第73回地球研市民セミナー
Update: 2017-09-06
Description
講師:西條 辰義(総合地球環境学研究所・特任教授 / プログラムディレクター)
聞き手:小林 舞(総合地球環境学研究所・プロジェクト研究員)
日時:2017年7月4日(火)18:30-20:00
会場:ハートピア京都 大会議室
主催:総合地球環境学研究所
後援:京都府
私たちの社会を支える主要な柱として、市場経済と民主制があります。 しかし、どちらも私たちの子どもや孫たち、将来世代のことが考慮されていないという問題があります。市場は「将来世代を考えて資源を配分 する仕組み」ではありません。目前の期待や危機で一喜一憂するのが市場なので、現世代はどうしても近視眼的な思考になり、将来世代の資源 を残すことを考慮できないのです。さらには、民主制も、今の人々の利益を実現する仕組みであり、「将来世代を取り込む仕組み」ではありません。選挙運動で遠い将来の人々にとって良い政策を提示したところで、 その候補者は当選しないでしょう。
それではどのような仕組みを考えればよいのでしょうか。「今の利得 が減るとしても、これが将来世代を豊かにするのなら、この意思決定・ 行動そのものがヒトをより幸福にする」というヒトの性質を「将来性」 と呼びましょう。将来性を生む社会の仕組みの設計とその実践がフュー チャー・デザインです。
聞き手:小林 舞(総合地球環境学研究所・プロジェクト研究員)
日時:2017年7月4日(火)18:30-20:00
会場:ハートピア京都 大会議室
主催:総合地球環境学研究所
後援:京都府
私たちの社会を支える主要な柱として、市場経済と民主制があります。 しかし、どちらも私たちの子どもや孫たち、将来世代のことが考慮されていないという問題があります。市場は「将来世代を考えて資源を配分 する仕組み」ではありません。目前の期待や危機で一喜一憂するのが市場なので、現世代はどうしても近視眼的な思考になり、将来世代の資源 を残すことを考慮できないのです。さらには、民主制も、今の人々の利益を実現する仕組みであり、「将来世代を取り込む仕組み」ではありません。選挙運動で遠い将来の人々にとって良い政策を提示したところで、 その候補者は当選しないでしょう。
それではどのような仕組みを考えればよいのでしょうか。「今の利得 が減るとしても、これが将来世代を豊かにするのなら、この意思決定・ 行動そのものがヒトをより幸福にする」というヒトの性質を「将来性」 と呼びましょう。将来性を生む社会の仕組みの設計とその実践がフュー チャー・デザインです。
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