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江戸浄瑠璃「新内」を読む
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江戸浄瑠璃「新内」を読む

Author: pinenut

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このチャンネルは、江戸浄瑠璃「新内」を朗読でご紹介するチャンネルです。
新内節は1700年代前半、京都より江戸に下った豊後節をルーツとした豊後系浄瑠璃のひとつです。豊後節は第8代征夷大将軍徳川吉宗の時代に常磐津節、清元節、富本節、新内節などに分かれますが、新内節は芝居の伴奏音楽ではなくお座敷を中心に広まり、哀調のある節にのせて遊女の心情をきめこまやかに描いた曲の内容から、江戸情緒を代表する音楽として庶民に愛されました。
このチャンネルでは、古書を紐解き節はつけずに朗読で「新内」をご紹介いたします。
※作品中には今日の観点からすると不快・不適切とされる用語や表現がありますが、作品成立当時の時代背景や物語の設定、作品の歴史的価値や新内の伝統を尊重し、そのままの表現としています。
76 Episodes
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「阿波鳴門」順禮場の段は、明和5年(1768年)に上演された、近松半二作「傾城阿波の鳴門」全10段の8段めを新内に移したものです。阿波藩の藩主玉木家の宝刀「国次」が何者かに盗まれてしまい、その刀を取り戻すために、十郎兵衛は銀十郎と名前を変え、妻お弓と盗賊として暮らしています。二人には祖母に預けた娘がいますが会うことは叶いません。そこに順礼姿の娘が現れます。名乗れぬ母親の心情を描いたお話です。 参考文献:[新内稽古本]阿波鳴門巡礼場の段 下:近八郎右衛門, 1886 [DOI]10.11.501/856660参考:松山米太郎 校『浄瑠璃名作集』中巻,有朋堂書店,大正15. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1018117
「阿波鳴門」順禮場の段は、明和5年(1768年)に上演された、近松半二作「傾城阿波の鳴門」全10段の8段めを新内に移したものです。阿波藩の藩主玉木家の宝刀「国次」が何者かに盗まれてしまい、その刀を取り戻すために、十郎兵衛は銀十郎と名前を変え、妻お弓と盗賊として暮らしています。二人には祖母に預けた娘がいますが会うことは叶いません。そこに順礼姿の娘が現れます。名乗れぬ母親の心情を描いたお話です。 参考文献:[新内稽古本]阿波鳴門巡礼場の段 上:近八郎右衛門, 1886 [DOI]10.11.501/856659参考:松山米太郎 校『浄瑠璃名作集』中巻,有朋堂書店,大正15. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1018117
「石川五右衛門」新釜煎の段をお届けいたします。このお話しは、元文2年(1737年)に大阪で上演された並木宗輔作の人形浄瑠璃「釜淵雙級巴」を新内に移した物です。石川五右衛門は、安土桃山時代の伝説的な大盗賊で、文禄3年(1594年)京都三条河原で処刑されたといわれており、多くの戯曲や小説などの題材になっています。 参考文献:[新内稽古本]石川五右衛門新釜煎之段 上,近八郎右衛門,明19.3. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/856654
「石川五右衛門」新釜煎の段をお届けいたします。このお話しは、元文2年(1737年)に大阪で上演された並木宗輔作の人形浄瑠璃「釜淵雙級巴」を新内に移した物です。石川五右衛門は、安土桃山時代の伝説的な大盗賊で、文禄3年(1594年)京都三条河原で処刑されたといわれており、多くの戯曲や小説などの題材になっています。 参考文献:[新内稽古本]石川五右衛門新釜煎之段 上,近八郎右衛門,明19.3. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/856653
「生写朝顔話」宿屋の段 通称「朝顔日記」は、天保3年(1832年)に文楽として作られた浄瑠璃を新内に移したものです。秋月弓之助の娘、深雪には好きな人がいたのですが、縁談が持ち上がったことで家出をして流浪する中で、「朝顔」という芸人として生きています。新内では旅先で深雪に気がついた恋人の駒澤次郎左衛門との切ないやり取りが描かれます。 参考文献:[新内稽古本]朝顔日記宿屋の段 下:近八郎右衛門, 1886 [DOI]10.11.501/856656参考:松山米太郎 校『浄瑠璃名作集』上巻,有朋堂書店,大正15. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1018107
「生写朝顔話」宿屋の段 通称「朝顔日記」は、天保3年(1832年)に文楽として作られた浄瑠璃を新内に移したものです。秋月弓之助の娘、深雪には好きな人がいたのですが、縁談が持ち上がったことで家出をして流浪する中で、「朝顔」という芸人として生きています。新内では旅先で深雪に気がついた恋人の駒澤次郎左衛門との切ないやり取りが描かれます。 参考文献:[新内稽古本]朝顔日記宿屋の段 上:近八郎右衛門, 1886 [DOI]10.11.501/856655松山米太郎 校『浄瑠璃名作集』上巻,有朋堂書店,大正15. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1018107
比翼初旅(下)

比翼初旅(下)

2024-03-2406:29

「比翼の初旅 玉屋新兵衛/三国小女郎」は、越前三国の遊女、小女郎と玉屋新兵衛との恋物語がもとになっており、浮世草子「傾城歌三味線」にも取り上げられているお話しです。 [新内稽古本]比翼の初旅 下:近八郎右衛門, 1886 [DOI]10.11.501/856648
比翼初旅(上)

比翼初旅(上)

2024-03-1706:55

「比翼の初旅 玉屋新兵衛/三国小女郎」は、越前三国の遊女、小女郎と玉屋新兵衛との恋物語がもとになっており、浮世草子「傾城歌三味線」にも取り上げられているお話しです。 [新内稽古本]比翼の初旅 上:近八郎右衛門, 1886 [DOI]10.11.501/856647
日高川(下)

日高川(下)

2024-03-1008:16

「安珍清姫日高川」通称「日高川」は、安珍という美しい山伏に恋した清姫が大蛇に化けて日高川を渡って追跡し、道成寺の鐘の中に隠れた安珍を焼き殺してしまうという道成寺伝説をもとに作られたお話で「道成寺もの」として能や歌舞伎など様々な脚色が加えられています。 参考文献:声曲文芸研究会 編『新内集』,磯部甲陽堂,明44.3. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/856663
日高川(上)

日高川(上)

2024-03-0312:47

「安珍清姫日高川」通称「日高川」は、安珍という美しい山伏に恋した清姫が大蛇に化けて日高川を渡って追跡し、道成寺の鐘の中に隠れた安珍を焼き殺してしまうという道成寺伝説をもとに作られたお話で「道成寺もの」として能や歌舞伎など様々な脚色が加えられています。 参考文献:声曲文芸研究会 編『新内集』,磯部甲陽堂,明44.3. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/856663
高橋お伝

高橋お伝

2024-02-2514:14

「浪枕浮名高橋」は、強盗殺人などの犯罪を重ね、明治12年に死刑になった明治の毒婦、高橋お伝を題材にしたもので、お伝が夫浪之助を毒殺するシーンを、仮名垣魯文作詞、五世富士松加賀太夫作曲で新内に仕立てられました。 参考文献:富本及新内全集(日本音曲全集 / 中内蝶二, 田村西男編)日本音曲全集刊行會, 1928.2 第2版
源氏店(下)

源氏店(下)

2024-02-1808:46

「与話情浮名横櫛」は、嘉永6年(1853年)、瀬川如皐が八代目市川團十郎のために書き下ろした「与話情浮名横櫛」の「源氏店」のシーンを新内に写したものです。お話しは、与三郎とお富の出会いから、別れ、再会まで九幕三十場という長編ですが、新内では二人が再会する「源氏店」の場面を語っています。 参考文献:富本及新内全集(日本音曲全集 / 中内蝶二, 田村西男編)日本音曲全集刊行會, 1928.2 第2版
源氏店(上)

源氏店(上)

2024-02-1109:36

「与話情浮名横櫛」は、嘉永6年(1853年)、瀬川如皐が八代目市川團十郎のために書き下ろした「与話情浮名横櫛」の「源氏店」のシーンを新内に写したものです。お話しは、与三郎とお富の出会いから、別れ、再会まで九幕三十場という長編ですが、新内では二人が再会する「源氏店」の場面を語っています。 参考文献:富本及新内全集(日本音曲全集 / 中内蝶二, 田村西男編)日本音曲全集刊行會, 1928.2 第2版
姥ヶ餅(下)

姥ヶ餅(下)

2024-02-0412:05

「名物姥ヶ餅」は、新内の中でも「チャリもの(滑稽浄瑠璃)」と呼ばれるもので、冥土の道案内として三途の川にいた姥が、地獄が暇なので草津の餅屋で雇われていると、地獄から逃げ出した後、馬追となった閻魔大王と再会するというお話しです。 参考文献:富本及新内全集(日本音曲全集 / 中内蝶二, 田村西男編)日本音曲全集刊行會, 1928.2 第2版
姥ヶ餅(上)

姥ヶ餅(上)

2024-01-2809:40

「名物姥ヶ餅」は、新内の中でも「チャリもの(滑稽浄瑠璃)」と呼ばれるもので、三途の川のお婆さんが地獄が暇なので草津の餅屋で雇われていると、地獄から逃げ出した後、馬追となった閻魔大王と再会するというお話しです。 参考文献:富本及新内全集(日本音曲全集 / 中内蝶二, 田村西男編)日本音曲全集刊行會, 1928.2 第2版
「鬼怒川昔噂」通称「法印場」は、「鬼怒川物語」から生まれた多くの物語のなかのひとつ「死霊解脱物語」から着想を得て作られたもので、下総の国の百姓与右衛門が、欲徳づくで醜女の累の入婿になり、ついには累を鬼怒川に突き落として殺してしまますが、その後、娶った妻は次々に死んでしまい、娘も怨霊に取り憑かれてしまうというお話しです。 参考文献:富本及新内全集(日本音曲全集 / 中内蝶二, 田村西男編)日本音曲全集刊行會, 1928.2 第2版
「鬼怒川昔噂」通称「法印場」は、「鬼怒川物語」から生まれた多くの物語のなかのひとつ「死霊解脱物語」から着想を得て作られたもので、下総の国の百姓与右衛門が、欲徳づくで醜女の累の入婿になり、ついには累を鬼怒川に突き落として殺してしまますが、その後、娶った妻は次々に死んでしまい、娘も怨霊に取り憑かれてしまうというお話しです。 参考文献:富本及新内全集(日本音曲全集 / 中内蝶二, 田村西男編)日本音曲全集刊行會, 1928.2 第2版
子宝三番叟

子宝三番叟

2024-01-0704:41

「子寶三番叟」は、語り出しを謡曲の「翁」の文句からとって厳かに始まりますが、半ばでは男女の情事を唄い、最後に婚礼の長持唄などがにぎやかに彩り、他の浄瑠璃や能などの三番叟に比べて、ご祝儀曲として縛られることなく、お祝いの気持ちを明るく軽妙に表現されています。 参考文献:富本及新内全集(日本音曲全集 / 中内蝶二, 田村西男編)日本音曲全集刊行會, 1928.2 第2版
初日松

初日松

2023-12-3103:59

「初日松(ご祝儀局)」をお届けいたします。この曲は、様々な松の名を詞に読み入れて、遊里の初春の景色を描いた曲です。明治維新前後に作られたのではないかと言われています。 参考文献:富本及新内全集(日本音曲全集 / 中内蝶二, 田村西男編)日本音曲全集刊行會, 1928.2 第2版
加賀見山

加賀見山

2023-12-2414:23

「加賀見山舊錦絵」通称「加賀見山」は、享保9年(1724年)、松平周防守の江戸屋敷の奥向きで起こった草履打ち事件を容揚黛が脚色し、江戸薩摩外記座で上演したものを新内に取り入れたものです。その中から新内で「草履打ちの段」をお届けします。 参考文献:富本及新内全集(日本音曲全集 / 中内蝶二, 田村西男編)日本音曲全集刊行會, 1928.2 第2版局岩藤中老尾上加ゞ見山旧錦繪/容楊黛作(京都大学貴重資料デジタルアーカイブ https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00033449)
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