エピソード19 『ガラスの中の世界』
Update: 2022-06-24
Description
『ガラスの中の世界』 〜今日初めて、1人で大切にしていた素敵なヒミツをシェアします。
子どもの頃、私は「お昼寝をしなかったから」と妹よりも1時間早く 2階の寝室に行かされることがよくありました。 全然眠くないし、寝る前に遊んでいたことの続きをしたかったし、 こっそり起き出しては階段の曲がり角に身を潜めて 茶の間の様子を覗いたりしていました。 (当時はリビングというより茶の間です。階段を降りた正面が茶の間でした。) ぬり絵の下手な妹が、ぬり絵を塗り進めている姿を見てもどかしく思ったり。 こっそり見ていることを誰も気がつかないことにほくそ笑んだり。
見つかると叱られるので覗き見は短時間で切り上げ、 あとは街灯に照らされた窓の外を眺めたりしていました。 窓ガラスに額を押し付けるようにして発見したのが、 ダイヤガラスの中に見えるきらめきでした。
これは花火ですが、ガラスの中全体にこんな煌めきがひしめいてたのです
お昼寝をする年頃なので就学前でしょう。 まだ理科の実験も知らないのにそれを「結晶」だと思いました。 私の名前に”晶” の字があるので、”結晶”という言葉は知っていたのでしょう。 この結晶は、暗闇の中でダイヤガラスを通して 街灯のような乏しい光がある状態でないと見えません。 誰かに教えたいけれど、このダイヤガラス、暗闇、街灯の三拍子が 揃うことはそうそうありません。 当時、ダイヤガラスは珍しいものではありませんでしたが、 このガラスの中の結晶を知っている人は私だけだと思います。
部屋を暗くして、ダイヤガラス越しに戸の隙間の光を見てみました
スマホで撮影するのは難しい…
でも左側に結晶の片鱗が見えます。やはり上記の花火のスパークが一番近い。
条件に合う環境を探し求めて、しばらく彷徨して余生を楽しみます。 〜
子どもの頃、私は「お昼寝をしなかったから」と妹よりも1時間早く 2階の寝室に行かされることがよくありました。 全然眠くないし、寝る前に遊んでいたことの続きをしたかったし、 こっそり起き出しては階段の曲がり角に身を潜めて 茶の間の様子を覗いたりしていました。 (当時はリビングというより茶の間です。階段を降りた正面が茶の間でした。) ぬり絵の下手な妹が、ぬり絵を塗り進めている姿を見てもどかしく思ったり。 こっそり見ていることを誰も気がつかないことにほくそ笑んだり。
見つかると叱られるので覗き見は短時間で切り上げ、 あとは街灯に照らされた窓の外を眺めたりしていました。 窓ガラスに額を押し付けるようにして発見したのが、 ダイヤガラスの中に見えるきらめきでした。
これは花火ですが、ガラスの中全体にこんな煌めきがひしめいてたのです
お昼寝をする年頃なので就学前でしょう。 まだ理科の実験も知らないのにそれを「結晶」だと思いました。 私の名前に”晶” の字があるので、”結晶”という言葉は知っていたのでしょう。 この結晶は、暗闇の中でダイヤガラスを通して 街灯のような乏しい光がある状態でないと見えません。 誰かに教えたいけれど、このダイヤガラス、暗闇、街灯の三拍子が 揃うことはそうそうありません。 当時、ダイヤガラスは珍しいものではありませんでしたが、 このガラスの中の結晶を知っている人は私だけだと思います。
部屋を暗くして、ダイヤガラス越しに戸の隙間の光を見てみました
スマホで撮影するのは難しい…
でも左側に結晶の片鱗が見えます。やはり上記の花火のスパークが一番近い。
条件に合う環境を探し求めて、しばらく彷徨して余生を楽しみます。 〜
Comments
In Channel





