Discover
ナオト博士の地球のこと知ってる!?

243 Episodes
Reverse
オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちら2023年6月、ニューヨークの空が突如オレンジ色に染まり、まるでSF映画のような光景が現実となった日、その原因は2000キロ離れたカナダの森にありました。最新の衛星技術とAIを駆使して、科学者たちが解き明かした「見えない殺人者PM2.5」の正体と、アメリカが吸った山火事の煙の4倍がカナダ由来だったという衝撃の事実。地球の大気がいかにつながっているか、科学的データで明らかにします。NatureLong-range PM2.5 pollution and health impacts from the 2023 Canadian wildfires
フライパンのコーティングとして知られるテフロンを粉末にして食べ物に混ぜることで、カロリーゼロで満腹感を得られるという驚愕の研究が2025年のイグノーベル化学賞を受賞しました。90日間も餌の25%をテフロンにして食べさせられたラットたちの運命と、1960年代の古い実験データを「ダイエット効果の証明」として読み替えた研究者たちの天才的発想を紹介します。科学の常識を覆す突拍子もないアイデアが、なぜ真剣に研究されたのか、その背後にある満腹感の科学と共に解き明かします。Journal of Diabetes Science and TechnologyPolytetrafluoroethylene Ingestion as a Way to Increase Food Volume and Hence Satiety Without Increasing Calorie Content
「君って頭いいね」と言われた瞬間、あなたの脳内で何が起きているか知っていますか?2025年イグノーベル心理学賞を受賞した研究が明らかにした、褒め言葉が引き起こす予想外の心理変化についてわかりやすく解説します!IntelligenceTelling people they are intelligent correlates with the feeling of narcissistic uniqueness: The influence of IQ feedback on temporary state narcissism
「授乳中のお母さんはニンニクNG」という常識が、実は全くの誤解だったとしたら?2025年にイグノーベル賞を受賞した研究が、赤ちゃんがニンニク風味の母乳を普通の母乳より1.5倍も長く飲むという衝撃の事実を科学的に証明しました。母乳を通じた味覚教育、胎内から始まる食文化の継承、そして私たちが知らなかった赤ちゃんの「グルメな一面」まで、楽しく学べる科学エンタメをお届けします。PediatricsMaternal diet alters the sensory qualities of human milk and the nursling's behavior
黒毛和牛に白いペンキでシマウマ模様を描くと、吸血バエが半減するという一見バカげた研究が、2025年のイグノーベル賞を受賞しました。しかしこの研究、実は年間2400億円の畜産被害を解決し、殺虫剤に頼らない持続可能な農業への道を切り開く、とんでもなく真面目な科学だったのです。150年前のダーウィンの疑問から始まり、日本の研究者が世界初の実験で証明した、笑えて考えさせられる科学の物語をお届けします。PLOS OneCows painted with zebra-like striping can avoid biting fly attack
「飲み会で急に英語が話せるようになった」という経験、実は科学的根拠があったんです。2025年イグノーベル平和賞を受賞したこの研究は、少量のアルコールが外国語の発音を向上させることを証明しました。ただし研究者たちが強調する「でも勉強の代わりにはならない」という警告と、この現象の背後にある「言語不安」という意外なメカニズムについて、楽しく解説します。Sage JournalsDutch courage? Effects of acute alcohol consumption on self-ratings and observer ratings of foreign language skills
オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちらお腹の中にいる大腸菌が、実はPETボトルより強い生分解性プラスチックを作れることが判明しました。神戸大学の研究チームが開発した画期的な技術は、砂糖を原料に従来の7.5倍の効率で夢の素材「2,5-PDCA」を生産することに成功。酵素の自爆という予想外の障害を「ピルビン酸」で解決するという、まるで推理小説のような研究ストーリーをわかりやすく解説します。Metabolic EngineeringBiosynthesis of 2,5-pyridinedicarboxylate from glucose via p-aminobenzoic acid in Escherichia coli
オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちら大地震の後、次の大きな余震はいつ来るのか?この永遠の問いに、アメリカの研究チームが全く新しい答えを見つけました。余震を一つ一つ数えるのではなく、地面の揺れを連続的に測り続けるという発想の転換により、地震直後の数分から数時間という最も重要な時間帯に、揺れの強さをリアルタイムで予測する道が開かれたのです。2019年カリフォルニア大地震のデータから見えてきた、自然界の美しい法則と、それが私たちの命を守る可能性について、わかりやすく解説します。Geophysical Research LettersMechanics and Statistics of Postseismic Shaking
オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちらあの懐かしい雨上がりの匂い「ペトリコール」の正体は、土の中の細菌が発信する5億年前から続く化学的コミュニケーションでした。人間の鼻がサメの100倍も敏感にこの匂いを感知できる理由、雨粒が起こすシャンパンエフェクト、そして私たちのDNAに刻まれた100万年前の記憶まで、最新の科学研究をもとに解き明かします。このポッドキャストを聞くと、次に雨が降ったとき、あなたの世界の見え方が変わるかもしれません
オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちら国際宇宙ステーションに搭載されたNASAの観測装置EMITが、本来の目的である鉱物ダスト調査の傍ら、偶然にも地球規模のプラスチック分布を発見しました。赤外線の「光の指紋」を読み取る技術で、ヨーロッパ、アメリカ、アジアの農業地帯に広がる大量のビニールハウスやプラスチック施設を検出。宇宙から陸上のプラスチックを直接見つけた世界初の研究が明かす、私たちの食を支える農業の意外な一面とは。Geophysical Research LettersGlobal-Scale Detection of Plastic From Space With the EMIT Imaging Spectrometer
オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちらNASAの探査機パーシビアランスが火星で発見した、わずか1ミリの「ヒョウ柄のシミ」。その中には有機物と、地球では微生物が作る鉱物とそっくりな物質が含まれていました。最先端機器3つを駆使した執念の分析が明らかにした「生命の痕跡かもしれない」証拠の数々を、わかりやすく解説します。NatureRedox-driven mineral and organic associations in Jezero Crater, Mars
オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちらAIが絵を1枚描くのに必要なエネルギーが、50階建てビルを階段で上る労力から、たった2段上るだけに激減する革命的技術が誕生しました。UCLAの研究チームが開発した「光学生成モデル」は、レーザー光の物理現象を利用して、電気の代わりに光だけでゴッホ風の絵画や手書き文字を生成することに成功。地球の未来を変える可能性を秘めた、まさにSFが現実になる瞬間を、わかりやすく解説します。NatureOptical generative models
オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちら地球温暖化対策の切り札として期待されていた二酸化炭素の地下貯留、実は安全に使える容量は従来の予測の10分の1しかないことが2025年のNature論文で明らかになりました。このままのペースでCO2を地下に送り続けると2200年には満杯になり、将来世代が地球を冷やす手段を奪ってしまうかもしれません。人類が直面する「地下クローゼット問題」の真実と、私たちが今すぐ取るべき行動を、最新科学をもとに分かりやすく解説します。NatureA prudent planetary limit for geologic carbon storage
オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちらNASAの探査機InSightが4年間火星で聞き続けた「惑星の鼓動」から、ついに火星の中心部に固い内核が存在することが証明されました。地球では当たり前の「地震計ネットワーク」が使えない火星で、研究者たちはどうやってこの偉業を成し遂げたのでしょうか。統計学の魔法と物理学の美しさが融合した、現代科学の最前線をわかりやすく解説します。NatureSeismic detection of a 600-km solid inner core in Mars
オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちらスペインのアリが、なんと自分とは全く別の種のオスを産んでいることが2025年のNature誌で発表されました。500万年前に枝分かれした別種を、まるで家畜のように自分の巣で「生産」し、その精子で働きアリを作るという前代未聞の繁殖システム。生物の「種」という概念を根底から揺るがす、この世紀の大発見をわかりやすく解説します。NatureOne mother for two species via obligate cross-species cloning in ants
オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちら赤い花も黄色い花も青い花もあるのに、なぜか青い葉っぱだけは地球上に存在しない―この不思議な現象の背後には、物理学から進化生物学まで、科学の最前線が交差する壮大な物語がありました。植物が青い高エネルギー光を「絶対に手放さない」理由と、緑の光を「あえて捨てる」驚きの戦略。身近な葉っぱに隠された壮大な科学ドラマをわかりやすく解説します
オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちらジュラシック・パークの恐竜の咆哮は全部ウソだった?中国で発見された新種恐竜プラオサウルスから、世界で2例目となる声帯の化石が見つかり、恐竜は映画のような低い唸り声ではなく、鳥のような複雑な鳴き声を出していた可能性が明らかになりました。最新のCTスキャン技術と系統解析が解き明かす、恐竜コミュニケーションの驚きの真実に迫ります。PeerJA new neornithischian dinosaur from the Upper Jurassic Tiaojishan Formation of northern China
オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちら表面はきれいでも内部はボロボロ、そんなコンクリート構造物の危険を事前に察知できたら?研究者たちは69万個のデータポイントから成る「時空間波形プロファイル」という新手法を開発し、AIに学習させることで、これまで不可能だった内部劣化の立体診断を実現しました。なぜ生データがフーリエ変換に勝ったのか、その科学的理由と共に、インフラ維持管理の革命的変化をお伝えします。AcousticsPrediction of Degradation of Concrete Surface Layer Using Neural Networks Applied to Ultrasound Propagation Signals
オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちら東京で働く人々の永遠の悩み「駅近の狭い家」か「郊外の広い家」か、この選択が睡眠にどう影響するのかを科学的に解明した最新研究をご紹介します。片道53分×95平方メートルという具体的な数値で示された「不眠症の境界線」は、都市生活者にとって衝撃的な事実かもしれません。あなたの通勤時間と住まいの広さは、この方程式のどこに位置するでしょうか?Journal of Transport & HealthCommuting time, residential floor area, and their associations with insomnia and daytime sleepiness among residents of the Tokyo metropolitan area: a cross-sectional study
中国の研究チームが7000以上の病院、7800万件の入院データを分析し、2100年までの気候変動による健康被害を都市ごとに予測した驚愕の研究を解説します。最悪のシナリオでは年間510万人が暑さで追加入院し、経済的に弱い地域ほどGDPの20%以上が医療費で消えるという不公平な未来が待っています。でも今の私たちの選択次第で、この未来は大きく変えられるかもしれません。NatureTemperature-related hospitalization burden under climate change