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「スウェーデン宇宙公社、社名を「SSC Space」に変更 2026年初めにグローバルブランドに統一」 スウェーデン宇宙公社=Swedish Space Corporation(SSC)は2025年12月8日、2026年初めに社名を「SSC Space」に変更すると発表しました。社名変更にあわせて、グループ全体を1つのグローバルブランドのもとに統一し、国際市場での存在感や社内の一体感を高めていく方針です。SSCによると、新しい社名「SSC Space」は、これまで親しまれてきた略称「SSC」を残しつつ、グローバルな存在感と事業の焦点をより明確に示すことを狙いとしたものです。同社でコミュニケーション部門を率いるCarina Aspenberg氏は、SSCが世界中のミッションや顧客を支えていることに触れながら、ブランドを一本化することで市場でのプレゼンスを強化し、社員が共有できる誇りとエンゲージメントの文化を育みたいとコメントしています。今回の社名変更にあわせて、グループ会社の名称も順次「SSC Space」ブランドに統一されます。子会社の「LSE Space」と「Aurora Technology」の社名も、「SSC Space」を冠した名称に改められる予定です。これにより、これまで別ブランドとして展開してきた事業も含めて、組織全体を1つのグローバルブランドのもとで展開していく体制になります。
「NASAの「ローマン宇宙望遠鏡」組み立て完了 打ち上げに向け最終試験へ」 NASA=アメリカ航空宇宙局は2025年12月4日付で、「ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡(Nancy Grace Roman Space Telescope)」の組み立てが完了したことを発表しました。ローマン宇宙望遠鏡は、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)と同じ直径2.4mの主鏡を備えた、NASAの新たな宇宙望遠鏡です。計画段階では「Wide Field Infrared Survey Telescope(広視野赤外線サーベイ望遠鏡)」の頭文字から「WFIRST」と呼ばれていましたが、NASAで最初の主任天文学者を務めた人物であり、「ハッブル宇宙望遠鏡の母」とも呼ばれるナンシー・グレース・ローマン氏にちなんで命名されました。
「デカトロンら4機関が船内活動用宇宙服「EUROSUIT」を開発 2026年にISSで欧州宇宙飛行士が試験へ」 フランスのスポーツ用品大手デカトロン(DECATHLON)は2025年12月5日、フランス国立宇宙研究センター(CNES)、SPARTAN SPACE、MEDESとの共同プロジェクトとして、国際宇宙ステーション(ISS)で試験予定の船内活動(IVA)用宇宙服プロトタイプ「EUROSUIT(ユーロスーツ)」を発表しました。今回発表された「EUROSUIT」は、打ち上げ時や地球への帰還時といったクリティカルなフェーズにおいて、宇宙飛行士の安全性と人間工学的特性を向上させることを目的に設計された船内用宇宙服です。最大の特徴は、スポーツウェア開発で培われた人間工学とテキスタイル技術が反映されている点です。約2分以内という短時間で宇宙飛行士が自ら着脱できるほか、微小重力環境で体が自然に伸びる現象に対応した長さ調整機構や、体格にフィットするヘルメット、可動性を高めた関節部などを備え、高い運動性と保護性能を両立させています。
「火星のクレーター?実は… 地球観測衛星が捉えた「サハラの目」」 赤い大地と同心円状の地形が火星を思わせるこちらの画像。実は、地球の“ある場所”を観測したデータから作成されたものなんです。その場所とは、アフリカのモーリタニアにある直径約50kmの「リシャット構造(Richat Structure)」。
「JAXAが「H3」ロケット8号機の打ち上げ延期を発表 「みちびき」5号機を搭載」 JAXA=宇宙航空研究開発機構は2025年12月3日、内閣府の準天頂衛星システム(QZSS)「みちびき」の測位衛星「みちびき」5号機(QZS-5)を搭載する「H3」ロケット8号機の打ち上げを延期すると発表しました。H3ロケット8号機は2025年12月7日11時30分~12時30分に打ち上げられる予定で準備が進められていましたが、JAXAはロケット2段目の搭載機器のひとつであるIMU(慣性センサユニット、慣性計測装置)に確認が必要な事象が認められたため、打ち上げを延期すると述べています。また、新たな打ち上げ日については、決定次第発表するということです。なお、H3ロケット8号機の打ち上げ予備期間は2025年12月8日~2026年1月31日が確保されています。
「ずらり勢揃い! ISSに3か国から合計8機の宇宙船・補給船が滞在中」 こちらは、ISS=国際宇宙ステーションに2025年12月1日付で結合されている有人宇宙船と無人補給船の配置を示した図。数えてみると、宇宙船と補給船が4機ずつ、合計8機も訪れているのがわかります。この状況、実はとても貴重なのです。
「QPS研究所の小型SAR衛星14号機「クシナダ-I」初画像公開 国内外5か所を観測」 株式会社QPS研究所は2025年11月28日、同社の小型SAR(合成開口レーダー)衛星「QPS-SAR 14号機」、愛称「ヤチホコ-I」で取得した初画像を公開しました。ヤチホコ-Iはアメリカ企業Rocket Lab(ロケットラボ)の「Electron(エレクトロン)」ロケットで日本時間2025年11月6日に打ち上げられ、同日午前に収納型アンテナの展開に成功していました。QPS-SARは分解能1.8mの通常モードと分解能46cmの高精細モードで観測が可能です。今回公開された画像はいずれも高精細モードで取得されたもので、2025年11月25日に福島県福島市と福岡県北九州市、2025年11月26日に香川県の小豆島とカザフスタンのアルマトイ、それにアメリカ・ペンシルベニア州のフィラデルフィアをそれぞれ観測したものとなります(いずれも現地時間)。
「三菱電機が準天頂衛星システム「みちびき」7号機を公開 2026年2月打ち上げ予定」 三菱電機は2025年12月1日、測位衛星「みちびき」7号機(QZS-7)を報道関係者に公開しました。「みちびき」7号機は内閣府の準天頂衛星システム(QZSS)「みちびき」を構成する衛星のひとつで、2026年2月1日に「H3」ロケット9号機で打ち上げられる予定です。「みちびき」はアメリカの「GPS」との互換性を確保した日本の衛星測位システムで、日本版GPSとも呼ばれます。
「JAXA、「みちびき」7号機を搭載する「H3」ロケット9号機の打ち上げ予定日を発表」 JAXA=宇宙航空研究開発機構は2025年12月1日、内閣府の準天頂衛星システム(QZSS)「みちびき」の測位衛星「みちびき」7号機(QZS-7)を搭載する「H3」ロケット9号機の打ち上げ予定日を発表しました。JAXAによると、H3ロケット9号機の打ち上げ予定日および時間帯は日本時間2026年2月1日16時30分~18時00分、打ち上げ予備期間は2026年2月2日~2026年3月31日です。「みちびき」はアメリカの「GPS」との互換性を確保した日本の衛星測位システムです。これまでは4機体制で運用されてきましたが、内閣府は測位精度のさらなる向上と、他国の衛星測位システムに依存せず「みちびき」だけで持続的な測位を実現するべく、2026年度からは7機体制、将来的には11機体制で運用することを目指しています。
「韓国でヌリ号ロケット4回目の打ち上げ実施 13機の衛星を軌道に投入」 韓国で日本時間2025年11月27日に、「ヌリ号」ロケット4回目の打ち上げが実施されました。搭載されていた13機の衛星は目標の軌道に投入されたことを、KARI=韓国航空宇宙研究院が報告しています。打ち上げに関する情報は以下の通りです。次世代中型衛星3号は科学研究と技術検証を目的とした衛星で、バイオ3Dプリンターと幹細胞分化培養装置を含む実験装置「BioCabinet」、宇宙プラズマ・磁場測定器「IAMMAP」、宇宙用広視野大気光観測器「ROKITS」が搭載されています。
「ロシアが宇宙船「ソユーズMS-28」を打ち上げ 約3時間後にISSへ到着」 ロシアの国営宇宙企業Roscosmos(ロスコスモス)は、日本時間2025年11月27日に「Soyuz(ソユーズ)2.1a」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた宇宙船「Soyuz(ソユーズ)MS-28」は無事に軌道へ投入され、ISS=国際宇宙ステーションに到着したことを、RoscosmosやNASA=アメリカ航空宇宙局が発表しています。打ち上げに関する情報は以下の通りです。Soyuz MS-28にはRoscosmosのSergey Kud-Sverchkov宇宙飛行士とSergei Mikaev宇宙飛行士、NASAのChris Williams宇宙飛行士が搭乗しました。
「中国が宇宙船「神舟22号」を無人で打ち上げ 3時間半後に中国宇宙ステーションへ到着」 中国は日本時間2025年11月25日に「長征2号F」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた宇宙船「神舟22号」は予定されていた軌道へ無事投入され、CSS=中国宇宙ステーション「天宮」へのドッキングにも成功したことを、CMSA=中国載人航天工程弁公室(中国有人宇宙プロジェクト弁公室)や中国メディアが伝えています。打ち上げに関する情報は以下の通りです。神舟22号は、現在CSSに滞在している張陸(ちょう・りく)宇宙飛行士、武飛(ぶ・ひ)宇宙飛行士、張洪章(ちょう・こうしょう)宇宙飛行士が地球への帰還時に使用する宇宙船です。
「NASAがミッション終了前の補給船をISSから一時的に分離 その理由は?」 NASA=アメリカ航空宇宙局は2025年11月24日付で、ISS=国際宇宙ステーションに結合されていたCygnus(シグナス)補給船運用23号機を分離したと発表しました。といっても、今回のCygnus補給船のミッションが終了したわけではなく、数日後には再びISSに結合される予定なのだといいます。こちらの画像は、現在ISSで長期滞在中のJAXA=宇宙航空研究開発機構の油井亀美也宇宙飛行士が撮影したCygnus補給船。
「NASAがボーイングの「スターライナー」に関する契約内容の変更を発表」 NASA=アメリカ航空宇宙局は2025年11月24日付で、航空機大手Boeing(ボーイング)が開発中の新型宇宙船「Starliner(スターライナー)」に関する契約の変更を発表しました。Starlinerはアメリカ企業SpaceX(スペースX)の宇宙船「Crew Dragon(クルードラゴン)」とともに、NASAの「Commercial Crew Program(CCP、商業乗員輸送計画)」のもとで開発がスタートした有人宇宙船です。これまでに2回の無人飛行試験と1回の有人飛行試験を実施しています。初飛行となった2019年の無人飛行試験「Orbital Flight Test(OFT)」では、機内のタイマーの問題で計画通りの軌道に投入できず、ISS=国際宇宙ステーションへの到達を断念して地球に帰還。2022年の2回目の無人飛行試験Orbital Flight Test-2(OFT-2)」ではISSへの往復に成功し、試験目標の達成が報告されました。
「JAXAの「小型実証衛星4号機」を搭載した米企業のロケット打ち上げ予定日時が決定」 JAXA=宇宙航空研究開発機構は2025年11月25日、革新的衛星技術実証4号機として打ち上げられる9機の衛星のうち、「小型実証衛星4号機(RAISE-4)」の打ち上げ予定日時が決定したことを発表しました。JAXAによると、小型実証衛星4号機を搭載するアメリカ企業Rocket Lab(ロケットラボ)の「Electron(エレクトロン)」ロケットは、ニュージーランドのマヒア半島にあるロケットラボの第1発射施設から日本時間2025年12月5日12時00分に打ち上げられる予定です。また、Rocket Labの打ち上げミッションの名称は、小型実証衛星4号機にちなんで「RAISE And Shine」と命名されています。
「ブルー・オリジンが「ニューグレン」のアップグレード計画を発表 大型化した新型の開発も」 アメリカ企業Blue Origin(ブルー・オリジン)は2025年11月20日付で、同社の「New Glenn(ニューグレン)」ロケットのアップグレード計画を発表しました。New GlennはBlue Originが開発した2段式液体燃料ロケットです。ブースター(1段目)は最低でも25回の再使用が可能な設計で、推進剤に液化天然ガス(LNG)と液体酸素を採用した同社の「BE-4」エンジン7基と着陸脚を搭載。上段(2段目)は推進剤に液体水素と液体酸素を採用した同社の「BE-3U」エンジン2基を搭載しています。
「インターステラテクノロジズの「ZERO」初号機、日米3衛星が新たに搭載決定 計7機に」 インターステラテクノロジズ株式会社は2025年11月19日、小型人工衛星打ち上げロケット「ZERO(ゼロ)」初号機の新たな顧客として、日米の3衛星が決定したと発表しました。今回追加されたのは、「東京大学 宇宙資源連携研究機構(CSRI)」、米国の私立学校「Fulton Science Academy」、米国企業「Lothan Space」の3機関です。同社はこれらの教育・研究目的のキューブサットについて、打ち上げ契約を締結したとしています。この3衛星の追加により、ZERO初号機に搭載される衛星は日本・アジア・米国の計7機となります。また、自社の衛星分離機構の実証を行う韓国・DALRO Aerospaceを含め、ZERO初号機の顧客は計8企業・団体・大学に拡大しました。
「スペースX、欧米の地球観測衛星「Sentinel-6B」を打ち上げ」 アメリカ企業SpaceX(スペースX)は日本時間2025年11月17日に「Falcon 9(ファルコン9)」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた地球観測衛星は予定通りの軌道に投入されたことを、SpaceX、NASA=アメリカ航空宇宙局、ESA=ヨーロッパ宇宙機関が公式サイトやSNSにて報告しています。打ち上げに関する情報は以下の通りです。Sentinel-6Bは、NASA、ESA、EUMETSAT=欧州気象衛星機構、NOAA=アメリカ海洋大気庁などが開発した、海洋観測を行う衛星です。
「シエラ・スペースがドリームチェイサー牽引試験時の画像公開 初飛行は2026年後半を予定」 こちらは、アメリカ企業Sierra Space(シエラ・スペース)が開発中の宇宙往還機(スペースプレーン)「Dream Chaser(ドリームチェイサー)」の1号機「Tenacity(テナシティ)」が、地上で牽引試験を受けた時の様子。Dream Chaserの初飛行に向けた試験の進捗状況公表にあわせて、Sierra Spaceが2025年11月13日付で公開しました。試験はアメリカ・フロリダ州の打ち上げ・着陸施設(LLF: Launch and Landing Facility、旧シャトル着陸施設)で実施。大型トラックがDream Chaserを高速で牽引し、滑走路へ着陸した時の挙動をシミュレートするとともに、自律航法のパラメータが検証されました。
「中国の宇宙船「神舟21号」が「神舟20号」のクルーを乗せて地球に帰還 その理由は」 CMSA=中国載人航天工程弁公室(中国有人宇宙プロジェクト弁公室)は2025年11月14日付で、宇宙船「神舟20号」のクルーが別の宇宙船「神舟21号」で地球に無事帰還したと発表しました。帰還したのは中国の陳冬(ちん・とう)宇宙飛行士、陳中瑞(ちん・ちゅうずい)宇宙飛行士、王傑(おう・けつ)宇宙飛行士です。2025年4月に神舟20号でCSS=中国宇宙ステーションに到着した3名は、2025年11月1日に打ち上げられてCSSに到着した神舟21号のクルー3名と交替して、2025年11月5日に神舟20号で帰還する予定でした。



