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ニュースイッチ by 日刊工業新聞社
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「「死んだふり」は奥が深い、30年の研究が英文書籍に…精神疾患研究に応用も」 舌をだらりと出して倒れ込み、偽の死臭まで放つ―。捕食者の前で突然動かなくなる「死んだふり」をする動物は幅広く存在し、不思議な行動はダーウィンやファーブルをも魅了した。岡山大学の宮竹貴久教授は長年の研究を基に、このほど死んだふりを体系的にまとめた英文書籍を発行した。近年は精神疾患との関連も注目され、異分野への研究の広がりが期待される。(梶原洵子)
「大型クルーズ船に対応…三菱重工交通・建設エンジが横浜港に納入、「自走式搭乗橋」の機能」 三菱重工交通・建設エンジニアリング(東京都港区、中島滋社長)は21日、自走式の舶用旅客搭乗橋「MMB」を製造し、横浜市に納入したと発表した。横浜港(横浜市)大さん橋国際旅客船ターミナルに着岸する大型クルーズ船に対応可能。同社が自走式MMBを納入するのは初めて。訪日外国人(インバウンド)の利用が拡大する大型クルーズ船が寄港する全国の港に拡販する。
「新エンジン搭載…加藤製作所、110トン吊りクレーン投入」 加藤製作所は110トン吊りオールテレーンクレーン「KA―1100R=写真」を発売した。最新の排出ガス規制「欧州ステージV」に適合した新エンジンを搭載。従来機の性能を維持しつつモデルチェンジを図り、安全性と作業性を高めた。価格は装備などにより異なるが、消費税抜きで1億9000万円から。年間12台の販売を目指す。
「水素バーナー開発、課題を解決した東京ガスの〝古い技術〟」 水素を燃料とする産業用バーナーの開発が進む中、東京ガスも100度C以下の食品用から1500度C以上のガラス溶解用まで広範に取り組んでいる。現在は子会社の東京ガスエンジニアリングソリューションズ(東京都港区)が都市ガスを燃料にバーナーを提供しているが、「いつ水素の時代になってもいいように準備だけはしている」(東ガスの竹村和也燃焼技術室長)として一部は開発を完了、販売もしている。
「初の売上高4000億円超へ…ディスコ、26年3月期業績予想の中身」 ディスコが21日発表した2026年3月期連結業績予想は売上高が前期比6・5%増の4190億円、営業利益が同3・2%増の1721億円を見込む。売上高が4000億円を超えるのは初めてで、営業利益は6期連続で過去最高を更新する見通し。生成AI(人工知能)関連で高水準の需要が継続する。年間配当金は1株当たり437円(前期は413円)を見込む。
「半導体向け基板増産…TOPPAN、300億円投資で新製造ライン稼働」 TOPPAN(東京都文京区、大矢諭社長)は、300億円を投じて新潟工場(新潟県新発田市)に半導体パッケージ基板「FC―BGA」の新しい製造ラインを構築し稼働した。2025年度中の量産移行を目指す。
「カルコパイライト型太陽光パネル搭載…PXP、低温物流車の走行試験」 PXP(相模原市中央区、栗谷川悟社長)と東プレはカルコパイライト型太陽光パネルを搭載した低温物流車の実証試験車両による走行試験を開始した。
「電気光学効果はLN材料の10倍…湖北工業が発売、単結晶PLZT薄膜ウエハーの特徴」 湖北工業は単結晶PLZT(鉛・ランタン・ジルコニウム・チタン)薄膜ウエハー(写真)を発売した。表面の平滑性が高く高品質な結晶構造を持ち、光損失を低減した点が特徴。現在、光デバイスで用いられるLN(ニオブ酸リチウム)材料の約10倍の電気光学効果を持つ。同ウエハーの発売を機に国内外の通信機器メーカーや研究機関との連携を進め、光ネットワーク技術の革新に貢献する。
「SiCパワー半導体拡充…三菱電機、自動車向け以外も開拓」 三菱電機は炭化ケイ素(SiC)金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)チップのラインアップを拡充し、21日にサンプル提供を始める。電気自動車(EV)のトラクションインバーターやオンボードチャージャー(OBC)、再生可能エネルギー用電源システムなど、幅広い用途での活用を想定する。
「太陽光に経済的優位性…100%再生エネ化、100社・団体の大台を超えた」 中小企業などが参加する「再エネ100宣言REAction(アールイーアクション)協議会」の集計によると、2024年度時点で加盟する106社・団体が事業で使う電力全量を再生可能エネルギーに切り替えた。前年度から10社増え、100社・団体の大台を超えた。すでに太陽光発電を利用する企業・団体の半数が新設もしくは増設したことも分かった。太陽光発電のコストが下がり、経済性が認められたようだ。
「「電動化の時代もホンダの技術がトップであることを示す」(三部敏宏社長)」 ホンダは2026年に自動車レース「フォーミュラ・ワン(F1)」にパワーユニット(PU)サプライヤーとして参戦し、4輪車の電動化技術を高める。三部敏宏社長は20日都内で開いた会見で「電動化が勝負の分かれ道になる。熱マネジメント、エネルギー制御は量産車の将来の強みになる」と狙いを語った。モータースポーツを通じて技術を高めてきた伝統を、次世代車の開発力向上にも適用する。
「新造船事業に幕…住友重機械マリンエンジ、最後の一般商船引き渡し」 住友重機械工業グループの住友重機械マリンエンジニアリング(東京都品川区、宮島康一社長)は20日、横須賀造船所(神奈川県横須賀市)で、新造船事業としては最後の一般商船の命名式を開き、「ARION(アリオン)」と命名した。同式には宮島社長やギリシャ船主ら約70人が出席した。
「半導体の電力損失20%低減…三菱電機など、「自由電子」を解明した意義」 三菱電機、東京科学大学、筑波大学、Quemix(キューミックス、東京都中央区、松下雄一郎社長)の4者は、シリコンに注入した水素が特定の欠陥と結合することで自由電子を生成するメカニズムを解明した。パワー半導体のキーデバイスである絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)の電子濃度制御の高度化に役立つ。IGBTの構造設計や製造方法の最適化が可能となり、電力損失の低減につながる成果だ。
「万博展示企画が初の製品化…超極細チューブ、ギネス世界記録の従来品より小さい内径」 大阪商工会議所は19日、2025年大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンの展示企画「リボーンチャレンジ」で出展された中小企業の試作品の一つが、初めて製品化されたと発表した。大阪ラセン管工業(大阪市西淀川区)が、超極細の金属製フレキシブルチューブ「ナノフレックス」を30日に発売する。大商は今後も出展企業の事業化を支援していく考えだ。
「高速生産性と高精度を両立…ヤマハ発動機が投入、ハイブリッドプレーサー新機種の機能」 ヤマハ発動機は電子部品を基板に搭載する表面実装機(マウンター)と半導体チップを基板に取り付けるダイボンダーの機能を持つ「ハイブリッドプレーサー」に新機種を追加し、3月1日に発売する。顧客の要望を受け、投入できるシリコンウエハーの最大サイズを従来品の直径8インチから同12インチに拡張した。価格は非公表。主に電気自動車(EV)の普及で需要が伸びているモジュール型パワー半導体の実装向けに、国内外で年間50台の販売を見込む。
「がん治療にiPS免疫、重要な一歩…千葉大が治験で安全性と効果の兆候確認」 千葉大学の本橋新一郎教授らの研究チームは、iPS細胞(多能性幹細胞)から作製した免疫細胞を用いたがん治療の実現に向け、頭頸部がんを対象とする第1相臨床試験で安全性と治療効果の兆候を確認した。この治療法が実用化すれば、効果の高い免疫細胞を作り置きし、広く供給できる可能性がある。今回の成果は重要な一歩となる。(梶原洵子)
「勾配激しい道路や時速60kmで検証…ホンダが協調AIで自動運転、地図レス「レベル4」実証」 ホンダは神奈川県小田原市で、協調AI(人工知能)「ホンダCI」を使った自動運転技術の実証実験を2月に始める。高性能センサー「LiDAR(ライダー)」を搭載し、勾配が激しい道路や時速60キロメートルでの自動運転を検証する。2027年度に特定条件下での完全自動運転「レベル4」の認可を取得し、30年ごろに地方都市の公共交通サービスなどで実用化することを目指す。
「25年ぶりの新車両、天竜浜名湖鉄道が一般撮影会」 天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区、松井宜正社長)は、天竜浜名湖線で運行する新型車両「THG100形」の一般向け有料撮影会を開催した(写真)。40人が天竜二俣駅(同区)を訪れた。新型車両の導入は約25年ぶり。3月14日に同車両での営業運転を始める。
「日産影響が縮小、神奈川の中小企業に落ち着きも…「動向を注視する必要がある」」 神奈川産業振興センター(KIP)は、米国関税と日産自動車生産縮小に対する県内中小企業の影響調査で、第2回の調査結果をまとめた。それによると、「影響あり」か「今後影響が出る可能性あり」と回答した企業の割合は、米国関税が22%(第1回調査43%)、日産生産縮小が15%(同26%)となり、いずれも第1回調査より減少した。
「業界最高クラス、紫外半導体レーザー出力向上…ヌヴォトンがマスクレス露光用開発」 ヌヴォトンテクノロジージャパン(京都府長岡京市、呉孟奇社長)は、先端半導体パッケージ向けマスクレス露光用に、出力を高めた紫外半導体レーザー「KLC330FL01WW=写真」を開発した。出力1・0ワットで、同社によると一般的なパッケージの同波長レーザーでは業界最高クラス。半導体の回路線幅の微細化が技術やコストの面から限界を迎える中、適用が進む3次元(3D)パッケージやチップレット向けに提案する。



