(282)7年目の食育

(282)7年目の食育

Update: 2012-05-16
Share

Description

内閣府による「食育に関する意識調査」によりますと、
東日本大震災後、「食品の安全性への不安が広がった」と26.1%の人が答えています。
特に30代の女性では44.2%という半数近くが不安を感じているという結果です。
一方、「家族といっしょに食事をする頻度」は15%増えています。

国の施策として食育がスタートして今年度で7年目となりました。
5カ年を1単位とした「食育推進基本計画」も2期目の2年目を迎えています。

私も国の食育推進評価専門委員の1人として、先日、見解を述べました。
学校の先生方、生産者の方、企業の方、それぞれをどうつないでいくか、
また、農林水産省、厚生労働省、文部科学省の報告もばらばらで、つながっていない状態です。
今後は、情報を交換し、手を組んでいく体制作りが必要だと申し上げました。

2期目の「食育推進基本計画」の重要課題の1つが、
「ライフステージに応じた間断のない食育の推進」。
子どもから高齢者まで、継続しながら食育を進めていくこと、
中でも、子どもを育てる親・お母さんは、子どもの精神状態に大きな要素を持っていますので、
それを意識してほしいと思います。

国や全国の地方自治体が、どのような食育を進めているか、
それを知る機会として、今年も「食育推進全国大会」が行われます。

今年は、神奈川県の横浜市で6月16日(土)17日(日)の2日間。
みなとみらい地区のパシフィコ横浜とヴィアマーレというホールの2カ所に分かれて
行われます。私は16日のパネルディスカッションでお話しします。

いろいろな食育の進め方が紹介されていますので、どうぞお越し下さい。

<食のカッティング・ボード>
今回は「家庭菜園のすすめ」。

ご自宅の庭やベランダで、植物を育てていますか?その中で食べられるものはありますか?

作物を育てることは、物を作るプロセスを自分の目で確かめ、
物事の順番をわきまえていくという感覚につながりますので、
ぜひ、栽培に取り組んでみて下さい。

「ベランダ菜園」や「市民農園」など、日本でも増えつつありますが、
ドイツには、クラインガルデン(=小さな庭)という市民農園制度があります。
猫の額ほどの大きさのところで、家族が食べる分の野菜を育てています。
これらの作物は、ドイツで収穫される野菜の3割に該当します。
日本もこのようにできるといいですが、なかなか難しい状況です。

二十四節季の暦では、「立夏」を迎えています。
中国には こんなことわざがあります。「立夏には土地をすべて耕せ」。
まさに今、土地を耕して、作物を植える季節。
ご家庭で少しずつでもいいですから、食べられるものを育てましょう!
Comments 
00:00
00:00
x

0.5x

0.8x

1.0x

1.25x

1.5x

2.0x

3.0x

Sleep Timer

Off

End of Episode

5 Minutes

10 Minutes

15 Minutes

30 Minutes

45 Minutes

60 Minutes

120 Minutes

(282)7年目の食育

(282)7年目の食育

JAPAN FM NETWORK