メロディの聴き間違えから勉強する。jaja『曇りのち晴れ』のサビ
Update: 2016-01-12
Description
メロディの味わいについて。お題は、jaja の『曇りのち晴れ』。この曲はぼくが Rubinetto 用に耳コピ編曲しているのですが、耳コピするまでサビのメロディを誤解して聴いていたのです。実際に耳コピしてみてはじめて間違いに気づきました。
微妙な違いだけど、ちょっとおもしろかったので紹介します。
Rubinettoの演奏
その前に、せっかくなのでRubinettoの演奏をどうぞ。こういうギターアンサンブルをはじめて聴く方もいらっしゃるかもしれません。ごく簡単に言うとオーケストラのギター版です。少し正確に言うと弦楽アンサンブルのギター版、といったところでしょうか。
もともとはサックスが美しい曲。jaja のアルバム「Blue Sky Blue」に収録されています。
メロディのわずかな違い
さて本題です。
サビのはじまりから4小節はこんなメロディになっています。
これをぼくはずっとこういうふうに聴いていた。
丸をつけたサビ3小節目の下行の仕方が違います。微妙な違いなんですけど。
どう聴こえますか?今になって思えば間違って聴いていたほうの旋律は、少し硬い印象を持ちますね。
サビ3小節目の3音目、シ♭ラソと下がってきた3音目ですが、本物のメロディはGmのルートであるG音を踏んでいます。その後もF、D、B♭音と跳躍下行していて、これらも全部コードトーン。なんて安定しているんだ!
いっぽう聴き間違えたほうは3小節目の3音目でルートを踏まずにマイナーセブンスのF音を鳴らしています。シ♭ラソと下がるところを、シ♭ラファと下がっていて、シ♭とファに4度の開きがある。この辺も硬さを生む要因なのかもしれません。続くフレーズもコードトーン以外の音をひとつ含んでいます。
聴き間違えからも勉強できちゃうのです。
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