Discover服部幸應の『食育の時間』(295)「食育月間での重点事項~今取り組むべき食育」
(295)「食育月間での重点事項~今取り組むべき食育」

(295)「食育月間での重点事項~今取り組むべき食育」

Update: 2013-06-10
Share

Description

6月は、「食育月間」です。
政府は、毎年、「食育推進全国大会」を開催しています。
今年で8回目。今回は、内閣府と広島県が主催です。

6月22日(土)、23日(日)の2日間、
会場は、広島市南区文化センター、県立広島産業会館、広島大学などです。

食育に関する色々なシンポジウムやワークショップ、
トークショーや出展ブースなどがたくさん出ます。
食育の事例が多く紹介されていますので、
食育を知りたいという方、そして、食育を指導される立場にある方、
この全国大会で、食育の最新事情を仕入れていただきたいと思います。

私は、22日午後2時20分から、広島市南区民文化センターでのパネルディスカッションに登壇します。

4月30日、政府から6月の食育月間で取り組むべき「重点事項」が発表されました。

1「食を通じたコミュニケーション」家族の共食で生まれるコミュニケーションを通じ、
食事のマナー、食文化、食習慣の知識を習得すること

2「バランスの取れた食事」生活習慣病の予防や改善のため

3「望ましい生活リズムの育成」早寝早起き朝ごはんなど生活りズムを向上させること

4「食を大切にする気持ちを育む」食に関する体験、環境への配慮、食料問題への理解

5「食の安全」。安全性への意識と関心を高める、食に対する判断力や食を選ぶ力をつけること

中でも1つ目の「食を通じたコミュニケーション」は大切です。
家族の共食、一家団らんの食事は、子どもの人間性を育む大きな役割があります。

共食への環境整備と共に、食育を指導する方は、「その場で教えておしまい!」とならないよう
家族そろって、楽みながら進めていかれる方法を考えてほしいと思います。

<食のカッティング・ボード>
「良く噛んで、味わって食べよう!」

日本人は世界でも屈指の「早食い民族」。
お昼ごはんの平均時間は10分~20分程度。3食合わせても1時間10分というデータがあります。

時代とともに、かむ回数も減っています。
1回の食事で、弥生時代は3990回、戦前は1460回、現在は620回。
その背景には、やわらかく口当たりの良いものがごちそうであるという風潮があります。

よく「1口30回噛みましょう」といわれますが、30回も噛むと口の中に残っていません。
ただ、それくらいの気持ちで、良く噛みましょうということです。

良く噛むことは、意識すればできます。逆に、意識しないとできません。

噛むことの効果は、歯の健康(歯周病などの予防)、血糖値の上昇を防ぐ
食べ過ぎ、メタボを防ぐ
脳の血流が良くなり、ストレスの軽減、記憶力のアップ、老化防止
よく味わえて味覚も発達、ガン予防(消化器官の負担を減らす)などいろいろあります。

特に、お子さんをお持ちの方は、小学校入学前までは一品、小学生以上なら二品程度、
噛みごたえのある献立を用意してほしいと思います。
アゴの発達が悪く、歯並びの悪い子が増えています。

「良く噛んで、味わって食べる」これを意識して、健康的な食べ方を身につけて下さい。
Comments 
loading
00:00
00:00
1.0x

0.5x

0.8x

1.0x

1.25x

1.5x

2.0x

3.0x

Sleep Timer

Off

End of Episode

5 Minutes

10 Minutes

15 Minutes

30 Minutes

45 Minutes

60 Minutes

120 Minutes

(295)「食育月間での重点事項~今取り組むべき食育」

(295)「食育月間での重点事項~今取り組むべき食育」

JAPAN FM NETWORK