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TARO’S 明日はなせるビジネスの未来
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TARO’S 明日はなせるビジネスの未来

Author: Kan & Matthew

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Description

【番組概要】

「TARO’S(タローズ)」は、オーストラリアの飲食店経営者・寛太郎(Kan)と、日本のグラフィックデザイナー・悠太朗(Matthew)による、週1回の国際電話の内容をお届けしています。

最新のマーケティング動向や革新的なスタートアップ、最先端のテクノロジー、そしてZ世代やα世代のトレンドなど、世界中のビジネスやデザイン、カルチャーにまつわるさまざまなトピックを集め、2人の意見やビジネスの未来について話します。

毎週木曜日17時に配信中。



【出演】

岡田寛太郎(おかだ・かんたろう)|1989年、ニュージーランド生まれ。ニュージーランド、オーストラリア、インドネシア、日本でさまざまな飲食店の出店に携わる。2019年よりオーストラリア・メルボルンを拠点に、自社で「和」をコンセプトにしたカフェを展開。現在は、食を通じて日本文化を発信しながら、カフェの出店サポートを行う。|@kantarookada


増田悠太朗(ますだ・ゆうたろう)|1987年、東京生まれ。大学卒業後にデザイン事務所を開業。企業や店舗のロゴデザインをはじめ、ブランディング、Webサイト制作などを中心としたグラフィックデザイン全般に取り組む。2018年より宮崎県に半移住。現在は、東京と宮崎を拠点にさまざまなデザインプロジェクトに携わる。|@matthaion

264 Episodes
Reverse
「孤独はつらい」という感情的な問題にとどまらず、科学的に“生理的なエネルギー低下”を引き起こす――そんな研究結果がウィーン大学から発表されました。実験によると、たった8時間の孤独でも、食事を抜いたときと同程度の倦怠感やエネルギー低下が見られたとのこと。この現象は、都市封鎖中に得られたデータからも裏付けられています。社会的な接触は、単なる「楽しみ」ではなく、健康を維持するうえで不可欠な「栄養素」なのかもしれません。今後、孤独の問題が、貧困や栄養失調と同じように社会政策で扱われる時代が来る可能性もあります。医療、教育、職場、都市づくり――すべてが人と人のつながりを前提に再設計されていく未来は、果たして訪れるのでしょうか?
私たちは今、ワンタップで食事が届き、AIが予定を整理してくれ、移動も買い物もスマホひとつで完結する時代に生きています。しかし、その“便利”が当たり前になるほど、物事への「ありがたみ」や「感謝の気持ち」が薄れてはいないでしょうか? 技術の恩恵を享受しながらも、その背景や仕組みに思いを馳せることがなくなると、幸福度まで下がってしまうという意外な落とし穴も。今回は、テクノロジーとの付き合い方と、便利と幸福の関係について考えてみました。
社会の中で誰が“上”で誰が“下”か。そんなヒエラルキー構造は、学校や職場など至るところに存在していますが、その背後にある「脳の仕組み」は、長らく謎に包まれてきました。沖縄科学技術大学院大学(OIST)の研究チームは、雄マウスを使った実験で、社会的順位の変化と脳内の神経活動の関係を詳しく調査。細いチューブの中で押し合いをさせ、勝敗を繰り返すことで“勝ちグセ”“負けグセ”が生まれる様子を確認しました。勝った経験を持つマウスは次の戦いでも優位になりやすく、敗北経験はその逆を引き起こします。この現象の背景には、特定のニューロンの働きがあることが判明しました。人間のように複雑な社会構造を持つ生物にとっても、こうしたメカニズムが働いている可能性は否定できません。今回は、マウスの行動を通して見えてきた、社会的順位の決定プロセスとその神経基盤に迫ります。
5年前、「とりあえずやってみよう」と始めたTARO’Sが、気づけば5周年を迎えました。毎週の収録に追われた日々、思いがけずバズった回、収録中に思わず感情があふれた瞬間…そんな積み重ねが、少しずつTARO’Sを形づくってきたように思います。TARO’Sという場所が、これからどんなふうに進化していくのか。小さな原点を思い出しながら、次のステップに向けてゆるやかに語りました。
バスや車に長時間乗っていると、気分が悪くなる「乗り物酔い」。これまで薬による対策が主流でしたが、眠気や副作用があるため、より手軽で安全な方法が求められてきました。そんな中、中国の研究チームが発表した最新の実験結果では、「楽しい音楽」や「落ち着いた音楽」を聴くことで、乗り物酔いの症状が半分以上軽減されることが脳波データで示されました。一方で、「悲しい音楽」はむしろ効果を下げる可能性もあるという意外な結果も。自動運転によって車内で過ごす時間が長くなるこれからの時代、音楽が“薬に頼らない新しい酔い止め”になるのでしょうか?
「統計学」と聞くと、なんとなく信頼できそうな印象を抱く人も多いかもしれません。ニュースや広告、研究発表など、あらゆる場面で“数字”が登場し、あたかも絶対的な事実のように扱われます。しかし、その統計が本当に中立で正確なものかどうかは、意外と誰も気にしていなかったりします。サンプルの取り方に偏りがあったり、質問の仕方ひとつで結果が大きく変わったり。さらには、グラフや表の“見せ方”次第で、印象操作されてしまうことも少なくありません。今回は、そんな「統計」という強そうな言葉の裏に隠された“あいまいさ”や“操作の余地”について掘り下げながら、数字をどう読み解くべきかを考えてみました。
「ネズミ人間」と呼ばれる若者たちの動画が、中国のSNSで急増しています。彼らは一日中、部屋にこもり、昼夜逆転した生活を送りながら、ほとんどエネルギーを使わずに過ごす様子を投稿し、その姿が多くの共感と注目を集めています。しかし中国政府は、このムーブメントを見過ごすことなく、動画の取り締まりに乗り出しました。背景には、若者の失業率が18.9%という過去最悪の水準に達し、社会全体に無力感が広がっている現状があります。熾烈な競争社会に直面する若者たちはなぜ「動かない」ことを選ぶのでしょうか。今回は、中国社会の疲弊と若者のリアルな姿に迫ります。
もし、いま目の前に広がっている“現実”が、実はプログラムで構築された世界だったとしたらどう思いますか? ニック・ボストロムの提唱したシミュレーション仮説は、私たちがコンピュータによって再現された仮想世界に生きている可能性を示唆しています。量子力学の不可解な現象や、物理法則の“美しさ”も、この仮説を支持する根拠として挙げられることがあります。最先端のコンピュータ技術やAIの進化が進む中で、現実と仮想の境界がますます曖昧になる未来が訪れるのかもしれません。
愛知県豊明市が全国に先駆けて、全市民を対象にスマートフォンの使用時間に目安を設ける条例を可決しました。10月から施行されるこの条例では、余暇時間のスマホ利用を「1日2時間以内」とし、子どもたちの使用時間帯にも具体的な基準が設けられています。罰則のない“理念条例”であるとはいえ、「自由を奪う権利があるのか」「家庭の問題に行政が口を出すべきではない」といった批判も多く寄せられています。一方で、スマホ依存の深刻化に警鐘を鳴らす動きとして、この試みを評価する声も少なくありません。自治体が市民の生活習慣にどこまで介入できるのか、そしてスマホとの付き合い方を見直す契機となるのか。今回は、全国初の取り組みとして注目を集める豊明市のスマホ条例について考えてみました。
「肩書」には、不思議な力があります。誰かが「先生」「社長」「リーダー」と呼ばれるだけで、周囲の態度が変わるだけでなく、本人の行動や考え方までもが変化するという研究結果があります。これは単なる思い込みではなく、心理学的にも裏付けられた現象。たとえば、スタンフォード大学で行われた「監獄実験」では、被験者に与えられた役割が彼らの人格や行動に強い影響を与えることが証明されています。人は自分がどんな立場にあるか、どう見られているかによって、自らの振る舞いや判断を無意識に変えてしまう生き物なのかもしれません。今回は、「肩書」という目に見えない力が、人間にどのような影響を及ぼすのかについて考えてみました。
ロシアとトルコで行われた、牛にVRゴーグルを装着するという実験。太陽が降り注ぐ仮想の牧草地を見せることで、牛のストレスが軽減され、1日あたりのミルク生産量が約22リットルから27リットルにまで増加したといいます。さらにアメリカでは、放牧風景をニワトリに見せることで、ストレスの軽減や免疫機能の向上が観察されるなど、動物にとって“視覚刺激”が重要な役割を果たす可能性が示されています。VRによって現実の制約を超えることで、動物たちの幸福度とパフォーマンスが大きく向上するというこの試み。今後は、医療や教育、福祉の分野でも“仮想の自然環境”を活用する動きが加速するかもしれません。今回は、動物とVRの不思議な関係と、それが人間社会に与える可能性について考えてみました。
人は年齢によってどのように幸福度が変化していくのでしょうか? 世界各国の調査によって共通して見られるのが、人生の幸福度がU字型を描くという現象。20代の若者期には比較的幸福感が高く、30代〜40代にかけて落ち込み、50代以降に再び上昇していく傾向が見られます。このカーブは文化や所得にかかわらず多くの国で共通しており、「中年の危機(ミッドライフ・クライシス)」という言葉ともリンクしています。なぜ中年期に幸福度が下がり、シニア期に再び上がるのか。人生を通しての幸福感の変化について考えてみました。
マッチングアプリが進化を続けるなか、多様性を重視したプラットフォームや、遺伝子解析を取り入れた新たな婚活の形が登場しています。性のあり方が一方向では語れなくなった現代において、ユーザーが求める“つながり方”も大きく変化しています。特に、アメリカ発のスタートアップ「Nucleus Genomics(ニュークリアス・ゲノミクス)」が開発を進めるDNAベースのマッチングでは、デート前に相手の遺伝子情報を知ることが可能とされ、健康リスクや遺伝的な相性に基づいて恋愛の可能性を判断する時代が近づいています。「恋愛はもっと自由で、もっと感情的なものじゃなかったのか?」という問いが生まれる今、こうしたテクノロジー主導の婚活は日本でもスタンダードになっていくのでしょうか。テクノロジーと感情が交差する、新しい恋愛のかたちについて考えてみました。
リスキリングやリカレント教育といった「学び直し」の機会が注目される中、多くの人が「やったほうがいい」と感じつつも、実際には動き出せずにいます。一方で、着実にスキルアップを実現している人たちは、始める前に「目的」と「目標」を具体的に設定しているという特徴がありました。情報過多な時代において、何を学ぶか以前に「なぜ学ぶのか」を見失ってしまうと、学び自体が続かないのかもしれません。今回は、リスキリングを成功させるために必要なマインドセットと行動パターンについて考えてみました。
なぜ男は、場を盛り上げたがるのか? なぜあえてスベるリスクを取ってまで、笑わせようとするのでしょうか。そこには「モテたい」という本能だけでなく、進化、ホルモン、脳の仕組み、そして社会の価値観が深く関係していました。ボケは知性のアピールであり、自己演出の手段でもあった——。そして今、「笑い=男のものだった時代」にも変化の兆しが。笑いのジェンダー構造は、これからどう変わっていくのでしょうか?
サウナといえば、おじさんが通うものというイメージを持っていた人も多いかもしれません。しかし近年では若い世代や女性にも人気が広がり、「ととのう」という言葉まで生まれるほどのブームとなっています。高温のサウナと水風呂、そして休憩を繰り返すことで、脳内に幸福感をもたらす物質が分泌され、まるで瞑想したような深いリラックス状態を味わえるのが魅力です。血行促進や睡眠の質向上といった健康効果だけでなく、人とのつながりや新しいコミュニティ形成の場としても注目されています。果たしてサウナは一過性の流行で終わるのか、それとも文化として定着していくのでしょうか。
「8時10分前」と聞いて、何時を思い浮かべますか? 多くの昭和世代が当然のように「7時50分」と考える一方で、Z世代の約6割は「8時〜8時9分」と回答。この意外なズレは、スマホネイティブ世代ならではの時間感覚の変化や、秒単位での待ち合わせが可能なテクノロジーの進化が背景にあります。電話は“突然の侵入”、句点は“冷たさの表現”、検索は“動画一択”など、Z世代のコミュニケーションスタイルには「合理性」と「感覚重視」のバランスが見て取れます。一方で、「空気を読む」ことが美徳とされてきた日本の文化は、歴史的にも環境的にも“察する”ことを重視してきた背景が。若者の価値観は本当に変わったのでしょうか? それとも、時代が変化しただけなのでしょうか?
ついにここまで来たか…と驚かずにはいられないChatGPTの進化。質問に答えるだけでなく、文章の要約や翻訳、画像生成までこなす「マルチモーダルAI」として、もはや“便利”を超えてきました。最近では、複雑な資料作成やプログラミングまで担えるようになっており、一部では「もう人間いらないのでは?」といった声すら上がっています。一方で、AIに頼りすぎることへの懸念や、著作権・倫理の問題も取り沙汰されており、社会的な議論はますます活発になっています。果たして、ChatGPTは救世主なのか、それとも脅威なのか。人類とAIの関係は、今後どう変わっていくのでしょうか?
カウンセリングやセラピーといえば、これまでは人間の専門家に相談するのが一般的でした。しかし、今や24時間いつでも応答してくれるチャットボットが、身近な「話し相手」として存在感を増しています。実際に、AIと会話することで気持ちが軽くなったと語る人も少なくありません。AIとの対話は、時に癒しとなり、時に依存や誤信を生むリスクも抱えています。テクノロジーをどう活用すれば、より快適で豊かなメンタルライフが実現できるのか。人間とAIの関係性について、あらためて考えてみました。
「推し」という言葉は、ここ数年で一気に市民権を得た表現ですが、よくよく考えると、この言葉の設計はとても巧妙です。「好き」や「応援」といった曖昧な感情を、ぴたりと包み込む柔らかさと熱量の両方を持ち合わせています。そしてこの「推し」の存在が、いまや多くの人にとって日々を生きるモチベーションとなり、ある種の“心の拠り所”になっているのも事実。ファンダムの中での共通儀式、仲間との一体感、イベントの「巡礼」。そうした要素を掘り下げてみると、現代の「推し活」は、まるで新しい宗教のようにも見えてきます。人はなぜ誰かを推したくなるのか。そこには、孤独や空虚を埋める現代的な信仰のカタチがあるのかもしれません。
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