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中村寿理の優しい漢方入門
中村寿理の優しい漢方入門
Author: ブヘサ中村固腸堂
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© ブヘサ中村固腸堂
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石川県で明治初期から続く漢方薬店『ブヘサ中村固腸堂(なかむらこちょうどう)』の6代目店主・中村寿理が地元MROラジオで20年送り続けている番組【寿理のやさしい漢方入門】で放送されたアーカイブを、毎週月曜日の放送翌日に更新していきますので、是非ご視聴ください!
「漢方をもっと身近に!」「生活に役立つ東洋医学の知恵」をテーマにこれからも配信していきます。
中村寿理/薬剤師、国際中医専門員、不妊カウンセラー
石川県で薬剤師として初めて不妊カウンセラーを取得。店頭ではPMS、妊活、更年期などの婦人科のご相談をはじめ、子どもからお年寄りまで幅広いご相談に対応しています。
身体のお悩み、漢方相談についてはHP、各種SNSにてお問い合わせください。
「漢方をもっと身近に!」「生活に役立つ東洋医学の知恵」をテーマにこれからも配信していきます。
中村寿理/薬剤師、国際中医専門員、不妊カウンセラー
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脳と腸は「腸脳相関」という言葉があるように、互いに情報を交換し合い、双方向に影響を及ぼし合っています。ストレスが胃腸症状を引き起こすだけでなく、腸内環境の乱れが不安感や抑うつといった精神面の問題に繋がることも、近年の研究で明らかになってきました。実は、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンやドーパミンの多くは、腸内細菌によって合成されています。東洋医学では古くから、心と体は切り離せない「心身一如(しんしんいちにょ)」と考え、消化機能を司る「脾(ひ)」の衰えが、思い悩みやすさや決断力の低下を招くと見てきました。現代医学の知見と、中医学の伝統的な考え方は驚くほど一致しているのです。漢方薬の構成も非常に合理的です。メンタルケアの処方に腸を整える生薬が含まれていたりと、体全体のネットワークを俯瞰してアプローチします。アレルギーや皮膚病、精神的な不調など、あらゆる悩み改善の鍵は「腸」にあると言っても過言ではありません。腸内環境を整えることは、健やかな心を守ることにも直結します。日々の食事や生活習慣を見直し、体からのサインを読み解きながら、腸活を通じて心身を解きほぐしていきましょう。
病院で検査をしても異常がないのに、のどに何かが詰まっているような違和感を覚えることはありませんか?これは東洋医学で「梅核気(ばいかくき)」と呼ばれ、ストレスや緊張によって自律神経が乱れ、のどの筋肉が収縮することで起こる症状です。特に真面目で責任感が強く、感情を抑え込んでしまう方に多く見られます。のどの異物感だけでなく、呼吸が浅くなったり、お腹や胸が張るといった「気の滞り」による症状を伴うことも珍しくありません。改善のためには、深呼吸やストレッチで体を緩め、十分な睡眠をとって自律神経を整えることが大切です。漢方薬では、気を巡らせて喉のつかえを解消する「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」が代表的ですが、個人の体質や胃腸の状態に合わせて最適な組み合わせを選ぶのが理想的です。のどのつまりは、「少し無理をしていませんか?」という体からの大切なサイン。一人で抱え込まず、漢方の知恵を借りながら、滞った「気」を巡らせて心身を解きほぐしていきましょう。
私たちは普段「何を食べるか」を重視しますが、漢方の「食毒」という考え方は「どう吸収するか」という内臓の機能に焦点を当てます。胃腸が弱い人にとって、栄養価の高い食べ物は時に消化しきれない重荷となり、代謝異常やだるさの原因となります。例えば、皮膚の材料となるはずのタンパク質が、未消化のまま食毒化してしまうのは非常にもったいないことです。食事内容をただシンプルにするだけでは栄養不足を招くため、胃腸の働きを漢方薬で助け、しっかり食べてしっかり吸収できる仕組みを整えることが、東洋医学が提案する理想的な解決策です。また、食事の温度も重要です。体温以下の「常温」であっても、内臓にとっては冷えの原因となり、消化酵素の働きを鈍らせます。常温より少し温かいものを口にする、消化に負担のかかる油物や生魚を控えるといった細かな配慮が、食毒の蓄積を防ぎます。食毒を溜めない生活は、結果としてアレルギー、皮膚炎、不眠、自律神経の乱れなど、多岐にわたる不調の予防に繋がります。内臓の声を聴き、漢方で正しくメンテナンスすることが、生涯の健康を守る鍵となります。
更年期対策は、症状が出てから対処するだけでなく、事前に手を打つ「予防医学」としての活用が非常に有効です。若い頃の冷え性対策と同じ感覚で、温める漢方を飲み続けていると、更年期のほてりには逆効果になる場合もあります。体質の変化に合わせて漢方を見直すことが、快適に過ごすための鍵となります。基礎体温の変化や痩せ、空咳など、体が出す小さなサインから将来の不調を予測し、早めに専門的なアプローチを始めることで、更年期の重症化を防げます。老化を止めることはできませんが、漢方の知恵を借りて体内のバランスを整えれば、自分らしく穏やかに変化を受け入れていくことができます。今の自分に最適な「準備」を始めてみましょう。
生理前に不調が起こる背景には、漢方でいう「血(けつ)」の不足、つまり「隠れ貧血」が深く関わっています。検査数値が正常でも、貯蔵鉄(フェリチン)が不足している女性は多く、生理前に子宮へ血液が集中することで脳や全身が血流不足に陥ります。これが、だるさやイライラ、不眠を引き起こす原因となります。漢方では単に血液を増やすだけでなく、ホルモンバランスを整え、滞った気の巡りをスムーズにする処方を用いて多角的にアプローチします。一人ひとりの体質に合わせて「なぜ不調が起きるのか」という根本原因を解消していくため、結果として生理前以外の日常的な疲れや冷えの改善にもつながっていくのです。
漢方薬は効果が出るのが遅いと思われがちですが、実際には即効性のある処方が数多く存在します。例えば、足のつりに用いる芍薬甘草湯や急な胃痛への安中散、風邪、頭痛などは、飲んですぐに効果を実感できる「対症療法」としての活用が可能です。一方で、慢性的な不調や体質改善を目的とする場合は、体の治癒力を利用して根本から整えるため、ある程度の時間を要します。大切なのは、早く効くかどうかだけで判断せず、急性期の症状には即効性のある薬で対処し、根が深い問題にはじっくり取り組むという「使い分け」です。今のつらさを取りながら、将来にわたって症状が出にくい体づくりを目指せるのが、漢方ならではの大きな強みです。
漢方は症状(標)ではなく、個々の体質や病態を示す「証(しょう)」に基づき治療します。ゆえに同一疾患でも証が異なれば処方を変え(同病異治)、異なる疾患でも証が同じなら同一薬で対応します(異病同治)。病因のプロセスを読み解き、生体バランスを根本から整える、これこそが漢方ならではの治療体系です。
漢方は単なる植物の足し算ではなく、長い歴史で磨かれた「配合の妙」です。特定の生薬を組み合わせることで、個々の素材にはない新たな薬効を生み出したり、副作用を抑えたりします。この独自の絶妙なバランスこそが、体の調和を取り戻す漢方の真髄と言えます。漢方の独自の組み合わせによる不思議な作用の変化をお伝えします。
漢方は体に一方的な作用を及ぼすのではなく、崩れたバランスを本来の状態へ戻す「調節機能」を担います。例えば血圧を下げる処方でも、下がりすぎる心配がなく適正値に整えるのが特徴です。体と調和しながら自己治癒力を引き出し、健やかな状態へと導いてくれます。
漢方は東洋の深い歴史を背景とした経験則に基づいた医療ですが、近年は科学的解明が進んでいます。例えば補中益気湯は、腸管免疫系を介して全身のNK細胞(ナチュラルキラー細胞)を活性化し、ウイルスへの抵抗力を高めることが研究で示されています。このように、合成医薬品とは異なり、体本来の自己治癒力や免疫機能を底上げするのが漢方の大きな特徴です。
現代医学の進歩により、腸とメンタルの深い関係性が明らかになり、ストレスに強くなるためにも腸を整えることの大切さが広く知られるようになってきました。しかし、実は何千年も前から東洋医学では胃腸と心の状態は密接に関わると考えられており、そのための専門的な漢方処方まで存在します。食欲の変化や気分の揺れ、疲れやすさなど、心身のサインを「脾(ひ/胃腸の力)」の働きと関連づけて捉えてきたのです。今回は、腸とストレスの関係について、東洋医学と現代医学の両面からわかりやすくお話しします。
人間には、生まれつき備わっている体の強さや弱さがあります。東洋医学では、この生まれ持った力を「先天の精」と呼び、生まれた後の生活の中で身についていく力を「後天の精」といいます。「先天の精」は五臓でいう「腎」が司り、「後天の精」は「脾(胃腸・消化機能)」が大きく関わります。生まれつき腎が強く体が丈夫な方は、その元気を維持するために。反対に、腎も脾も弱く虚弱な体質の方は、少しでも元気な体づくりを目指すために。それぞれの体質に合わせて、漢方の知恵を日々の生活に取り入れ、より健やかに過ごしやすくしていきましょう。
東洋医学では、健康と病気のあいだにある状態を「未病(みびょう)」と呼びます。病気は突然起こるように見えても、実際には必ずその前に未病というサインが現れています。この段階で早めに手を打つことこそが、病気の予防や悪化を防ぐための重要なポイントです。未病のケアは、体質やバランスを整える漢方薬が最も得意とする分野でもあり、日常の不調を大きな病気につなげないための大切な考え方といえます。
箱に書かれている効能だけを見て漢方薬を購入していませんか?漢方は、症状そのものではなく、その症状が現れるまでの身体の状態や流れ(プロセス)に作用するため、一般的な薬と同じ感覚で使うことはお勧めできません。例えば「八味地黄丸(はちみじおうがん)」は頻尿の改善目的でドラッグストアでも手軽に購入できますが、症状だけで判断するのではなく、自分の体質に本当に合っているかどうかを理解して服用することが大切です。誤った選び方は効果が出にくいだけでなく、体調を崩す原因にもなり得ます。ここでは、漢方薬を用いる際に大切な視点、正しい向き合い方、そして日々の生活に生かせる役立つポイントについてお話します。
風邪でのどが痛いときに葛根湯を使ったり、他にも「耳鳴り」「頻尿」「ダイエット」に良いという宣伝を見て、気軽に漢方薬を選択、購入したことはありませんか?しかし、漢方薬は体質や症状の背景に合わせて正しく使ってこそ、本来の力を発揮します。自己判断で選んでしまうと、期待した効果が得られないばかりか、体質に合わず不調を招くこともあります。今回は、広く誤解されている漢方薬の使われ方と、正しい知識を持つための大切なポイントについてお話していきます。
眠れない夜の背景には、睡眠に必要な【体の材料不足】が隠れているかもしれません。タンパク質・鉄・ビタミンなどの不足が神経伝達やホルモンにどう関係するのかを解説し、漢方の『血を養う』『心を落ち着かせる』視点からも不眠の原因を探ります。
本来の生理は「痛みがないのが当たり前」です。しかし、現代の女性は生理痛を抱えている人の方が多いのではないでしょうか。では、一体「生理痛」はなぜ起きてしまうのか。東洋医学の視点から、生理痛の本当の意味を考え、生理痛のない体に整える方法をお伝えします。
血圧が上がるのは悪いこと――そう思っていませんか?実は、年齢とともに体が必要として上げていることもあります。加齢による血管減少や細い血管の血流障害、臓器の働きの低下など、その背景にある“体の知恵”を探ります。
風邪のときに熱が出るように、体が変化するときには意味があります。更年期にコレステロールや脂肪が増えるのも、実は体を守るための自然な反応。ホルモンの変化と、体が取ろうとするバランスを、西洋医学と漢方の両面からひも解きます。




