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2030年のキャリア戦略 ~人生100年時代を幸せに生き抜くために~
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2030年のキャリア戦略 ~人生100年時代を幸せに生き抜くために~

Author: 人材開発コンサルタント 山岸慎司

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人生100年時代と言われる今、年齢に関係なくキャリアの悩みは尽きないはず。
「こんなキャリアの歩み方もあるのか!」という新しい気付きを提供します!

<山岸慎司 経歴>
三菱化学において新規事業分野の開発研究・企画マーケティングに従事。米国系経営戦略コンサルティング会社のアーサー・D・リトルに転じ、主に製造業の販売マーケティング戦略策定、新規事業戦略策定、組織改革、人材育成戦略策定など多数のプロジェクトに参画。その後、複数の外資系日本法人において、経営企画室長、マーケティング本部長、執行役員事業部長、代表取締役社長などのマネジメントポジションを歴任。現在は国家資格キャリアコンサルタントとして、ビジネスパーソンのキャリア開発と人材育成に従事。東京大学農学系修士、ロンドン大学インペリアル校経営管理学修士(MBA)課程修了

<著書>
『40歳からの実践的キャリアデザイン』 https://amzn.to/3uvkfud
『16歳の仕事塾』 https://amzn.to/3uqattp
『成功する就活の教科書』https://www.amazon.co.jp/dp/4502494216
166 Episodes
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日本の大学は秋入学に移行する方がよいが、なかなか難しい現状があります。一方、サッカーJリーグは、長年の課題であった秋春制に移行するため、2026年は変則的な半年のリーグを開催しています。今回は、どうしてJリーグがこの変革を可能にしたのかを考えます。 サッカーの欧州リーグは、8月後半に始まり、6月に終わります。日本のJリーグは、2月から12月に開催されるため、選手や監督・コーチの移籍の難しさは以前から問題でした。しかし、サッカーは、「国際競争力を高めて、世界一を目指す」という目標を共有することで、多くの関係者の合意を得ることに成功しました。 大学の場合、関係者が非常に多いため、サッカーよりはるかに調整がたいへんですが、日本の科学技術力を高めるためには、何らかの制度変更が必要だと思います。
日本の学校は4月に始まります。これは世界では珍しいシステムです。日本以外のほとんどの国では、小学校から大学まで、秋に始まるのが普通です。私は東京大学で、海外に行きたい日本人学生や、日本で就職したい留学生の就職支援をしています。今回は、4月始まりの学校制度の課題についてまとめてみます。 日本の大学は、世界におけるランキング(英国のTHE)で、100位以内に入っているのは、東大と京大の2校しかありません。中国は10校近く、韓国は4校、他にもシンガポール、インドなどのアジアの大学が100以内に多く入り、順位を上げています。大学ランキングは、その国の科学技術の人材育成レベルにつながります。4月入学の制度は、海外との人的交流や共同研究などに不利になっているのです。
フェンシングは日本では競技人口が7000人しかいない競技です。しかし、2008年北京五輪で太田雄貴選手が銀メダルを獲得して以来、2024年のパリ五輪では5つのメダルを獲得するまでに強くなりました。 日本フェンシング協会は、太田雄貴氏が会長となり、「アスリート・フューチャー・ファースト」という理念を掲げています。これは太田会長の「メダルを獲得すれば、人生が大きく変わると思っていたが、そうではなかった」という体験がベースです。「勝利至上主義」から脱し、長期的な人生設計を考えることが競技強化にもつながるという価値観の転換です。 具体的には、日本代表チームに入るには、英語テストで外国人コーチとコミュニケーションできるレベルの得点を取る必要があります。また、自分でスポンサー企業を探す活動も支援しています。
Jリーグの平均引退年齢は26歳の若さです。子ども時代からサッカー一筋の場合、「サッカーをやめた自分には何の価値もない」と感じ、深刻なアイデンティティ・クライシス(自己喪失)に直面するケースもあります。Jリーグは2000年代初めから、引退後キャリア支援の必要性を意識してきました。 水戸ホーリーホックは、J2が長く、2026年に初めてJ1に昇格したチームです。大企業の支援が弱く資金が少ないため、限られた人材を育てることに注力し、「人材育成の水戸」として知られます。2018年からは、西村卓朗GMが自分の経験をもとに「Make Value Project」という独自の人材育成プログラムを立ち上げました。自己分析を促し、視野を広げる支援が中心です。今回はこの取り組みについて紹介します。
2019年にスポーツ庁の旗振りでUNIVAS(大学スポーツ協会)が設立されました。大学スポーツの価値を最大化し、文武両道(デュアルキャリア)を推進する目的です。これはアメリカのNCAA(全米大学体育協会)がお手本です。米国では学業と競技の両立が厳しく、GPA(成績)が基準に達しないと試合に出られないようなルールがあります。また、大学スポーツはビジネスとしても成功しています。 日本では各競技団体がすでにインカレなどの試合を運営していること、大学間で成績重視の考え方にバラつきがあることなどから、UNIVASの活動は当初の理念通りには進んでいません。しかし、方向性は正しく、帝京大学ラグビー部や青山学院大学駅伝部のような強豪チームは、デュアルキャリアの指導をしています。
私は現在、大学院で「スポーツ選手のライフキャリア」を研究しています。3月に修士論文を提出し、その成果を『キャリア・アントラージュ 社会で活躍するスポーツ選手の育て方』という書籍として出版することになりました。今月は、その書籍の内容を抜粋してお話します。 「アントラージュ」とは、フランス語で「周囲を取り巻く人たち」という意味です。国際オリンピック委員会(IOC)が提唱し、日本のスポーツ界も賛同しています。スポーツ選手は子どもの頃から、競技偏重になりがちで、引退後の生活に困ることが起こりがちです。そうならないように、親、指導者、競技関係者など、選手を取り巻く人たちが、「競技は人生の一部である」という「デュアルキャリア」を意識する必要があります。
イソップ童話は、紀元前6世紀のギリシャで生まれました。日本には江戸時代初期に伝えられたと言われます。ウサギと亀、アリとキリギリスなど、どの話も人生への教訓があります。2500年前も今も、人間社会の真理はあまり変わらないことが興味深いです。 今回は、「酸っぱいブドウ」「カラスと水差し」「よくばりのイヌ」「田舎のネズミと町のネズミ」の4つについて考察します。また、ギリシャ哲学の祖である、ソクラテスの「無知の知」、プラトンの「洞窟の比喩」などの言葉も、現在に生きる私たちに参考になります。
ギリシャは紀元前2000年頃から文明が発達し、特に紀元前5世紀が黄金期でした。哲学、政治学、医学、科学など、多くの領域で、西洋文明の源流です。現在は人口3300万人で観光業が主体の、欧州でも経済的に劣る国になっています。夜遅くまで食事をするなど、人生を楽しむ姿勢の裏には、国家や社会へのあきらめ(悟り)があります。 産業では、観光業がGDPの20%を支える圧倒的な中核です。あとは農業と海運程度しかありません。そのため、ITエンジニアや医師のような技術をもつ若者は、ドイツや英国に流出してしまいます。フリーランスや自営の人が多く、これからの日本にも参考になるキャリア観だと思います。
イタリアは失業率も物価も髙く、生活が厳しい人もいるはずですが、多くのイタリア人は陽気で幸せそうです。作家の塩野七生さんは、イタリア人は「人は完全ではないことを前提に生きる」ため、うまくいかなくても「まあ、そんなものだ」と受け止める余裕があると言います。 イタリア人は、かつては世界一のローマ帝国であったことから、「今は一番でなくてもよい」という感覚をもっているそうです。また、歴史的に国家や政治は不安定なので、「国家や会社に期待しすぎない」「仕事は人生の一部であり、人生そのものではない」「家族、食事、余暇が仕事より明確に上位」という価値観です。成熟国の日本に生きる私たちにも、示唆が多いと思います。
「ヨーロッパに学ぶ」シリーズの続編です。84-89回、137-139回では、ドイツ、イギリス、フランスなど7カ国をとりあげました。今月の4回はイタリアとギリシャです。今回はイタリアの概要と産業の特徴、そこから日本人が学べそうなことをお話します。イタリアに詳しい、漫画家のヤマザキマリさんのコメントも紹介します。 イタリアの主な産業は、ファッション、自動車、機械、食品、観光です。企業の9割が中小企業で、地域ごとに得意な産業があります。Gucci,Pradaなどのファッションブランドに代表されるように、高品質な製品を生む職人的な強みがあります。キャリア意識としては、仕事のための人生ではなく、どの会社に勤めるかより、何ができるかが大切な価値観です。
イクボス研修の3回目は、部下力の向上です。部下は、仕事と私生活の両立を望むなら、「自責型」の社員になる必要があります。権利主張型・ぶら下がり型の部下ではなく、まず自分の職責を果たす意識をもつことが重要です。 特に若い時期には、「仕事の基礎体力」をつけて、上司や周囲からの「信頼残高」を増やす努力をしないといけません。イクボスは、そのことに気づかない若手には、教えてあげる必要があります。スポーツに例えると、チームの一員として認められるには基礎体力が必要なことは理解できると思います。 働き方改革は、誰かから与えられるものではなく、自ら行動して取りにいくものです。実行を続けるモチベーションは、「人生をもっと欲張る貪欲さ」かもしれません。働き方改革は、「生き方改革」なのです。
働き方改革やワークライフバランスを進めると組織の成果が下がるのではないか、と心配する声がよくあります。しかし、イクボスが次のようなマネジメントをできれば、むしろ成果は向上します。ポイントは、部下の仕事力向上、チームワークの向上、コミュニケーションの活性化の3つです。 部下にはできるだけ裁量権を与え、任せることで、仕事への責任感を高めます。上司はプレイよりマネージに時間を使えるようになる好循環になります。また、誰もが働く上での制約があるという前提で、属人化を回避し、効率化を図ることで「助け合うチーム」になります。 チーム内に心理的安全性が確保され、コミュニケーションが増えると、お互いに要望を伝えやすくなり、「お互い様精神」が発揮しやすくなります。
私が所属するNPOファザーリングジャパンでは、10年以上前から、「イクボス」を提唱しています。イクボスとは、①部下の私生活と仕事をともに応援する、②自らもワーク(仕事)・ライフ(私生活)・ソーシャル(社会活動)を楽しむ、③組織の目標達成に強い責任感をもつ、という管理職です。 一般的なワークライフバランスや働き方改革の議論では、②と③の視点が抜け落ちていることが多くあります。①は当然として、②では、上司自身も、自分や家族を大切にして、自己研鑽・ボランティア・社会活動などでイキイキと人生を楽しむ姿勢が大切です。 また③では、仕事への厳しさと優しさを兼ね備えた上司として、目標達成に強くこだわる組織にしていく責任感をもつことが重要です。ワークライフバランスは、単にヌルくて緩いものではないのです。
2026年に就職・転職を考えている方におススメの業界を紹介します。ChatGPTに相談して、募集ポジションが多い業界を選んでいます。 おススメ業界は、ソフトウェア・IT・デジタル化推進、人材育成・リスキリング・教育DX、医療・ヘルスケア(非医療職)、観光・マーケティング、サステイナビリティ・脱炭素の5つです。これらの業界は成長しているので募集が多く、入社時に専門性がなくても入りやすいという共通点があります。 どの仕事でも、入門レベルでよいので、ITリテラシー、AIリテラシー、データ理解力、プロジェクトマネジメント力、英語力が身についていると、その後のキャリアにつながりやすいでしょう。
今年の10大トピックスの後半です。今回は、働き方改革のさらなる進展、新卒大学生の就活早期化、スカウト型・逆求人型人材サービスの普及、地方移住・多拠点キャリアの増加、女性首相誕生による女性活躍の加速への期待、の5点です。 2019年から始まった働き方改革の「時間外労働規制」は、医師、運送業、建設業では5年遅れて法的適用が開始され、今年ようやく、それぞれの業界で運用方法が決まってきました。他に、最後のブラック職場として、教員と上級国家公務員も話題になっています。 新卒大学生の就職については、3年生の秋までに内定をもらう学生が過去最高水準になりました。早期選考が当たり前になり、究極の売手市場といえるでしょう。
2025年もあと2回を残すだけとなりました。恒例の10大トピックスの前半です。今回は、生成AIの活用、リスキリングの本格拡大、副業・兼業の一般化、30~50代の転職急増、ジョブ型雇用の拡大の5点です。 生成AIは日常業務の中で、誰にでも使えるものになってきました。ホワイトカラーの仕事の進め方を大きく変化させています。大学生のレポートも、見た目は上手になってきました。AIを活用できる人材しか生き残れない時代の入り口にいる印象です。 リスキリングについては、経済産業省が社会人リカレント学習人口を400万人規模にする方針を発表しました。私が所属する社会人研修会社へのお声がけも増えています。
もし文系に進む場合は、英語力が無いと、面白い仕事はできないかもしれません。日本では人口減少により国内市場が縮小していくため、世界で戦える企業しか成長できないからです。例外は、IT系、医療系、観光業くらいでしょうか。 高校生には、まず大学受験の単語と文法は大事だよ、と話します。単語の暗記は退屈ですが、これを避けると英語ができるようにはならないからです。大学生になったら、TOEICを受けましょう。まずは多くの大手企業の足切り点と言われる600点が目標です。 英語と合わせて、異文化受容力も大切です。人種、宗教、嗜好など異なる価値観の人を受け入れて、仲間として協力し合える力です。そのためには、高校生の頃から、できるだけ多くの友達と関わる気持ちを持ちましょう。
高校1年生の正月明けに、文系か理系かの進路選択をする学校が多いと思います。私は高校生向けのキャリア授業を行うNPO「16歳の仕事塾」に所属し、年数回、社会人講師として授業をしています。今回は、その授業からの抜粋です。 私の意見は、「迷ったら理系」です。これからの時代は、論理的思考など理系的な素養が必要です。特にSTEM(科学、技術、工学、数学)人材は圧倒的に不足しています。一方、文系ホワイトカラーの仕事は、一部の例外を除き、大幅に減っていきます。私自身もそうですが、理系から文系に変わるのは容易ですが、逆は難しいです。 大学より、専門学校や高専で、技術やスキルを身につける方が、職業的ニーズはあるかもしれません。看護・医療系、電気工事技師や配管工などの職人系は将来性が高いです。米国では、「ブルーカラー・ビリオネア」(高額所得職人)という言葉もできています。
弊著『40歳からの実践的キャリアデザイン』からの抜粋の4回目です。今回は、中高年が転機に対処するための方法論をお伝えします。著名なキャリア研究者であるナンシー・シュロスバーグは、「人生は転機の連続」ととらえ、転機を乗り越えるための4つのSを提唱しました。 4Sとは、状況(Situation)、自己(Self)、支援(Support)、戦略(Strategies)です。転機に際しては、まず状況を客観的に把握し、自己の強み・価値観などを理解し、家族や友人の支援を受けることで心理的安定を保ち、転機に対処する戦略を練る、という意味です。この4Sは、ミドル・シニアのキャリア再設計にはとても有効です。
今回は、中高年のキャリアを再構築するための精神的基盤(メンタルファウンデーション)とモチベーションについてお話します。まず、健康、家族、経済の3Kが大切です。次に、自己効力感を高める必要があります。 自己効力感とは、「自分はできる」という信念で、挑戦意欲、行動力の源泉です。中高年になると、役職喪失、技術変化、健康不安などにより自己効力感が低下しやすいため、意識的な維持が重要です。また、ブルームの期待理論に基づき、外的報酬よりも自分の内的報酬を確認することが、この時期のキャリアデザインでは核になります。
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