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“明日すぐに役に立たない!?”野外災害救急法の話
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“明日すぐに役に立たない!?”野外災害救急法の話

Author: ウィルダネスメディカルアソシエイツジャパン

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災害や事故は突然やってくる。山奥や離島、悪天候で起こるハプニングをいかに切り抜けるのか?
 決して無関係ではいられない災害や事故にあったときに、大切な仲間・居合わせた人の命を助けられるかもしれないラジオです。
29 Episodes
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トレイルランニングの大会が各地で行われていますが、多くの大会では突発的な出場者の体調不良や事故に対応するため、主催者が準備する「救護チーム」がいます。今回登場していただいた「Tight Medical Works」は、医師や看護師、救命士や消防職員など医療救助のスペシャリストによるトレラン救護に特化したチームです。このほど救護スタッフを想定したWMA野外救急法講習が行われました。医療者が、トレラン関係者が野外救急法スキル抑える価値はどこにあるのか?お聞きしました!
 このところ南海トラフ巨大地震や台風水害など「災害・被災」がキーワードになっています。備蓄や通信手段など様々な防災対策がうたわれ、対策を講じている方も多くいるのではないかと思いますが、そのほかにどんな対策、事前準備が望ましいのか。 WMAJのインストラクターで防災士と被災地に派遣された看護師のメンバーがそれぞれの視点から今後強化したい対策について語りました。
 運動時の体調不良で、これまで「脱水」だと思ってきた症状はもしかすると「低ナトリウム血症」かも。今回紹介してもらう処置は従来脱水対応としてされてきたことの真逆でした。いままで良かれと思ってきた対応が逆効果だった。。なんてことも!? 運動を楽しむ全ての人に知っていてほしい興味深い知識です。※#25、#26の続編です。こちらもぜひご一緒に。ーーー運動関連低Na血症の処置(飲水制限、高張食塩液の経口摂取、高張食塩水の静注)Wilderness Medical Society Clinical Practice Guidelines for the Management of Exercise-Associated Hyponatremia: 2019 Updateブイヨンキューブの使用例Wilderness Medical Society Clinical Practice Guidelines for the Management of Exercise-Associated Hyponatremia: 2019 Update体重変化と運動関連低Na血症の発生は相関しているLawrence E. Armstrong. Rehydration during Endurance Exercise: Challenges, Research, Options, Methods: Nutrients 2021, 13, 887.アイアンマン・トライアスロンを完走した場合、無水状態で、少なくとも3.1%の体重減少が起こる可能性があるT. D. Noakes.Three independent biological mechanisms cause exercise-associated hyponatremia: Evidence from 2,135 weighed competitive athletic performances.PNAS, 2005,102 : 18 550-555
野外で脱水を予防しようと水を飲みすぎると「低ナトリウム血症」という別の問題を引き起こす…というのが前回(#25)の話でしたが、どうやって水を飲むのが最適なのか。低ナトリウム血症の予防には塩分を採るのがいいのか。経口補水液は??  今回も目から鱗の対策あれこれです。いままでの対策を見直すキカッケになるのかも… ※#25エピソードの続編です 喉の渇きに応じて飲むアプローチが推奨される Wilderness Medical Society Clinical Practice Guidelines for the Prevention and Treatment of Heat Illness: 2024 Update. 高温の周囲環境(例えば ≧30℃)であっても、ウルトラマラソン中に『喉の渇きに応じて飲む』ことで、適切な水分補給をサポートできると実証されている Ricardo J.S. Costa. Nutrition for Ultramarathon Running: Trail, Track, and Road. International Journal of Sport Nutrition and Exercise Metabolism, 2019, 29, 130-140 ナトリウムの摂取は長時間の運動中のEAHに対する防御効果はほとんどないか、まったくない可能性がある Lawrence E A. Rehydration during Endurance Exercise: Challenges, Research, Options, Methods. Nutrients 2021, 13(3), 887 競技中、塩分を含む食品を自由に摂れるようにすべきだが、過剰飲水と組み合わされるとEAHを防げない Wilderness Medical Society Clinical Practice Guidelines for the Management of Exercise-Associated Hyponatremia: 2019 Update
関東も梅雨明けし、夏本番の暑さがやってきました。暑いといえば心配なのは熱中症、その対策といえば脱水予防と飲水、、と言われますよね。「水をどんどん飲もう」と良く耳にしますが、実際のところどうなのでしょうか。目から鱗!?のシリーズ企画です! 【参考文献】熱帯地域のマラソンにおいて、エリートランナーの体重減少は3.6-6.8%だった Xiang Ren Tan . Assessment of dehydration using body mass changes of elite marathoners in the tropics Journal of science and medicine in sport Volume 24, Issue 8, August 2021, Pages 806-810 8%以上の体重減少が、重大な臨床症状や健康への悪影響なしに観察されている Hoffman M D. Management of Suspected Fluid Balance Issues in Participants of Wilderness Endurance Events. the American College of Sports Medicine. 2017; 16: 98-102. 体重の2-3%の脱水であれば、健康やパフォーマンスに影響を与えることはほとんどない Lawrence E A. Rehydration during Endurance Exercise: Challenges, Research, Options, Methods. Nutrients 2021, 13(3), 887 長時間の運動では体重の4~5%までの体重減少を許容することが推奨されている M.D.Hoffman.Medical Services at Ultra-Endurance Foot Races in Remote Environments: Medical Issues and Consensus Guidelines, Sports Med,2014,44:1055–1069 ボストンマラソン2002の参加者の13%がレース後に低Na血症を起こしていた Christopher S.D. Almond, et al. Hyponatremia among Runners in the Boston Marathon. N Engl J Med 2005; 352:1550-1556 各スポーツでの運動関連低Na血症の発生率(100マイルレース、アイアンマントライアスロン、グランドキャニオンでのファミリーハイカー 他) Wilderness Medical Society Clinical Practice Guidelines for the Management of Exercise-Associated Hyponatremia: 2019 Update 各種スポーツでの低Na血症での死亡症例 Tamara Hew-Butler. exercise-Associated Hyponatremia: 2017 Update. Frontiers in Medicine 2017; (4); 21; 1-10
マラソンやトレイルランニング、激しい部活での運動中や後に下痢や嘔吐に襲われたことはありませんか?それ、運動誘発性胃腸症候群というやつかもしれません。どうやって対処するの?予防法については??気になることをご自身も経験豊富な!?救急医の稲垣医師をゲストに聞いてみました。明日からのリスクマネジメントに!※この番組はエピソード#22、#23の続編です。ぜひご一緒に Spotifi https://open.spotify.com/show/63R9Q2Q80j0q53F3PDJhnB Amazon https://onl.la/7uk1d4Q Apple https://onl.la/hzwLcv6 Google https://onl.la/W2WtkBt その他お役立ち情報も配信中! ぜひフォローしてくださいね! www.wmajapan.com #トレイルランニング #マラソン #トライアスロン #エンデュランススポーツ #スポーツ #陸上 #自転車 #サイクリング #登山 #アウトドア #山岳救助 #リスクマネジメント #tjar #野外災害救急法 #wmaj #マウントフジ100 #トレラン #運動誘発性胃腸症候群 #運動 #救急医 #部活 #運動部 #野外活動
マラソンやトレイルランニング、激しい部活での運動中や後に下痢や嘔吐に襲われたことはありませんか?それ、運動誘発性胃腸症候群というやつかもしれません。どんなメカニズムで起きるの?気になることをご自身も経験豊富な!?救急医の稲垣医師をゲストに聞いてみました。明日からのリスクマネジメントに!※この番組はエピソード22の続編です。ぜひご一緒に
過酷なトレイルランニング大会「マウントフジ100」というレースがあります。日本で最も大きいともいえるこの大会でWMAJ医療ファカルティで救急医の稲垣医師が救護チームのディレクターを努めてきました。話題は大会で起きた傷病ランキングへ。なんと1位は意外なアレでした。トレイルランナーやサイクリング、トライアスロンなど「エンデュランススポーツ」をする人はぜひ聞いてくださいね!
全産業の中で最も致死率が高いのが林業です。愛知県では、林業従事者の安全を確保するため数年前から野外救急法を取り入れています。今回はなぜ林業は致死率が高いのか、そして野外救急法を取り入れた未来予想図について担当者をゲストに語りました。
国際山岳医稲田医師と山岳遭難捜索へ出かけました。里山の登山道でない場所を探しに行くわけですが、そこで気づいたのは林業現場の過酷さでした。これまでも見聞きしている情報はあったものの、実際に足を踏み入れるとまた違う理解が生まれます。野外災害救急法が貢献できそうなことを話してみました。
北アルプスで活躍する山岳救助隊には、警察組織の他に山小屋スタッフなどで構成される民間救助隊(遭難対策協議会通称:遭対協)メンバーが活躍しています。今回は槍ヶ岳を中心に拠点のある「槍ヶ岳山荘グループ」所属の遭対協メンバーに向けたWAFAアドバンス野外救急法コースを行いました。その打ち上げにお邪魔して、山岳救助現場での野外救急法の可能性を聞いてみました!
山梨県北杜市には南アルプスや八ヶ岳で活躍する山岳医療パトロールチームがいます。今話題の山岳医をはじめ医師、看護師、救命士や理学療法士などの医療のプロが登山の遭難予防や安全啓発に従事しています。そんな医療のプロたちが野外災害救急法を受講しました。全国でも珍しい形態の取り組みをインタビューしてみました!日本中でこういう取り組みが広がったらいいですね!
2024/6/29-30に東京都渋谷区にて医療従事者を対象にした野外災害医療ワークショップというイベントを開催します。たまに「ハードル高そう」思われがちなWMAの世界観や日本でこの考え方が広がるとどんないいことがあるのか、そこから広がるアウトドア産業の未来について医療的な視点から考えを深めるワークショップ。今回は企画者の稲田医師をゲストにおすすめポイントを聞きました。
登山ガイドや山岳ガイドの方には世界標準のクライアントスキルとして野外災害法が選ばれる事例が増えてきました。一般の登山愛好家はどうでしょうか。今回は講習会に参加していただいた、しかも20年以上のベテラン登山者の方にインタビュー。長いキャリアを持ちながら新しい救急法の概念を学びにきた理由は興味深い物です。ぜひお聞きください。
日本にはいま34の自然豊かな国立公園があります。近年環境省が主導で利用と保全を推進しているそうで、その一環として世界レベルのナショナルパーク化を目指す、という旗印があります。今回は磐梯朝日国立公園を舞台に、「世界レベルのガイド養成事業」として環境省主催のWFAコースが開催されました。画期的なコースに立ち会ったインストラクター達の話をお聞きください。
1/1の能登地震発災当日、WMAJでは避難時に意識すべきことを野外災害救急法のカリキュラムから一部特集を組んで情報発信に努めてきました。大きな災害は国民の防災意識に関心が向くキカッケになります。WMAが防災領域に貢献できることを、インストラクター、医師、現地へ足を運んだ看護師で語りました。  いまだ避難生活を続けられる皆様にお見舞い申し上げ、命を落とされた方々のご冥福をお祈りいたします。
カナダで開催された野外医療カンファレンス“Canadian Association of Wilderness Medicine Conference”になんと医療アドバイザーの稲垣医師とカナダ在住で日本人インストラクターのタクが登壇してきました。日本人がこのカンファレンスに登場するのも、北米で日本の野外救急について発表するのもおそらく初めての取り組みとのこと。現地の熱気をレポートしてくれました!
関東の一大観光地、箱根。首都圏から近いのに充実したアウトドアを楽しめる箱根のDMO(観光機構)では、ガイドの養成と認定の研修を行なっており、WMAプログラムを採用いただいています。担当の金子さんをお招きしてインタビューしました。
#10エピソードで近年野外災害救急法が各地自治体レベルのアウトドアガイド養成カリキュラム採用されてきた現状をお話ししてきました。今回はその一つ、長野県DMO(観光推進機構)が国交省と共同して進めているインバウンドガイドを中心とした養成事業の成り立ちと野外災害救急法の関係性について、企画担当者をゲストにお迎えして話を聞きました。国策とも言えるインバウンド事業とその裏側がちょっと垣間見えるかもしれないエピソードです。
近年WMA Japanには自治体やDMOなどから講習やカリキュラム導入のリクエストが増えつつあります。こうした背景からこの数年の間にアウトドアガイドに対する「求められる職能」は明らかに変化しており、基準も明確化しつつあります。今回はインバウンド事業の側面から、今ガイドに求められていることが何なのか、についてWMAJの視点から語っています。
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