【ブログ】タイムズカーを利用してみて
Update: 2022-05-13
Description
毎週金曜日になると僕はカーシェアリングを利用して都内の自宅から茨城の病院に行く。千葉に勤めていた2年ほど前からずっと続いている。先輩の医師に紹介された病院で、設備もそこそこキレイだし、なにより慢性期病棟なので仕事の負担が少ないところもとても気に入っている。
ところでカーシェアリングというは皆さんご存知だろうか? カーシェアリングというのは、簡単に言うと「無人レンタカー」だ。実際に車を購入するわけではなくて、スマホアプリで予約を入れて、指定された駐車場で指定した時間だけ借りるのだ。決済はクレジットカードで勝手にやってくれる。窓口でわずらわしい手続きをしなくていいので東京ではそこそこ流行っているようだ。タイムズカーという会社の目印である黄色のステッカーが貼られた車を最近よく目にする。
この春から利用してみていろいろと思うところがある。個人が車を所有するのはコスパが非常に悪いし、駐車場代も馬鹿にならないし、カーシェアリングの理念には大いに賛同している。しかし、現実のカーシェアリングはどうなんだろう? と眉間にしわを寄せて腕組みしたくなる。とにかく車内が汚いのだ。とりわけ僕が潔癖症というわけではない。事実として目に見えるゴミや忘れ物が散乱している。
清掃員がいるわけではなさそうだ。だからさっきまで利用していた男性やら女性やらの痕跡が生々しく車内に残っている。たとえば、裏返った男性の下着、タバコの空き箱、吸い殻、せんべいの食べかす、口のあいた缶コーヒー、小さな化粧ポーチ、ティッシュのくず、ガムの包装紙などが普通に転がっている。足元のマットが「農作業のあとか?」と疑いたくなるほど砂まみれになっていたこともある。
車内の悲惨な状況を早速オペレーターに電話でつないで報告しても、「お近くのガソリンスタンドで清掃すると割引が適用されます」という案内があるだけで、何か有効な手立てがあるわけでもない。前の利用者にペナルティがあるのかというと、オペレーターは「ある」とはいうのだけど、具体的に尋ねるともごもご言うだけで明解な罰則規定がないことが明らかになった。だから車内がいつも汚いのだとようやく合点がいった。これは諦めるしかなさそうだ。
だから毎週金曜日の朝、職場についたらまずパソコンを立ち上げて、お問い合わせフォームに車内の状況を報告するのが僕のルーチンになっている。感情はいっさい使わない。あくまで事務作業の一貫として行っている。いままで返信があった試しはないけど。電車に空き缶が転がっていたりゲロがぶちまけられてたりするように、カーシェアリングもきっと公共交通機関みたいになっていくのなのだろう。変革が必要なのはむしろ僕の意識のほうなのかもしれない。であるならもっと価格競争が適性に行われて、きちんと自然淘汰が起きて、電車やバスのように利用料金がいまの半分以下まで下がることを切に願う。
最後に個人的感慨について述べる。ラブホテルでも実はそうなのだが、別に古臭さやうらぶれた感じは許せるのだけど、ひとの気配がするというのはどうも許しがたい。たとえば自分のつきあっている女の部屋から前つきあっていた男のものがごろごろ出てきたらあまり気分はよくないだろう。ゴミが散乱しているなど中途半端に対面を省いているところに僕の怒りの力点がある。やるならもっと徹底的に、ひとの気配のしない世界観を確立してほしいものだ。
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ところでカーシェアリングというは皆さんご存知だろうか? カーシェアリングというのは、簡単に言うと「無人レンタカー」だ。実際に車を購入するわけではなくて、スマホアプリで予約を入れて、指定された駐車場で指定した時間だけ借りるのだ。決済はクレジットカードで勝手にやってくれる。窓口でわずらわしい手続きをしなくていいので東京ではそこそこ流行っているようだ。タイムズカーという会社の目印である黄色のステッカーが貼られた車を最近よく目にする。
この春から利用してみていろいろと思うところがある。個人が車を所有するのはコスパが非常に悪いし、駐車場代も馬鹿にならないし、カーシェアリングの理念には大いに賛同している。しかし、現実のカーシェアリングはどうなんだろう? と眉間にしわを寄せて腕組みしたくなる。とにかく車内が汚いのだ。とりわけ僕が潔癖症というわけではない。事実として目に見えるゴミや忘れ物が散乱している。
清掃員がいるわけではなさそうだ。だからさっきまで利用していた男性やら女性やらの痕跡が生々しく車内に残っている。たとえば、裏返った男性の下着、タバコの空き箱、吸い殻、せんべいの食べかす、口のあいた缶コーヒー、小さな化粧ポーチ、ティッシュのくず、ガムの包装紙などが普通に転がっている。足元のマットが「農作業のあとか?」と疑いたくなるほど砂まみれになっていたこともある。
車内の悲惨な状況を早速オペレーターに電話でつないで報告しても、「お近くのガソリンスタンドで清掃すると割引が適用されます」という案内があるだけで、何か有効な手立てがあるわけでもない。前の利用者にペナルティがあるのかというと、オペレーターは「ある」とはいうのだけど、具体的に尋ねるともごもご言うだけで明解な罰則規定がないことが明らかになった。だから車内がいつも汚いのだとようやく合点がいった。これは諦めるしかなさそうだ。
だから毎週金曜日の朝、職場についたらまずパソコンを立ち上げて、お問い合わせフォームに車内の状況を報告するのが僕のルーチンになっている。感情はいっさい使わない。あくまで事務作業の一貫として行っている。いままで返信があった試しはないけど。電車に空き缶が転がっていたりゲロがぶちまけられてたりするように、カーシェアリングもきっと公共交通機関みたいになっていくのなのだろう。変革が必要なのはむしろ僕の意識のほうなのかもしれない。であるならもっと価格競争が適性に行われて、きちんと自然淘汰が起きて、電車やバスのように利用料金がいまの半分以下まで下がることを切に願う。
最後に個人的感慨について述べる。ラブホテルでも実はそうなのだが、別に古臭さやうらぶれた感じは許せるのだけど、ひとの気配がするというのはどうも許しがたい。たとえば自分のつきあっている女の部屋から前つきあっていた男のものがごろごろ出てきたらあまり気分はよくないだろう。ゴミが散乱しているなど中途半端に対面を省いているところに僕の怒りの力点がある。やるならもっと徹底的に、ひとの気配のしない世界観を確立してほしいものだ。
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