【変わらないように見える時こそ一番進んでいる】心が動き出す“閾値”の瞬間 by悩みは神様からの贈り物!vol.629
Description
見えない変化が積み重なることで、ある瞬間に心が動き出すライン「閾値」(いきち)といいます。外からは何も変わらないように見えるときこそ、変化の瞬間が近づいているんです。
つらい状況の中で、何とかその問題を乗り越えようと頑張っているのに、何も変わらず手応えを感じられないときがあります。そんな時は誰でも「やっても意味がない」「もう無理かも」とあきらめたくなるものです。
閾値とは
皆さんは、「閾値」(いきち)という言葉をお聞きになったことがありますか?
閾値の「閾」はふすまを開けたり閉めたりする敷居という意味があって、物理学では、同じ漢字をしきい値と読むそうです。心理学では閾値と発音します。
閾値という言葉の意味は、「目に見える形で変化が現れる境界線」のことをいいます。
たとえば大きな氷を火にかけても、一瞬でその氷が水になるわけではありません。
でも何の変化もないように見えた氷が、温め続けた結果あるとき一気に水に変わる瞬間があるんです。それが「閾値」です。
ある女性は、モラハラ気質の夫との関係に長年苦しんできました。
何をいっても否定され、どんなに努力しても冷たい言葉を浴びせられ、自分の心がどんどん固く縮こまっていくように感じていたそうです。
それでも彼女は、今までとは違う新しい関わり方を聞いて、それを実行することにしました。
「感情的に反応しない」
「できたことを静かに伝える」
「自分の限界を丁寧に言葉にする」ということを、自分の心を守りながら続けていったんです。
でも最初の頃、夫はまったく変わる様子はありませんでした。それどころか、彼女が本気で変わろうとしているのか試すように、より強く当たってくることすらあったんです。
それでも泣きたい時には涙を流しながら、彼女は、新しいかかわり方を積み重ねていきました。するとしばらく過ぎた頃、初めて夫に、遮らずに彼女の話を最後まで聞くという小さな小さな変化が生まれました。たったそれだけのことだったけれど、彼女にとっては胸が震えるほどの出来事だったんです。
その後、すぐに優しい夫に一気に変わったというわけではありません。でも時折柔らかい表情を見せることがあったり、文句だけだった言葉の中に「ありがとう」という小さな感謝が混ざることもでてくるようになっていきました。
彼女が落ち着いた関わり方を積み重ねていくにつれて、夫自身も気がつかないところで、心の奥に溜めていた不安感や警戒感が少しずつ溶けていったんです。
そして、ある晩、ぽつりと夫が「最近の家の空気は前より楽だ。」と言ったそうです。
その言葉を聞いた時、彼女の胸の奥で何かがほどけました。これが夫の心が「閾値」を越えた瞬間だったからです。今ではお二人は、とても仲のいいご夫婦になりました。
つらい状況に変化をもたらす閾値について、詳しく説明しています!フルメッセージは↑上の再生ボタンから、お聴きいただけます!
12歳までの記憶を失う体験をする。重い障害の娘を自宅で看護し天国に送った。息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。発達障害のため担任からいじめられたことが原因で高校を中退し、ひきこもりになった息子に寄り添う。やがて息子は大学に入学、現在は自らの経験を生かして子供の気持ちのわかる小学校の先生になっている。特別養子制度により血のつながらない子を我が子として育てた。
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(ようやくホームぺージができました!只今消失した投稿の再生中、数が多いので苦戦してます~)




