、当事者性のある研究についても考えてみます。
講師:杉原 薫(地球研特任教授) 聞き手:鎌谷 かおる(地球研プロジェクト研究員) 日時:平成28年11月28日(月)18:30-20:00 会場:ハートピア京都3階大会議室 主催:総合地球環境学研究所 後援:京都府 アジアの近代経済成長はいかなる環境的基盤のもとに達成されたのでしょうか。最初に高度成長を経験したのは日本、韓国、台湾など太平洋の西岸に位置する国々でした。原油などを輸入できる港湾を建設し、その近くに工業地帯を作り、そこに多くの人口を集中させました。労働力の質を高め、競争力のある工業品を輸出して外貨を稼げば、必要な資源・エネルギーを確保することができたわけです。東南アジアのいくつかの国と中国の沿岸部もこれらの地域に続いて発展しました。 しかし、このような化石資源と労働の集中的な組みあわせは、開発主義国家が作り出したものです。工業地帯に労働、食糧、水、電気などを供給する周辺地域や生態系にも十分配慮した戦略だったわけではありません。本セミナーでは、膨大な人口を維持してきたモンスーンアジア地域の歴史を振り返りつつ、経済発展を環境の持続性とどのように両立させていけばよいかを考えたいと思います。
講師:杉原 薫(地球研特任教授) 聞き手:鎌谷 かおる(地球研プロジェクト研究員) 日時:平成28年11月28日(月)18:30-20:00 会場:ハートピア京都3階大会議室 主催:総合地球環境学研究所 後援:京都府 アジアの近代経済成長はいかなる環境的基盤のもとに達成されたのでしょうか。最初に高度成長を経験したのは日本、韓国、台湾など太平洋の西岸に位置する国々でした。原油などを輸入できる港湾を建設し、その近くに工業地帯を作り、そこに多くの人口を集中させました。労働力の質を高め、競争力のある工業品を輸出して外貨を稼げば、必要な資源・エネルギーを確保することができたわけです。東南アジアのいくつかの国と中国の沿岸部もこれらの地域に続いて発展しました。 しかし、このような化石資源と労働の集中的な組みあわせは、開発主義国家が作り出したものです。工業地帯に労働、食糧、水、電気などを供給する周辺地域や生態系にも十分配慮した戦略だったわけではありません。本セミナーでは、膨大な人口を維持してきたモンスーンアジア地域の歴史を振り返りつつ、経済発展を環境の持続性とどのように両立させていけばよいかを考えたいと思います。
講師:中静 透 (総合地球環境学研究所 特任教授・プログラムディレクター) 聞き手:王 智弘(地球研プロジェクト研究員) 日時:平成29年1月24日(火)18:30-20:00 会場:京都教育文化センター・ホール 主催:総合地球環境学研究所 後援:京都府 生物多様性は、種の絶滅や外来種などの問題だけではなく、人間社会にもたらす恵み(生態系サービス)を賢く利用することが重要な問題になっています。 2010年に名古屋で生物多様性条約の第10回締約国会議が開催されて以来、国内外で生物多様性の考え方を社会に根づかせる(主流化する)さまざまな動きが急速に進みました。たとえば、生物多様性や生態系サービスの経済評価が世界各地で行われるようになり、その保全コストを負担する必要が議論されるようになってきました。一方、地方自治体が生物多様性地域戦略を策定したり、地域での保全を促進したりするための活動も広がっています。企業活動などにおいても、生物多様性に対する配慮の有無を企業評価として重視しようとする動きが進んでいます。こうした最近の動向とこれからの生物多様性問題を考えてみましょう。
講師:中静 透 (総合地球環境学研究所 特任教授・プログラムディレクター) 聞き手:王 智弘(地球研プロジェクト研究員) 日時:平成29年1月24日(火)18:30-20:00 会場:京都教育文化センター・ホール 主催:総合地球環境学研究所 後援:京都府 生物多様性は、種の絶滅や外来種などの問題だけではなく、人間社会にもたらす恵み(生態系サービス)を賢く利用することが重要な問題になっています。 2010年に名古屋で生物多様性条約の第10回締約国会議が開催されて以来、国内外で生物多様性の考え方を社会に根づかせる(主流化する)さまざまな動きが急速に進みました。たとえば、生物多様性や生態系サービスの経済評価が世界各地で行われるようになり、その保全コストを負担する必要が議論されるようになってきました。一方、地方自治体が生物多様性地域戦略を策定したり、地域での保全を促進したりするための活動も広がっています。企業活動などにおいても、生物多様性に対する配慮の有無を企業評価として重視しようとする動きが進んでいます。こうした最近の動向とこれからの生物多様性問題を考えてみましょう。
講師:中野 孝教(地球研教授) 聞き役:菊地 直樹(地球研准教授) 日時:平成28年3月25日(金)18:30 - 20:00(18:00開場) 会場:ハートピア京都3階大会議室 水は人間だけでなく全ての生き物に欠かせません。水がなければ、農業も漁業もなりたちません。水をはじめ自然環境にある物質は、様々な元素によってできています。 地球研では、元素とその指紋と言われる安定同位体の特徴を明らかにすることで、水と人、生物、産業のつながりを追跡できる実験環境を整備してきました。水循環基本法が昨年制定され、地下水を地表水と一緒に管理する仕組みづくりが大変重要になっています。しかし地表の水と異なり、地下を流れる水の姿は目でとらえることができません。 地球研では、市民の人たちと一緒になって、水に含まれている様々な元素と安定同位体の地図を日本各地で作成しており、これまで困難であった地表と地下の水のつながり、さらに生物や農水産物との関係も見えるようになってきました。このセミナーでは、こうした試みを紹介し、京都の水質マップ作りを考えてみたいと思います。 http://www.chikyu.ac.jp/publicity/events/public-seminars/no67.html
講師:中野 孝教(地球研教授) 聞き役:菊地 直樹(地球研准教授) 日時:平成28年3月25日(金)18:30 - 20:00(18:00開場) 会場:ハートピア京都3階大会議室 水は人間だけでなく全ての生き物に欠かせません。水がなければ、農業も漁業もなりたちません。水をはじめ自然環境にある物質は、様々な元素によってできています。 地球研では、元素とその指紋と言われる安定同位体の特徴を明らかにすることで、水と人、生物、産業のつながりを追跡できる実験環境を整備してきました。水循環基本法が昨年制定され、地下水を地表水と一緒に管理する仕組みづくりが大変重要になっています。しかし地表の水と異なり、地下を流れる水の姿は目でとらえることができません。 地球研では、市民の人たちと一緒になって、水に含まれている様々な元素と安定同位体の地図を日本各地で作成しており、これまで困難であった地表と地下の水のつながり、さらに生物や農水産物との関係も見えるようになってきました。このセミナーでは、こうした試みを紹介し、京都の水質マップ作りを考えてみたいと思います。 http://www.chikyu.ac.jp/publicity/events/public-seminars/no67.html
講師:中野 孝教(地球研教授) 聞き役:大西 有子(地球研助教) 日時:平成27年11月20日(金)18:30 - 20:00(18:00開場) 会場:ハートピア京都3階大会議室 水は人間だけでなく全ての生き物に欠かせません。水がなければ、農業も漁業もなりたちません。水をはじめ自然環境にある物質は、様々な元素によってできています。 地球研では、元素とその指紋と言われる安定同位体の特徴を明らかにすることで、水と人、生物、産業のつながりを追跡できる実験環境を整備してきました。水循環基本法が昨年制定され、地下水を地表水と一緒に管理する仕組みづくりが大変重要になっています。しかし地表の水と異なり、地下を流れる水の姿は目でとらえることができません。 地球研では、市民の人たちと一緒になって、水に含まれている様々な元素と安定同位体の地図を日本各地で作成しており、これまで困難であった地表と地下の水のつながり、さらに生物や農水産物との関係も見えるようになってきました。このセミナーでは、こうした試みを紹介し、京都の水質マップ作りを考えてみたいと思います。 http://www.chikyu.ac.jp/publicity/events/public-seminars/no64.html
講師:陀安 一郎(地球研教授) 聞き役:小林 由紀(地球研プロジェクト研究員) 日時:平成27年12月4日(金)18:30 - 20:00(18:00開場) 会場:ハートピア京都3階大会議室 私たちの体は、私たちが日々口にする飲み物や食べ物からできています。それをたどることで、私たちを支える生態系の営みを考えてみましょう。例えば、食卓に上がったマグロは、その餌となる小魚、さらにその餌となる動物プランクトン、そのさらに餌となる植物プランクトンによって支えられています。 元素に含まれる「安定同位体」は、このような生き物のつながりと関係を理解する手段になります。そして、地球上に生きている生き物のつながりを理解することは、地球の循環を理解することにも通じます。 本セミナーでは、「安定同位体」について紹介しながら、私たちの日々の生活と生き物の関係を考えてみたいと思います。 http://www.chikyu.ac.jp/publicity/events/public-seminars/no65.html
講師:陀安 一郎(地球研教授) 聞き役:小林 由紀(地球研プロジェクト研究員) 日時:平成27年12月4日(金)18:30 - 20:00(18:00開場) 会場:ハートピア京都3階大会議室 私たちの体は、私たちが日々口にする飲み物や食べ物からできています。それをたどることで、私たちを支える生態系の営みを考えてみましょう。例えば、食卓に上がったマグロは、その餌となる小魚、さらにその餌となる動物プランクトン、そのさらに餌となる植物プランクトンによって支えられています。 元素に含まれる「安定同位体」は、このような生き物のつながりと関係を理解する手段になります。そして、地球上に生きている生き物のつながりを理解することは、地球の循環を理解することにも通じます。 本セミナーでは、「安定同位体」について紹介しながら、私たちの日々の生活と生き物の関係を考えてみたいと思います。 http://www.chikyu.ac.jp/publicity/events/public-seminars/no65.html
講師:中野 孝教(地球研教授) 聞き役:大西 有子(地球研助教) 日時:平成27年11月20日(金)18:30 - 20:00(18:00開場) 会場:ハートピア京都3階大会議室 水は人間だけでなく全ての生き物に欠かせません。水がなければ、農業も漁業もなりたちません。水をはじめ自然環境にある物質は、様々な元素によってできています。 地球研では、元素とその指紋と言われる安定同位体の特徴を明らかにすることで、水と人、生物、産業のつながりを追跡できる実験環境を整備してきました。水循環基本法が昨年制定され、地下水を地表水と一緒に管理する仕組みづくりが大変重要になっています。しかし地表の水と異なり、地下を流れる水の姿は目でとらえることができません。 地球研では、市民の人たちと一緒になって、水に含まれている様々な元素と安定同位体の地図を日本各地で作成しており、これまで困難であった地表と地下の水のつながり、さらに生物や農水産物との関係も見えるようになってきました。このセミナーでは、こうした試みを紹介し、京都の水質マップ作りを考えてみたいと思います。 http://www.chikyu.ac.jp/publicity/events/public-seminars/no64.html
今回の地球研市民セミナーは、高校生による「地球環境学」です。 地球研は、京都府立洛北高校が文部科学省から指定を受けて推進している「スーパーサイエンスハイスクール」事業に、2013年度から協力しています。 今年は、高校2年生文系の生徒たち16名が、1年をかけて自分たちなりに環境学を行ないました。テーマは騒音、迷惑風、琵琶湖から恋愛までといろいろですが、身近な生活にかかわることを題材にしている点では共通です。 みなさんも、高校生とともに、身近な環境について考えてみませんか?
久しぶりに京都の山村に行ってみた。畑は電柵に囲われ、動物除けの網がかかっている。家の前まで鹿が来ますよ、とも教えられた。山の中にいた動物が、次々と人里に出てくるようだ。いったい、山はどうなっているのだろう。千松さんは、京都市内に勤める若い猟師さん。『僕は猟師になった』の著作もある。山のこと、そして人と動物の関係について訊いてみたい。聞き手は地球研のスティーブン。日本の山村のことを調べているアメリカ生まれの研究者です。
9月に発表された気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の新しい報告書の内容を踏まえて、地球温暖化問題において人類が置かれた状況についてお話しします。地球温暖化を放置すれば悪影響のリスクが増し、かといって急激に対策すれば別のリスクが生じます。人類は何らかのリスクを選ばなくてはなりません。では、どう選べばよいかを皆さんと一緒に考えたいと思います。
国際的な条約が締結されたからといって環境問題が解決するわけではありません。環境問題は日常生活の問題。一人一人が、自分の生活を見直し、変えていかなければなりません。 今回は、上七軒「大文字」のおかあさんに声をおかけしました。過度に便利で快適な生活を求めた結果が今日の環境問題です。気候に合った装いをし、旬のものを食べ、暑い夏は暑いなりに、寒い冬は寒いなりに過ごす。花街に残る京都の伝統的な「当たり前な」生活について語っていただきます。 聞き役は、地球研の安富と阿部。安富は息子と娘の子育て中です。小学生の息子には、電灯はまめに消すようにと叱られています。阿部は、時間に追われながらコンビニの弁当を食べ、そのうち当たり前の生活を、と嘆息しています。 大文字のおかあさんは、小さな子どもさんを抱えたお母さんにぜひ話を聞いてほしいとのこと。お子さまとご一緒にお越しください。授乳室も用意しております。会場は普段よりにぎやかになるかもしれませんが、ご容赦ください。
地球環境問題の解決には、地域の人々が主体となったボトムアップの取り組みを積み重ねることがたいせつです。その際に、地球環境問題にかかわる科学者・専門家は、どのようにしたら地域の人々の取り組みを効果的にサポートできるでしょうか?世界各地で地域社会に密着して問題解決型の研究を進める「レジデント型研究者」の事例を紹介し、多様な事例の分析から、それぞれの地域の実情に即した問題解決のための研究を推進する新しい科学のあり方を考えます。
京都環境文化学術フォーラム国際シンポジウムにワンジラ・マータイさんが参加されます。それにあわせ、地球研市民セミナーを開催します。今回は特別企画。高校生が、ワンジラ・マータイさんに話を直接聞く場を設けます。主役はワンジラさんと高校生。地球研のスタッフがファシリテーターをつとめます。「KYOTO地球環境の殿堂」事業の一環として行います。
近年、最新の機器を駆使した樹木年輪の分析等によって、過去数千年間に日本とアジアで起きた気候の変動が年単位で復元できるようになってきました。弥生時代から現在までの降水量や気温の年々変動のデータを良く知られた日本史の史実と比較してみると、誰も知らなかった驚くべき事実(歴史と気候のイベントの一致)が、たくさんわかってきます。セミナーでは平氏政権の崩壊など、その代表的な事例の数々をわかりやすく紹介します。
loading
Comments