Discover服部幸應の『食育の時間』(287)動き出した!子どもの味覚教育
(287)動き出した!子どもの味覚教育

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Update: 2012-10-17
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味覚の秋。正しい味覚を身につけるにはどうしたらいいのでしょうか?

それには「8歳~12歳が勝負!」といわれています。
8歳~12歳は、様々な味覚を覚え、スタンダードな舌を作る時期なのです。 

ところが、今、味覚障害が増えています。
味覚障害というのは、食べ物の味が薄く感じる、微妙な味の違いがわからないなどの症状。

特に子どもは、「コ食」などの偏食に注意し、加工食品の利用頻度に気をつけましょう。

大切な味覚を「子どものうちから養おう!」という試みがあります。
フランス生まれの「味覚の授業」。昨年から日本でも本格的にスタートしていました。
日本では「味覚の一週間」といいます。

地域のシェフやパティシエが小学校を訪れ、子どもに味覚を整理して教えます。
具体的には、甘い、しょっぱい、すっぱい、苦いの4味。

授業の効果は、味わって食べるようになる、食べ物への関心が高くなる、
味を表現することを覚えるなど。

「味覚の一週間」、今年は10月22日~28日の1週間で、
全国65校ほどの小学校で授業が行われる予定です。
  
<食のカッティング・ボード>
今回は「日本人の米離れ」について。

日本の食料自給率Upのためにも「お米を食べましょう」と何度も申し上げてきましたが、
「お米を食べる理由」は、それだけではありません。
‘健康のため’にも、お米を食べていただきたいと思います。

日本人が摂っているお米の量、農林水産省のデータでは、
昭和40年1人年間111.7㎏でした。
平成22年では59㎏、そして、最新データの平成23年度は57.8㎏。

この57.8㎏を1日にすると、158.3g。これを‘炊いたご飯’の状態にすると、
1人1日「茶碗2杯分」しかご飯を食べていないことになります。

パン食は、洋風のおかずやバターなど、高カロリー・高脂肪で、肥満の原因に。
和食が減ると、根菜・海草・キノコなどに含まれるミネラルと食物繊維の不足、
みそ汁・漬物・納豆など、発酵食品を食べる機会が減り、日本人の長い腸には
好ましくない状態となります。

結果的に、ご飯を食べる量が減ると、生活習慣病のリスクが高まることになります。
健康でいたいなら、まずはご飯を食べること、これが肝心です。
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