ロシアのウクライナ侵攻を受け、日本は米国とともに制裁措置を講じたが、まず犠牲になったのはロシアから大量に輸入されるサーモンやウニなどの魚で、寿司店などの事業者は価格上昇とコストアップを余儀なくされることになった。

"ロシアのウクライナ侵攻により、そば粉の価格が高騰している。 と、東京・荒川の蕎麦屋の店長は言った。 ロシアへの経済制裁により、原材料の価格が上昇することは、誰もが覚悟している事態ですが、ソバはどのような影響を受けているのでしょうか。 ロシアが世界最大のソバの生産国で、日本の輸入量は中国、アメリカに次いで多く、その10％がロシアからの輸入であるというから驚きである。

ソバはどのようにして日本に入ってきたのですか？ シベリアから朝鮮半島を経て日本に来たという説、北海道から北へ南へ来たという説があるが、いずれにしてもシベリアがソバの一大産地であったことを証明している。 考古学的な調査から、初期のソバの花粉が現在の島根、四国高知、北海道で発見されていることがわかった。 食の証拠としては、農耕が始まった弥生時代にはソバは重要な食用作物であり、静岡県の登呂遺跡から出土していることが知られている。

ソバが日本の公式文献に登場するのはいつ頃ですか？ 歴史書『続日本書紀』には、元正天皇が6年間も米が不作だったとき、災害時の食糧を補う作物としてソバの栽培を命じたことが記されている。 その理由は何だったのでしょうか。 ソバは生育期間が短く、酸性の痩せた土壌でも過度の養分や窒素を与えずに栽培できることが主な理由です。 そのため、関西のソバ農家は、玄奘三蔵をソバの神様として崇めていた。

"ソバ "という言葉が初めて使われたのは、治承18年に編纂された『マテリア・メディカ』『ネーム』である。 朝廷が救済作物としてソバの作付けを命じて以来、ソバは農地での間作や混作として一般的な作物となった。 ソバは、名古屋を中心とした関東以東の気候の悪い地域や、肥沃な土壌で稲作が困難な地域で重要な作物となり、これらの地域の食文化の発展に大きな影響を及ぼした。