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馬から学ぶリーダーシップ

馬から学ぶリーダーシップ
Author: COAS
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札幌市内に牧場がある「COAS」(コース)では、全国から経営者をはじめとするエグゼクティブが訪れ、馬をコーチに究極の内省を行う「ホースローグ」(馬との対話プログラム)を受講し、自分や組織のありかたをアップデートしています。ホースローグのベースにあるのは、私らしく他者と調和することを目指す、新しいリーダーシップの型:ナチュラル・リーダーシップ。この番組では、ナチュラル・リーダーシップの哲学について、日常のエピソードや牧場での出来事などを交えながら、COAS代表の小日向素子がお届けします。豪華ゲストを招いての対談を行うことも♪ぜひフォローをお願いします。
【COAS website】https://naturedialogue.com
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自然界と人間界の境界(ゾーン)にあるこの牧場で、私たちCOASは野生の動物とどう付き合っていくのか?小日向とキツネの間に起きたエピソード(第1回)、今問題となっている熊と人間の話(第2回)に続き、今週は、人と野生の境で生きる家族を描いたドラマ「北の国から」のシーンを題材に、「動物と真剣に向き合っている人たち」のありように思いを馳せます。そして、「現代社会は、自然と人間の世界を断絶させ、”人間だけで住む”暮らしに寄りすぎているのではないか?」。そんな問題提起とともに、野生と人間の境界を丁寧に意識し、創っていくことが必要だと語る小日向。COAS(コース)としても、まずは馬との暮らし方から見つめ直し、改善すべきを改善しなければと心新たにします。ぜひお聞きください。出演小日向素子株式会社COAShttps://naturedialogue.com/
自然界と人間界の境界(ゾーン)にあるこの牧場で、私たちCOASは野生の動物とどう付き合っていくのか?今、このことが本当に問われていると自覚しながら、先週に引き続き、野生動物と人間について考えます。今週は、3冊の本をご紹介。怪物のような熊を作ったのは一体誰かを問う、『異形のヒグマ』(山森英輔)。1978年の作品でありながら現代に通ずる『ぼくはくまのままでいたかったのに』 (イエルク・シュタイナー)。そして、今現在の熊と人間の関係の縮図ともとれる『なめとこ山の熊』(宮沢賢治)。人間の方が自然よりも上であるという思想。人間が自然をコントロールできるという思い込み。そして、自然の犠牲の上に成り立つ経済や暮らし。このような人間のありようが今の熊の問題を招いてはいないでしょうか?小日向は、この状態を打破するには、人間側の感覚が変わるしかないと言います。小日向自身、都会で暮らしていた頃は、「熊がかわいそう」「でも私はなにもできないから見ない」と目を逸らし続けていたと言います。しかし、人と自然の境にあるこの牧場で暮らし、感覚が変わってきた今、熊の問題について、本気で、感覚的に向き合う自分がいると言います。一人でも多くの人が、自然とのつながりを取り戻し、感覚が変わり、そのことで感じ方が変わり、行動が変われば・・・。ぜひお聞きください。出演小日向素子株式会社COAShttps://naturedialogue.com/
今週からは、小日向とあるキツネとのエピソードをもとに、「私と野生動物」の関係性を扱います。COASの牧場は、「人間の街」と「野生」の境界=里山に位置しています。この牧場で暮らす小日向は、春先から近くに住み始めたキツネ一家を、毎日見守っていました。しかしある日、そのうちの1匹と思われる子ギツネが、何かを訴えるようにしきりになき続けて・・・。その時にとった自身の行動について、小日向は、「凡庸な悪(ハンナ・アーレントの言葉の引用)だったのではないか」と内省します。野生動物には関わってはいけない。助けてはいけない。食べるものも絶対に与えてはいけない。このような世間一般のルールは、はたして、里山に住む自分、さらにはキツネ親子のことを知っていた自分に、問答無用で当てはまるのか。時には、ルールを超えて自分の感覚に従い、真剣に目の前の命と向き合ってもいいのではないか。この問いは、経営者が置かれる状況に近い。答えのない問いに向き合うとき、つい、誰かの判断基準をかりて「それらしい」判断をする。批判されない方を選ぶ。そんな状態が、キツネと向き合っていた自分に起きていたのではないか。この問いは、今起きている「熊と人間」さらには「自然界と人間」の関係性の問題にもつながってきます。ぜひお聞きください。出演小日向素子株式会社COAShttps://naturedialogue.com/
野村総合研究所(NRI)のコンサルタント、松下東さんとの対談、いよいよ最終回です。 今回は、「夜の図書館」プログラムという室内セッションで得た、東子さんの深い内省と気づきに焦点を当てます。 松下さんが選んだのは、かつて「心がざわざわして、もう読みたくない」と感じた『ブレイブ』グレゴリー・マクドナルド著(新潮文庫 1998)という書籍。 当初は、この本とリーダーシップの学びがどう繋がるのか分からなかったそうですが、小日向との対話や再読を通じて、「自分が何に嫌悪感を抱いていたのか」という本質にたどり着いたと語ります。 さらに、小日向から紹介された『ケアの本質』ミルトン・メイヤロフ著(ゆみる出版 1987年)という本の一節から、「ケアとは、相手の自律的な成長を助けるものであり、単に相手の望みを叶えることとは異なる」という学びを得ます。この気づきは、以前の目隠しのプログラムで露呈した「過剰なケア」や「メンバーの成長を阻害するリーダーシップスタイル」というご本人の課題と繋がり、彼女のリーダーシップ観を大きく揺さぶりました。 ぜひお聞きください。出演:小日向素子(株式会社COAS Founder/Owner)【COAS website】https://naturedialogue.com【COAS Facebook】https://www.facebook.com/coashp【COAS インスタグラム】https://www.instagram.com/coas_pilika/著書「ナチュラル・リーダーシップの教科書」https://amzn.asia/d/gpvVz9S
前回、前々回から続く、野村総合研究所(NRI)のコンサルタント、松下東子さんとの対談。3回目となる今回は、東子さんがホースローグで体験した、ある馬との対峙に焦点を当てます。 松下さんが「一番苦手だった」と語る馬、アンバー(ジョイ)。その馬を、丸馬場で自分の思うように走らせるプログラムで、東子さんは見えない壁にぶつかりました。 「絶対できない」と感じ、途方に暮れたまま、一度は丸馬場の外に出てきた東子さん。ファシリテーターと長い時間対話を重ねながら、徐々に、自分自身の主観・思い込み、向き合っている壁の意味について、感じ方が変わってきたといいます。 威嚇してくるように見えた馬の行動も、実は、「自分の主観」が作り出した「危機」だったのかもしれない――。 再び丸馬場へと戻っていった東子さんは、これまでと違う「働きかけ方」に挑戦し、新しい気づきを得るに至ります。 ぜひお聞きください。出演:小日向素子(株式会社COAS Founder/Owner)【COAS website】https://naturedialogue.com【COAS Facebook】https://www.facebook.com/coashp【COAS インスタグラム】https://www.instagram.com/coas_pilika/著書「ナチュラル・リーダーシップの教科書」https://amzn.asia/d/gpvVz9S
野村総合研究所(NRI)のコンサルタント 松下東子さんとの対談、第2回目。今週は、ホースローグの中で特に印象的だった、「上司役の自分が、目隠しをして馬のリードを持つパートナーをゴールまで導く」というプログラムについて、語っていただきます。 初回、パートナー役から受けたフィードバックが、自分自身の「クライアント優先で部下の成長を阻害しているのでは?」という長年の悩みに深く刺さるものだったいう東子さん。その後、「もう1回やってみていいですか?」と、何度もこのプログラムに挑戦され、その回数なんと・・・!? 「手を出した方が早い」というプロフェッショナルとしてのジレンマを抱えながらも、対話を通じてメンバーの自律を促すスタイルへと変化しようとする、東子さんのリアルな葛藤と気づき、学びのお話です。 ぜひお聞きください。 出演:小日向素子(株式会社COAS Founder/Owner)【COAS website】https://naturedialogue.com【COAS Facebook】https://www.facebook.com/coashp【COAS インスタグラム】https://www.instagram.com/coas_pilika/著書「ナチュラル・リーダーシップの教科書」https://amzn.asia/d/gpvVz9S
Podcast「馬から学ぶリーダーシップ」。今週からは4回に渡って、ホースローグ3DAYSを体験された野村総合研究所(NRI)コンサルタント、松下東子(もとこ)さんをお迎えしてお送りします。 東子さんとCOAS代表の小日向は、中学・高校時代の音楽部から続く長いご縁がおあり。NRIでは、マーケティング領域で「生活者分析」を専門とし、1997年から続く「NRI生活者1万人アンケート調査」などを担当されています。消費者の価値観を読み解くプロフェッショナルとして国内外での評価も高く、『クローズアップ現代』にも出演されたほど。 そんな東子さんにとって、日頃の仕事や悩みから離れ、馬や自然と向き合い過ごす内省の時間は、大きな学びの連続だったといいます。 特に、「向き合うのが怖かった課題」に素直に対峙でき、驚くほどの深い気づきを得たという東子さん。その気づきを忘れないように「備忘録」を作り、"何が起こったか" "気づいたこと" "振り返って気づいたこと"などを時系列で記録し、この作業自体がさらなる学びになったと語ってくださいます。 さらに、プログラム後に3頭の馬の絵を描いたエピソードも披露。「写実的な絵を描く」というこの行為が、プログラムで徹底される「主観と事実を分ける」作業に通じ、思い出や学びが深まったとか。 ぜひお聞きください。出演:小日向素子(株式会社COAS Founder/Owner)【COAS website】https://naturedialogue.com【COAS Facebook】https://www.facebook.com/coashp【COAS インスタグラム】https://www.instagram.com/coas_pilika/著書「ナチュラル・リーダーシップの教科書」https://amzn.asia/d/gpvVz9S
先週からお伝えしている小日向の「遅く来た反抗期」の第二回podcast。今週は、「親や社会の期待を生きてしまう私」を内包する小日向が、なぜ、「ホースローグの事業をはじめる」という、ある種誰よりも大胆な行動を取ることができたのか。”標準的な働き方・生き方”にチャレンジした過去や、そこで得た気づきを語ります。さらに、「何歳になっても親からの圧に影響され続ける私」について、いまだ葛藤を抱えるスタッフ阿部のケースも取り上げ、「自分の母親の影響が、自分の子どもにまで及ぶ怖さ」についても吐露します。ぜひお聞きください。出演:小日向素子(株式会社COAS Founder/Owner)【COAS website】https://naturedialogue.com【COAS Facebook】https://www.facebook.com/coashp【COAS インスタグラム】https://www.instagram.com/coas_pilika/著書「ナチュラル・リーダーシップの教科書」https://amzn.asia/d/gpvVz9S
今週からのpodcastは、最近、「自分の見た目を大きく変える」という行動に出た小日向の内面を深掘り、50代での劇的な変化の意味を解き明かします。「周囲を驚かせるような行動をとりがちな私」。その "突飛な自分”のイメージを和らげるべく、見た目は清楚に、おとなしく、美しく...。そのような外見を維持することで、小日向は、世間とのバランスをとっていたと言います。どれほど自由に生きているようでも、実は社会や家族からの期待に応えようとしている自分がいる。そんな状況から飛び出すことができた背景には、男女パートナーシップへの意識への変化、があったようです。ぜひお聞きください。
今週のpodcastは、ZENTech 取締役の武田雅子さんをお招きして、先日、企業の経営者・人事責任者の方々20数名をお招きして開催した「ホースローグ説明セミナー」を振り返ります。「今年4月に受講したホースローグの体験が強烈だった」という雅子さん。過去、ご自身にとって指折りの体験だったマインドフルネスや断食体験と比較しながら、これらの体験が自身のリーダーシップに与えた影響や、ホースローグに対して感じた特徴的な強みについて、語ってくださいます。そして、小日向と共に、「健全な身体感覚があってこそ、人としてはじめて真っ当な経営ができる」「そのためにも、本当の自分に立ち戻る体験が必要ではないか」といった持論について考えを深めながら、今回のセミナー運営に完全ボランティアで関わった背景にある想い、フットワーク軽く集まってくださった名だたる企業の面々への想いについてもふれていきます。ぜひお聞きください。出演:小日向素子(株式会社COAS Founder/Owner)【COAS website】https://naturedialogue.com【COAS Facebook】https://www.facebook.com/coashp【COAS インスタグラム】https://www.instagram.com/coas_pilika/著書「ナチュラル・リーダーシップの教科書」https://amzn.asia/d/gpvVz9S
Podcast「馬から学ぶリーダーシップ」。先週に引き続き、佐渡島庸平さん(コルク代表)、漫画家のつのだふむさん、中山ゆきさんの3名をお迎えして、ホースローグの振り返りをお伺いします。今週は、ふむさんの内省から。「頭でっかちになった自分」が、いかに他者(読者)とすれちがっていくかを、身をもって学んだと語るふむさん。様々な思い込みに囚われた、思考ベースのコミュニケーションのリスクについて、ゆきさんの考えも伺いながら、対話を深めていきます。後半は、佐渡島さんの漫画論も。「漫画を描く時に求められる力」「ヒット作が続く人と、1回だけで終わる人の違い」「競争から共創へのシフト」など、いくつかのテーマについて、身体性・感覚の重要性と絡めてお話してくださいます。ぜひお聞きください。=つのだふむさん、中山ゆきさんのホースローグ体験漫画はこちら=つのだふむさん https://x.com/tsunoda_fumm/status/1937088629698117734中山ゆきさんhttps://x.com/yukiyuki_nkym/status/1937102740091793442出演:小日向素子(株式会社COAS Founder/Owner)【COAS website】https://naturedialogue.com【COAS Facebook】https://www.facebook.com/coashp【COAS インスタグラム】https://www.instagram.com/coas_pilika/著書「ナチュラル・リーダーシップの教科書」https://amzn.asia/d/gpvVz9S
【自分を映し出す馬から何を学ぶかー佐渡島庸平さん&漫画家対談ー(2/3)】Podcast「馬から学ぶリーダーシップ」。先週に引き続き、今週も、佐渡島庸平さん(コルク代表)、漫画家のつのだふむさん、中山ゆきさんの3名をお迎えして、ホースローグの振り返りをお伺いします。前半は、佐渡島さんが変わったことで、相手との関係がどう変わったか。「相手に対して、以前ほど介入しないようにしている」「歳を重ねるにつれ、自分の持つ答えと若手が持つ答えはずれていく。子育てでも同じことが言える」と語る佐渡島さんに対して、中山さん、つのださんが実際にどう感じているのかを伺います。後半は、ホースローグ初体験となった中山ゆきさんのお話へ。馬と向き合った瞬間、外の世界が気にならなくなり、自分の内側へと意識が向かっていったと語ります。ぜひお聞きください。「ホースローグ体験」漫画も絶賛公開中🎶・ワタベヒツジさんhttps://x.com/watabehitsuji/status/1936732510664400901・羽賀翔一さんhttps://x.com/hagashoichi/status/1936732243059470637・つのだふむさん https://x.com/tsunoda_fumm/status/1937088629698117734・中山ゆきさんhttps://x.com/yukiyuki_nkym/status/1937102740091793442出演:小日向素子(株式会社COAS Founder/Owner)【COAS website】https://naturedialogue.com【COAS Facebook】https://www.facebook.com/coashp【COAS インスタグラム】https://www.instagram.com/coas_pilika/著書「ナチュラル・リーダーシップの教科書」https://amzn.asia/d/gpvVz9S
Podcast「馬から学ぶリーダーシップ」、今週からは、編集者として『ドラゴン桜』『宇宙兄弟』など数多くの作品を世に出した佐渡島庸平さん(コルク代表)、コルク所属の漫画家つのだふむさん、中山ゆきさんの3名をゲストにお招きして対談をお送りします。第1回目は、主に佐渡島さんのお話を伺います。2020年から現在まで、ホースローグを6回もリピート受講されている佐渡島さん。なぜ、馬なのか。ホースローグで何を学び、自分の行動はどう変わったのか。「ドラゴンボール」の悟空の話を例えに、自身の影響力について気をつけていることを語られます。ぜひお聞きください。=「ホースローグ体験」漫画も絶賛公開中=ワタベヒツジさんhttps://x.com/watabehitsuji/status/1936732510664400901羽賀翔一さんhttps://x.com/hagashoichi/status/1936732243059470637つのだふむさん https://x.com/tsunoda_fumm/status/1937088629698117734中山ゆきさんhttps://x.com/yukiyuki_nkym/status/1937102740091793442出演:小日向素子(株式会社COAS Founder/Owner)【COAS website】https://naturedialogue.com【COAS Facebook】https://www.facebook.com/coashp【COAS インスタグラム】https://www.instagram.com/coas_pilika/著書「ナチュラル・リーダーシップの教科書」https://amzn.asia/d/gpvVz9S
『ナチュラル・リーダーシップの教科書』(あさ出版)、出版から1年4ヶ月目のタイミングで、重版が決まりました。これまで手に取ってくださった皆様、本当にありがとうございます。今週のpodcastでは、出版の話にこぎつけるまでに5年、執筆開始後も自らの中にあるバイアスとの闘いが続いたという、出版の裏舞台を語ります。「面白いけど何を伝える本なのかわからない」「馬の話は売れない」。そんな理由で出版を断られ続けた過去。小日向自身も、「私が本を出していいのか?」「私の言葉に意味はあるのか?」と揺れ続け、執筆開始後も、しばらくその迷いに囚われたと言います。”信じていることがあるにも関わらず、その価値を低く見積もってしまう私”この強烈なバイアスを超えて本を生み出すまでのエピソードを語ります。最後に小日向は、本を書くこととは「能動的に、自分の人生との関連性を捉え、新しいロジック、新しい物語を編み出していくこと」で、自分なりの哲学が必要だと語ります。今もまた、新たに書きたい内容があるとか!?ぜひお聞きください。出演:小日向素子(株式会社COAS Founder/Owner)【COAS website】https://naturedialogue.com【COAS Facebook】https://www.facebook.com/coashp【COAS インスタグラム】https://www.instagram.com/coas_pilika/著書「ナチュラル・リーダーシップの教科書」https://amzn.asia/d/gpvVz9S
人間中心から、生態系の命中心へ。そんなテーマで語ってきたシリーズの最終回です。今回は、馬から学ぶプログラムを始めて十数年になる小日向の目から見た、日本企業の変化、それに伴って、「馬」という単体から「自然」「場」「感覚」という領域へプログラムのコアが変容・成長していった経緯を語ります。「リーダーといえばカリスマ性やビジョンのある人」。そんな価値観がマジョリティを占めていた頃に立ち上がった、ホースローグの原型プログラム。当時は、「リーダーシップは他者との関係性」と発言しようものなら、「小日向さん、それはちょっと…」と呼び出される時代。初めて本格的にホースローグを導入した資生堂も、苦戦のスタートでした。それでも、次第にプログラムへの理解が広まり、受講生はその後、本当につらくなった時に再び連絡をしてくる・・・。そんな関係性が生まれました。小日向はこれを、自分の弱さに蓋をせず、気づき、向き合う力=「弱さへの感受性」と評価します。これは企業にとっても大切な力。企業に必要なのは対話であり、他者の小さな変化に気づきケアができる観察力と感受性ではないかと語ります。そんな中訪れたコロナ禍。オンサイトの研修がなくなる中、小日向自身が、「なぜこの事業を行なっているのか」を問い直す時間になったと言います。この時期、多くの個人の方々がプログラムを受けにきてくださいましたが、この時の経験を通じて小日向は、「環境」さえあればクライアントは自ずと変わっていくこと、特に、馬と自然から学ぶことで感覚が変わり、感じること・考えることが変わり、行動が変わること、これこそが社会を変える力になっていくという確信を持つに至りました。そして、この学びを企業内で実装するための「ナチュラル・リーダーシップ 10の行動様式」を構築。言語と非言語の世界を行き来する唯一無二のプログラムへと昇華させました。現在、嬉しいことに、感度の高いリーダーが、組織の中でナチュラル・リーダーシップを実装するための研修を取り入れてくださるなど、新しい動きが生まれています。小日向はこれを、社会は変わるという、希望の動きに繋げたいと語ります。ぜひお聞きください。出演:小日向素子(株式会社COAS Founder/Owner)【COAS website】https://naturedialogue.com【COAS Facebook】https://www.facebook.com/coashp【COAS インスタグラム】https://www.instagram.com/coas_pilika/著書「ナチュラル・リーダーシップの教科書」https://amzn.asia/d/gpvVz9S
先々週からお届けしている、人間と自然の関係性についてのお話。第3回目は、私たちが、人間界と自然界の対立に対してどのような問題意識を持ち、この「場」をつくっているのか。Nature Dialogue Programの構造と哲学を語ります。資本主義に支配された現代社会では、人間と自然の距離はどんどん離れてしまっています。小日向はこの点を問題視し、ピリカの丘牧場を、自然界と人間界を繋ぐ架け橋となる場として位置付けました。馬たちは、そのゲートウェイだと言います。そして、ここを訪れた人が、馬と対話をすることで感覚を開き、自然界と繋がり直す。そのことで、「(自然を含む)他者の一部としての私=本当の私」を取り戻すことができる。そんな場として機能させたいと語ります。その具体的なHOWを言語化したものが、自ら執筆した「ナチュラル・リーダーシップの教科書」(あさ出版)です。私たちの取り組みは、時代の潮流とも連動しています。例えば、デカルトの二元論に反発した哲学者スピノザは、当時、「自然は全て繋がっている」と捉え異端児扱いされましたが、彼の考えは今日、科学的に証明され始めています。例えば木々は、地中の菌根菌のネットワークに支えられ、現在の森林体系を作っていることがわかっています。また、国連は2015年当時、人権をベースに「持続可能な開発目標(SDGs)」を提唱しましたが、2030年には、自然の権利(生命権)をベースにした内容に改訂すると言われています。このような科学の進歩や国際情勢の変化が起きる中、小日向は、企業のリーダー層にターゲットを絞って、プログラムを提供しています。社会が変わるためには、各組織のトップが変わる必要があるからです。詳しくはぜひ放送をお聞きください。出演:小日向素子(株式会社COAS Founder/Owner)【COAS website】https://naturedialogue.com【COAS Facebook】https://www.facebook.com/coashp【COAS インスタグラム】https://www.instagram.com/coas_pilika/著書「ナチュラル・リーダーシップの教科書」https://amzn.asia/d/gpvVz9S
先週からお届けしている、人間と自然の関係性についてのお話。第二回の今週は、「自然を下」に見る人間界が地球を破壊し続けた結果、何が起きているのか、地球が自らの力で回復する限界値「プラネタリーバウンダリー」の話から始めます。プラネタリーバウンダリーとは、地球の限界値を9つの領域(気候変動、オゾン層破壊、海洋酸性化など)に分けて科学的に分析し、これらが限界値を超えると地球に壊滅的な変化が起き、元の状態に戻れないことを示したもの。ストックホルム・レジリエンス・センターのヨハン・ロックストローム博士たちにより開発された概念です。2023年時点で、この9項目のうち、すでに6項目の分野が、プラネタリーバウンダリーを超えています。本来、中立的、理性的にデータを語る科学者たちも、「人類が行なっていることは「生物学的殲滅」である」などと、感情的な言葉で警鐘を鳴らすほど、現状は深刻です。そのような中、2022年、ローマクラブから、『Earth for All』というレポート(50年前に出版された『成長の限界』の改訂版)が発表されました。本レポートは、プラネタリーバウンダリー内で持続可能な人間社会のパラダイムを追求すべく、「劇的な方向転換」をすべき5つの分野(1.貧困 2.不平等 3.女性のエンパワメント 4.食料 5.エネルギー)を示しています。小日向は、この状況下で「私たちに何ができるのか」という問いに対し、「私が行動を起こす」ことだと言います。その時のキーワードは「自分自身の感覚」。「私」が、「私の感覚」と相談してできることをする。何をするかは、人それぞれ、違っていい。いずれにしても、そのために、この場が大切である。なぜならば、ピリカの丘牧場では、クライアントが、自分のために、自分の感覚に向き合う時間を設ける。そのことで、各々が、感覚をベースに、勝手に考え始める。「皆さんがそのように感覚を変える環境を、馬と共につくっています」小日向はそう締めくくります。ぜひお聞きください。出演:小日向素子(株式会社COAS Founder/Owner)【COAS website】https://naturedialogue.com【COAS Facebook】https://www.facebook.com/coashp【COAS インスタグラム】https://www.instagram.com/coas_pilika/著書「ナチュラル・リーダーシップの教科書」https://amzn.asia/d/gpvVz9S
私たちは、自然や動物に対する畏敬の念を、しっかりと持つことができているでしょうか?動物との触れ合いや自然の中での時間は、”安く(or 無料で)楽しめて当然”とか、”自分の癒しのためにちょこっと利用できればOK”… そんなふうに、無意識のうちに”人間より下”のものとして扱ってはいないでしょうか?今週からは、私たちスタッフが牧場運営をする中で日々感じるモヤモヤを皮切りに、「人間と自然の関係性」について深堀りしていきます。第1回目は、デカルトの二元論をはじめ、私たち人間に染みついた無意識の思想、自然に対する想像力の低さ、そして、「自然って大事だよね」と言いながら本質的には自然との共振を感じられない感覚の貧困さについて語ります。そして、この状態から脱却するためのヒントとして、『手の倫理』(伊藤亜紗著)の「さわる・触れる」という原始的感覚の価値について、話を展開させていきます。ぜひお聞きください。出演:小日向素子(株式会社COAS Founder/Owner)【COAS website】https://naturedialogue.com【COAS Facebook】https://www.facebook.com/coashp【COAS インスタグラム】https://www.instagram.com/coas_pilika/著書「ナチュラル・リーダーシップの教科書」https://amzn.asia/d/gpvVz9S
アンコンシャスバイアス研究所の武田雅子さん、守屋智敬さん(代表)、理事の太田博子さん(理事)とお送りする、ホースローグ体験談の最終回。今回は、武田雅子さんの物語を伺います。雅子さんは、牧場を離れた後も、心がずっと牧場にある状態が続き、ローグ(対話)が終わらない、とおっしゃいます。「自分の内側にアクセスすることができ、その先の宇宙にいる感覚すら、得た」「小さなことが気にならなくなった」そんな感想と共に、人事の仕事などで他者と関わるときの「ありたい姿」を語ってくださいました。最後は皆で「家族のようになった」感覚や、「安心(コントロールできている状態)」と「信頼(不確実でも委ねる)」の違いについても考えを深めていきます。ぜひお聞きください。【出演】アンコンシャスバイアス研究所武田雅子さん、守屋智敬さん(代表)、太田博子さんCOAS 代表 小日向素子 【COAS website】https://naturedialogue.com【COAS Facebook】https://www.facebook.com/coashp【COAS インスタグラム】https://www.instagram.com/coas_pilika/著書「ナチュラル・リーダーシップの教科書」https://amzn.asia/d/gpvVz9S
本日で配信100回目🎉これまでお聞きくださった皆様、ありがとうございます。さて、100回目記念となる今回は、前回に引き続きの対談。太田博子さん(アンコンシャスバイアス研究所)が小5の頃から両親に抱えていた感情、そこから生まれた「自己受容のできない私」と向き合い、大きなトランジションを経たお話を伺います。博子さんは、牧場での3日間で、何度も”脱皮”するような劇的な変化をされました。きっかけは、アーチャーという馬に感じた恐れ。馬に身を委ねる時間で起きた内面の変容。夜、ホテルに戻ってからも流れたたくさんの涙。さらに、ホースローグを終えてから弊社のpodcadt「馬から学ぶリーダーシップ」の『トランジション 4回シリーズ』を聴き、大きな気づきを得たと言います。ぜひお聞きください。【出演】アンコンシャスバイアス研究所武田雅子さん、守屋智敬さん(代表)、太田博子さんCOAS 代表 小日向素子 【COAS website】https://naturedialogue.com【COAS Facebook】https://www.facebook.com/coashp【COAS インスタグラム】https://www.instagram.com/coas_pilika/著書「ナチュラル・リーダーシップの教科書」https://amzn.asia/d/gpvVz9S