Discover吉本隆明の183講演【A026】自己とは何か──キルケゴールに関連して
【A026】自己とは何か──キルケゴールに関連して

【A026】自己とは何か──キルケゴールに関連して

Update: 2015-08-15
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Description

【A026】自己とは何か──キルケゴールに関連して


時間:113分

音質:2

ジャンル:思想

講演日時:1971年5月30日

主催:大学セミナーハウス

場所:新宿・紀伊国屋ホール

収載書誌:弓立社『敗北の構造』(1972年)


音源について

第38回大学共同セミナーで講演。

テープ劣化のためノイズが多く、

音質はよくない。


講演より

結婚して子どもを生み、そして子どもに背かれ、

老いてくたばって死ぬ、そういう生活者を

もしも想定できるならば、

そういう生活のしかたをして生涯を終える者が、

いちばん価値がある存在なんだ──人間存在の

価値観の規準はそこにおくことができると、

僕は考えました。

だから、もっとも価値ある生き方とは何かと問われたとき、

日々繰り返される生活の問題以外には

あまり関心を持たないで、生まれて老いて死ぬという

生き方がもっとも価値ある生き方だ、

というほかはありません。

どんな人間でも、大なり小なりその規準からの逸脱として、

食い違いとして、生きていくわけですが、

キルケゴールなんかには

ぜんぜん関心がないという生き方は、

もっとも価値ある生き方だということができます。

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