Discoverポッドキャストの配信で人生が変わる391.ポッドキャストが専門性を証明する
391.ポッドキャストが専門性を証明する

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Update: 2025-10-08
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企業を支援する立場から


今回お話を伺ったのは、障害者雇用推進室長の木下文彦さん。企業と契約し、採用・定着・教育研修・評価まで、障害者雇用に関する幅広い支援を行っています。

木下さんがこの分野に携わるようになったのは、2020年に社内で障害者雇用部門へ異動したことがきっかけ。37年間の会社員生活の大半は営業畑で、当初は全く未知の領域でしたが、現場での経験を通じて理解を深めていかれたそうです。


実感した“特別ではない”マネジメント


「障害者雇用は特殊だと思っていたが、基本的なマネジメントは健常者と変わらない」。

例えば、発達障害の方には「この議事録は今日の17時までにA4でまとめて」と具体的に指示する必要がありますが、それは新人社員への指示と同じ。結果として、障害のある人が働きやすい環境づくりは、障害のない人にとっても働きやすい環境づくりにつながるのです。


制度改善が全体の働きやすさを高める


木下さんは制度設計にも言及しました。たとえば精神障害のある方が通院のために頻繁に休む場合、1日単位の有給休暇では対応が難しい。そこで半日休暇や時間休暇を導入すれば、子育てや介護をしている社員にとっても働きやすくなります。

つまり、障害者雇用の工夫は組織全体の働きやすさを底上げする施策になるのです。


情報発信と広がる信頼


木下さんは「中小企業のための、障害者雇用推進室」というポッドキャスト番組も配信しています。毎週木曜日に15分程度の内容で、雇用方針から社内理解、採用、定着、教育研修まで幅広く扱い、すでに100回を超えました。

「10回くらいなら誰でもできる。でも100回となると“専門家”として認識される」と語る木下さん。実際に会合で「いつも聴いています」と声をかけられることも増えたそうです。


継続できた理由


収録は月1回、インタビュアーとともに4本まとめ撮り。テーマが尽きないようにレジュメを作り、調べながら準備することでセミナー資料としても活用できています。さらに、こえラボのサポートにより収録から編集・配信まで任せられるため、「もし自力だったら10回で挫折していた」と笑います。


障害者雇用は組織力を高める道


木下さんが強調していたのは、障害者雇用は“法定雇用率のため”ではなく、組織全体の働きやすさを高め、結果的に企業力を強くする取り組みだということ。多様な人材が安心して力を発揮できる環境は、採用力や定着率の向上にもつながります。


ポッドキャストからも伝わる木下さんの熱意と実践知は、多くの経営者にとって大きな学びになるはずです。


 


おすすめポッドキャスト


『中小企業のための、障害者雇用推進室』


https://open.spotify.com/show/6vXykYbpC5bP50o41I80Bs


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株式会社こえラボ 岡田正宏