九州情熱人 肥後象嵌士 稲田憲太郎さん
Description
今週の九州情熱人は
肥後象嵌士 稲田憲太郎さん 38歳。
熊本市西区河内町でご自宅兼工房で作業をしている。
「肥後象嵌」とは 熊本を代表する美術工芸品。
象嵌というのは「象」が かたどることを意味し
「嵌」が はめ込むことを意味し
異なる材料を嵌め合せることで表現する技法のこと。
 
金・銀・銅が混ざった合金を使い
10の工程からなる。
稲田さんは 高校卒業後18歳で弟子入り。
2004年に独立し 現在 肥後象嵌士歴20年である。
肥後象嵌士になったきっかけは
伯父さんが肥後象嵌士だったのと
以前住んでいた家の家主さんが 現在の師匠。
だから、幼いころから肥後象嵌をみていた影響もあり
刀や象嵌をみて「かっこいい」と思っていたらしい。
今は、オーダで作る作品がメイン。
              九州新幹線開通に依頼があり作成した作品。
竜が新幹線、そこに浮かぶ福岡、熊本、鹿児島。
帯留め、タイピン、名刺入れ、ペンダント、仏壇と依頼も様々。
          帯留め↑
黒に金のイメージが強かった肥後象嵌が
シルバーだけで作られた 豚のペンダントなどもある。
今後は、文化を感じられる 書道で使う文鎮
お茶でひつようなものなど お客様のイメージと
自分のイメージがあったものを作っていきたい。
まだまだ 修行中。
弟子をとるより まだ 自分が学びたいと 稲田さん。
自分自身が「肥後象嵌」
「肥後象嵌」によって生かされている!と言いきる。
現在、熊本の肥後象嵌士は13人 そのうち70才代が半分。
30代は2人(ひとりは女性)
稲田さんは まさしく伝統を伝える 選ばれた人だと私は思いました。
もっと、「肥後象嵌」を身近に感じてもらいたい。
〇毎月第2・4土曜日 午前10時から くまもと工芸会館で「肥後象嵌教室」開催。
〇7月28日~8月2日まで県の伝統工芸館で「くまもと工芸祭り」開催!
お出かけください。
ポッドキャストはこちらから↓





