イソップ寓話の人気トップ10に入る「ウサギとカメ」のお話です。自己満足せず、コツコツと努力すれば最終的に成功できるという教訓を学ぶことができます。

▼ 字幕付き動画 ▼
https://youtu.be/q1oHhvutUFQ

▼ 全体スクリプト▼
ウサギとカメ

清らかで、晴れわたった森の朝。一匹のカメが森の小道を進んでいました。その時、ウサギがぴょんぴょん飛び跳ねてきて、カメをあざ笑いました。

ウサギ:　退け退け！　ウサギのお出ましだ!のろま、道をあけろ！

カメ:　何だと?　ねえ、ウサギ!じゃあ、山頂まで試合しよう。

ウサギ:　試合?　ふん、私が勝つのは当たり前だろう?　ま、ちょうど時間もあるし、やってみようか。よし、では。。。スタート!

スタートの合図とともに、ウサギは飛び出していきました。いっぽう、カメはたくさん汗をかきながら、ゆっくりと後ろをついていきました。山の半ばにさしかかったとき、ウサギはカメを振り返りました。しかし、カメはまだスタートラインから遠く離れていませんでした。

ウサギ:　なによ。その早さで私に勝とうと思ったの? カメがここまで来るには時間がけっこうかかりそう。あ、この木陰気持いいな、ここで少し休もう。

ウサギは木下にのびのびと横になり、眠りに落ちました。そよ風が心地好く、春の天気は昼寝にぴったりでした。

一方、カメは汗をかきながらも、森の小道を這いつくばっていました。遅いけれど、進むのをやめたことはありませんでした。

そして、ついにカメはウサギが休んでいるところに届きました。ウサギはまだぐっすりと眠っていました。

カメ:　ああ、疲れた。。。私も休みたい。。。少し休んだらどうかな?　だめだ、ここで止めたら再び立ち上がるのは大変だろう。もう少し頑張って、山頂で休もう。頑張ろう、行くぞ!

カメは休みたい気持が強かったですが、頑張って一歩一歩進みました。ゆっくりとしたが、着実に、休むことなく進み続けました。

しばらくして、ウサギが眠りから目を覚めました。

ウサギ:　あ～　いい眠りだった。さあ、また行ってみようか。

すると、山頂から勝利の声が聞こえてきました。

カメ:　やった！　勝った!　私がウサギに勝ったぞ!

ウサギ:　待って。。。　何?　カメ?　どうして。。。　ああ、いけない。

その後、ウサギは慌てて山頂に駆け上がりましたが、試合はすでに終わった後でした。