第68回市民セミナー①
Update: 2017-03-30
Description
講師:杉原 薫(地球研特任教授)
聞き手:鎌谷 かおる(地球研プロジェクト研究員)
日時:平成28年11月28日(月)18:30-20:00
会場:ハートピア京都3階大会議室
主催:総合地球環境学研究所
後援:京都府
アジアの近代経済成長はいかなる環境的基盤のもとに達成されたのでしょうか。最初に高度成長を経験したのは日本、韓国、台湾など太平洋の西岸に位置する国々でした。原油などを輸入できる港湾を建設し、その近くに工業地帯を作り、そこに多くの人口を集中させました。労働力の質を高め、競争力のある工業品を輸出して外貨を稼げば、必要な資源・エネルギーを確保することができたわけです。東南アジアのいくつかの国と中国の沿岸部もこれらの地域に続いて発展しました。
しかし、このような化石資源と労働の集中的な組みあわせは、開発主義国家が作り出したものです。工業地帯に労働、食糧、水、電気などを供給する周辺地域や生態系にも十分配慮した戦略だったわけではありません。本セミナーでは、膨大な人口を維持してきたモンスーンアジア地域の歴史を振り返りつつ、経済発展を環境の持続性とどのように両立させていけばよいかを考えたいと思います。
聞き手:鎌谷 かおる(地球研プロジェクト研究員)
日時:平成28年11月28日(月)18:30-20:00
会場:ハートピア京都3階大会議室
主催:総合地球環境学研究所
後援:京都府
アジアの近代経済成長はいかなる環境的基盤のもとに達成されたのでしょうか。最初に高度成長を経験したのは日本、韓国、台湾など太平洋の西岸に位置する国々でした。原油などを輸入できる港湾を建設し、その近くに工業地帯を作り、そこに多くの人口を集中させました。労働力の質を高め、競争力のある工業品を輸出して外貨を稼げば、必要な資源・エネルギーを確保することができたわけです。東南アジアのいくつかの国と中国の沿岸部もこれらの地域に続いて発展しました。
しかし、このような化石資源と労働の集中的な組みあわせは、開発主義国家が作り出したものです。工業地帯に労働、食糧、水、電気などを供給する周辺地域や生態系にも十分配慮した戦略だったわけではありません。本セミナーでは、膨大な人口を維持してきたモンスーンアジア地域の歴史を振り返りつつ、経済発展を環境の持続性とどのように両立させていけばよいかを考えたいと思います。
Comments
In Channel



