小學について
Description
毎月、最後の週は、江戸時代後期の子どもたちが5・6歳になったら先ず初めに勉強したという「小學」という本を教えていただいています。
今月は程伊川の言葉です。
人には3つの不幸がある。
1つ目は・・・中国の官僚登用試験である科挙に、年若くして優秀な成績で合格すること。
難しい試験に若くして、例えば一発合格したとなると、鼻が高くなってを人を下に見て、「自分が自分が」というような人間になりがちだということを戒めました。
2つ目・・・親のコネで高級官僚になること。
3つ目・・・才能に秀でていて文章を書くのも上手い。
文章を書くということがもてはやされた時代。
これには続きがあって、才能があって文章が上手いと理解が上辺だけになりがち。加えてそれをすぐ文章にしたがり、結局本当に大事なことが判らず、真理の探究に努めることが出来なくなる。
次に、張釋という人の座右の銘 14あります。
1 話す言葉は心からの思いをもって話す。
2 行いは敬いの心をもって行う。
3 飲食はほどほどに。
4 文字は正しく丁寧に書く。
5 顔は威厳を持たせて。
6 服装は乱れたところがないように。
7 歩き方は静かに気をつけて。
8 家でくつろいでいる時は正しい姿勢で静かにしている。
9 事を行う時は行う前によく考える。
10 発言する時は、必ず自分の行いを顧みてから行う。
11 良い行いは、したりしなかったりということがないように。
12 一度引き受けたことは約束を守り、信頼に応えるように。
13 人の良い行いを見た時は、自分のことのように喜び、
14 人の悪い行いを見た時は、自分が病気になった時のように思う。
自分は、この14条についてはどれもみな正しく実践出来ていない。そこで、これをすぐ傍に置いて、朝夕これを見て、自分の行いに役立てようと考えていると言っています。
【昴インフォメーション】
昴では6月入学生受付中です。
6月は、小学生は全九州学力テスト・学力判定テスト、中学生は鹿児島県の三高模試、宮崎県の理数文情模試など今後の学習の指針となる昴模試もあります。優秀者には大きな特典もあります。ぜひチャレンジしましょう。
中学3年生と小学6年生は入学金無料の大きな特典もあります。詳しくは昴のホームページをご覧ください。
また、みちこ先生が書き上げた渾身の教育指南書「21世紀を生き抜く子どもたち」をお読みになりたい方はアマゾンか、お近くの本屋さんでお買い求めください。若いお母さん、それに独身の方にも人気だそうです。書店にない場合は、昴のHPをご覧ください。
今週の放送はこちらから!