若者と中年を分けるものは、年齢ではないという。嘆くのが若者、ぼやくのが中年。そんな説を以前、耳にしたことがある。〈出勤が運動だったと気付く腹〉。句の作者は脂の乗った「ぼやき組」とお見受けする。・・・(音読:鈴木春花) […]
これは少々まずかろう。自民党の外交部会などが26日に開いた会合で、中国による新疆ウイグル自治区での少数民族弾圧について、外務省担当者はこんな見解を示した。「ジェノサイド(民族大量虐殺)と認めたわけではない」。中国メディア […]
旧ソ連時代の有名な小話である。赤の広場で酔っ払いが叫んだ。「ブレジネフの大ばか野郎!」。すぐに公安警察官がやってきて逮捕された。容疑は当時の書記長の「国家機密漏洩(ろうえい)」というのがオチである。・・・(音読:峰田雅葉 […]
かつて閣僚の一人が立ち小便しているところを写真に撮られ、写真週刊誌に掲載されたことがある。場所が国会構内とあって、大騒ぎになった。野党は「院の品位を汚す重大な問題」として追及したものだ。もっとも、庶民性が持ち味の政治家だ […]
「朝焼け小焼けだ、大漁だ」。イワシといえば、まず詩人の金子みすゞが、イワシ漁を見ながら書いた「大漁」が思い浮かぶ。人間にとって、重要なタンパク源であるだけではない。魚類から鯨やイルカ、海鳥まで、様々(さまざま)な生き物に […]
米ワシントン近郊にある国防総省(ペンタゴン)は、世界最大の官庁建築物とされる。規模でそれに次ぐのが、東欧ルーマニアの首都ブカレストの中心部に建つ「議事堂宮殿」である。・・・(音読:鈴木春花) 産経抄記事
日本教職員組合(日教組)の教育研究全国集会(教研集会)が週末23日に開かれた。例年3日間の日程が今年はネット上での1日開催となった。新型コロナウイルス禍でやむを得ないことだが、「平和教育」などをめぐり組合の先生の「元気」 […]
いまは亡き落語家の桂歌丸さんがまだ二つ目の頃という。夜の番組のオーディションで落語以外の出し物を求められた。踊る者、歌う者、隠し芸を見せる者。最終演者の歌丸さんは困った。ほかと同じでは芸がない。・・・(音読:加藤亜衣子) […]
「延々と事情を説明してくださいと言ってません」「総理はこの期に及んでもだらだら言い訳」。ともに立憲民主党の辻元清美副代表がかつて、安倍晋三前首相の国会答弁にぶつけた言葉だが、野党はその時代を懐かしむのか。今度は、菅義偉首 […]
不倫を隠すための「偽証」などの罪でクリントン米大統領の罷免を求める弾劾裁判が行われていた時にこの人の名前を知った。仕立屋から政治家になった第17代大統領のアンドリュー・ジョンソンである。・・・(音読:加藤亜衣子) 産経 […]
新型コロナウイルスの封じ込めに成功している台湾への称賛の声は高まるばかりである。同時に日本の統治下、児玉源太郎総督のもとで、民政長官として日本の衛生行政制度を導入した後藤新平の存在も改めて注目されてきた。・・・(音読:鈴 […]
韓国の文在寅大統領による年頭記者会見の発言には驚いた。日本政府に元慰安婦女性らへの賠償を命じた8日のソウル中央地裁判決について「困惑している」と語った。・・・(音読:峰田雅葉) 産経抄記事
大学受験の不正といえば、カンニングや替え玉受験などさまざまな事例がこれまで報告されてきた。マスクを正しく着用していないことを理由とした失格とはまさに前代未聞である。・・・(音読:鈴木春花) 産経抄記事
小人たちが階段を上っていったはずが、なぜかもとの階に戻っている。迷路に入っていくと、いつのまにか天地が反対になっている。昭和43年に出した『ふしぎなえ』は、安野光雅さんの絵本作家としてのデビュー作となった。・・・(音読: […]
仏文学者にして昆虫博士の奥本大三郎さんは子供の頃に何度も夜更かしを試みた。チョウの羽化を見届けるためだが、眠りの誘惑に勝てない。チョウは明け方に蛹(さなぎ)を抜け出し、少年が目覚める頃には飼育箱の中でバタバタ…。・・・( […]
日本が戦後、これほど国際社会の枠組み構築に積極的に関与し、大きな役割を果たしたことはあっただろうか。米ホワイトハウスが公開したトランプ政権のインド太平洋戦略に関する機密文書と、付随して出たオブライエン大統領補佐官(国家安 […]
北陸地方の記録的な大雪のニュースを見て、気になっていた。道路で立ち往生している車のタイヤにチェーンが装着されていない。昨日の社会面の記事で合点がいった。・・・(音読:峰田雅葉) 産経抄記事
昭和史研究の第一人者である半藤一利(かずとし)さんの妻、末利子(まりこ)さんは文豪、夏目漱石の孫にあたる。戦時中、東京から新潟の長岡に疎開していた時、同級生の妹として知り合った。・・・(音読:鈴木春花) 産経抄記事
「雪は天から送られた手紙である」。この言葉で知られる物理学者の中谷(なかや)宇吉郎は、世界で初めて人工的に雪の結晶づくりに成功した功績で知られる。中谷は雪国での人々の暮らしにも無関心ではいられなかった。・・・(音読:加藤 […]
月刊「文芸春秋」2月号では、「日韓厳冬」と題して識者による討論を掲載している。そのなかで、かつて外務省アジア局で韓国担当だった自民党の城内実(きうち・みのる)衆院議員が、現在の日韓関係をサッカーの試合に例えていた。文在寅 […]