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毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。   今回は、売れ筋の商品の販売を発売からたった7カ月で辞めたオリオンビールの決断について、坂本憲彦氏に解説をしていただきます。この変化の時代を生き抜くために企業が優先するべきことは何か、どのような基準で決断をしていく必要があるのかについてお伝えしています。       ●坂本憲彦公式ライン 『好きなことで成功するための3つのステップ』動画講座をLINE登録で無料プレゼント! https://kli.jp/f/nowb/   決断の決め手は社会の利益 中田:早速ですが、禰覇さんはもともとのご先祖様が沖縄、坂本先生はよく沖縄にいらっしゃる、そしてこの放送局はFM那覇ということで、今日は沖縄つながりの話題を楽しみたいと思います。 坂本先生、オリオンビールは飲まれたことありますか?   坂本:大好きです。オリオンを飲まないと沖縄に来た気がしないというくらい大好きです。   中田: 禰覇さん、オリオンビールは?   禰覇:沖縄に行った時は飲んでいます。こっちでは機会がなくて飲んでないですけど。   中田:ちなみに私も水代わりにオリオンビールを飲んでいますね。 沖縄県民からするとソウルフード、ドリンクと言うんですか、まさにオリオンビールだなと。祭りもオリオンから始まりオリオンで終わるという。 他の酒造会社もいらっしゃって全てのお酒が大好きですが、今日はこの話題をあげたい理由があったんです。   オリオンビールは観光にいらっしゃったら飲まない方はいないと思いますし、沖縄といったらオリオンビールという地元の大きな企業です。 去年の暮れに東洋経済で取り上げられていたんですよ。というのは、オリオンビールがストロング系チューハイをやめる、なんと発売から7カ月で決断したと。   ストロング系は本来売れているお酒の種類ですが、これは理由があります。 オリオンビールさん、実は社内で健康を増進する動きがあります。 このストロング系が高アルコールなので、アルコール中毒や依存症の原因になる可能性が高いという指摘があり、思い切ってやめたということです。 この売れているところをやめる会社さんの決断、いかがですか。   坂本:僕もこの記事を読ませていただいて、素晴らしい決断だと思いました。 このストロング系のチューハイはアルコール度数が9%で、通常のビールよりも結構高いんですが飲みやすいんですよね。フルーツのフレーバーがついていて、そんなに癖が強くなくてジュースみたいに飲めてヒット商品でした。ところが、今おっしゃったようなアルコール依存症になっている人や依存傾向の強い人が、このストロング系のチューハイを3本くらい一気に飲むととんじゃう、ということで社会問題になりました。それを今回やめるという決断は本当に素晴らしいと思いました。   中田:勇気がある英断だったと思います。 この話は実際に私の身の回りであったことなんですけど、毎日仕事が終わってストレスが溜まった、9%チューハイの大きいのを2本飲む、その継続の中で依存症になって会社を退職された方がいらっしゃいました。特に沖縄はお酒を飲む地域なので、その地元の大きな看板の会社さんがやめるって、沖縄県民にも衝撃的なニュースでした。   坂本:売れている商品をやめることは経営者として苦渋の決断ですもんね。   中田:何を大事に経営戦略や中長期計画を立てるのかといった時に、売り上げのみを重視したらこの決断には至らなかったのかなと。もちろんいろいろな分析をされて決断をされていらっしゃると思いますが、そこに志、理念を感じたんですね。   坂本:単に目先の利益を追わないことは大事だと思います。 今自分たちのやっていることが利益にはなるけれど、誰かを不幸にしてその利益を生んでいると本来の利益のとり方ではないと思います。私は「幸せの利益を生みだしていきましょう」とよく言います。 特に今までの日本社会でよくあったのは、会社の中で誰かが病気になって、うつ病の人を生み出して、でも会社の利益は好調です、こういうのが正しいとされていて、病気になってしまう人がダメな人という感じだったと思います。これが今後、かなり厳しくなってくると思います。   中田:SDGsを、まさに地でいくニュースだったと思います。   坂本:チューハイの売り上げの4割がストロング系のチューハイだったと、でもそれをやめる決断。社長さんのインタビューでもそこが問題になっていたと書かれていましたが、会社の利益よりも社会全体の責任を考えてやめる決断をされたことは、素晴らしいと思います。   お客様に支持される理念 中田:これがまた素晴らしいのが、9%をやめる決断もそうなんですけれど、最近オリオンさんの商品が面白くておいしくて、限定版みたいな商品とか。社会によろしくないものをやめて、同時にまた戦略的に新しいものを出し続けるスピードがすごく早いと。 経営塾のパーソナリティなので、単に飲んでいるだけではなくてちゃんと分析的に、飲みながら観察をしているという言い訳をしていいですか。   坂本:飲んでいる時が一番いいアイディアが出てきますからね。   中田:新商品で女性うけするものを出されたり、パッケージがかわいくなったり、やめるだけではなくて他のところで力を入れている、という商品開発力もすごいと思います。   坂本:目先の利益を落としてでも社会性をちゃんと訴えることで、経営者が工夫できるかどうか。 誰しもが罪悪感を持ちながら商品を売っていくと、いいアイディアも新しい企画も出てこないと思います。 これからの時代は情報が出るのが早いです。ストロング系も最初は依存症のことは言われていませんでしたが、流行って広がっていく中で依存することが浸透して、対応が早い企業と遅い企業とでは結果が変わってくると思います。 今は消費者もバカではないので、いろいろな口コミを見てまわりまわって自分のところに帰って来ます。なので、中長期で単に自社の利益だけではなく社会全体の利益を考えることで、結果的に会社の利益にも繋がってくるという、これが本来のこれから目指す企業系かなと思います。   中田:会社の理念や経営戦略を聞くだけで、買いたくなりませんか。   坂本:共感できるしすごく飲んでみたいと思いますよね。   禰覇:この決断は大きいから、会社の中はどんなことが起こっていたんだろうと気になりました。ニュースになるくらいのトピックスだと、どんな想いでこの決断をされたのかが見えてくるから、消費者としても応援したくなると思いました。   中田:ストロングをやめたとしても、むしろこの会社の商品を買いたくなりますよね。 想いに共感するというか。   坂本:もう1個大事なのが、9%のチューハイを出したことは法律違反ではないですよね。ちゃんとした法律の中でやっているので法律を破った訳ではないけれど、それに対して経営者がNOと言えるのか。 法律はあくまでも最低限のラインを守ってくれるところであって、本来、人がどうあるべきかは経営者の倫理観や生き方に立ち返るところだと思うので、それを持っている企業がこれからは伸びてくると思います。   中田:本質ですね。 地元の私たちが愛してやまないオリオンビールさんの記事が全国版のビジネスニュースに載っているというのもすごく誇らしいことだと思いました。 ホームページを覗いたことがなかったので拝見してみたんですね。 ミッション『人を、場を、世界を笑顔に。オリオングループ』 今回の決断ははミッションそのものだったんだろうなと思いました。   利益よりも調和の時代 坂本:今回オリオンビールさんがアサヒビールさんの傘下に入られたということで、不安視されていた沖縄の方も多かったんじゃないかと思います。   中田:オリオンのビールなくなっちゃうんじゃないの、あのビール、サザンスターとか。   坂本:そうですよね。本当に地元の一番大きな企業さんでしたから。 でも逆にいい意味での刺激というか、中でやっている方も素晴らしいですが、外の新しい風が入ることで、より地元の方に新しい良いものを提供するかたちになってきているのかなと思います。   中田:新しい風が吹いてきた中でそういった決定や商品開発になっている。強みとか持ち味を重ね合わせることでお客さまにより喜んでいただける商品を出せるということも、一つの大きな経営の方向性なのかもしれないですね。   坂本:コロナの影響もあって人の思考や行動がどんどん変わってくる時代ですから、そういうところに柔軟に合わせていく。 これまでの時代は利益追求だったと思うんですよね。これからの価値観は、つながりとか人の命がより重視されていると思うので、そこに反することを企業がやっていると、止められる...
毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。 今回は経営学者ドラッガーの著書「経営者の条件」を坂本憲彦氏に紹介していただきます。長い間読まれ続け、時代を超えても変わらない経営者に大切な5つのポイントを解説しています。また、本には書かれていない、コロナから始まった変化の時代を生き抜く、新たな3つのポイントもお伝えしています。   こちらの音声は、Podcastよりお聴きいただけます。 動画は、下記YouTubeよりご覧いただけます。   成果を上げるための5つのポイント 中田:今日は坂本先生からオススメの1冊をご紹介いただこうと思います。 坂本先生お願いします。   坂本:ドラッガーという方が書かれた古典的な名著『経営者の条件』をご紹介させていただきます。 経営者はたたきあげでやっている人も、親御さんから継いで2代目3代目という方もいらっしゃると思いますが、良い経営者がどういうものかは客観的に分かりにくいので、それを解説している本です。 ドラッガーさんは1909年に生まれて2005年に95歳で亡くなりましたが、偉大な経営学者ということで多くの方に影響を与えています。 少し前に流行った『もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーの「マネジメント」を読んだら』という本は、ドラッガーさんが書いたものではないですが、ドラッガーさんの解説本です。 ドラッガーさんはたくさん本を出していますが、何度もリニューアルされて今も読み継がれている本ということで、今回はこの『経営者の条件』をご紹介します。   この本では、経営者に一番大切なことを“成果を上げること”と伝えています。経営者が労働者と違うところはいかに成果を上げられるかです。経営者として成果を上げるために大切な5つのポイントを解説しています。   この5つが何かというと、1つ目が“時間管理”です。経営者が一番大変なのは自分の時間をどう管理するか、あとは会社の時間をどう活かしていくのかです。時間は貯めることができない資産ですので、その場その場で消費されて、2時間暇だから明日に持って行こうということはできません。生産性の高さを意識して時間を使えるか、そこの時間管理が経営者として大事になってきます。   2つ目が“貢献へのコミットメント”です。経営者がお客様や従業員に対して貢献する、役に立つことをしっかりと覚悟できているか。ここの度合いが成果を上げるために非常に大事になってくるところです。   3つ目が“強みを活かす”ことです。これは、経営者個人もそうですし、自社でも強みを活かしていくことです。弱みを克服することに時間を割いても成果につながらないので、いかに強みに集中していくのかです。強いところを併せ持って組織を作っていくことが大事だよというところです。   4つ目が“優先順位”です。最初の時間管理とも関連しますが、経営者をやっていく中でいろいろなものに時間はとられていくんですね。24時間、決まった時間しかありません。これは誰しも同じ時間ですので、その中でいかにやる順番を決めていくのか。さらにはやらないことを決めることも大事です。何をやらないかをしっかり決めていくことで、成果をあげることに集中していけます。   5つ目が“意思決定”です。どのような意思決定が経営者に大切なのかを解説しています。   この5つが経営者にとって成果を上げる条件だと伝えています。   私もこの本を改めて読み返してみいましたが、非常に大切なことを伝えてくれていると思います。経営者にとって何が大事なのか、自社を見直す時に何が大事なのか。コロナでいろいろな影響が出ていると思いますが、こういう時だからこそ改めて時間管理、貢献へのコミットメント、強みを活かす、優先順位、意思決定この5つを見直すことで、解決のヒントになると思います。   管理職は経営者へのステップ 中田:考えてみたら、この5つの条件は経営者のみならず、これから起業を目指したり成果を上げたい会社員にも共通する基本ですね。   坂本:この本は経営者に関することを書いていますが、管理職の方やサラリーマンの方にも非常に役立つ内容にもなっていると思います。   中田:この5つの指標を軸に振り返って、現状把握をして、修正をしていくことを導く1冊と考えてよいですか。   坂本:そうですね。特に管理職の方は非常に大事だと思います。管理職の方も時間がなくて忙しくなるので、時間管理からの流れを作るのは大切だと思います。   中田:管理職というワードが出ましたが、私は企業の中で管理職歴が結構あった後でフリーランスとして仕事をしています。先ほどの5項目を聞いて考えてみると、管理職をやっている時は、ある意味起業や経営をする前の練習ではないですが、あれこそがトレーニングだったんだろうなと、気づきがあったような気がします。   坂本:会社での経験は大きいと思います。管理職で人を動かしてどう成果を上げていくかというところ、ここを会社で見つけられるのは非常に素晴らしいポジションだと思います。   中田:一つのステップなのかもしれないですね。でも経営者となると、さらに成果を上げないといけない大きなリスクがついてきますよね。管理職でもかなり圧が入る仕事だったので、そうやって考えると経営という仕事は尊いですね。   成果を上げるための“やらない”選択 坂本:スキル的な部分は管理職でも身に付けられますが、経営者になると最後はうしろがなくなるプレッシャーが強くなるので、そこをできるかどうかはさらに大事なポイントになると思います。   中田:だからこそ成果を上げるということは強烈なワードですよね。   坂本:シンプルなんですけどね。経営者としては成果を上げるために強みを活かす、ということに繋がってくると思います。 成果を出したいからこそ弱いところはやらない選択が大事になると思います。   中田:そうすると、社長の弱いところの強みを持っているスタッフさんがチームにいると、会社は強いですね。   坂本:社長が1人でやることは無理ですので、社長ができないところを補っていくチームになるといいと思います。   中田:成果を上げ続けることで、その会社が世の中に貢献したいことが商品やサービスを通して継続して実現していく、そのための成果という部分が大きいので、経営は深いお仕事ですね。   坂本:私もまだまだ勉強をしている身ですけど、奥が深いと思います。   中田:禰覇さんどうですか。経営の話でしたけれど、いろいろなことに共通するポイントかなと思います。   禰覇:経営者さんにというお話でしたけど、社員さん一人一人がこれをやれるようになったらいい会社になるんだろうなと思いました。以前坂本先生が「弱みを克服することに時間を割くことは、自己満足だ」とおっしゃっていたことを思い出しました。自分の弱みを知って、そこを人に任せることも時間を管理することに繋がっていくと改めて思いました。   坂本:成果を考えると、弱いことを頑張っても、出来上がったところで自分が満足するだけで人の役には立ちません。それが2つ目の“貢献へのコミットメント”に関連すると思います。ビジネスは人に貢献して初めて価値が出くる、人に役に立つことが大事です。そのためにも自分が一番得意なところを活かしていくことが義務になると思います。   中田:坂本先生の名言が好きです。「強みを活かすのは社会貢献。弱みを克服するのは自己満足」ですよね、禰覇さん。   禰覇:本に書いてありました。   中田:責任も、社会に対する影響力も大きい経営者さんだからこそ、強みを活かすことは強烈に必要なことですね。   坂本:自分が強いところを活用する、そして弱い所を弱くていいと思えるのも大事だと思いますし、だからこそ強い所に集中していこうとなると思います。 貢献へのコミットメントということでお客様に必ずよいものを届けるとか、成果につなげることがビジネスとしての発展につながってくると思います。   中田:この5つの項目はすごくシンプルな言葉だけど、時代を超えて変わらない、押さえておきたいポイントですね。   コロナ時代を乗り越える経営者の3つ条件 中田:この5つのポイント以上にさらに豊かに、付け加えるポイントを教えていただけますか。   坂本:コロナの状況の中で、僕もこの1年でいろいろな経営者さんの動きを見させていただきました。この時代を乗り越えている僕がすごいと思った経営者さんの共通点が3つあります。   1つ目が“絶対にぶれない軸を持っている”ことです。 周りの環境が激変している時代、人によっては全く違うビジネスに手を出して上手くいかない場合や、逆に本当は動かないといけなかったのに全然動けていない場合もあります。
毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業家の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。   今回は経営者の健康と会社経営について坂本憲彦氏に答えていただきます。経営者ならではの健康管理の悩みや解決法、実践している健康法をお伝えしています。また、経営者の健康がなぜ会社の信頼に影響を与えるのか、そして信頼を維持し続ける対策方法についてもお届けいたします     パフォーマンスを上げる睡眠のとり方 中田:2021年の幕開け1月ということで、正月太りも気になる頃だと思いますが、今日はフリートークで経営者様の健康やリスクマネジメントのところを、体験談も交えながらお話をさせていただこうと思います。よろしくお願いします。   坂本・禰覇:よろしくお願いします。   中田:早速ですが坂本先生、経営者様は色々抱えられて、両肩にいろんなものがのしかかっていると思いますが、普段健康管理で気を付けていることはありますか?   坂本:自分の体調を良くすることは経営者にとってすごく大事だと思っています。僕が意識しているのは、自分がいかに高いパフォーマンスを出せるかというところです。例えば睡眠時間。人によって睡眠時間の適正が違うんですよね。 以前遺伝子検査をやって、100項目で15000円くらいの検査キットがあるんですが、こういう病気になりやすいとか、遺伝的な要素で自分の体の特徴を教えてくれるんです。 睡眠時間は人によってショートスリーパーと長い人と分かれるみたいで、僕は上位1%くらいの長い方だったんですよ。これを見て納得で、僕、学生の時から徹夜をやってろくなことがないので出来ないんですよね。眠いとパフォーマンスが落ちるので意識して睡眠時間を長くとるようにしています。   パフォーマンスが上がる活動時間 坂本:あとは人によって活動時間も違うなと思います。うちの奥さん完全に夜型なんですよね。寝るのが夜の3時とか4時で、下手したら朝までやっていることもあります。彼女にとっては一番パフォーマンスが上がるのが夜中の時間なんですよね。誰にも邪魔されずにできる時間というか。経営者さんだと会社に合わせないといけない部分はあるかもしれませんが、これはフリーランスでやっている方も含めて、自分のパフォーマンスが一番高い時間がどこかっていうのを知ることは大事かなと思っています。 要は全員が絶対に9時-5時で働かなきゃいけないということはないじゃないですか。それで動いた方がいい仕事もあると思うんですけれども、そうじゃない仕事の場合は1日8時間をどこで使おうが本人の勝手というか、本人のパフォーマンスが一番高いところでやっていくのが非常にいいのかなと思います。それを意識して自分の体調管理もしていますね。   中田:もちろん会社に勤めている会社員さんでも、経営者、起業家さんでも、自分自身のパフォーマンス時間の軸、癖を分かっているって、すごく明暗を分けますね。   坂本:仕事は終わりがないじゃないですか。この2週間で頑張ったらいいというものではなく、勝負は長いから、無理せずに高いパフォーマンスをどこで出せているかということを常に分析します。だから僕は眠い時は寝るって決めてるの。眠い時は寝た方が、僕は絶対パフォーマンスが上がるんで。   中田:遺伝子検査の話をされていましたが、これ遺伝子が実証しているんですよね。   坂本:遺伝子検査の結果を見て安心したというか。成功している人は睡眠時間が短いみたいな、そういうデータが出たりするじゃないですか。それが気にならなくなりましたね。   経営者の睡眠時間 中田:世の中にバイアスみたいなものがあって、経営者やトップビジネスマンは朝みたいな。でも実際は、必ずしも朝パフォーマンスが高い人ばかりではないというか、そうやって考えると別に夜型でもいいのかなという見方もありますよね。   坂本:よく年収2000万円の人は朝6時に起きる人が6割とか、まあ数字は適当ですけど、でもこれ4割の人は朝型じゃないってことで、別に無理に朝にしなくてもいいということですよね。 あと、時間帯は生物学的にも個体差があるみたいです。要はもともと野生で暮らしていて、みんながみんな朝強くて夜弱い人ばかりだと夜襲われたら終わるわけですよ。   中田:生態系が成り立たないですね。   坂本:夜強くて、徹夜も大丈夫な人が見張ってくれるから、みんなゆっくり眠れるっていう。 だから人によってどの時間帯がいいかっていうのは違うんですよね。   中田:なるほど、今のすごく腹落ちしました。例えばこのラジオを聞いている人は、経営者様や起業家様、これから目指される方も含めて、組織の中で仕事をしているよりもセルフマネジメント力が求められる方が多いと思います。パフォーマンス時間の見極めや、睡眠の見極めを知ることはすごく大事なことかもしれないですね。   坂本:大事だと思います。自分の体の特徴なのに、睡眠時間が長いからダメだと罪悪感を持っていると、体は欲しているのに心がダメだということで苦しくなっちゃうんで。そうするとまた自己肯定感も下がりますから。大事なのは結果を出すことです。一番パフォーマンスが高い状態で一番いい仕事をするために、そこの個人差をちゃんと見極めることは経営者の方は大事なのかなって思いますよね。   経営者の健康と事業承継 中田:最近は健康を遺伝子レベルで一般的に調べられたり、トレーニングに関してもコロナで難しかったりはしますが、オンラインで筋トレができたりとか、パーソナルもオンラインで受けられたりとか、3密対策をするんであればスタジオも開いていたりとか、いろいろ自分の健康のために選択できることが多くなってきていますよね。   禰覇:オンラインが主流になってきたということもあって、YouTubeで筋トレとかストレッチで調べるとすごくいっぱい出てくるんですよね。私も最近運動不足だなって思っていて、何かやりたいけれど自分じゃちょっと分からないからYouTubeで探していたら、がっつり教え込んでくれる動画がたくさんあるんです。そういう方がそこから講座にご案内もしてくださったり。動画でその人の人柄が見えてきたり、興味がある内容だと、この人の講座を受けてみたいなってなってくるのがまた面白いところだと最近感じていました。   中田:自宅のスペースでできるのも大きいですよね。 でもね、先生、今日の冒頭で経営と健康をテーマにしましょうと話しましたが、実際に経営者様が健康面でエラーを起こしたときって結構手痛いなと思うんですけれど、そういった事例って今までありましたか。   坂本:経営者さんが最悪亡くなった場合、残された人が大変ですよね。後継者をどうするのか、それこそ相続は早め早めに考えておかないと、時間が短いと打てる手が限られてくるので事前の対策は大事だと思いますね。   中田:確かに、病気は予告なしにいきなりきますからね。   坂本:中田さんは以前保険のお仕事をされていたからたぶんその辺は詳しいんじゃないかと思いますがどうですか。   中田:以前リスクマネジメントのお仕事させていただいていろんな事例があったんですけれど、経営者様ってすごく楽観的なパーソナリティーの方が多いんですよね。俺は死なないとか、俺は病気にならないとおっしゃる方が多くて。それはすごくOKなんですけれど、やっぱり生身の人間って病気になるんです。会社自体の基礎ができてればいいんですけど、備えていないから、社長が病気になることでモチベーションが揺れ動いたり、社長自身もおちおち療養していられなくて予後が悪くなったりというのは見てきましたね。だから俺は死なないではなくて、やはり還暦を過ぎたあたりで事業承継されていないのであれば、まさかの時の備え、こういう時には誰をフォーメーションしようとか、こういう時には資金繰りどうしようというような備えっていうのは、あるかないかで大きな差になります。あと、社長を支える社員や家族の手間が、備えがあるかどうかで大きな差が出ると思いますね。そういう案件はいっぱい見てきた気がしますね。   坂本:やっぱり60歳を超えたら亡くなった時のことを考えておかないと。亡くならなくても病気になっちゃうとね、業務が止まるリスクもありますもんね。   中田:あとは日本人に多い癌なんですけれど、療養をしながらお仕事となった時にパフォーマンス力って少し下がりますよね。だから、還暦を過ぎたあたりから、今100の力を注げていることでも、通院や療養でパフォーマンスが下がってくることを想定して、人事配置をどうするかとか、どこまで人を育てていかないといけないかとか、引継ぎをどうするかっていうことの青写真を作っておくことは大事かなって思います。もっと早い方がもちろんいいですけどね。   坂本:経営者は常に自分がいなくなっても会社や仕組みが回るのかということは考えておかないといけないですし、事前にそういう準備ができているかいないかで残された人が変わってくるので大事ですね。
毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業家の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。 前回に引き続き、『人生を変える「本当の感謝」』の著者、山田俊明様をお迎えしています。有名な経営者も注目する“真我”から、経営者に感謝が大切な理由、そして感謝によって経営がうまくいく理由についてお伝えしています。 こちらの音声は、Podcastよりお聴きいただけます。 動画は、下記のYouTubeよりご覧いただけます。                 山田 俊明 一般社団法人 SIA心のゼロ経営プロジェクト代表理事 アクスビー株式会社 代表取締役 「これからの経営は時代に左右されるノウハウよりも人間関係の構築が最重要」との信念のもと「真我(本当の自分)」という心の法則をベースとした企業経営や人財育成をサポートする専門コンサルタント。 明治大学経営学部を卒業後、野村證券やIRコンサルティング会社等を経て、40歳で起業し、アクスビー株式会社を設立。真我を体現した経営に取り組んだことで、顧客契約企業は100社を超え、創業12年目に新たに一般社団法人SIA心のゼロ経営プロジェクトを発足。真我を企業経営に普及させていくべく活動に取り組んでいる。 2020年11月 初の著書「人生を変える!本当の感謝」を自由国民社より出版。翌月12月に重版。趣味は下町の大衆酒場めぐりとエアピアノ。   感謝で会社が繁栄する 中田:今週も、先週に引き続き素敵なゲスト、山田俊明先生をお迎えしております。今日初めてお聞きになるリスナーの方もいらっしゃると思いますので、簡単にプロフィールのご紹介をさせてください。 2008年にアクスビー株式会社を設立され、一般社団法人SIA心のゼロ経営プロジェクト代表理事でもいらっしゃいます。そして何よりビックニュースとしては、今書店で非常に人気があります書籍『人生を変える「本当の感謝」』著者でいらっしゃいます。本日も山田先生よろしくお願いいたします。   山田:よろしくお願いします。   坂本:今日は「経営と感謝」というテーマでお話を聞かせていただけたらと思います。 言葉で感謝というと簡単だと思うんですけれど、本当にみんな感謝ができているかというところで、山田先生がこの『人生を変える「本当の感謝」』という本を出されていらっしゃいます。 経営者は感謝が大事だよとよく言われますが、感謝ができずに苦しんでいたり、自分では感謝しているつもりだけれどなぜか会社がうまくいってない、従業員さんが言うことを聞いてくれない、人が辞めてく、そんな悩みをもっている方も多いかと思います。経営者にとって感謝がどう大事なのか、どう活用していけばいいのか、というところでお話を聞かせてもらえたらと思っております。山田さんよろしくお願いします。   山田:感謝という言葉、ありがとうとか普段普通に使っていますが、表面的なところがメインになっています。この本に書かれているのは心からの感謝、本当の感謝です。これを体感できると自然と人間関係が良くなり、結果的に人間関係がベースになっているビジネス、経営にも影響します。会社が傾くのも、よく調べると人間関係が原因だったりしますから。 じゃあ本当の感謝をどうやるのか、というのが皆さんの疑問だと思いますが、その方法も本に書かいています。キーワードが“真我”、本当の自分です。誰にでも潜在意識の中に本当の自分があり、これをちゃんと引き出していくと本当の感謝が自然と湧いてきます。それが人間関係に反映して、結果的に会社が繁栄してくる、そういう事例が実際たくさんあります。私も小さい会社ですけれど、そういうかたちでお客さんを増やしてきましたので、そこを経営者の方にお伝えしていきたいと思っています。   経営を支えた“真我” 坂本:山田さん自身の経営者としての経験や、サラリーマン時代の経験も踏まえてこの本を出されたということで、その辺の経緯をお話しいただけたらと思います。   山田:私は大学を卒業して証券会社に入社して以来、普通に会社員として15~16年、転職を重ねて働いてきました。39歳の時に最後に転職したベンチャー企業が倒産して、そこで初めて挫折を経験しました。さらに同じ頃にプライベートの問題、当時同棲していた彼女に突然振られるということが重なって、いわゆるうつ病になりました。当時うつ病になるとは思っていなかったんですけれど、これはまずいなと思い精神科に行ったら診断されました。いろんな精神科にあたったんですが、薬ではなかなか緩解しないという苦しい時期がありました。 その時に出会ったのが“真我”です。この本の監修者、佐藤康行先生の講座を受けて私の場合は2,3日でうつ病が緩解しました。精神科に行ったら、抗うつ剤はもう必要ありませんと言われて、お医者さんもびっくりしていました。そこから再発もしていません。 そして、40歳の時に会社を自分でやってみようと思ったのが起業の最初です。そこから全部うまくいったかというとそうではありません。途中早く儲けようと思って投資詐欺にあったり、そういうお恥ずかしい経験もあります。その時にもまた“真我”に戻ってやったところ、経営姿勢が大きく変わりました。それまでどちらかというと売り上げとか、どうやったら儲かるかを第一に考えていました。今も考えていないわけじゃないんですけどね。ただそれを第一優先ではなくてお客様がちゃんと喜ぶことを考えるようになりました。そして結果的にお客様が増えて、会社設立10年目くらいに、取引先が100社超えて経営は安定しました。 私は“真我”のおかげで経営をやってこられた経験があるので、これを体験談として発信していきたいと思いこの本を出させていただきました。   有名な経営者が“真我”を学ぶ理由 坂本:真実の真に我と書いて“真我”。本当の自分という意味ですけれど、これが経営にも大事だよということがこの本に書いてあります。そして、本の監修者で“真我”を教えている佐藤康行先生も、もともとは経営者さんだったんですよね。   山田:経営者としても大成功された方で、年商50億円、社員も700名くらいいました。でも、自分の本当にやりたいことは何だろうと壁にぶつかったことがあり、そのときに出会ったのが“真我”です。最初はレストラン経営をしながら真我の講座もやっていたそうですが、30年前にレストランを辞めて、完全に一本化しました。もともと経営者でいろんな経験があり、そこから生まれたのがこの“真我”で、密接に経営と“真我”が関連しているということが言えます。   坂本:有名な方だと一風堂の河原成美さんとセミナーをやっていますよね。有名な経営者さんもこの“真我”を学ばれている、その一番のポイントは何ですか。   山田:経営戦略とかテクニックももちろん大事なんですが、根本的・長期的に企業を繁栄させていくにはやはり人間関係、特に心のところをちゃんとマネジメントできることが大切です。そのことに皆さんが気付き始めているのだと思います。有名な創業者、京セラの稲森さんが、『心。』というベストセラーを出されていていますが、その中でも“真我”のことが書かれています。 バブルの頃はそんなに注目されませんでしたが、この10年くらいですかね、リーマンショックや東日本大震災、そんな大きな事件があってからだいぶ経営者の方の意識が心とか目に見えないところに向かっているなあと感じますね。   禰覇:本を読ませていただいて、山田先生も書かれていたように時代が変わってきたなと感じています。書店でもこういう心の部分とか感謝の部分みたいな本を最近よく見かけるので、この時代、響く人が多いんじゃないかなって思いました。   山田:コロナでまたいろいろと世の中が変わってきているので、なおさらその辺を意識というか、注目というか、私も日々そういうことを感じていますね。   転機にぶれない心のあり方 中田:この10年20年でも、ロジックとかスキル的なものから、心の時代、本質的なところに移ってきているということが言われていますよね。 経営されるとき、指標がなかったり、自分が戻れる場所がないと、いろんな情報に揺れ動かされてしまうし、その中で業績を追っていかないといけない苦しみはいかほどなものかと思います。その中で“真我”とか坂本先生がおっしゃる“真志命”とか、心が戻る場所があるっていうのがすごく大きいのかなと、山田先生のお話を伺って思ったところでした。   山田:言葉こそ違いますが、坂本先生の“真志命”“志”と“真我”は共通するところがあります。ぶれない軸というか。でも時にはどうしてもいろんな疑念とか誘惑もありますし、それを含めて本当の自分というのもありますので、決してそこを自己否定する必要はありません。ただ、大きな判断をするときに、“真志命”とか“真我”という軸を持っているとあまり迷わなくなり、経営判断はしやすくなるということがありますね。   中田:例えば経営をされて40年の社長さんも、2.
毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業家の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。 今回は、重版も決定した人気の本『人生を変える「本当の感謝」』の著者、山田俊明様をお迎えしています。本当の自分を見つめなおすことで、ビジネスのベースである人間関係のあらゆる悩みを解決する“真我”についてお伝えしています。 こちらの音声は、Podcastよりお聴きいただけます。 動画は、下記のYouTubeよりご覧いただけます。   山田 俊明 一般社団法人 SIA心のゼロ経営プロジェクト代表理事 アクスビー株式会社 代表取締役 「これからの経営は時代に左右されるノウハウよりも人間関係の構築が最重要」との信念のもと「真我(本当の自分)」という心の法則をベースとした企業経営や人財育成をサポートする専門コンサルタント。 明治大学経営学部を卒業後、野村證券やIRコンサルティング会社等を経て、40歳で起業し、アクスビー株式会社を設立。真我を体現した経営に取り組んだことで、顧客契約企業は100社を超え、創業12年目に新たに一般社団法人SIA心のゼロ経営プロジェクトを発足。真我を企業経営に普及させていくべく活動に取り組んでいる。 2020年11月 初の著書「人生を変える!本当の感謝」を自由国民社より出版。翌月12月に重版。趣味は下町の大衆酒場めぐりとエアピアノ。   自己紹介 中田:今日はスペシャルゲストをお迎えしております。アクスビー株式会社 代表取締役 山田俊明様です。一般社団法人SIA心のゼロ経営プロジェクト代表理事でもいらっしゃいます。そして、今ジュンク堂さんや三省堂さんで人気の本『人生を変える「本当の感謝」』の著者でもいらっしゃいます。よろしくお願いいたします。   坂本・禰覇・山田:よろしくお願いします。   中田:人は心が10割ということで、本の帯をご紹介させていただきます。“夫婦、両親、兄弟、上司、部下、同僚、友人など、すべての人間関係のあらゆる悩みが解決する。長年溜まった「心のごみ」を捨て、「本当の自分」に出会う。「自分の心の扱い方」の実践書”。坂本先生も禰覇さんも愛読書ということで、その辺も含めて今日はお話を伺いたいと思います。   坂本:山田先生とのお付き合いは7~8年になりますかね。11月に、『人生を変える「本当の感謝」』、心の在り方を解説してくれている本を出版されまして、1か月で重版が決定しました。今非常に売れている本ということで、急遽今回、山田俊明先生にラジオ経営塾にお越しいただき、この辺の経緯をぜひお聞かせいただきたいと思っています。 ではまず自己紹介からお願いいたします。   山田:現在アクスビーという会社を経営しています。40歳の時に起業、50歳の時に今回のテーマである“真我”本当の自分というテーマをベースとした事業をスタートし、その体験談を本にさせていただきました。今回の真我は私にとって新しい分野、事業ということになりますが、本を出版していろんな方に感想をいただいているので、これをどんどん世の中に広めていきたいと思っています。このラジオをきっかけに僕のことを知っていただければと思っています。よろしくお願いいたします。   人生を変える“本当の感謝”とは   坂本:よろしければ本の内容を教えていただけますか。   山田:タイトルが『人生を変える「本当の感謝」』ということで、感謝の本は今までいろいろ出されていますが、ここで書かれているのはどちらかというと、頭で捉える感謝ではなくて、心から湧きあがる本当の感謝ということなんです。 じゃあどうやって本当の感謝を体感するのかという時に、“真我”が大きなキーワードになってきます。これは何かというと、この本の監修者、佐藤康行先生がずっとおっしゃっていることなんですが、人間の心は3層構造になっていると。1つ目が顕在意識、頭とか感情とか知識とかというところですね。2つ目が潜在意識、無意識とか過去の記憶、あるいは自分では忘れている知らないくらいの遺伝子の記憶があります。3つ目がそのさらに奥の本当の自分、“真我”です。これを引き出すことによってはじめて本当の感謝が体感できるということを書いています。 なので、みなさんが考えている感謝とは少し違うかもしれません。イメージされる感謝も大事なことなんですけれど、さらにそのより深いところの本当の感謝が今回のテーマなっています。できるだけそれを具体的に、クリアに、どうやって実践するかということを詳しくお伝えした本になっています。 今回一般向けではありますが、もともとは私が起業家、経営者ですのでどちらかというと起業家・経営者に向けてメッセージを書いています。内容も一部経営者のエピソードがあり、それこそ坂本先生のエピソードも体験談の中に出てきます。本当の感謝というのはもちろん普通の人間関係にも影響しますが、会社の経営や起業に深く関係してくるのでそこも今日はお伝えできればと思います。   中田:感謝って、仕事でも普段の生活でも大事ということは頭では分かっているんですけどね。   山田:学校の道徳的な教科書とか、両親に感謝しなければならないとか、ご先祖様に感謝しなければならないとか、いわゆるそういった教えもそれはそれで素晴らしいんですけれど、実際の自分の本音とギャップが出てきてしまうとかえって辛いという経験もあります。ですから今までの知識での感謝とは、ちょっと違うというところですね。   中田:知識での感謝と違う、そして3層構造という話も初めてお聞きになる方が多いと思います。   山田:これが本当の感謝っていうのは目に見えないので、こういう場で見せられないというのはあります。一人一人が体感するしかないんですけれど、実際に体感した人が40万人以上います。30年前から佐藤先生が言われていることで、確実にこれは実証されています。しかも今、日本だけではなくて世界中で広まっています。   本当の自分を引き出す心の扱い方 中田:その感謝のベースにあるのが“真我”、“心の奥底の本当の自分”とおっしゃっていましたけれど、坂本先生がいつもおっしゃっている“志”、“真志命”にも共通するものがあるかと思います。   坂本:実は、山田先生と共著の佐藤先生の講座を私も受けたことがあります。心の底にある本当の自分というものを見つめ直すことで、自分がやりたいことは何なのかが見えてきました。この考えは素晴らしいと思います。皆さんの中に眠っている本来の自分みたいなものですかね、これを引き出す技術がこの本にいっぱい書いてあります。ちなみにその辺、どう引き出すか教えていただけますか。   山田:本当の自分って言葉ではいろんな本で言ってきましたが、じゃあどうやってやるの、というところがみなさん疑問で、大きなハードルでした。今回この本の第2章にその方法を書いています。 簡単に説明すると、まず“心のごみ出し”という、悩みや、モヤモヤしているものを全部一回吐き出すワークがあります。ごみ出しって日常生活では皆さん普通にやっていることですが、心の中のごみは放置しているか、溜め込んでいます。そうすると、例えば、パワハラや、車のあおり運転、DVとか、いろんな対外的な衝突に繋がります。しまいこんでいると、鬱とか、自分を責めてしまったり、対内的反応にも表れます。なので、まず吐き出すことが必要です。 吐き出す方法は2つあって、今回この本で紹介しているのは紙に書く方法です。ただの白い紙に思いっきり感情のまま書き出すということです。それを何回かやるだけでかなり心が軽くなります。 そのうえで、次は過去と向き合って、記憶を書き換えるという言い方をしていますが、その過去の出来事のとらえ方を変えていきます。あとは自分と他人の本当にいいと思うところを書き出していくとか、そういったワークをごみ出しの後にいくつかやります。 そして最後に感謝の掘り起こしをしますが、これは両親を対象にやることをおすすめしています。両親じゃなきゃダメということはないんですが、両親は私も含めて皆さんの原点だからです。ですからその原点とちゃんと向き合って、両親に感謝しなきゃいけないという頭からの感謝は捨てて、心の底から湧き上がる感謝を掘り起こしていくというワークです。 これは人によってどうしても時間がかかります。私も父との関係にわだかまりがあって時間がかかりました。でも、感謝の掘り起こしをやることによって、父親への本当の感謝が沸き上がって、父は今亡くなってもういないんですけれど、心の中でちゃんと認められたというのが大きな発見でしたし、それによってはじめて本当の自分を知ることができました。 このような方法を本の第2章でお伝えしています。紙とペンがあれば自宅で簡単にできます。ただ、ちゃんと時間をとるとか、静かな部屋でやるとか、そういう環境条件はあります。難しい場合は今後私の方でもフォローアップセミナーをやっていく予定です。   中田:坂本先生、感謝の大事さは分かっても、実際にどうやって向き合えばいいか分からない中で、具体的な方法が示されているこの本の役割は大きいですね。 ...
毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業家の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。 今回は2020年の振り返りをしながら、長く続く経営の方法について坂本憲彦氏に答えて頂きます。ゲストに来ていただいた経営者様のお話を通して、経営者に大切な“信念”のビジネスと、事業継承についてお伝えしています。 こちらの音声は、Podcastよりお聴きいただけます。 動画は、下記のYouTubeよりご覧いただけます。 経営者の物語から学ぶ“信念”のビジネス 中田:今年はたくさんのゲストの方に来ていただきました。今年最後の放送となる本日は、振り返りをしながら、印象に残ったゲストの方のお話をシェアしていきたいと思います。 坂本先生いかがですか。   坂本:今年からラジオ経営塾というかたちでスタートして、沖縄の地元の経営者さんもそうですし、立志財団の中で活躍している経営者さんにもご参加いただきました。コロナの時代なので、ビジネスモデルが変化したり、経営状況が変わったという方も多くいらっしゃいましたが、皆さんに共通していたのは、信念を持っているということです。 沖縄電子の宮城社長やエーツーサインの永吉社長にも出ていただき、2人も会社に対する想いや理念を大事にされていましたし、立志財団の中で来ていただいた方々も自分たちの信念というものを大事にしていました。そんな経営者さんの生の声を聞けたことは学びになりました。   中田:キーワードは“信念”、先生がよく言われる“志”が固いんだな、深いんだなということを私も感じました。   坂本:軸の部分をしっかり持たれている方が、こういう変革の時代も残っていくと思いました。   中田:これはほんと共通点ですね。この時代の流れもありますけれど、志経営をされている経営者様が、すごく頑張っていらっしゃると確かに思いましたね。 禰覇さんは印象的だった経営者さんはいらっしゃいましたか。   禰覇:女性の起業経営のビジネスを応援されている飯田優子さんですね。飯田さんご自身が独立されたという一つのかたちを見せてもらったことが印象的でした。男性と視点が違うということもあったので、女性が起業していく上での学び、気を付けるべきことなど、私は目からうろこで吸収するものがいっぱいありました。   中田:分かります。今年は女性の経営者様にも何人もご参加いただきました。確かに男性の経営者様とは違う、ソフトでしなやかな強さみたいな、でも志は強いと感じました。   禰覇:そうですね。やっぱり皆さん想いにしっかり芯があるというか、伝わってくるものが大きかったなと思います。それがあるからこそいろんなことをやりつつも軸がぶれないなと感じました。   中田:今20代の禰覇さんからすると、今年のラジオのゲストさんはいろんなロールモデルにお会いできたという感じですかね。   禰覇:まさにそうですね。世代が違ったり、やっていらっしゃる事業も全く違ったりする中で、こういうやり方があるんだとか、こういう考え方があって、どういう風にそのきっかけに辿り着いたとか、話を聞いて初めて知ることがいっぱいあったので、いろんな人の物語をみれたいい機会でした。   成功者が実践している音声から学ぶ経営 坂本:こういう起業家さん、経営者さんの生の声を聞けることは、本当に学びになると思います。ご興味がある方はぜひ、ホームページを見ていただくと過去の音声も聞けます。成果を出している人の考え方に触れることはすごく大事だと思います。 僕は昔、音声学習をやっていました。いろんな講演やセミナーの音声を、通勤中に流して聞くんです。アメリカの経営者で成功している人は、車の中で講演の音声をよく聞くと言われています。流し聞きするだけでも自分の潜在意識に入ってきて、そういう考え方に合わさっていくということがあります。今回僕もいろんな方とお話をさせていただいて、刺激を頂きました。   中田: 先生がおっしゃった通りで、実際に今、命を懸けて経営をやっていらっしゃる方の一言一言がすごく重い、宝石のような言葉というか。今悩んでいる人が聞いたり、私達もそうなんですけれど、勇気をもらえる話題が多かったなと思います。   禰覇:機会がないとこうやっていろんな人の声を聞くことはなかなかないので、ぜひ皆さんに何度でも聞いてもらいたいですね。   中田:今起業しようかなと思っていたり、起業3年目の悩んでいらっしゃる方、あと今回は2代目事業承継の思い出を話された社長さんもいらっしゃいました。アーカイブごとにまとめられているので、ロールモデルから見通しを学ぶという意味でも、ぜひこの番組をご利用いただければと思います。   創業社長に学ぶ長く続く経営の方法 坂本:僕は別のところでもう一つ、創業者倫理塾という企画をやっていて、そこでもいろいろな経営者さんのお話を聞かせていただいています。そこで今回、創業して50年くらいの会社の社長さん、いわゆる創業社長さんのお話を何人か聞かせていただきました。皆さんだいたいおっしゃっていたのが、7,8年くらいで事業が変わってくるということです。今回のコロナ危機もそうですけれど、その前はリーマンショックがあったり、バブル崩壊があったり、いろんな節目節目でこういう大きな転換点ってくるんですよね。そういう転換期や会社のビジネスモデルに合わせていく時に、皆さん会社をつくり変えているとおっしゃっていました。 事業をやっていく時に、立ち上げの時期は大変ですけれど、立ち上げてから7,8年経つことでまたリニューアルをしていく、つくり変えていく。会社は生き物であるという認識をしていく必要があると思います。我々が年齢を重ねると変化するように、会社も人の集まりなので変化してくるというところです。どういう変化をさせていけばいいのか、どういうヒントがあるかということを、いろんな方の成功談とか失敗談を聞くことで参考になると思います。僕もヒントをいろいろ学ばせていただきました。   中田:先生は指導者であって、経営者でもいらっしゃいます。今年もいろんな出会いや学びの機会をご自身で準備されていたということで、印象的だった方との出会いはありましたか。   坂本:僕が一番印象的だったのは、創業者倫理塾でインタビューをさせていただいた、リブランの鈴木会長です。一代で50年続く不動産の会社をつくられました。その社長さんが、不動産の会社もだいたい7,8年経ったらつぶれるとおっしゃっていました。不動産は稼ぐ額が大きいので景気が良いときは一気に上がっていきますが、景気が下降局面に入ったときにマイナスの方も大きくなる可能性が高いんです。そこで事業を生まれ変わらせているということでした。 今は2代目の息子さんが事業承継をされていますが、そういう社長さんも理念が大事だとおっしゃっています。社員さんには“会社に出社するんじゃなくて地域に出社しろ”と言っている、こういう他者を大事にしている会社さんが今後は残っていくんだろうなと思います。 単に私利私欲で自社だけが儲けたいという会社は2,3年はいいと思うんですよね。売り切って、逃げ切ってみたいな感じのビジネスモデルもあると思うんですけど、このコロナで見直されているのが日本型の経営、従来型の経営です。今までの西洋型の経営、資本主義が大きいアメリカだと、企業の平均寿命が15年で、30年もたないと言われています。結局、利益を出すところだけに目がいってビジネスモデルを吸い尽くしてしまいます。それがこのコロナで、今まで経済一辺倒だった価値観が命の大事さに気づかされました。これからの起業経営というのは単に自社の利益だけじゃなくて、社員はもちろん地域とか国とか世界に貢献できる、そういう事業になっているかが長く発展していく上で大事だと思いました。   事業承継で変えていくものと変えてはいけないもの 中田:先生のお話から思い出したことをお話しても大丈夫ですか。このラジオはコミュニティFM那覇、沖縄県から発信されていますけれど、離島である沖縄県は人口が少なくて、その中で一代目の社長様が高齢化して事業承継が難しいケースが多いと伺いました。問題はその一代で終わってしまうこともですが、その地域にその業種のサービスが1店舗しかなくてそこが閉業してしまうことです。事業承継は会社のみの問題ではなくて、地域に対する会社、経営者が果たす役割もあると思います。この問題は、人口が少ないところ、高齢化しているところほど多かったりするので、会社や経営が地域に果たす役割は今後大きくなってくると感じたお話でした。   坂本:沖縄は戦後の復興世代の方々が、今まで会社経営や起業の主流になっていたと思いますが、2代目3代目と引き継ぐときの課題があると思います。変えていく部分と変えてはいけない部分を考えることです。今はネットが普及したり、やり方もいろいろ変わっているので、変えていく部分は時代に合わせて。全部変えてしまうと本来持っていた良さもなくなってしまうので、創業時の想いや、人のためにやりたいとか、そういう想いは変えずに。そういったところを今後2代目3代目...
毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業家の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。 起業をしてもしなくても、働き方のゴールは人それぞれ。今回は起業家もビジネスマンも人生を豊かにする働き方について坂本憲彦氏に答えて頂きます。仕事との向き合い方が変わる志、自分の世界を広げてくれる人との繋がりについてお伝えしています。 こちらの音声は、Podcastよりお聴きいただけます。 動画は、下記のYouTubeよりご覧いただけます。 起業だけがゴールじゃない!坂本立志塾とは 中田:怒涛の2020年でしたが、本日は今年の振り返りをしたいと思っています。よろしくお願いします。 坂本先生、起業家教育で長年多くの生徒さんを排出されていますが、改めて、起業塾の内容や期間、今年はどういう生徒さんが利用されて、どういうドラマがあったのかということをお聞きしたいと思っています。主宰されている起業塾のご紹介をしていただけますか。   坂本:私たちがやっているのは“坂本立志塾”という起業塾です。期間は6か月間で、月2回の講義と個別で指導を行っています。“志から事業をつくる”というコンセプトで、その方が本当にやりたいことを見つけて、それをかたちにしていくという内容です。 2020年良かったことは、運営しているコミュニティの会員が、年始に約85名だったのが、現在は110名になりました。会員の方が増えていることはありがたいところです。 一方で課題も感じています。志は定まったけれど具体的にかたちにしていく時、現実でビジネスをつくっていく時に、僕が思っていた以上にハードルがあることに気づきました。志から収益に繋げていくところを改善していく2020年だったと思います。   中田:面白いと思うのが、この起業塾を受けられた全ての方が起業しているわけではないですよね。禰覇さんは起業塾を受講されたお一人ですが、今の禰覇さんのように会社に勤めている方もいらっしゃいますよね。   坂本:僕は全員のゴールが起業や会社をつくることではないと思っています。大事なのは自分がやりたいことを実現することです。それが会社でできるなら、そんなに素晴らしいことはないと思います。ただ、会社でできないときに転職という選択肢があったり、転職しても自分のやりたいことができていないという時に、はじめて起業の選択肢が出てくるかなと。そういう選択肢を皆さんに手に入れてほしいと思います。 今回コロナになって副業がより一般化されてきたと感じています。今までも副業解禁の流れはありましたが、このコロナでそれが一気に加速しました。一つの会社でずっと働き続けることが価値観として難しい時代に入ってきたので、一人一人が自分でビジネスをつくれる能力を持っているかいないかは、大きな差になると感じました。   中田:私はすごくそこが印象的です。会社に勤めながら起業塾を卒業された方の多くが、働くことへの意識が変わったとおっしゃっています。“起業したいから起業塾”だけではないんですね。 禰覇さんもその一人ですよね。禰覇さんは今年、会社を変わったということで、そのあたりの振り返りコメントもお聞きしたいなと思っています。   禰覇:私自身は会社を変えて、いろいろあった2020年でした。 塾を終えて志は立った、でもその後自分の事業をどうしようかという時に立志財団のコミュニティを活用しました。楽しいし、いろんな人に会える。この財団の方は本当にいろいろな事業をしている方がいらっしゃるので、そういう方とお話をするだけでも自分のやりたいことがまた定まっていく。これもやってみよう、あれもやってみようと意識が変わっていったので、仕事とは別にそういう時間を大事にしたいと思いました。   自分の可能性を広げるコミュニティ 中田:今音声だけ聞かれている方は禰覇さんの年齢が分からないと思いますが、まだほんと若くてキュートなんですよね。若い時にこの学びに会って、仕事の仕方が変わったり人間関係が広がっていくって、すごくかけがえのないことだなと思います。先生これは起業塾を受けた方の大きな恵ですね。   坂本:人との出会いはすごく大事だと思います。指導をしていて、自分の世界、小さい世界しか知らない人が多いと感じます。日々会社と自宅の行き帰りだけで、たまに趣味に出るくらいの生活だと、仕事のことや自分のやっている世界は分かるんですけれど、それ以外のところとあまり接点がないんですよね。営業の仕事だといろんな会社に行くので、世界が広がる場合もあるんですけれど、多くの人は自分の小さい世界を全てだと思ってしまっていると思います。 今年私たちの起業塾でも、周りの人と1on1という1対1で話すことを推奨しました。これをすることで、ちゃんと相手の仕事であったり、その人の想いや志みたいなところを聞くことができて、こんな考え方があるんだなとか、こんな仕事のやり方があるんだなというパターンが増えてくるんです。 そうすると、仕事のやり方も、ビジネスの作り方も、決して一つではないと分かる。これを知るってすごく大事だと思います。人は何をやったらいいか分からない、手詰まりになった時が苦しいんですよ。 どう改善していいか分からないという時に、別のやり方もあるかもしれない、あの人に聞いたら何か教えてくれるかもしれない、という選択肢をいっぱい持っているかどうかで、人生の幅は広がります。それをこの1年やってよかったなと思うところですね。   中田:ビジネススクールや起業塾を含めて、トップダウンで学ぶ機会は多くても、卒業生同士や学んでいる仲間同士がいろんなことをシェアできるところはなかなかないと思うので、これも一つの財産ですね。禰覇さんもご利用されて人脈を広げられているということで、そのあたりいかがですか。   禰覇:私は最初すごく苦手で、できるかなという不安のスタートでした。でも、やり始めたら得るものが大きすぎて、しかも楽しいという気づきがあって、そこからどんどんやり始めたという経緯があります。   坂本:得るものが大きすぎたというのはどういうものがあったんですか。   禰覇:先ほど坂本先生がおっしゃっていたように、自分だけの思考じゃなくて、いろんな人の頭の中をのぞけるというか、自分の考えだけで凝り固まっていたところに新しい視点をもらえることです。人と話すことでいい刺激をもらえたり、言葉に出すことで改めて自分はこんな風に思っていたんだって気づくこともありました。1on1をやればやるほど、やりたいことに向かっていくスピードが上がっていく実感がありました。   坂本:意外とみんな人と話していないんだなというところで、他の人がどんな仕事をしているかって知らなかったりするんですよね。そこを聞いたり掘り下げたりすることで、自分の引き出しが増えてきます。 僕は今年の後半に入ってから“100という数字を超えましょう”と話をしています。100人と会うとか、100人に自分の想いを話すとか。100という数字はマジックナンバーなので、そこを超えると自分の中で進化や成長が起こってきます。100人と話すって意識をしないとやらないので、世界観や価値観が豊かになってきますよね。   中田:100人と話す環境をつくることはなかなか難しいですよね。それが、志の起業をしたい、経営をしたい、ビジネスをしたいという一つの純度の高い想いの中でつながっていく、貴重なコミュニティですね。   坂本:すごく価値があると思っています。立志財団に集まってくれる人たちは良い方が多いと感じています。ビジネスとか起業、経営というと、外の世界だと良くない人もいるわけです。悪く言うと騙してやろうとか、奪い取ってやろうという人もいます。 この立志財団というコミュニティは“志でつながる”がキーワードです。要は人に与える貢献の精神がある方が来てくれているので、安心できる環境だと思います。   中田:受け取る側の人ではなくて与えて貢献する方がほとんどというか、ほぼ全員ということで、禰覇さんそういう環境で学べた今年でしたね。   禰覇:人間関係は会社でつくられてしまう中で、自分がそこに身を置くことで環境を変えることができるので、私にとっては本当にありがたく使わせていただいています。   夢の応援で会社も育つ 中田:前半のお話だと、ご自身のやりたいことがあって、そのためのスキルを得て、貢献するために転職をしたということでしたよね。   禰覇:会社には感謝していて、私は最初の面接のときに、起業をしたいということをお伝えしているんです。仕事は週に5日行っていますが、会社もやりたいことを応援してくれるという姿勢です。仕事で学べる部分もあるし、やりたいことを応援してくれる会社があるってすごくありがたいと感じています。   坂本:会社さんも応援してくれているのは素晴らしいと思います。今後、企業側も社員をずっと縛っておくことは難しいのかなと思います。今はそれよりもやりたいことを認めることで、社員が外で頑張ってきたことが会社の中でも活かされると思うんですよね。そ...
毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業家の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。 前回に引き続き、沖縄県の看板製作会社、エーツーサイン代表取締役の永吉英社長をお迎えしています。会社を長く続けていくための経営理念の共有や、会社が成長するために必要なマインドについてお伝えしています こちらの音声は、Podcastよりお聴きいただけます。 動画は、下記のYouTubeよりご覧いただけます。 日本一から学び得た経営理念 中田:今日も前回に引き続き素敵な社長さんをお迎えしております。沖縄県浦添市の有限会社エーツーサイン代表取締役の永吉英社長です。創業から20年以上の看板・広告制作会社で、前回は社長の起業ヒストリーをお話しいただきました。今日は経営理念、そしてターニングポイントなどを思う存分語っていただきたいと思います。よろしくお願いします。   坂本:経営理念に想いを込めているということで、ぜひその辺のお話を聞かせていただきたいと思います。   永吉:経営理念は、使命感、経営目標、基本精神の3つに分けています。 使命感『必要なことに対して、当たり前のことを正しく、礼節を大切に、安心と信頼を持ち続ける企業で在ります』 経営目標『我々は同じ志を持つ同志であることを認識し、方向を決してお客様以外に向けぬ様、常に「徳が基也 財は末也」』 基本精神『物事の判断は正しいか正しくないか、正しいことは正しく、間違ったことは正せる心を誓います』 ということです。   坂本:ありがとうございます。素敵な経営理念だと思います。ちなみにこの経営理念はいつ頃つくられたものですか。   永吉:創業して3年くらい経ってからだったと思います。当初は全く経営理念を意識していませんでしたが、私の中では沖縄一の看板屋になりたいという強い想いはありました。そこで沖縄一の看板屋はどこだろうと調べて、アポを取って見学をさせてもらいました。その時に気づきました。沖縄一になるために沖縄一を見る、それもいいかもしれないが、沖縄一になるなら、さらにその上の日本一を見ようということで、日本一の看板屋を探して、会社の社長に手紙を書きました。その手紙を受け取った社長が渡航費も旅費も全部出してくださり、半年間私を学ばせてくださいました。その社長にはすごく感謝しています。 私は創業したてでその感覚が分かっていませんでしたが、今はものすごく分かります。3代目ということもあって、とても地域社会に貢献されていました。地域社会に儲けさせてもらっている、仕事を順調にさせてもらっている、そのお礼を、同業者や若くて志を高く持っている起業者に対して、還元していこうという気持ちがあったようですね。   坂本:その社長さんもほんとすごいと思いますし、永吉社長が手紙を書いてアポイントをとろうとされたことが、ベンチャースピリッツにあふれるなと思いました。 その手紙は、返事が返ってこなくてもいい、という前提で書かれたんですか。   永吉:後先考えないというか、そういうところはありましたね。   坂本:実際その社長さんのもとで半年間、どういったことを学ばれましたか。   永吉:経営理念が大事であるということもそうですが、社会的に、常識的なことは学んでおいた方がいいということで、例えば、看板とは全く違いますが、食事の仕方や、お茶の入れ方、そういうこと細かなところから学ばせていただきました。ただ仕事をやればいいということではなくて、スキル、マインド、ノウハウ、このマインドの部分が大事だということを学ばせていただきました。   坂本:それが今の経営理念にも活きているということでしょうか。   永吉:ふんだんにその時学んだことが入っていると自負しております。   経営理念を共有する理由 坂本:経営理念を社員さんにお伝えしたり、浸透させていると思いますが、どのようにお伝えしていますか。   永吉:就業前の朝礼で、経営理念を全員で唱和して、そして1個1個ひも解いています。全部やっていると大変なので、この1行の文に対してこういう想いでつくられている、こういう想いだということを共有させていただいています。   坂本:それは永吉社長が話されているのですか。   永吉:私が主体ではなくて、日々変わる朝礼当番の方に語っていただいています。もしずれているようでしたら私が軌道修正をしています。   坂本:採用面接の時もこれを覚えなければいけないとお聞きしました。   永吉:面接の際に、経営理念を覚えてきていただくミッションがございます。中にはこれを渡すだけで二度と来ない方もいらっしゃいます。笑い話に聞こえるかもしれませんが、入り口としてはすごく大事なことだと思います。せっかく入っても嫌いなものを毎日やらされて、1,2年でドロップアウトしてしまう方もいらっしゃいます。そうではなくて、最初からこういうことをやっていると飾らずに見せて、そこを理解したうえで入っていただくと長くお付き合いができると感じています。   坂本:一緒に長く働いていく人が、想いや理念を共有できるかできないかは、経営者から見ても働く人から見ても大事だと思います。   ピンチをチャンスに変えるマインド 坂本:これまでにあった永吉社長の経営におけるターニングポイントをお聞かせいただけますか。   永吉:今はスタッフが7名おりますが、創業当初は私一人で小さなアパートの一角からスタートしました。夜は下の階に響かないように、布団を出してコツコツ作った時代もありました。朝から晩まで働き通しでしたが、この時支えてくれたのはうちの妻で、すごく感謝しています。 背伸びをせずに少しずつできる範囲で大きくしていって、その際に規模の問題で移転を余儀なくされ、西原町で土地を貸りて営業をしていました。ある日突然、土地を明け渡してくれと内容証明が送られてきて、びっくりですよね。細かいいきさつは端折りますが、1年間猶予をいただいて今の場所を探すことができました。このきっかけがなければ自社を建てることはなかったかもしれないと考えると、こうやって思い切った行動に移せたことがターニングポイントになっているのかなと感じています。   坂本:ピンチはチャンスと言いますけれど、大変なことがあったからこそ、今発展できているというところですかね。   永吉:学びから得たものは大きくて、思考の質と言いますか、その質によって、物事の捉え方がプラスにもマイナスにもなる。全く同じ出来事なのに、その思考の質がプラスだといろんなことが開けてくる、といことを経験させてもらっています。   坂本:禰覇さん、今のお話を聞いていかがですか。   禰覇:行動力がものすごいなというのと、前回の起業のお話も、今のお話も、人の二倍くらい吸収しようという強い想いを感じました。同じ時間を過ごすのも、より学びを多くとか、貪欲に学んでいくという姿勢がいろんなものを吸収して。ピンチもチャンスだと思うのもなかなか難しいと思いますが、社長がこれだけ明るいと社員さんもやっていこう、頑張ろうってなるのかなと思いました。   坂本:社長の笑顔本当に素晴らしいなと思います。 中田さんから見ていかがでしょうか。   中田:永吉社長は普段からとても明るくて、10分話しているうちのだいたい9分くらいおやじギャグで埋まってしまいます。今もこうやって笑顔でお話をされていますが、当時はすごくショッキングな出来事で、そこを一つ一つ苦しみながら学ぶことで打破していって。 よく坂本先生もおっしゃいますが、階段は一気に登れないよと、一つ一つ、スモールステップで積み上げていくという実践が今の永吉社長のお話の中にあったと思います。   創業社長から起業を志す人へメッセージ 中田:永吉社長が起業された20年前に比べて、今起業を志す方が多くなっていたり、起業を応援するツールが増えています。そんな中、実際修行から始まって、プロの職人さんになり、そこから経営者になるということで、今これから起業を考えられている方にエールやメッセージはありますか。   永吉:今は情報過多でいろいろなところから情報を手に入れることが可能ですよね。そんな中、古臭い人間だと思われるかもしれませんが、足を使うことが少なくなっていると思います。 メラビアンの法則は中田さんもご存じだと思いますが、人と会うことの伝達力の強さです。会わずに文章だけだとたったの7%です。電話など、声を聞くというと38%、お会いするのが55%と言われている中、やっぱり会うということ、足で確かめる、というのは必要だと思います。 こういう情報過多の時代なので発信もまた多くて、あーだこーだと言っている方が多いですよね。石橋を叩くなんて言葉がありますが、僕はどちらかというと石橋は割れる前に渡っちゃうタイプなので、あれこれ言っていないで、決めたら行動する、それが一番なのかなと思います。そして、言ったことは守る、約束は守る。
毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業家の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。 今回は、沖縄県で創業21年の看板製作会社、エーツーサイン代表取締役の永吉英社長をお迎えし、創業までの経緯と想いや、創業初期のエピソードをお伺いしています。社長になるまでの学び方や、社員との関係づくりで大切なことについてお伝えしています。 こちらの音声は、Podcastよりお聴きいただけます。 動画は、下記のYouTubeよりご覧いただけます。 目的意識で5倍になる学び 中田:今日は、このFM那覇がある沖縄県から素敵な社長さんをお迎えしております。有限会社エーツーサイン代表取締役の永吉英社長です。エーツーサインさんは、看板、広告などの制作をされていて、企業様の業績アップ支援でコンサルの要素も入れながら、20年以上プロフェッショナルなお仕事をされていらっしゃいます。 永吉社長は1970年那覇市生まれ。現在はエーツーサインさんの経営以外に、沖縄県広告美術協同組合で理事長としても活躍をされています。 今日は永吉社長の起業の想い等々、坂本先生と思う存分トークを展開していただけたらと思います。   坂本:早速、永吉社長のお話を聞かせていただきたいと思います。 今、沖縄で看板業をされていらっしゃいますが、どのような想いで立ち上げられたのか、経緯を教えていただけますか。   永吉:創業して今年で21年目に入りましたが、もともとはサラリーマンで、雇われ店長をしておりました。当時はガソリンスタンドの給所の所長で、娘が生まれたことをきっかけに起業を決心しました。いろいろ経験をしていく中で、娘に誇れる仕事をしたいなと。決してガソリンスタンドが誇れないというわけではなくて、それ以外にいろいろありましたので。 この独立をする際に、看板業の会社に独立を前提に修行をさせてくれと、2年の修行をさせていただきました。職人業ですので、通常10年くらいかかると言われている中、2年で独立というと周りからかなり馬鹿にされました。ただ、私の言っている2年と皆さんが言う10年というのは、全く別物でした。それは何かというと、独立をすると決めて会社に勤めたということです。 その会社は朝9時から夕方6時までの8時間勤務でした。そこを私は朝の7時に出社して、掃除をし、道具を磨き、1日のスケジュールを立てました。そしてみんなが9時ぎりぎりに出社する際には、テーブルの上にはお茶と1日のスケジュールを並べておきました。9時過ぎてスタートをし、職人業の世界なので、ひどいときは4時くらいから酒盛りの準備が始まる、そんな世界でした。 同僚は6時になると、飲みに遊びに夜を謳歌しに行きました。私はというと、社長にお願いをして道具を貸してください、工具を貸してくださいということで、夜の12時までみっちりと仕事をさせてもらいました。道具や工具を触るのがとっても好きで1個1個覚えていきました。もうここでお気づきだと思いますが、時間にすると、通常の8時間どころではないですね、4年も5年も経過しているような、そんな時間の使い方をしていました。 一番の違いは何かというと、私は最初から独立をするという前提で修行をさせていただいているので、もう、この時点で遣われているのではなくて、考え方が社長ですよね。材料がどうしたら安くなるのか、目的地までどうしたら1秒でも1分でも早く着けるのか、いろいろ試行錯誤をしながら毎日を過ごしていました。 そして2年後、晴れて独立をするわけですが、その独立する日にちもまたちょっと面白くて。実は私1999年の9月に独立をさせてもらいました。坂本先生、1999年の9月というと何か思い出しませんか。   坂本:ノストラダムスの大予言ですね。   永吉:その通りです。当時、この世の終わりだ、こんな最悪な日はないなんて言われている中、誰に相談しても、こんな日に独立する奴は馬鹿だ、どうかしている、なんて言われていたんですね。なぜか、あまのじゃくの私はそれが全部応援歌に聞こえたんですよ。解釈の違いでしょ。これ以上悪い日はない日に独立をすれば、これ以上さがることはないわけですよね。あがるしかないんだと。これはもう絶好の日だと。それで、この日に独立をさせていただきました。   坂本:それだけちゃんと目的意識をもって朝から夜までしっかり修行をされて、すごいですね。なかなかそこまでされる方は周りにいらっしゃらないと思いますがどうですか。   永吉:おそらくいなかったと思います。確かに同僚はというと、遊びに行くのが楽しみだったんですよね。僕の欲求はというと、道具や工具や仕事を覚えるほうがすごく楽しかったんです。目的に向かって突き進むという過程がすごく楽しかったですね。   独立のきっかけと手段の選び方 坂本:もともと若い時の早い段階から独立志向はあったんですか。   永吉:そうでもなかったんですけど、子供の誕生をきっかけにまったく思考が変わりましたね。   坂本:娘さんのためにということですね。   永吉:若い頃は仕事を転々としていまして。実は、高校を退学になって、親に勘当されて、その時からずっと一人暮らしをしていました。それで時給が5円高い、10円高いというので、お金、お金、お金、という感覚で職を探していたんです。なので、一般の人と比べると職の経験はたくさんさせてもらいました。いろんな会社の社長を見てきたので、これだったら俺もできるんじゃないかと根拠のない自信がものすごく湧いてきて、独立をさせていただいたという流れになります。   坂本:もしよければ看板業をやろうと思ったきっかけを教えていただけますか。   永吉:もともと物づくりがとっても好きで、とにかく細かい作業が好きでした。そんな中、お客さんが欲しいと言ったものを、自分だったらできるよと作って、これに対してお客さんがありがとうと言ってくれてお金ももらえる。そして看板業は決まったものだけではなくて、身の回りのものが全て材料になって、アイデア次第で何にでも変化できる、いい職業だなと感じたことがきっかけでした。 若い頃にやんちゃをしすぎていたので、周りに認められる行為が少なかったんですよね。なので、お客様から、ありがとうと認められている感覚が背中を押したのかなと思います。   坂本:看板を作って、お客様に喜ばれるとダイレクトに伝わってきますもんね。 今のお話を聞いて禰覇さんいかがですか。   禰覇:このちょっとの時間なのにストーリーが凝縮されていて、すごく面白いなと思いました。修行をされていた2年間は、体感的に長く感じたのか、あっという間だったのかが気になりました。   永吉:ものすごくあっという間でした。好きなこと、楽しいことをやっているとあっという間に感じますね。   禰覇:長い時間やっていると、人によっては毎日続けるのが苦痛になってくるかなと思ったんですけど、あっという間というのを聞いて、本当に好きなんだなというのが伝わってきました。   坂本:独立をされて、そこからどのように成長したのか、その経緯をまた教えていただけますか。   永吉:会社の名前がエーツーサインといいますが、私の想いが会社の名前に詰まっています。 若い頃、モータースポーツをかじっていた時期もありました。その時にトップクラスがAクラスと位置づけられていて、その中の2番手でありたい、という強い想いからエーツーサインという名前にしました。サインはサインボード、看板ですね。 これを言うとほとんどの方に、なんでエーワンじゃないの、と言われます。 Aクラスの1番ゼッケンをつけた時期もありましたが、一番を目指していたはずなのに、その時なぜか楽しくなかったんです。それはなぜかというと、そのクラスで一番早いので、追いかける人がいなくて気にするのはずっと後ろばかりなんです。一番楽しかったのは、ゼッケン2番をつけている時でした。やっぱりトップを常に後ろから観察をして、あそこのコーナーで抜くぞとか、ここのブレーキングで並ぶぞとか、計画を立てて実行に移すこの楽しみがものすごくよかったんです。 なので、私は常に後ろを見るのではなくて、前を見続けられる、そんな経営をしたいという想いからエーツーサインという名前を付けました。   順調な売り上げと増えた離職の原因 坂本:起業した当初、売り上げは順調だったんでしょうか。   永吉:本当にやる気がすごくて、業績も順調に右肩上がりでしたが、唯一それと反比例するものがありました。それが、従業員の離職なんです。10年目くらいまで悩み、苦しみました。正しいことをしているの、に正しいことを言っているのに、なんで離職していくんだと。 原因に気づくまでにかなり時間がかかりましたが、結局は自分自身の言葉の暴力だったり、外的コントロールを使って、思いやりのない言葉を常にかけていたということに気づかされて、やり方ではなく、あり方を気を付けるようにしています。
毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業家の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。 今回は、コロナをきっかけに変化した働き方と働く場所について坂本憲彦氏に答えて頂きます。仕事のパフォーマンス向上やプライベートの充実にもつながる、オンラインをうまく活用した働き方についてお伝えしています。 こちらの音声は、Podcastよりお聴きいただけます。 動画は、下記のYouTubeよりご覧いただけます。 働き方に合わせて選択するオフィス 中田:今日は『働く場所』をテーマにお届けしていきます。 コロナが流行り、出勤をしなかったり、関東の会社がオフィスをまるごと四国に移動されたり、オフィスを解約してフリーな仕事の仕方になったりということがあります。 坂本先生は多くの方にオフィスを開放され始めたということですよね。   坂本:東京の日本橋にオフィスを持っています。もともとは共同で借りていましたが、一緒に入っていた会社のメンバーさんがIT系の会社だったので、コロナで一気に自宅勤務になり、あまりオフィスを使う人がいなくなりました。解約も考えましたが、せっかく日本橋といういい場所であることと、ビルのオーナーさんがすごくいい人で、バーチャルオフィスもやっていいですよ、というお話をいただいたので、今はシェアオフィスとバーチャルオフィスというかたちで運営をしています。   中田:私も一部運営をしていますが、最近“コワーキング”とか“バーチャル”という言葉が行き交うようになって、今さら聞けないワードだと思います。禰覇さんどうですか。   禰覇:最近よく耳にするようになって、意味は何となく分かるけれど、実際説明してと言われると難しいかもしれないです。   坂本:用語はレンタルオフィス、コワーキングスペース、バーチャルオフィスといろいろあります。 レンタルオフィスは一時的に借りる場所です。 コワーキングスペースは、パソコンで仕事ができる方は一緒にここでやりましょうという場所です。商談スペースもあって、そこで商談や打ち合わせもできます。費用については月額料金で、管理費や水道・光熱費もかからないので、月3万円~4万円くらいです。普通に部屋を借りると、そこに管理費や水道・光熱費などいろいろかかるので、わざわざ不動産を1戸借りるよりも安い価格で利用できます。 バーチャルオフィスは法人の登記だけで使用します。自宅が賃貸だと自宅で会社の登記ができないので、その登記だけするというかたちです。   中田:フリーランスさんも起業家さんも、働き方に合わせてオフィスを選択できるという時代に入ってきましたね。   坂本:自分で一部屋借りたり、ワンフロア借りるまではいかないけれど、自宅以外の場所が必要とか、そこで登記を出したいという方は使われるというところでしょうか。   中田:特に起業したてのスタートアップの時には、何かを借りて固定費をかけるよりは、レンタルオフィスやバーチャルオフィス、コワーキングスペースは大事な選択肢になりますね。   坂本:あとは商談で使う人も多いですね。毎回喫茶店や相手の所ばかりだと、お茶代がかかったり、見栄えもよくないので、固定の場所を借りるという方法もありますね。   中田:禰覇さんは会社にお勤めをされていて、経理・総務ということで、社員さんから預かる領収書も最近内容が変わってきているんですよね。   禰覇:外に出られた方が、そのままオンラインで打ち合わせをすることも増えています。レンタルオフィスを使いました、レンタルオフィスがなかったらカラオケボックス使いました、という領収書を受け取ります。時代も時代なので、私の会社では会費ということで立替をしてお支払いをしています。   中田:一昔前ならカラオケ店の領収書は絶対もめますよね。 そう考えると、経営者さん、起業家さん、組織の方も含めて働く施設が変わっているということですね。   坂本:働き方は、土地代、場所代にどこまでかけるかですよね。今までだったら、東京のど真ん中、都心のど真ん中にいいオフィスを借りて、ということがあったと思いますが、その価値観が今回のコロナで崩れたので、一部だけ使うという使い方は今後も広がっていくと思いますね。   生活や休暇から選択する働き方 中田:先日、沖縄コンベンションセンターで展示会が開催されていました。観光エクスポということで、宿泊事業機関向けのサービスを紹介していて、注目したのが、その中の一つのワーケーションブースというものです。禰覇さん、ワーケーションって聞いたことはありますか。   禰覇:聞いたことはあるけれど、あまり聞き慣れない印象です。   中田:先生、まさにこれは沖縄のための用語かもしれないですよね。 場所に縛られず、働き方が変わるということで、“ワーク”仕事をする、“バケーション”からの造語らしいです。 例えば、沖縄でネットが繋がったら、そこで休暇も楽しみながら仕事をしたっていいじゃない、ということで、コワーキングスペースを紹介するブースでした。 そこで起業やお仕事をすることで地域活性に繋がって、そして柔軟な楽しい仕事にも繋がると思いました。   坂本:実は僕の周りにはそういう働き方の人が多くて、それこそ沖縄に移住して仕事をしている人もいましたし、海外に出てマレーシアに移住した人もいました。 ネット系の特にIT系の仕事をされている方であれば、そういう働き方はこれまでも普通にあったと思います。 それを今までなかなかできなかった大企業も認めだしたというか。わざわざ都会の1か所にいないといけないという絶対のルールがかなり緩くなったなと。 これだけITが発達していますから、実家で親と一緒に生活をしながら、仕事は他の地域の方と一緒にやることも普通にできると思います。 人の働き方や考え方が今後多様化してきて、地方の観光などで働く方の新しい需要の掘り起こしにも繋がってくると思いますね。   中田:逆パターンもあるのかなと思いました。もちろん、沖縄はバケーションではポテンシャルが高い所だと思います。でも、例えばビジネスの講演会を聞きたいとか、大学をもう1回受講したいとか、東京に行くことは結構ありますよね。その時に、レンタルスペースやコワーキングスペースを利用して、そこで仕事をしながら学ぶという方法もありですよね。   坂本:新しい働き方、学び方もできると思うので、場所の制約がとれたというのは大きな変化ですよね。   中田:子供たちも一緒に会社ごと移動されたという事例もあって、子育ても変わってきますね。   坂本:子供を育てるのに、自然が多いところ、田舎がいいという人もたくさんいるでしょうから、そういったところはこれから人気になってくると思います。都心にこだわらなくてもいいと思いますよね。   リモートワークの有効な活用方法 中田:ただ、リモートワークの時に経営者目線で考えると、スタッフさんとの連携は基礎作りができていないと難しいのかなと思います。 もし、ある程度の規模の会社さんがリモートワークに転換して、ワーケーションやレンタルオフィスを利用したいという時に必要な下準備は何でしょう。   坂本:リモートワークで仕事ができる条件の1つは、電話をしたらすぐに出てくれることです。その時に出られなくても必ず折り返し連絡をくれること。ネットやメール、電話、LINE、今はいろいろツールがありますけれど、リアクションが遅いというか、反応が鈍い人が結構いるので、3か月の試用期間でそれを見ますね。ちゃんとできる人は自分で仕事管理ができるということですが、なかなか連絡をくれないということになると、僕は基本的に一緒に仕事をやりませんね。   中田:同じ拠点に集まらないからこそ、そこは大事ですね。   坂本:シンプルですがめちゃくちゃ大事です。 たまにいるんですよね、2,3日連絡がつかないとか。   禰覇:仕事でそれはちょっとだめかもしれない。   中田:もし会社さんがレンタルオフィスを利用することになった場合には、人としてのレスポンスが大事ということですね。   坂本:そこさえできていれば、あとは週1でミーティングとか、月1で個人面談ができれば仕事は一緒にできると思います。ただ、すでに仕事ができる人はいいですが、新入社員さんに関しては教育などもあるので課題があるとは思います。   中田:そう考えると、働く場所にレンタルオフィスやコワーキングスペースを利用するのも一つのステップというか、初心者向けではないからこそ、慣れ感があるよということですかね。   坂本:慣れてくると、そちらの方が時間に縛られずに仕事がやりやすいということがあると思います。うちでは夜中に仕事をしてくれる方もいます。 僕が大事だと思うのは働く時間帯です。どの時間帯にパフォーマンスが出るかは人によって違うと思います。朝働いた方がパフォーマンスがいいという...
毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業家の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。 今回は坂本憲彦氏の著書「6つの不安がなくなればあなたの起業は絶対成功する」についてお話をしています。本の解説をしながら、ビジネスをする上での大切なポイント、起業という選択肢を持つ意味をお伝えしています。 こちらの音声は、Podcastよりお聴きいただけます。 動画は、下記YouTubeよりご覧いただけます。 出版の経緯 中田:11月28日13時から、沖縄のジュンク堂さん地下1階で坂本先生の出版記念トークライブ、そしてサイン会が行われますね。禰覇さん、何度も読まれている本ということでご紹介をお願いできますか。   禰覇:「6つの不安がなくなればあなたの起業は絶対成功する」こちらは1万1千部発行されていて、台湾でも出版されています。出版された経緯をいろいろとお聞きしたいと思います。   坂本:この本自体は2017年の年末に出したので、出版から3年くらい経ちます。 事業家・経営者の育成を新しいコンセプトで始めるために、2017年9月に現在運営している経営者のコミュニティ“立志財団”を立ち上げました。志から事業をつくるというコンセプトを広く普及させたいと思い、本という手段ができないかということで出版に至りました。 私が会社を辞めて独立したのが2006年くらいだったので、ちょうど起業して10年程経っていました。起業や経営をどう考えればいいか、自分が今まで教えてきた内容や考え方を集約させたいと思って、本の構想はずっと持っていました。 区切りの年ということと、新しく広げていくというところで出したのがこの本です。私の10年分の経営、起業に対するいろいろな想いが込められています。   禰覇:10年分が1冊にぎゅっと詰まっているってすごいですよね。   長く続くビジネスのポイント 坂本:内容は起業やビジネスをやっていく上で大事なポイントを網羅しています。 よく、1章、2章がすごくいい、特に1章がすごく大事だよねと言われます。ここでは最初のビジネスアイディアを見つける2つの方法、自分軸と市場軸のお話をしています。 市場軸は流行、いかに売れるかから考えます。もちろんそれも大事ですが、流行が崩れた時がきついです。今だと分かりやすいのがタピオカです。流行っている時はいいですが、流行らなくなった時がかなりきついよなと思って。そもそもタピオカが好きならいいですが、好きではないのに流行りだからとやろうとするとしんどい、というところです。 そこで、僕が最初にお勧めするのは自分軸から進める方法です。自分が何をやりたいのかをちゃんと見つけるところからやりましょうね、ということをお伝えしています。ここは起業をする上ですごく大事なポイントだと思っています。いろいろな方を見ていて、そもそもビジネス自体が好きでないと続けられません。 ただ何が好きかは意外と見つけるのが難しいというか、見つけられなかったりします。あとは見つかっても、それをどうビジネス化するのかが分からないということがあります。 この本は、自分のやりたいことを見つけてどうビジネス化するのかを、マーケティングやお金の集め方、リスク管理も踏まえて書いています。これから起業をしたい人にももちろんお役に立ちますし、既にご自身で事業をやっている方の復習にもなると思います。   若い時から起業を選択肢に 中田:聞いたお話によると、大学生で今から就職するけれど、後々起業したいという若い方も手に取っていらっしゃると。社会人だけではなくて学生さんも手に取っているということで、分かりやすい本だからだろうと思います。   坂本:この本はもっと若い人に読んでほしいと思っています。どうしても起業というと難しいイメージを持つ人が多いと思います。もちろん大変な部分も、辛い部分もありますが、僕は普通に就職することと同じような感覚で、起業することをひとつの選択肢にできたらいいなと思っています。 みんな就職はするけれど、自分で何かをやるとなった時にそこだけハードルが上がりますよね。それをちゃんと学べるようにしたいと思って書かせていただいたので、大学生や高校生くらいだと読みやすいと思います。 もし、高校や大学の図書館に入れたいという方がいらっしゃったら、無償で寄付をさせていただきますのでご連絡をください。ぜひ多くの子供たちにも読んでほしいと思います。   中田:台湾でも先生の知らないうちに出版されていたという面白い話を聞きました。   坂本:出版社から本が届いて開いてみたら、“台湾でも出版しましたのでお送りします”と。全然聞いていませんでしたが、そうやって広がっていることはうれしいです。 もちろん、就職という選択肢も悪いわけではないし、僕も就職をしてすごく勉強をさせていただきました。コロナで働き方が変わって副業が当たり前になったので、もう一個の選択肢を若い時から持っていることで人生の選択肢が大きく変わると思います。 今、早期退職が多くの企業で出ていますが、対象が40歳以上ですもんね。   中田:時代の中で年齢が変わりましたよね。   坂本:早いですよね。だって、30歳で子供を産んだらまだ10歳ですからね。これからお金がいるという時にもう退職という話ですから。 もちろん転職ができる人はいいですが、転職じゃないスキル、自分でビジネスをつくれるスキルは必要だと思います。それを子供のうちから選択肢として知っておくことは大事だと思います。   人生観にも繋がるビジネス書 中田:『アイディア』『コンセプト』『資金面』『収入』『継続性』『知識』この本は起業を考える方が持っている不安を6つにカテゴリー分けされていて、すごく分かりやすいと思います。 実際に今お仕事を組織内でされている方も、こういう起業家目線があることで働き方が変わってくると思います。学生さん、起業を考えられている方、そして起業をして見直したい方も含めて多くの方に手に取っていただきたいと感じます。 禰覇さん、いかがですか。   禰覇:読むと、起業に関係なくあてはまるところがいっぱいあるなと思います。 坂本先生の“志”という部分が、起業に関わらず自分の人生観につながってくると思うので、人生の本という感じです。   中田:成功事例ばかりが並べられている、難しい横文字が出てくる経営関係の本やビジネス本は結構あると思いますが、先生の本はすごく分かりやすくて言葉がソフトですよね。あとは惜しみなく失敗した経験を開示していただいていることですね。 坂本先生、この辺は私の好きなところです。   坂本:失敗例も含めてお伝えした方がいいと思っています。上手くいったことよりも失敗した数の方が多いので、その体験がこれからの方々に役立つことはすごくうれしいです。 ビジネスの話は難しく書こうと思えばいくらでも難しくできますが、伝わらなければ意味がないので、分かりやすく伝えることを意識しました。   中田:私も何度も読ませていただいていますが、シンプルにポイントが抑えられていて、生の声が届けられているので、読む時によって感覚が違います。あとは基本に戻るときにもう1回読むみたいな。なかなかこんな本はないな、と思っています。   坂本:ありがとうございます。そう言ってくださる中田さんが1番のファンで。中田さんとのご縁もジュンク堂さんのトークイベントですからね。   中田:今こうやって先生とラジオをご一緒していますが、実はジュンク堂さんで初めてお会いしました。 ジュンク堂さんの上の階に、国家資格を取るための専門学校がありますが、新しいステージのために大人の勉強を始めようと思って、そこの初日でした。そしたら私、日にちを間違えて一人で登校しちゃって。やってしまったと思って、パッと見たところに先生の本の看板があったんです。それでドンピシャ「6つの不安がなくなればあなたの起業は絶対成功する」ということで、素直にそのまま坂本先生の出版記念イベント、講演会に参加しました。本も読んで、先生のところで学ばせていただこう、という経緯がジュンク堂さんでのハプニングです。   坂本:そこから僕のセミナーにも来ていただいて、今一緒にこうやってラジオもしている、すごい縁ですよね。   中田:私自身も分かりづらいビジネス書や本は結構読んでいました。でも先生は素直な感性で書かれていらっしゃって心にしみたんですよね。今さら誰かに聞けない、ということが項目ごとに分かりやすく書かれています。手に取る方、読む方、悩んでいる方の目線に立った伝え方の本で、一つ一つすごく勉強になりました。だから自分自身が法人登記をして会社の経営理念を作っていく時に、この本を何回もめくって、坂本先生にコンサルを受けながらやらせていただいたことが、今まじまじと蘇ってきました。 トークライブも、普段はラジオの電波を通してお伝えしていますが、生の坂本先生にぜひ会いに来ていただきたいです。リアルラジオ経営塾なので、いろいろな方...
毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業家の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。 前回に引き続き、子育てをしながら経営者としても活躍されている、株式会社ミライLABO代表の白井智子さんをお迎えしています。ミライデザイン手帳を通し、自己肯定感が低い日本のこどもたちに対して大人がしてあげられること、そして大人も一緒に成長していく方法についてお伝えしています。 こちらの音声は、podcastよりお聴きいただけます。 動画は、下記YouTubeよりご覧いただけます。 こどもの自殺と自己肯定感 中田:今週も、先週に引き続き、株式会社ミライLABO代表の白井智子さんをお迎えしております。 女性経営者で9歳の男の子のママでもあります。 “世界をもっとカラフルに”というミッションのもと、“こどもたち一人一人の可能性を信じ応援する”ということで、渋谷区内で保育所の経営をされています。さらに、多くのプロジェクトも運営していらっしゃいます。 前回、白井さんからご案内があった、ミライデザイン手帳プロジェクト。非常に楽しみな内容ですが、今日はそのあたりのお話も伺っていきたいと思います。 白井さん、よろしくお願いします。   白井:よろしくお願いします。 ただいま紹介いただきました、株式会社ミライLABO代表をしております白井智子と申します。 私は会社を起こしてもうすぐ6期目になります。事業としては、渋谷区神宮前で認可外の保育所経営と、小学生向けの“生きる力を育むプログラム”を実施しています。これまでリアルで約3000組の親子、オンラインで約3500組の親子にプログラム提供を行っています。その中で、これまで実施してきたワークやプログラムを、今回1冊の手帳にまとめて全国販売をさせていただきました。それが今紹介していただいたミライデザイン手帳です。 ミライデザイン手帳は “こどもたちに自己肯定感と生きる力をギフトする”をテーマに掲げています。 自己肯定感は最近よく聞くキーワードですが、自己肯定感とは何かというと、はっきり答えられない方が多いです。なんとなく分かるけれど、説明しようとすると難しい。自己肯定感とは、で調べてみると、“自分を肯定的に評価できる感情”と辞書には書かれています。私たちは自己肯定感を再定義して、“自分のことを好きだと言えること”としています。 なぜ私たちが自己肯定感をキーワードに活動をしているかというと、ニュースをご覧になっている方は聞いたことがあると思いますが、日本のこどもの自己肯定感は先進国の中でずっと最下位です。この前の9月のユニセフの調査では、日本のこども、5歳~19歳の精神的幸福度はワースト2位と出てしまいました。これだけ豊かな国に生まれて、それでも精神的な幸せがワースト2位になってしまっていることに、自己肯定感が関わってくると思っています。 文科省も我が国のこどもの意識に関するタスクフォースを掲げていて、その中で“自己肯定感の形成を最重要項目とする”とし、国として大きな問題に挙げています。 日本の問題でいうと本当にいろいろなことがありますが、一番は人口減少です。人口の逆ピラミッド型がどんどん進んで、今年の出生率は去年に比べてさらに2万人も減り、今80万人ちょっとしか生まれていない状況です。人口そのものがどんどん減っているのにこどもたちの自己肯定感がどんどん下がってしまっているというところ。 びっくりするデータではありますが、10代のこどもの自殺率は世界一です。人口全体における自殺率は減少しつつありますが、10代においては戦後上昇し続けていることが、今大きな問題になっています。ただ、こういうことはテレビで報道してはいけない報道規制がかかっています。これをこどもが意図せず見てしまうと、そういう選択肢があることを教えてしまうので、大々的には放送されませんが、私たちとしては何とかしたい数字です。   こどもの自己肯定感の高め方 白井:どうしたら自己肯定感を高めてあげられるのかというところです。 幼少期にどれだけ親子で触れあってきたかが一つ大きな要因としてあります。これができなかったら自己肯定感が育たないかというとそうではなく、いろいろな大人たちとの出会いの中で、自分のことを肯定できるようになるのはいつからでも遅くありません。こどもの時に自分に自信を持てるようにしてあげることはとても大事な要素です。 ただ、親としてもどのように遊んであげたらいいのか、ということが分からない親御さんが多いです。私も9歳の息子がいますが、特に都内だと近くの公園はボール遊びが全部禁止ですし、鬼ごっこも禁止です。都内はほとんどの公園で遊具は全部使えないようにロープが巻かれています。なぜかというと、こどもが怪我をした時に責任問題になるからです。それプラス、今はコロナの状況なのでドッチボール、鬼ごっこに関しては菌がうつるからという理由で禁止されています。 この中で育つこどもたちは大人になった時にどうなってしまうのかということがあります。そこで、コロナ渦でも親子で遊べるようなネタを提供しようと、ミライデザイン手帳のなかに100のチャレンジを載せています。 例えば、靴をそろえようとか、お米を洗ってみようとか、朝ご飯を作ってみよう、みたいなお母さんのお手伝いをするようなものがたくさん入っています。 お手伝いをするこどもは自己肯定感が高いとデータが出ています。真面目なお母さんほど、こどもに手伝いをさせない傾向があります。実は逆で、こどもにお手伝いをさせることはこどもからすると、自分が何かを頑張ることで、それに対して親や誰かが喜んでくれることが大人になった時の社会貢献意欲の基礎になります。こどもにはどんどんお手伝いをさせたほうがよいので、手帳の中にそういった項目があります。 また、親からの愛情として、名前に込められた想いや、こどもの素敵なところを親が書いてあげるページがあったり、親子で触れあったり、項目によっては自分で書いてみるものもあります。そういったものを今回1冊の手帳にまとめて先月クラウドファンディングでリリースさせていただきました。   坂本:日本のこどもたちは、これだけものはたくさんあるのに精神的な心の豊かさが世界的に低いということは残念だし、僕ら大人の責任だなと、僕らがこういう社会を作ってきたと思うので。 それを変えていこうとしている白井さんの取り組みは素晴らしいと思います。 ミライデザイン手帳、僕も見せていただきましたが、こどもたちが自信を持てるようなワークがあったり、先ほどもおっしゃっていたようなご両親からの文章があったり。そういうのを見ていくこどもたちは大人になると自信や愛されているという感覚を持つことが増えると思います。そういう大人が増えてほしいですね。   白井:まさに、そういう大人を増やしたいということは、私たちが掲げているミッションです。   大切なことは好きなものを好きと言えること 禰覇:私は自分のこどもがいるわけではないので、自分自身がこどもの時はどうだったかなと思いながら聞いていました。 私自身はすごくシャイなこどもで、注目されるのが恥ずかしい、でもそのまま小学生になって、中学生になっちゃたんですよね。そうすると、学校の中で自分の好きなものが言えないとか、あまり上手に友達となじめないとか、そういう悩みを抱えたまま大きくなって、でも人にも相談できないという感じでした。 小さい時から自分のできることを増やすとか、身体で納得するということ、体験から学びにつながるということが、こどもにとって一番大きいのかなと感じました。   坂本:こどもの感情を育てていくところは大事ですよね。   白井:禰覇さんがおっしゃっていた通りの内容が手帳に入っていて、こどもの時に自分の好きなものを好きと言えることは大事です。 「私これが好きなんだ」と言った時に、それを否定されてしまうとすごくダメージがあります。大人になるとそれがもっともっと大きくなって、「これを誰かに伝えたいけれど、言った時に否定されたらどうしよう」と思って、言えなくなってしまうことが多いと思います。 この手帳の最初に、“好きなもの宝箱”というもの入れています。自分の好きなもの、好きな色、好きな国、好きなデザインなど、好きなものをたくさん書いていく項目があります。そこに小さな文字で“書けたらおうちの人と交換してみよう”と書いてあります。そういった語りかけがあるので、親御さんも、この子はこういうものが好きなんだな、と自然と認められるようになっていきます。「自分のこどもがこういうものが好きだって知らなかった」というお母さんは多いです。 1年生、2年生でも言うことが恥ずかしいという子はたくさんいるので、そういう子たちでも大丈夫なように自分だけでも書けるようにということは気を付けて作っています。   坂本:好きなものを好きと言えることはすごく大事ですね。 僕は、これから起業をしたい方向けの支援をさせていただいていますが、起業や経営、ビジネスは、本当は好きなようにやればいいはずなのに、好きなようにできない。大人になると、...
毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業家の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。 今回は、子育てをしながら経営者としても活躍されている、株式会社ミライLABO代表の白井智子さんをお迎えしています。子育てと経営の共通点から、なぜ女性が経営に向いているのか、そしてこどもと会社の育て方についてお伝えしています。 こちらの音声は、Podcastよりお聴きいただけます。 動画は、下記YouTubeよりご覧いただけます。 共通点1:壮大なプロジェクト 中田:今日は素敵なゲストにお越しいただいています。株式会社ミライLABO代表の白井智子さんです。女性経営者で、今子育てもされています。“世界をもっとカラフルに”というミッション、“こどもたち一人一人の可能性を信じ応援する”という志のもと、渋谷区内で保育所の経営や多くのプロジェクトを運営されています。 白井さん、ようこそおいでくださいました。よろしくお願いします。   坂本:白井さんよろしくお願いします。まず、白井さんがどのようなお仕事をされているのか、自己紹介も兼ねてお話しいただきたいと思います。   白井:株式会社ミライLABO代表をしております白井智子と申します。本日はよろしくお願いします。 私は渋谷区で認可外の保育所と小学生向けの生きる力を育むオンラインスクールを経営しております。今5期目を迎え、これまでリアルで約3000組、オンラインで約3500組の親子の方と一緒に過ごしています。   坂本:今日のテーマが“女性経営者が語る「子育てと経営の3つの共通点」”ということで、白井さんはご自身も子育てをしながら、仕事でも託児所やこどもの教育というところで子育てに関わっていますし、経営者としても経験を積まれて活動されていらっしゃいます。 女性でこれから起業したいとか、起業したけれどここからどうしていこうかという方も結構いらっしゃいます。女性目線で、子育てと経営のどんなところに共通点があるかをお話しいただけたらと思います。   白井:子育てをしながら経営をしているってすごいですね、とよく言われますが、私は女性だからこそ実は経営に向いている、子育てを経験したことがある方は経営もできる、といつも言っています。 まず1つ目の共通点について、子育てというと旦那さんや、どちらかのご両親が手伝ってくれる方もいらっしゃると思いますが、日本の場合はほとんどの家庭でお母さんが一人で子育てをしている、いわゆるワンオペ育児が多いと言われています。そこで、あれもこれもやらなきゃいけない、そっちをやっている間にこっちのことも進んでいて、ということがよくあると思います。実は子育てをしているということはものすごいことで、20年間で約2000万円のコストがかかるプロジェクトを、新卒1年目の子に1人で任せているようなものです。経理もやります、いろんな方針も決めます、自分も新卒1年目なのに人材育成もやります、24時間営業です、交代スタッフはいません、食事を作ってください、食事の買い出しも行ってください、というそんなブラック企業ありますかということです。でも、お母さんたちはそれをやっています。文字通り自分の命を削ってやっていると思いますが、なぜかそれができちゃうんですよね。 これは経営でも全く同じだと思っています。次から次へとやらないといけないことが膨大にあって、気が付くとやれてしまっているというか、やらないといけないのでやれるということですが。 だから共通点というと、とんでもないことを一人でやっているというところです。   共通点2:信じて任せてチャレンジ 白井:2つ目の共通点について、まず子供を育てるうえで大事なことが、信じて任せるしかないということです。 まだ小さいお子さんは、全てお母さんがやらなければいけないと思いますが、大きくなってきたら自然と手が離れてしまいます。 中田さんのお子さんはおいくつでしたっけ。   中田:大学生で21歳になります。   白井:もうそれくらいになると、お母さんの出る幕がないというか。その子がどんな風に頑張っているのか、どんな風に闘っているのか、お母さんが上司に言ってあげる、というわけにはいかないですよね。具合が悪いのね、じゃあお母さんが連絡するわ、というわけにはいかないですよね。信じて任せたうえで、どんどんチャレンジをさせてあげることです。 失敗が嫌だからチャレンジをしないという方が多いと思いますが、それではいつまでも成長はできません。子供たちにはとにかく挑戦をさせてあげる。いつまでもお母さんが抱っこして起こしてあげるわけにはいかないので、転んでも立ち上がれる子に育ててあげる。 仕事も一緒で、経営をしていく、会社を作る、事業を作るとなったら、失敗も想定の中に入れてとにかくまずはチャレンジをして、失敗からいかにリカバリーをしていくかということでしかないと思います。 チャレンジをして、いろいろな失敗をしないことには成長がないというところが会社経営と子育ては一緒だと思っています。   共通点3:得意で支え合う 白井:最初に子育ても経営もどちらもすごく大変ですよねというお話はしましたが、もう一つの共通点は、一人でできると思わないことです。 まだ起業していないとか、ちょっと起業するのにためらっている方が私のところにも相談に来ます。その時に「いつまでたっても機は熟さないし、ここから60年経っても自分が完璧な人間になることはないと思いますよ」とお話をします。そしたら70歳になってから挑戦するのか、それとも30代40代のうちにチャレンジをしておくのか、と言ったらなるべく早い方がいいですよね。 チャレンジをする時に、全てを一人でやろうとしたらそれは失敗すると思います。一人で頑張らないといけないところはありますが、どんどん人に頼っていいと思います。得意な人に手伝ってもらって、その分相手の苦手なことを自分が手伝えれば、お互いに得意で支えあうことでいろいろなことがうまくいくと思います。私自身もそうやって何とかやってきた5年間です。 最初に紹介していただいた“世界をもっとカラフルに”というミッションにそのメッセージが込められています。自分の好きや得意で支えあうことができれば世界はもっとカラフルになっていくよね、多様性のある社会をこどもたちと一緒につくっていきましょう、という想いを込めてミッションを掲げています。   坂本:子育てと経営の両方をされてきているからこそのお話だと思いました。 禰覇さん今のお話を聞いていかがですか。   禰覇:勇気が湧いてくるなと思ったのと、女性こそ経営者に向いているという言葉が結構しっくりきました。子育てをする本能的な部分で、女性はマルチタスクができるといろいろな本にも書いてあって、実際にやってきたという経験談を聞けたので、本当にできるということを改めて実感しました。   坂本:女性だからこそできる部分があると思いますが、一人で全部をやると子育てもすごく大変だと思うので、その時に弱音を吐いて周りの人に助けを求められることは大事だと思います。 それは経営も一緒で、僕も昔は一人で全部をやらないといけない、自分は絶対的な存在でいないといけないと思っていました。今はできないことはできないとみんなに言うと、誰かが応援してくれて手伝ってくれるので、そこはすごく共通点を感じますね。   失敗をシェアする文化をつくる 中田:私は子育ても終盤、育ってしまっていますが、共感しながらお話を聞いていました。 経営や会社を育てることとこどもを育てるという、“育てる”が共通のキーワードという部分で、チャレンジをして失敗することはこどもももちろん社員も恐怖心を伴うと思います。経営者様として、スタッフがチャレンジをして失敗した時に、どのようなフォローをされていらっしゃいますか。   白井:今、従業員は16人いますが、会社の中でクレドという5つの行動指針を大事にしています。 『愛情の土台をギフトします』『違いと対話を楽しみます』『ないものではなく今あるものに目を向けて感謝をします』『喜びを分かち合うことで笑顔の循環を生み出します』『今からまずは自分から始めます』 何かを決める時にも、どんな話し合いをする時にも、何をするにも必ずこのクレドに沿っているかどうかで判断をします。 挑戦をして失敗をした時に、こどもたちのためや親御さんたちのためであれば、その挑戦には必ず意味があります。うちの会社は失敗という考え方はなくて、挑戦の先には成長と成功しかないと言っています。若い子もいるので、いろいろ挑戦をしてやらかすときはやらかしますが、そういう時にはただ責める文化は作らないようにしているので、隠蔽が起こりません。やばいやってしまったという時にすぐに言ってくれるので、誰かしら何かしらのリカバリーができます。その時にこのクレドの読み合わせを大事にしているので誰も責める人はいません。 『今からまずは自分から始めます』というのは、他責ではなく自責の人間でいますということを優しい言い方で表しています。誰か一人がミスし...
毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業家の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。 今回は前回に引き続き、夫婦で共同経営をされている、マナビスタ株式会社代表取締役の金子佳久さん、弥生さんをお迎えしています。夫婦で会社経営をするに至った経緯や、継続していくためのポイント、夫婦で仕事をすることのメリット・デメリットをお伝えしています。 こちらの音声は、Podcastよりお聴きいただけます。 動画は、下記YouTubeよりご覧いただけます。 夫婦経営のメリット 中田:今日も前回に引き続き、マナビスタ株式会社代表取締役の金子佳久様、弥生様をお迎えしております。よろしくお願いします。   金子(佳)(弥):よろしくお願いします。   坂本:今日も経営とパートナーシップについてお話いただきます。 個人事業の方でも経営者の方でも、一人事業からスタートすると、人手が足りなくなった時にご家族に手伝ってもらうことを悩まれると思います。ご家族を巻き込んだ方がいいのか、巻き込まない方がいいのか、いろいろあると思います。 そこで、お二人の経験から家族で経営をするメリット、デメリットをお話いただきたいと思います。よろしくお願いします。   金子(佳):私は結論から言うと、家族と一体となって経営を考えた方が得る物が大きいと思います。迷われている方がいたら一緒にやった方がいいと強くお伝えしたいと思います。   坂本:お二人は実際にご夫婦でやっていらっしゃいますが、やってみたメリットはどんなことですか。   金子(佳):まず、当たり前のことかもしれませんが、夫婦で一緒に過ごす時間が長くなることです。 愛する家族と一緒にいる時間が長くなりますので非常にいいと思います。裏を返すと、夫婦関係がよくないと地獄の時間になりますので、夫婦関係がいいことが大前提にはなると思います。   金子(弥):私は、言い訳がきかない、逃げ道がないことに良さがあると思います。 起業やビジネスは、自分でいくらでも甘くできるし楽もできます。でも、一番身近にいるパートナーにやろうと言っていることができていないと、言い訳がきかないので前に進める力になっています。 そして人間的に成長する実感があります。ぶつかり合うけれど、夫が怒っている事柄は私の責任でもあります。人間的にも磨いていかないとずっと喧嘩していることになってしまうので、ここで磨いているというメリットもあると思います。   金子(佳):夫婦なのでいい面だけを見せているわけではなく、自分の嫌な面や、だめな面も全部知っている相手ですから、距離感ゼロで正直なフィードバックがもらえることは、価値があると思います。   金子(弥):素晴らしいコーチがいるようなものですね。最も的確で、びしっと言ってくれるコーチが一番身近にいるということだと思います。   坂本:自分で起業をしたり経営をしていると、なかなか本音で言ってくれる人はいなくなりますから、ご夫婦でやっていると良くも悪くも本音でアドバイスをしてもらえるのは心強いと思います。   夫婦で会社を立ち上げた経緯 坂本:そもそもお二人は、初めからご夫婦で会社を立ち上げていくことを決めていらっしゃったんですか。   金子(佳):私はそういうものだと物心がついた時から思っていました。和菓子屋を夫婦で営む祖父母の家に生まれたので、仕事は夫婦でやるものだと自然に擦り込まれていました。 もちろん、世の中では必ずしもそれが当たり前ではないので、事業を始めた時に家族を巻き込むかどうかを悩む方はいらっしゃると思います。 私はそこを悩んだり考えたりするプロセスはありませんでした。妻の弥生もそうだったかというと私とは全く違いますので、仕事は夫婦でやるものという思い込みはなかったと思います。   金子(弥):私は全然なくて、喧嘩が激しい時期は一緒にやる必要はないじゃないかと思ったこともありました。でも、とにかく佳久の、“一緒にやるしか道はない”というコミットがすごくて、そんなに言うならやろうか、という感じでした。 自分の人生を振り返ると、私は会社が3社目で、今の会社は20年以上お世話になっています。偶然ですが、最初の会社は夫婦で経営をされていて、今の会社も創業者一族で家族経営です。すごく競争が激しい業界ですが世界的な成長を遂げています。他の会社は買収されてしまったり、起業戦略が途中で変わっていますが、一貫して経営方針にブレがないのでそのままの経営でずっと成長し続けています。家族経営はそういった経営体質の強さにもつながるのかもしれません。   坂本:家族経営の方が営業利益率が高いというデータもあります。 喧嘩をしても譲らない、ご夫婦でやるという佳久さんのコミットすごいですね。   金子(佳):家族で仕事をしていくことが幸せに繋がっているという、そこには不思議な確信がありました。祖父母の姿を見ていて、お互いの自己実現のための一番の道だと、いいかたちで思い込みになったと思います。   坂本:最初は一緒にやることに抵抗もあったと思いますが、弥生さんがやってもいいと思ったきっかけはなんですか。   金子(弥):これだけコミットしている佳久に対して、私は自分でやると言うことは、一緒にやらないよという宣言に近しいですよね。 私と佳久は結婚当初から“パートナーシップを通して初めて成功するし幸せになる”という価値観が完全に一致していました。これは私たちの一生ブレない価値観です。ここには合意があったので、結果的に仕事も一緒にやることになりました。 佳久と結婚するということはビジネスを一緒にやることらしい、佳久がそう言うんだったらやってみようということで私が降伏して、一緒にやろうという感じだと思います。   坂本:縦が親子、横が夫婦という縦横十字の法則があります。佳久さんが和菓子屋さんでおじいさん、おばあさんを見てきて、ご自身の今の仕事でも同じようにご夫婦を基本として事業をされていることは、そこにのっとっていると思います。今お二人がすごくいきいきされていることを感じました。 禰覇さんはお話を聞いていかがですか。   禰覇:ストレートに本音で言い合えたりフィードバックができることは、前に進むしかないという前提があるからこそ、余計なことを言っている暇もないということもあると感じました。本音を相手が受け入れてくれるのは信頼関係が成り立っているからこそだと感じました。   夫婦経営を継続させる共通のビジョン 中田:佳久さんと弥生さんご夫婦のお話を聞いて、密かにうらやましいと思っているリスナーさんがいらっしゃると思いました。 その差はなんだろうと考えた時に、お互いにちゃんと話を聞いていることと、共通のビジョンを明確に握り合えていることが大きいと思いました。 そこは最初から見える化されていた部分ではないと思いますが、どのようにビジョンを明確にされましたか。   金子(弥):話し合いもたくさんしましたが、もともと私たちは一緒の学びをしていたこともあり、パートナーシップが大事だという価値観は一緒だと分かって結婚をしていると思います。 いくら喧嘩をしても結果的に別れなかったのは、深いところでパートナーシップの価値に対してブレてはいけないという合意が出来上がっていたからです。そして喧嘩をしても、“僕は君と一緒にビジネスをするんだ”と、10年間彼がブレなかったということもあると思います。   金子(佳):前回もお話をしましたが、離婚をした後に、私は一人では生きないということを決めました。 弥生も言っていましたが、二人で生きていくことに関しては共通の価値観だと信じていました。それさえあれば、いい時ばかりでなく、喧嘩をしてお互いに顔も見たくないと一瞬思ったとしても、また二人の関係を大切に生きていこうというところに戻れると思います。 自分でできないから相手に依存しているということではなく、その気になれば自分一人でできるけれど、一人で生きる道ではなく、二人で歩んでいくということに対しては自分の中の価値観としてブレないものがあります。 もちろん世の中にはいろいろな決断をされる方がいて、中には一人で生きることを決断されてその人生を生きている方もいらっしゃると思います。それはいろいろな価値観があっていいと思います。   夫婦経営のデメリット 坂本:意地悪な質問になってしまうかもしれませんが、ご夫婦でやることのデメリットをあげるとしたら、なにかありますでしょうか。 これから奥様を巻き込もうとしている方は、メリットも当然分かるけれど、デメリットも気になっていらっしゃると思います。   金子(弥):家での会話も仕事の話が多いことではないでしょうか。 会社に行って、帰って来て、またビジネスの話で、ずっとビジネスだな、みたいな感じです。それこそこの前も夫に、ちょっと息が詰まってきたから旅行に行こうと話をしました。
毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業家の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。 今回は、夫婦で共同経営をされている、マナビスタ株式会社代表取締役の金子佳久さん、弥生さんお迎えしています。夫婦関係が与える仕事への影響や、夫婦の良い関係を築くポイントについてお伝えしています。 こちらの音声は、Podcastよりお聴きいただけます。 動画は、下記YouTubeよりご覧いただけます。 パートナーシップと仕事の関係 中田:今日は素敵なゲストをお迎えしております。マナビスタ株式会社代表取締役の金子佳久様、弥生様です。ご夫妻で共同経営をされ、人材育成と企業のPRコンサルティングで活躍されています。 今日はよろしくお願い致します。   金子(佳)(弥):よろしくお願いします。   坂本:今日お二人にお話いただきたいことは、経営とパートナーシップです。 僕もちょこちょこ聞きますが、経営者の方で夫婦関係に悩んでいる方は多いと思います。経営者の方が家族内で揉めていたり、奥様との関係が良くないと、仕事にも影響が出てくると思います。 会社の業績が良くても家庭内の環境が悪いと、経営者自身の幸福感が感じられないということもあります。 佳久さんは人材育成でいろいろな経営者の方をみていらっしゃいますし、弥生さんもご主人を支えて一緒に会社をされていらっしゃいます。お二人に経営とパートナーシップの大事な3つのポイントをお話いただきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。 まず簡単に自己紹介をお願いします。   金子(佳):マナビスタ株式会社の金子佳久です。主に人材育成分野のコンサルテーションをしております。企業内の人材育成、または経営者の方のコーチングをメインの事業としてやっております。 こちらは妻であり、共同代表でもある弥生です。 非常に珍しがられますが、研修の登壇を2人でやることもあります。掛け合いのように進めていくということで、ユニークな研修だったと言われることが多いです。ぜひ機会があれば来ていただけたら嬉しいです。   金子(弥):金子弥生と申します。坂本さん、今日はこのような機会をいただきありがとうございます。中田さん、禰覇さんも今日はお世話になります。よろしくお願いします。   中田・禰覇:よろしくお願いします。   坂本:経営者の方で夫婦関係やパートナーとの関係に悩んでいたり、または経営者が外で女の人と遊びすぎたり、愛人を作ったり、社内不倫があったり、パートナーシップについてのいろんな問題があると思います。   金子(佳):先ほど坂本さんからもお話がありましたが、愛情の問題は大きく経営に影響してくると思います。経営者の方のコーチングをしていく中で、そういった話が出てくることがあります。社内の雰囲気や社員のモチベーションなど、様々な影響が出てくるのは傍から見ると分かりますが、ご本人は隠しているので、影響はないと思っている方もいらっしゃいます。 ラジオを聴いている方は先ほどの愛人とか、びっくりするようなお話かもしれませんが、実際にたくさんあります。でも、急に愛人と別れなさいとか、愛人にお金を使ってはいけませんと押さえようとしてもうまくいきません。 私は、パートナーシップが経営に影響することをお話して、本当の意味でのパートナーシップを育んでいくことを強調しています。パートナーと真の関係を育むと、おのずと間違った方向に意識が向かなくなり、奥様との関係が非常に良くなってきます。結果として社内の雰囲気が良くなり、経営者のインスピレーション、直観力や決断力も明らかに強くなってきます。 奥様が以外にも女性がいると気持ちの面でもブレブレになっていることが多いんですね。それを隠そうとして使っているエネルギーが、まっすぐに仕事や本来愛情を向けるべき人に向かうので、エネルギーや決断力のブレがなくなるのが手に取るように分かります。   金子(弥):なぜ夫婦なの、というところですが、一番身近な相手なのでごまかしが効きません。そうすると本当の自分の状況が出やすいので、そこにある自分の状態がどの人間関係にもあてはまってくる。一番身近なパートナーとの関係がどこまでうまくできているかが、経営者の方の仕事仲間や、部下、同僚、お客様との関係にも全部影響がある。実は恐ろしい事実が見えてしまう場所かなという気がします。 分かりやすい例だとお笑いのコンビです。昔は仲が悪くてやり合っているコンビもあったと思いますが、最近は仲が良さそうなコンビが人気だと思いませんか。   坂本:そういう人が増えていますよね。   金子(弥):仲がいい状態は人の信頼を得ることができると思います。 経営者はいろいろな人の信頼を得ることが大事な職業だとすると、一番身近な人を大事にしているかどうかは、その人の性格や人間性、生き方を伝えてしまう大事なポイントではないかと思っています。   坂本:ありがとうございます。僕も耳が痛いなと思いながらお話を聞いていました。やっぱり奥さんへの態度は大事だなと改めて思いました。 僕も妻に仕事を手伝ってもらっていて、仲良くやっています。ただ、身内に甘いとだめかなと思って、人前だと厳しく当たってしまうので、それが空気を悪くしている時があると思います。妻に厳しめに言うとミーティングが静かになってしまうことがあるので、気をつけないといけないなと。 夫婦関係はすごく大事ですよね。特に経営者はどれだけまっすぐ事業にエネルギーを注げるかです。それが家庭内の問題などで別の方向にエネルギーを使っているとなかなか成長しないので、大事だと思いました。 パートナーシップをうまく保っていくための3つのポイントを教えていただけますか。   ポイント1:話を聞く 金子(佳):ポイント一つ目は“話を聞く”ことです。 言葉にすると簡単ですが、経営者の方は主張の強い方が多いので、聞く前にいろいろと言ってしまうことが多いようです。これは奥様やパートナーに対してもそういう傾向が強いと思います。 私も偉そうに言っていますが、聞くことの大切さが本当に分かるまでにはかなり時間がかかりました。私は人材育成をやっておりますので、例えば管理職向けの研修でも部下の話を聞くとか、上司の話を聞くとか、とにかく話を聞くことの大切さを教えています。 当然それは自分も実践者でなければならないと思いながら、気が付くと自分がずっとしゃべっていることも多かったです。   坂本:話を聞くことはなかなか難しいと思いますが、女性からの意見として中田さんどうでしょうか。   中田:他人の話は聞く技術をもってちゃんと聞けるけれど、夫婦は近すぎる分、しかも経営という土台が一緒だとなかなか話を聞くことが難しいと思います。何かコツはありますか。   金子(佳):聞くことの重要性をどれだけ本当に身をもって分かっているか、が前提にあると思います。 実は私は2回目の結婚です。自分が相手よりも多くを知っていて、正しいことを言っていると思っていたので、1回目の時には相手の話が全く聞けていなかったと思います。 忘れもしないクリスマスのある日、人生で最も大きな商談をまとめ上げて、喜んで家に帰ったら妻がいなかった。ドラマのような離婚劇がありました。それまで自分が人の話を聞いていないという自覚はありませんでした。離婚という流れに至った時に話し合う中で、初めて相手の気持ちを受け止めたり話を聞いていなかったと気づきました。結果として、その時一番大切な人を失ってしまい、聞くことが大事だと実感しました。 ところが再婚しても、聞くことの大事さを分かっていても、やっぱり聞けないことが多かったです。ただその時に、“何があっても乗り越えて2人のビジョンを実現していく”“自分と同じように相手も大切にする”と決めていました。これがあるかないかで分かれ道になると思います。   ポイント2:共通のビジョン 金子(弥):パートナーシップの最初がちゃんと話を聞くことだとすると、2つ目が2人の共通のビジョンがあることだと思います。 私たちは喧嘩が激しい夫婦でしたが、それを乗り越えられたのは、その先に2人で到達したい場所があったからです。“パートナーシップに至っていこう”という、そこだけは2人ともぶれていませんでした。今はあくまでも途中段階だと思っていたので、そこであきらめなかったということがあると思います。   金子(佳):共通のビジョンがあったからこそ、聞けない時があってもそこに一喜一憂せず、自分を責めずに次またチャレンジをする。次こそは相手の話をしっかり聞くぞという気持ちに何度も立ち返れました。あきらめずに何度も何度もチャレンジをしていくうちに、人は成長して聞けるようになっていく。 自分が分かってもらえていないと聞けなくなってしまうので、特に聞けていないという時は、自分自身はちゃんと分かってもらえるという安心感や、自分の言いたいことをちゃんと伝えることができるという安心感があると聞くことができます。
毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。 今回は前回に引き続き、株式会社沖縄電子代表取締役の宮城啓一さんをお迎えしています。会社を立て直すために行った人材育成の方法や、社員との関わり方、危機を乗り越えるための会社のあり方についてお伝えしています。 こちらの音声は、Podcastよりお聴きいただけます。 動画は、下記YouTubeよりご覧いただけます。   人材育成で大切なことはビジョン 中田:前回に引き続き今日も株式会社沖縄電子の宮城啓一社長をお呼びしています。 宮城社長よろしくお願いします。   宮城:よろしくお願いします。   中田:前回は事業承継時の想いなどをお話しいただきました。 今日はその中でも、組織作り、人材育成、人づくりについてもう少し深堀してお聞きしたいと思います。   坂本:人づくりが素晴らしいと思いましたので、宮城社長が人づくりで大切にしているポイントをぜひお聞かせいただきたいです。   宮城:前回もお話しましたが、私は経営者としてまだまだ勉強中ですので、実体験をお話させていただけたらと思います。 人づくりというところでは、まず経営者自身がどんな会社にしたいかが大事だと思っています。 私が会社を継いで上手くいかなかった時は、人をコントロールしようとしていました。あなたはこの部署でこういう仕事をしてください。例えば大豪邸の庭の草木を私が剪定して、きれいな庭園を造ろうとしていたんですよ。 ではなくて、みんな自分の人生を豊かにするために我が社に入ってきたと思います。この会社で実現したいことは何か、実現したいことに対して今抱えているギャップは何か、ということをしっかり聞き出して、その人のやりたいことをサポートしていく。例えるなら、大草原の中で草木が自由に伸びていく、そういう会社にしていきたいと思っています。 成長が早い人もいれば、ゆっくりじっくり伸びていく人もいると思います。ただ目指していくところは一つ、それがビジョンだと思います。   中田:沖縄電子のビジョンをお聞きしてもよろしいですか。   宮城:私たちのビジョンは“create new tech.create new value感動の源になる”です。新しい技術を作り出し、新しい価値を創り出す。そしてお客様が喜んでくれて、私たち社員も喜べる、それを感動と定義しています。   中田:もちろん早く伸びる木もあればゆっくりの木もある、でもビジョンが共通していることで、みんなそれぞれのカラーを発揮できるというイメージですかね。   宮城:そうですね。   中田:社長が会社を引き継がれた時と今ちょうど同じ年齢の禰覇さん、社員の立場としてこういう社長の会社はどうですか。   禰覇:こういう社長の想いを聞けると、ここで私も働きたいと共感しますよね。 先ほどの大草原のイメージが入ってきやすくて、伸びる成長の具合が違うということも、一般の会社だと私はこんなに遅いのにあの人は早いと比べちゃうところのはずです。それを一人一人の個性として、あなたはこのスピードでいいんだよと社長が言ってくれることはすごく安心すると思いました。   中田:さらに力が発揮できそうですよね。 これは後日談ですが、宮城社長の会社の、お父様の代から努められている社員さんにお会いしたことがあって、この10数年社長が一番変わったと。そして印象的だったのが、すごくいい会社で仕事をさせてもらってありがたいし、やりがいがあるとおっしゃっていました。そんな社員さんのコメントがいただける会社は素晴らしいと思いました。   社員の気持ちを引き出すコミュニケーション 中田:社員さん一人一人の夢や理念を共有する時に、聞きだすことはなかなか難しいと思いますが、普段気を付けていることや配慮されていることはありますか。   宮城:信頼ですね。リーダーとメンバー、リーダー同士、信頼を高めていく関わり方だと思います。前回もお話しましたように、信頼を高めるために具体的にどうしたらいいかを僕は考えて、数字、決算書をすべてオープンにしています。   中田:坂本先生いかがですか。数字や決算書はなかなか社員さんでは理解できないところとか、開示されないところが多いと思います。   坂本:社長が自分の私利私欲のためにやっていると社員さんの気持ちが離れていきますよね。会社によっては社長さんが高級車に乗って、高級ワインばかり飲んで、それを社員に自慢する会社もあるみたいですが、それだと長く続きません。数字をオープンにすることは社員さんの信頼を得るところだと思います。 面談や興味・関心ごとを聞くことを大事にされているということでしたが、社員さんと話をするポイントや、どういうお話を中心にされているかが気になったところです。   宮城:まず、入社した動機を毎回聞きます。何年前どうだったか、それは何%くらい達成できているのか、そこからどう変わったか。長い方は求めていることがどんどん変わっていきますよね。その求めていることが出てくるとラッキーだなと思います。そこをしっかり一緒に実現していきたい、そのために僕が何をお手伝いできるかを聞いていきます。   坂本:ちなみに社員さんからどんなことが出てきますか。   宮城:若い社員だと結婚したいとか、一戸建てを建てたいとか、会社の幹部になりたいとか、社長になりたいという人も出てきます。   坂本:年配の社員さんはどうですか。   宮城:後輩を育てたいとか、そういうものが多いですね。   坂本:やりたいことをご自身で考えて、ご自身の口でしゃべってもらうことを大事にされているんですね。 社長からこれをやりなさいと決めつけられるとやらされ感が出ますが、自分でこういうことをしたいと出てくることは素晴らしいと思います。   宮城:社員が言えないということは何かブレーキがかかっていると思います。ブレーキは信頼だと思います。社長に話しても大丈夫だという信頼関係をつくることで、安心して話してくれると思うんですね。   坂本:その環境づくりは大事ですよね。 中田さんは人材育成をされていますが、どうですか。   中田:理想とするものが沖縄電子さんの中にはあると思います。   成功も失敗も自己肯定感を育てる 中田:ラジオ放送前のミーティングで印象的だったのがLINEの話です。新人さんが初めてアポを取った時にみんなでお祝いLINEを送る。逆に宮城社長がうまくいかなかった時にそれも報告するということなんですよね。 そのへんの関わりは面白いと思ったので、どのような目的でされているのかお聞きしたいです。   宮城:成果を求めているわけではありません。評価制度の中で行動のプロセスを評価しています。やりたいことをやってもらうために、一人一人のブレーキがかからない関わりが大事だと思います。 当たり障りがあることをちゃんと言える組織ですね。失敗も何か原因があったはずです。そこを出すと、当たり障りがある話をみんなでできると思います。   中田:トップが上手くいかなかったことを開示するというのはなかなかないですよね。そこがまた宮城社長の器なのかなと思いました。 ご契約をいただいたり、アポが取れた時に、みんなでよかったねと言い合うグループLINEはすごくうれしいと思います。そこには自己愛、自己肯定感の考えがあるということですがここも教えていただけますか。   宮城:仕事を通して、自分は成功していいとか、自分はもっと素晴らしさがある、ということに気づいてほしい、そこが仕事をする究極の目的のような気がするんですよね。 僕もいろいろな経験をしてきて、会議の中で自分にブレーキがかかって意見が言えない時があります。そこを取り外して、言いたいことを言って、チャレンジをすることで成長があります。 成功だろうと失敗だろうと関係なしに、チャレンジをするために自己愛を高めていきたいです。それを大人がしていくと、こどもにももっといい影響を与えるし、奥さんにもお父さん頑張ってるねと言われると思います。   中田:そうすると全方面良しですね。   宮城:仕事って楽しいんですよね。   中田:今のお話を伺って坂本先生いかがですか。   坂本:大人も自分に自信がないとか、自分がやっている仕事に価値がないという人が多いと思いますがそこを高める。具体的に社員さんにはどのように指導されていますか。   宮城:教えるというよりは、やはり一番は信頼関係です。自分が思ったことを言っていい、チャレンジしていい、自分で経験をしたその先に自己愛は高まっていくと思います。   坂本:例えば失敗しても基本的には怒らないんですか。   宮城:失敗してもナイスチャレンジというのが僕らの方針です。
毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業家の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。 今回は、株式会社沖縄電子代表取締役の宮城啓一さんをお迎えしています。創業48年の会社の二代目として、事業承継をした当初の苦労や転機、立て直すために行った改革、そして会社や社員に対する想いについてお伝えしています。 こちらの音声は、Podcastよりお聴きいただけます。 動画は、下記YouTubeよりご覧いただけます。 試練からのスタート 中田:今日はスペシャルゲストをお迎えしております。FM那覇からお届けしていますが、沖縄の社長さんをお呼びしています。株式会社沖縄電子の宮城啓一代表取締役です。 沖縄電子さんは1972年の創立、創業48年の会社さんです。電子技術の提供を軸に、現在防犯カメラの設置数は沖縄で一番と伺っています。 宮城社長は1975年生まれ、30代の時に会社を継がれて二代目として活躍されていらっしゃいます。 宮城社長よろしくお願いします。   宮城:ありがとうございます。よろしくお願いします。   中田:実は以前、宮城社長のプレゼンテーションを聞いた時に、これはぜひ出ていただきたいと思いお願いをしました。 坂本先生がいつもおっしゃる志の経営を行っている宮城社長ですが、今日は会社を引き継がれた時の経験や想いを軸に、いろいろお聞きしたいと思います。   坂本:大変な状況の中で事業を継がれたということで、今後事業を継がれる方の参考になればと思います。   中田:禰覇さん今おいくつでしたっけ。   禰覇:32歳です。   中田:宮城社長が会社を引き継いだ時がちょうどその年齢だったということで、傍からみたら順風満帆な環境でスタートされたんだろうと思われますが、実際の所はどうでしたか。   宮城:外から見ているのと実際に自分が経営者になるのは全然違って、自分の後ろに誰もいない、支えてくれる人もいない、経営者は孤独だということをよく聞きますが、突然それが来たという感じでした。   中田:準備万端の状態でスタートしたわけではなかったんですね。   宮城:そうですね。   中田:引き継いだのはお父様がおいくつの時でしたか。   宮城:72歳です。   中田:実は私、以前その時のお話をお聞きしたことがあるのですが、すごく大変だったということで、差し支えない範囲でその時の歴史を少しお聞きしたいです。   宮城:私はまだまだ未完成で、未成熟で、完璧な経営者ではなくて、学びながら経営をしているところです。私の実体験を踏まえながらお話をさせていただきたいと思います。 私は32歳の時に会社を継ぎました。うちの会社は6年前に8億円近い売り上げがありましたが、バブルの崩壊とも重なって売り上げがどんどん減って、3億5千万円まで下がっている状態でした。 8億円まで会社が成長していくと、資金が足りなくて銀行から借り入れをします。その担保が何かというと、経営者の土地、家です。私は二代目で父が創業者です。つまり、両親の家が担保になって、会社の運営資金に回っているというのが当時の状況でした。 毎年のように売り上げが落ちていき、借金と今後の見通しを立てていく中で、父も70歳を超えていたので精神的にきつい状態が続いて、会社に出て来られなくなりました。 そこで誰かに継いでもらいたいとなった時に、父の右腕だった社員もいましたが、これだけの借金を背負うということは借金の連帯保証人にならないといけないんですね。それだけの覚悟をもってできる方はいませんでした。 それで急遽私に白羽の矢が立って、もうやるしかないという状況でした。家も土地も担保に入っているんですよ。私がやらなかったらそれを全部取られるんですね。   坂本:宮城社長はその時会社で働かれていたんですか。   宮城:会社でずっと営業をしていました。   坂本:そこから急に会社を継ぐという話になったんですね。   宮城:そうですね。本格的に会社に戻ったのが26歳です。20代前半は教材の営業をしていました。24歳の時にワーキングホリデーでシドニーに行って、帰って来た時に仕事がなかったのでアルバイト感覚で沖縄電子に入って、そこから正社員になったという感じです。   坂本:もともと継ぐ気はあったのでしょうか。   宮城:なかったです。   坂本:それが、そういう状況になって仕方なくみたいな。   宮城:そうですね、ただ正式に26歳で営業として正社員になって、いろいろなお客様とやり取りをして自分の成績も上がっていく中で、会社をこうした方がいいとか生意気に言うタイプの社員でした。自分の親父がやっている会社なので、何とかもっと良くしたいという想いは強い社員だったと思います。   坂本:徐々に受け継いでもいいかなという想いはあったんですか。   宮城:そうですね。   承継当時の苦労 坂本:お父様は会社に出て来られなくなってしまったんですね。 そういう大変な時期に振られて大変だったかと思いますが、その後はどのように立て直していかれましたか。   宮城:立て直すどころか上がったり下がったりの繰り返しですね。 何とかしないといけない、売り上げを上げる、借金を返す、ということが経営の目的になっていました。そのために社員がいて、そのために商品があって、そのためにお客様とも関わっていたという感じです。   坂本:全部主が借金だったわけですね。   宮城:売り上げを上げる。みんなそこに一致団結していると思っていました。   中田:私たち地元の人からすると、沖縄電子さんは安定的な老舗の会社さんというイメージで、防犯カメラではパイオニア的なところだったので、外から見たら全然想像がつかないところですよね。 打ち合わせの時に、宮城社長はその時は震えあがりましたとおっしゃっていましたけれど、聞いている私たちも震える話だなと思いました。 確かに後に引けない部分はあったと思いますが、その時に志を支えたものはなんでしたか。   宮城:今振り返って客観的に思うのは、両親がつくった借金を自分の借金だと思ったことだと思います。そこに反発みたいなものはなかったですね。なんで俺だけこんな借金を背負わなければいけないんだというのはあまりなかったです。   中田:最初は反発や落ち込むところから入る中で、そこをプラスに転換されたことは素晴らしと思います。   坂本:普通はなかなか思えないですよね。親がつくった借金をなんで俺が背負わないといけないんだと反発する人が多いですが、それをご自身の責任と捉えられて、返していこうと思われたことはすごいと思います。 その後会社としてはどのような経緯をたどっていかれたのでしょうか。   宮城:私は最初、決算書の見方が全く分かりませんでした。なので、セミナーに何回も通って、2年ほどかかって決算書の読み方を勉強しました。   中田:並大抵のことではないですよね。そうすると、きっと1日24時間365日ずっと仕事をしているような感じですね。   宮城:今もずっと頭の中はそんな感じです。親父の会社、沖縄電子をずっと見てきたので、この会社の仕事が好きなんだと思います。   仕事との向き合い方を変えた学び 中田:宮城社長のプロフィールやあいさつの中に、“お客様と感動を分かち合いたい”という言葉があります。これは引き継いだ当時はなかなか出ない言葉ではないかと思います。 今、感動をお客様とも社員さんとも分かち合える宮城社長だと思いますが、印象に残った転機や学びはありましたか。   宮城:自己啓発セミナーに出たり、本を読んだり、コンサルの先生に学びをもらいに行ったり、いろいろなことをしてきました。 その中で、これまでは“利益が出て、成果が出て、社員やお客様が幸せになる”という流れの考え方だったが、“幸せを感じるから利益が出る”という考え方にパラダイムが変わった瞬間がありました。この学びと出会って、全てが変わっていきました。   中田:幸せを感じるから利益がある、これは意外と逆の発想が多いと思いませんか、坂本先生。   坂本:どうしてもみんな目先の利益で、お金を稼いだら幸せになると思ってやっているけれど、お金を稼いでも全然幸せじゃないみたいな。お金はいくら稼いだら幸せで、いくら以下だったら不幸せなのか分かりにくいんですよね。 なので、今おっしゃっていたように、まず自分が幸せを感じて、幸せな状態で仕事をしているとそれが結果的に利益につながってくるのかなと思います。   人事制度改革 坂本:ちなみにその幸せを感じるためにされたことはありますか。   宮城:まずはやりがいですね。なぜ沖縄電子に入ったのか、どんな仕事がしたいのか、どこに興味・関心があるのか、そこを面...
毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。 今回は前回に引き続き、ベストセラー金持ち父さんシリーズの1冊「金持ち父さんのパワー投資術」をもとに投資について坂本憲彦氏に答えていただきます。投資の始め方や、投資先はどのように選べばよいのか、投資をする上での注意点についてお伝えしています。 こちらの音声は、Podcastよりお聴きいただけます。 動画は、下記YouTubeよりご覧いただけます。   貯金と投資 中田:前回は先生のお勧めの本ということで、「金持ち父さんのパワー投資術」をご紹介いただきました。リアルなお話がお聞き出来たので、今日も引き続きこの本から先生の実体験を教えていただけたらと思います。よろしくお願いします。   坂本:金持ち父さんシリーズは読んだ方もいると思います。 僕が本を選ぶ基準は10回読む価値があるかどうかです。いろいろな本が出るので新しいものに目移りをしてしまいますが、最新の情報を知る本と、それを学びに変える本があります。当然新しい情報も必要ですが、何回も繰り返し読める本、読む価値がある本もすごく大事です。それがこの金持ち父さんシリーズです。 前回もお話をしましたが、このシリーズはいっぱい出ています。お勧めは1冊目の「金持ち父さん貧乏父さん」2冊目の「金持ち父さんのキャッシュフロークワドラント」3冊目の「金持ち父さんのパワー投資術」です。 その中でこの3冊目は、どうやったらお金を増やしていけるのか、お金持ちとはどういう状態なのかを知る内容です。 禰覇さんに、お金についての悩みやご質問があれば聞いてみたいと思っています。   禰覇:私も含めて、同じ世代の友人は会社で働いている子が多いのですが、お金の増やし方が全然分からない人がほとんどです。話を聞くと、“貯金をしなきゃ”というキーワードをよく聞きます。“お金を貯めなさい”と親にもよく言われるそうです。 知識はそんなにないですが、貯金をしているだけではお金は増えない、貯金だけではだめだということは分かっています。じゃあ投資って何か、ということが上手く説明できないので、そこを教えてもらえたらうれしいです。   坂本:投資の考え方はなかなか勉強することがないですし、銀行や証券会社に行って教えてくれるかというと、それもまたよく分からないということがあります。 貯金も大事だと思います。ここがベースになるので、日々の生活費から少しずつでもお金を貯める流れを作っておくことは必要です。   「私の財産告白」という、財産をどう作っていくかを書いた古い本があります。 この本には、給料の1/4を天引きにしなさいと書いてあります。給料から天引きをして貯金に充てておくことが大事です。3/4で生活をすることは大変だと思いますが、そこでしっかりとお金を貯めて投資にまわしていく方法です。 日本はずっと低金利ですから、銀行に入れていてもお金は増えません。投資にどうまわしていくか、お金に働いてもらうことも考えなければいけません。   3種類の投資 坂本:投資はいろいろありますが、中には変な話もあるのでどこからやったらいいかが分からないということがあると思います。 僕は、まず小さく始めることが鉄則だと思います。たまに間違ったやり方をする人がいて、いきなり全財産で勝負をする人がいます。 冗談みたいな騙された話があって、月5%配当を出すよという投資の話で、100万円入れたら月5万円がくるわけです。1000万円入れたら50万円くる。やったあ、仕事を辞められる、みたいなか感じでやっていて、案の定その投資の案件は3か月で飛ぶわけです。そういうのを信じてしまう人がいるんですよ。   やたらめったらやってはいけなくて、投資は基本3つだと思っています。これはパワー投資術にも書いてありますが、1つは株や債券、FX、仮想通貨といった紙の投資、2つ目は不動産投資、3つ目がビジネスという投資です。どれに投資をするのがいいかは、性格にもよるので人によって違います。   僕は最初トレーダーになりたいという夢があって、独立した時に本気で勉強をしました。4か月こもってずっとやっていましたが、結果的に退職金でもらったなけなしの50万円が0になりました。それで投資の才能がないと気づきました。 投資は儲かった時に1日3万円とか4万円とか出ます。俺って天才と思いますが、翌日になるとバンと負けちゃうわけです。 例えば50万円でやりますよね、1日で5万負けたとすると45万円になります。これを50万円にしようとすると、10%くらいの利回りを出さないといけません。マイナスが増えれば増えるほど、とんでもない利回りを出さないといけないわけです。そう考えると無理なんです。元金が減るとそれを戻すのはすごく大変です。 これが合う人もいますが、僕は無理だと気づきトレーダーは辞めてビジネスをやり始めたのがスタートです。   この3つの増やし方があることは覚えておいてほしいと思います。ビジネスで作っていくのか、不動産の投資で作っていくのか、紙の資産でつくっていくのか。これは合う合わないがあるので、最初はご自身でやってみるのがいいと思います。   投資のゴールはインカムゲイン 坂本:すべての投資において、ゴールはインカムゲインをとることです。 キャピタルゲインとインカムゲインがあって、キャピタルゲインは値上がり利益、インカムゲインは継続収入です。なぜインカムゲインにしたいかというと、そちらの方が確実性が高いからです。それを持っているだけでお金が入ってくるということです。   値上がり利益は、伝説の相場師みたいな人でこの土地を買ったら絶対上がると分かればいいですが、確実性は低いです。 紙の資産の投資もですが、投資スタンスは基本長期投資です。要はデイトレードではありません。売り買いではなくて長期保有、それも20年、30年、40年単位です。持っているだけで儲かるというものをいかに増やしていけるかを見定めていきます。 これが投資の基本スタンスですが、中田さんいかがでしょうか。   中田:最初は働いて貯金するところから始まって、それがフリーランスになったり会社の中で定年を迎える場合もあるけれど、結局お金は切っても切れない関係ですよね。確かに必要なお金はすぐにおろせないと困るけれど、先生がおっしゃったように長期はインカムゲインをしっかり固めていかないと。不安定だからこそ大事な理論だと思いました。   選択の基準は興味・関心 禰覇:最初に3つの投資を言われた時に、株は知識がないと難しい印象があったけれど、もともと不動産には興味がありました。不動産だと分かりやすくないですか。頭の中でかたちがイメージしやすくて一番興味がありました。私は本が苦手なのであまり読んでいませんが、興味があるところから学びに入っていけば楽しく読み進められそうだと思いました。   坂本:自分が興味を持てるところからやることは大事で、結局投資で稼いでいる人は、その投資自体が好きなんです。   例えば不動産投資で資産を作っている人は、不動産が好きです。サラリーマンでも、いい物件が出たと聞けば仕事が終わって夜中でも見に行きます。週末に家族と出かけるついでにアパートを見に行って、近所の公園でこどもを遊ばせるとか。 年間400件の物件を見に行く投資家の方にもお会いしたことがあって、10億円くらい資産を作っていました。そもそも物件を見ることが大好きです。   不動産で一番だめなパターンは、営業マンの人にパンフレットを見せられて、2,3件だけ見て買う流れです。一番儲かりません。そこで一番儲かるのはその営業の会社です。 投資は誰が儲かっているのか、要は儲かる話を持ってくるのはなぜのかを考える必要があります。儲かるなら自分でやればいいじゃないですか。それを持ってくるということは相手も儲かるからです。リターンがちゃんとくればそれはウインウインですが、投資の世界は騙そうとする人もいっぱいいるので、そこを読み解かないといけません。交渉でシビアにやっていくことですよね。 不動産が好きだったら不動産を見に行くのも面白いと思います。   禰覇:面白そうと思いましたし、好きに勝るものはないと思いました。   坂本:ほんとそうですね。トレーダーで1億円くらい稼いでいる人にお会いしたこともありますけれど、お金を稼いでどうこうというよりはトレード自体が好きです。ずっと画面を見ていられるし、分析をしていられる。 ギャンブルとの違いは、感情があるかないか。ギャンブルでちょっと勝ってうれしいとか、負けて落ち込んでいる人は、感情の抑揚を楽しんでいるだけです。トレードで勝つために一番大事なのは、感情を殺すことです。確率論で100回200回繰り返したらプラスになることをひたすらやるだけです。感情を入れたら負けるので鉄の心を持たないといけません。   中田:先生はそこが向かなかったんですね。
毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。 今回は、起業した人には欠かせない営業について坂本憲彦氏に答えていただきます。苦手意識がある方も多い営業ですが、売る人も買う人も嫌な思いをせず、幸せになれる営業の方法について解説をしています。 営業とは困っている人のお悩み解決 禰覇:今日のQ&Aは私自身の経験も含めた質問です。 “起業に必要な営業力はどんなものですか。” 私自身も起業しようと思った時は、営業は全く別物と切り離して考えていました。いろいろな話を聞いていくうちに起業は営業もできないとだめ、知識がないと成り立たないと気づきました。 このあたりについて詳しくお話を聞かせていただけたらと思います。   坂本:起業をしていくうえで、営業力は一番大事だと思っています。売り上げが出て初めて利益になるので、特に最初の時は売り上げをどう出していくかは大事なところです。   営業のポイントは、誰のどんな困りごとを解決するのかです。 営業はいらないものを売りつけるものと思っている人がいますが、そうではなくて、本当の営業は困っている人の悩みを解決するお手伝いです。これはビジネスの原点だと思います。自分が作る商品やサービスも代理店で扱う商品も、誰か困っている人がいてそれを助けていくのが基本です。   もう一つ大切なのは数です。何人の人を助けたいのかですね。この助けたい人数が売り上げに関わってくるので、そこをどう考えて戦略を立てるかが大事だと思います。そういう目標も、人に決められると面白くありませんが、自分で決めると楽しくなります。   営業は売れる商品づくりにも繋がる 禰覇:こうやって細かく説明をしてもらうと、そうかそうかと思えるんですけれど、最初のうちは営業ができる人がいるから私は関わりません、という分担のイメージが強かったんですよね。 そのあたりはどうですか。   坂本:最初は社長が売ることができた方がいいですね。社長が売れていないものを社長以上に売れる人は少ないので、いきなり営業を代行することは難しいです。   パートナーシップが組めていれば話は別です。大手のソニーで、盛田さんと井深さんがしっかりとパートナーシップを組んで商品の開発部門と営業部門でそれぞれがやって伸びたという例はあります。   強力なパートナーがいないのであればまずは自分で売る。 自分で商品・サービスを売ることでお客様のニーズが分かってきて商品もよくなるんですよね。ニーズを聞いて自分の商品・サービスに付加価値を付けることで独自性になります。 営業活動は実は商品づくりにも非常に役立ってきます。   禰覇:使わないともったいないという感じですね。   営業で大切なのは話すことよりも聞くこと 中田:私は営業が長いので、営業に対してそんなに特殊な感覚はありません。商品やサービスを通してお悩み解決をサポートするという部分ですよね。 ただ「この商品はいいですよ」と一辺倒では伝わりません。 “No need.No presentation”という言葉があります。うまくしゃべれなくてもいいから何に困っているのか、どんなものを欲しいと考えているのかを伺って、そこに商品やサービスをちゃんと落としてあげることだと思います。   禰覇:営業の時はこちらから話すんじゃなくて、相手に話してもらうことが大事だとを聞いたことがあります。どれだけその人に寄り添えるか、何を必要としているのかをちゃんと聞くことが大事だと最近よく思っています。   坂本:聞くところは非常に大事だと思います。世の中の人が何に困っていて何に悩んでいるのかを考えていく。だから起業家はいい人だなと思っています。わざわざ人の悩んでいることを聞き出して、それを解決するものを作って、その対価でお金をいただくということなので。   お悩み解決はボランティアで全部やらないといけないことはありません。世の中のほとんどのお悩み解決はお金をもらってやっています。お医者さんも病気を治すのにお金をもらっていますから。 収益がちゃんと立つような仕組みにしていくところが営業の一番の醍醐味だと思いますし、ビジネスをやっていくうえでも大事だと思います。   営業の学び方 中田:営業初心者の場合はどうやって営業を学んでいけばいいんだろうという部分もあると思います。   坂本:僕は何でもいいので小さいものから売ってみることがいいと思います。難しく考えずに売れたという経験が大事です。 メルカリやヤフオクで家にあるいらないものを売るところからでもいいでしょうし、周りの人に売るところからやってみてもいいと思います。周りの人に売ると嫌われるんじゃないかと思う人もいますが、それは嫌われる売り方をするからです。いらないものを押し付けるのはだめです。 「こういうものに興味ある?」と聞いて「ない」と言われたら引き下がりますし、「ある」と言われたら教えてあげるという感じですよね。 困りごとや悩み事を探して、それを解決してあげると考えると営業は楽しいものになると思います。   禰覇:そうやって聞くと面白そうとか、楽しそうというイメージの方が強くなりますね。 初めは営業というとノルマや大変そうという苦しそうなイメージが強くてできないと思っていました。でも、人の話を聞いて悩みを解決とか、困りごとがないかなというのであれば自分でもできそうだと思うし、自分でもやりたいと思えます。 小さいことならすぐに実践できそうですね。   坂本:まずは小さくやっていただくことから始めるといいと思います。   中田:禰覇さん新しいチャレンジができそうですね。   禰覇:ちょっとやってみようという気持ちになりました。   中田:まずは悩み事をお聞きして、小さなものを喜ばれるように売っていく、禰覇さんも秋のチャレンジ項目ができました。   禰覇:お楽しみに   中田:坂本先生、禰覇さんありがとうございました。   坂本・禰覇:ありがとうございました。
毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。 今回は、逆境の時に経営者はどう行動するべきか、坂本憲彦氏に答えていただきます。年商5億円の会社社長を辞めるという逆境を経験した坂本氏が、自身の経験も踏まえて逆境の時の事業の見直し方についてお伝えします。 ゼロベース思考とU理論で逆境を活かす 中田:最近コロナの話題一色で、どの会社さんも大変な時期と言われています。 坂本先生は30代で起業をして会社を年商5億円まで成長させましたが、順風満帆だったわけではなく、38歳で一度社長を辞められてリスタートされていますよね。 逆境の時のターニングポイントなどについて、お話を伺えたらと思います。 よろしくお願いします。   坂本:コロナで経営状況が厳しい方もいらっしゃると思いますが、そういう時にどう事業を見直していくかをお話できたらと思います。   先ほどお話があったように、僕は30歳の時に起業をして会社を3つ経営していました。約8年会社をやって、一番いい時で年商5億円までいきました。メインの事業がビジネススクール、それ以外にも不動産の賃貸や速読の講座、飲食店などをやっていました。 社員が40人くらいまで増えたので会社の方向性を話し合った時に、幹部同士の方向性がまとまらず、38歳の時に社長を辞めることになりました。 誠心誠意やっていた事業を離れることになってどうしようかと思いましたが、今はその経験があってよかったと思っています。   僕は物事を考えるときにゼロベース思考を大事にしています。 今までのいろいろなしがらみを捨てて1回ゼロにして考えることは、経営者に必要なことだと思います。しがらみの中でずっと考えていると発想自体が小さくなってしまうんですよね。 ゼロになった時にそもそも本当にこの事業をやりたいのか、どの方向に行きたいのかを考える。 僕は幸か不幸か社長を1回辞めることになってゼロになり、自分が事業をどうしていきたいのかを考え直すきっかけになりました。   もう一つ、U理論という考え方があります。U理論は簡単に言うと、今やっていることの原点、やりたい理由を深く掘り下げてもう一度再構築していく方法です。   情熱がない事業は衰退する 坂本:僕は38歳で会社を辞めてから2年くらい、そもそも自分はこの事業をやりたいのか、試行錯誤をしました。新しい事業もやってみましたが、そういう時は何をやっても上手くいかないんですよね。お金を稼ぐためにやっている事業はうまくいきません。   その時にやっていたのは英語講座です。 社長を辞めた後、残った事業に速読の講座がありました。この講座を紹介してくれていたのが英語のメルマガを書いている方だったので、英語の商材を作ったら売れるんじゃないかということでできた講座です。最初は売れましたが、1年くらいで売れなくなってしまいました。   売れなかった一番の原因は何かというと、僕が全く英語に興味がなかったことです。学生の頃から英語の点数が悪くて受験に失敗しましたから。僕が今さら頑張るよりもGoogle翻訳さんが頑張ってくれた方が間違いなくいい英語力になると思っていたので、英語を上達させることに情熱がないわけですね。 コンサルも入れていましたが、どんなに優秀なコンサルが入ったところで経営者に情熱がない事業は衰退すると思いました。   一回出来上がったものが売れ続ければいいですが、そうはいきません。常に改善していかないと売れなくなります。情熱がないものは改善が入らないので、自分が長く興味を持てることが大切です。   短期視点で今一番何が儲かるかも大事ですが、事業のリスタートを考えている方がいれば、ちょっと立ち止まって長期の目線を持ってほしいです。最低でも10年後にどうなっていたいか、理想的には20年後、30年後にどうなっていたいのか。究極的には死ぬまでにどうなっていたいのか。 経営者はこの長期のビジョンを持っているか持っていないかで選択が大きく変わります。目の前のことだけをやっていると目の前の状況に翻弄されてしまい、うまくいかなくなることはよくあります。 長期のビジョンを社員に伝え、みんなでそこに向かえるように導くことがトップの大切な仕事です。   コロナで大変な状況になった方もいると思いますが、逆にそこをプラスに捉えてみてください。ゼロベースで考えて、本当に自分がやりたかった事業は何か、ビジネスは何かを見つめなおす機会にしてください。長く続けたいビジネスモデルは何かを考えて、スタートしていただくのがいいと思います。   手放すことで情熱を取り戻す 中田:手に握っているものを手放す時は恐怖心があると思います。ゼロベースにする際にそういった不安や恐怖心を払拭して支えてきたものはありましたか。   坂本:僕も確かに怖かったです。何を手放すのが一番怖かったかというとそれまで学んできたマーケティングやセールス、集客や営業のスキルです。でも一旦全部考えるのをやめようと思って手放しました。 売るためのテクニックや戦略ばっかりを考えていると本当に伝えたいこと、自分のやりたいことがぶれると思ったからです。 今まであったもの捨てるのは勇気がいるし、怖いし、大変ですが、捨てたらシンプルになるんですよね。そうやって捨てたら、僕が今やっている経営塾も非常にいいものになったと思います。   今は捨てたものをもう一回拾っているという感じです。ようやく取り戻してきているフェーズです。 一回捨てたものも捨てっぱなしではなくて、どこかでそれが合わさるタイミングが来ると思います。   中田:今逆境かなと思えるところで何かを捨てたとしても、最終的には志とともに統合ができる楽しみもあるという感じですかね。   坂本:人のために真剣にやっている方は、最終的にはいい結果になると思います。ビジネスの原点は困っている人を助けることです。そこをやっていれば、今厳しい状況でも必ず誰かが応援してくれると思います。   中田:大事な原理原則を聞かせていただきありがとうございました。   次回:【第90回】坂本憲彦のラジオ経営塾「読書の秋第1弾!【金持ち父さんのパワー投資術】から学「投資の正しい認識」
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