九州情熱人 木葉猿窯元 八代目 川俣早絵さん
Description
今回は、玉名郡玉東町 郷土玩具 木葉猿窯元 八代目 川俣早絵さん 34歳を紹介。
木葉猿には伝説が・・・
1300年ほど前 うらやまに こっそり住んでいた都の落人が
夢枕に立った老翁のお告げで奈良の春日大明神を祀り
木葉山の赤土で祭器をつくり 残りの土を捨てたところ・・猿に化かしたという。
今では、木葉猿は魔除け、災難除け、子孫繁栄の守り神をして
手びねり素焼きのまま 素朴な伝統工芸品として愛されている。
今回紹介する早絵さんは高校・大学と陶芸を学び
熊本へ戻り 約10年、現在は2児の母としてもがんばっている。
父、七代目 永田レイゾウさんと共に木葉猿を作り続けています。
今では 木葉猿を作っているのはココでだけです!
木葉猿の作り方は
土に水をまぜ 粘り気がいい具合になるまで寝かせる。
次に、荒ねりし、カタチにしていく。
まずは、胴体、耳、手足、しっぽ、最後に目や指をいれ 整える。
そして、素焼きし 煙でいぶし 黒っぽい深い色合いになっていき
一体一体違う木葉猿が誕生する。




早絵さんが 伝統ある木葉猿を継ごうと思ったのは
小学生のころから・・・・
学校から帰り 父の横で粘土でいろんなものを作り
遊んでいたらしい。
なので自然に 後継ぎになる!!と思っていたそうだ。
しかし、高校時代 進路を決める時に
伝統である木葉猿を受け継ぐことへのプレッシャーを感じるようになる。
が、自分には「猿しかない!」と思い 逃げることなく
今迄がんばってこられた。
時々、迷ったときは 展示場の木葉猿をみて 自然と笑顔になれたんだとか。
だから、自分が作った木葉猿で みんなを笑顔にしたいと思いながら作っている。
木葉猿を作っていると 心が穏やかになるんだとか。
早絵さんの作品には、大きな葉っぱの上に木葉猿がのったお香立、
お雛様、新幹線さくらにまたがった木葉猿など・・・・女性らしい。


展示場には 伝統を守りながら10種類前後の木葉猿が飾られている。
来年は 申年!!
江戸時代の屋敷跡から出てきた 胸元で手をあわせる
木葉猿をモチーフに 干支ヴァージョンの申も販売中。
また、粘土作り教室もある。
1時間~2時間の体験で ひとり1500円。
3週間ほどで作品は届きます。
伝統を守ることは難しい。
でも、この土地で守っていきたい・・・
昔からある郷土玩具の猿として作っていきます。と
早絵さん。
木葉猿が本当に大好きなんだな~と感じました。
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