#217 「研究成果を事業化する壁──市場選定と組織文化のジレンマ」
Description
研究成果の事業化は、単に技術を商品に置き換えることではありません。 実際には「市場選定」「組織文化」「研究者の思考回路」といった複雑な要因が絡み合い、成功を難しくしています。
今回のゼロワンラジオでは、ディープテック事業化の難しさをテーマに、市場選定の硬直性と経路依存性、研究者が抱える「事業への抵抗感」、そして組織文化や評価制度がもたらす影響を議論しました。さらに、アメリカDOEやNASAが導入する RDD&D(Research,Development,Demontration &Deployment)モデル や、技術成熟度を示す TRL(Technology Readiness Level) を紹介し、研究から事業化への橋渡しを支えるフレームワークの重要性を解説します。
研究者、新規事業担当者、R&D部門で働くすべての人にとって、研究と事業をつなぐ「失敗しない仕組み」を考えるヒントになるエピソードとなっています。
コンテンツ内容:
・論文の紹介、研究成果の事業化について
・ディープテックと市場選定の難しさ
・事業がスケール化できない理由と3つの要因とは
・研究者のOSと文化的ジレンマ
・事業化をする上での誤解とポイント
・アメリカに学ぶフレームワーク(RDD&DとTRL)
MC#1
合田 ジョージ GEORGE GODA
株式会社ゼロワンブースター代表取締役
MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手との国際アライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造によるデザイン白物家電の商品企画を担当。村田製作所にて、北米向け技術営業、米国半導体ベンダーとの国際アライアンス、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業に携わり、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略策定を実施。スマートフォン広告のIT StartupであるNobot社に参画、Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、同社のKDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定。現在は01Boosterにてコーポレートアクセラレーター・事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアを中心とした国際的な事業創造プラットフォームとエコシステム構築を目指している。日本国内の行政や大学を含む、多数の講演やワークショップ実施の実績あり。
MC#2
上田 夏生 NATSUKI UEDA
大学卒業後、経済産業省に入省。以後、コーポレート・ガバナンス、電力産業、中小企業税制、人事・コンプライアンス、ディープテック・スタートアップ支援、福島復興推進に関する業務に従事。ディープテック・スタートアップ支援に関する業務では、「起業家主導型カーブアウト実践のガイダンス」の策定に向けた研究会運営・ガイダンス作成、ディープテック・スタートアップ支援事業などの研究開発支援事業や起業家支援プログラムの制度設計・運用、ディープテック・スタートアップへの事業開発支援に向けた法的基盤の整備(NEDO法改正)などの業務を担当。一橋大学大学院経営管理研究科経営管理プログラム修了(MBA)。
MC#3
奥田 敦葉 ATSUHA OKUDA
同志社大学を卒業後、新卒で大手物流倉庫会社に総合事務職として入社。日々の在庫管理と現場改善業務を担当し、管理系の改善業務の面白さに魅了される。その後、IT人材系のベンチャー企業に入社し、バックオフィス部門の統括として経理総務業務、業務効率化、新卒教育等に携わる。2022年3月より01Boosterに参画。
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