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今回は、ジュンク堂書店福岡店の細井さんにお話を伺いました。
おススメの本は「パンとペン」黒岩比佐子 (講談社)です。
読売文学賞「評論・伝記」部門も受賞、すでに各紙誌で書評もされています。
分厚くてゴツイ本ですけど、なかなか面白かったです。
歴史の教科書でもまず見かけることのない「堺利彦」という人物を、これまた歴史の教科書ではまず取り上げられない「売文社」の歴史を通して描き出す大作です。
いまなら入手しやすいでしょうから、気になる方は是非お手にとって見てください。
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今回は、ジュンク堂書店 福岡店の 弥益さんにお話を伺いました。
オススメの本は「さよならドビュッシー」中山七里(宝島社文庫)です。ジュンク堂でもなぜか福岡でよく売れていると言うことで、今回ご紹介いただくことにしました。
帯に「妻夫木聡さん絶賛」とあるように、ダヴィンチで紹介していたこともあって話題のようですね。
実際、店頭でもこの帯は結構目立ちます。
肝心の内容ですが、ネタバレになるのであまり書けませんが、よくできてるなぁ、というか音楽とスポ根とミステリーの3要素をうまく詰め込んであります。
最初からあまり犯人探しをせず、ずーっと作者にのせられてみると楽しめると思いますよ。
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今回は、「あい書林」の石原亮さんにお話を伺いました。
石原さんは古書店あい書林の2代目店主。
お父さんの跡を継いでの店主という事ですが...
お勧めいただいたのは「ローマ人の物語 パクス・ロマーナ」(塩野七生 著 新潮社)です。
単行本だと6巻め、文庫だと、14,15,16巻の3冊に分かれています。
全部で15巻(単行本)という長編です。
ローマ帝国の初代皇帝アウグストゥスが、どうやって共和制から帝政に移行していったか、を描いている巻になります。統治するということが、一体どういうものかというのは、確かに現代にも通ずるものがあるのかもしれません。
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今回はブックスキューブリックけやき通り店の飯田さんにお話を伺いました。
オススメの本は「ナチュリラ別冊 冷えとりガールのスタイルブック」(主婦と生活社)です。
「冷えとり健康法」を、飯田さんご自身がただいま実践中とのこと。
ただ、結構すごくて、靴下を重ね履き、スパッツ・レギンスを重ね履きするなど
準備が必要で、誰でもすぐできる、と言うわけではなさそうです。
さらに、夏でも湯たんぽを使って寝るのだとか....
今年の秋のブックオカで飯田さんがどう変身しているか?楽しみです!
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今回はほぼ1年ぶりに、ブックスあんとく三瀦店の副店長の山田さんにインタビューしています。山田さんが今回オススメするのは、「学校がアホらしいキミへ」日垣隆 著(大和書房)です。
なかなか、過激なタイトルの本ですが、中身はいたってマトモ。
タイトルに「学校」と入っているものの、これはむしろ大人が読むべき本だ、という山田さん。
子育て中の大人は、思春期をむかえる子供の疑問や質問にちゃんと答えられますか?
答えられそうになかったら、この本読んで勉強すべし。
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今回も、高倉さんにお話を伺います。
今回ご紹介するのは、「家族八景」筒井康隆(新潮文庫)です。
いわずと知れた大御所の小説ですが、高倉さんとこの本との出合いのエピソードもちょっとすごいものがありますし、この本をそういうふうに読んだんですか?という驚きもあり。
聞けば、その後の高倉さんの人生を決めた一冊のようですね。
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今回は、以前もご登場願いました高倉さんにお話を伺います。今は子育てのため休職中につき「元書店員」だそうですが、今年もブックオカの実行委員で活躍されてました。
今回お勧めいただいたのは、村上春樹「走ることについて語るときに僕の語ること」(文春文庫)です。
高倉さんは、実はランニングを日課にしていらっしゃるということで、相通ずるものがあるのかな、と思ってお話を伺いました。
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今回も、ジュンク堂書店福岡店の大津留さんにお話を伺います。
今回取り上げるのは、「まっぷたつの子爵」イタロ・カルヴィーノ著 河島英昭訳 (晶文社)です。
前回に引き続き今回もイタリア文学です。戦後間もないころに書かれたイタロ・カルヴィーノのこの作品は、前回紹介したナタリア・ギンズブルグも働いていた出版社から世に送り出されました。大津留さん自身はそういうつながりを意図していたわけではないそうですが。
ジャンルとしては小説ということになりますが、寓話のスタイルを借りつつ、人間の本質に迫るというと言い過ぎでしょうか、そんな作品です。
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今回は、ジュンク堂書店福岡店 人文書担当の大津留さんにお話を伺います。
今年の春から人文書の担当に移動してきたそうで、まだまだわからない本がたくさんだそうです。
そんな大津留さんのオススメの本は「ある家族の会話」ナタリア・ギンズブルグ著 / 須賀敦子訳 (白水Uブックス)。
もともと須賀敦子ファンということで、この本を手に取ったそうです。とはいえ、特にイタリア文学に興味があるわけでもないそうで。
いわゆるストーリーがある本ではないので、そういう物語に慣れているとちょっと面食らうかもしれませんね。
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今回も西日本新聞社の安武さんにお話を伺っています。
安武さんが手がけられた最近の本ということで、「泣きみそ校長と弁当の日」 竹下和男・渡邊美穂 著 (西日本新聞社 刊) をご紹介します。
四国の小学校で始まった取り組み「弁当の日」にまつわるエピソードを紹介しているこの本、実際にあったエピソードということで、グッと来るものがあります。
イラストも多用してあって、小さな子供でも読める本です。が、読んで感動したら、是非行動に移してほしいとのこと。
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今回は、西日本新聞社 出版部の安武さんにお話を伺います。
安武さんは、以前取り上げたことのある「いのちをいただく」の編集者なのです。
どういう人がこんな本を作られたのか興味津々でしたので、今回のインタビューとなりました。事業部時代や、記者としての経験が今の仕事に生きているそうです。また、個人的な経験が大いに今の仕事のベースになっているということで、ぜひお聞きいただければと思います。
ご紹介いただいた本は、辻信一さんの『「ゆっくり」でいいんだよ』(ちくまプリマー新書)です。
今の安武さんの姿勢に通じるものということです。
子供でもわかる平易な書き方で中身はしっかりした本です。
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今回はブックオカの特集ということで、ブックオカ実行委員の正井さんにお話を伺いました。おススメ本は、角田光代「空中庭園」(税込530円 / 文春文庫)です。
角田さんは実に多作な方で、児童書やエッセイなど含めると、一体どれから読んだらいいのやらというくらいあります。
そんな中で、角田作品で家族モノならばコレ、という作品が「空中庭園」です。
ということで、読んだのですが、これがかなり重たい。
詳しくは一読していただく他ないですが、この作品と直木賞受賞作の「対岸の彼女」との間には対照的なコントラストがあるのですね。
そして、そんな作品の作者と直接お話しできるかもしれないチャンスが来月あります。
ブックオカのイベントが今年は目白押し。
詳しいことはこちらのサイトをご覧ください。
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今回は、初の著者インタビューです。
日経BPから出ている「ツイッター部長のおそれいりこだし」(定価 1470円・税込)の著者 末広栄二さんにお話を伺いました。ツイッターをやっている人はご存知でしょうが、「カトキチ」(現 テーブルマーク)アカウントの「中の人」です。
駄洒落ツイートに至った経緯や、その裏にある考え方、などは、本書をお読みいただくとして、どうやってそのような考え方を身につけたのか?どのような経験を今の仕事で生かせているのか?などをお伺いしています。
半端な心構えではマネできない「ツイッター部長」の本質をじっくりお聴きください。
そして、ぜひ書店店頭で「書名を告げて」お買い求めください(笑)
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今回も、書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)の田島社長にお話を伺っています。
最近、田島さんが手がけた本ということで「絶体絶命を生き抜く」山下郁子著 (1,500円+税) をご紹介いただきました。
サブタイトルに「スキルス胃がん余命三カ月から三年半」とあるのですが、不勉強ながら「スキルス胃ガン」という言葉を今回はじめて知りました。胃ガンでも特にタチの悪いタイプのガンとのこと。
体の内側にできるんですね(胃の内側というのは体の外だから)。だから内視鏡では発見しにくい。
しかも、著者の山下さんはもともと他の難治性の病気を抱えていらっしゃるということで、その闘病生活たるや...想像を絶するものがあるのでしょう。
しかし、それにも負けない山下さんの姿には心打たれます。
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今回は、書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)の田島社長にお話を伺います。
まずは、出版業を始めるまでの経緯をざーっとお聞きしました。40歳を過ぎてからの起業ということもなかなか興味深いのですが、そのバイタリティあふれる人柄はお話の随所に感じられます。
取り上げるのは、松本清張の「点と線」。
なんと、田島さんの原点とも言える作品とのこと。
時刻表を駆使したアリバイを崩していくという、推理小説の金字塔と目される名作ですが、すでに50年も前の作品なんですね。しかも、殺人の舞台は福岡市東区の香椎。地元にも縁の深い作品なのです。
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前回に引き続き、石風社の藤村さんにお話をうかがいます。
今回は、藤村さんが手がけられた本をご紹介いただこう、ということで、7月に出たばかりの絵本「あたしのくまちゃんみなかった?」 〈さく〉 ジュールズ・ファイファー / 〈やく〉 れーどる&くれーどるについてのお話です。
地元出版社が出した翻訳ものの絵本、ということでちょっと驚いたのですが、石風社としてはすでに絵本は4冊目ということです。絵本は絵本なりの難しさがあるそうで、そのへんのお話もうかがっております。
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今回からちょっと趣向を変えて、地元出版社の方のお勧め本を聞いていこうと思います。
まずは、ご近所でもある石風社の藤村さんにお越しいただきました。
今回のオススメ本は、井上ひさし「私家版日本語文法」(新潮文庫)です。
井上ひさし氏と石風社は浅からぬ関係があるそうで、今回の選書となったそうです。
日常の会話や、出版物に潜む、日本語のなぞ。「が」と「は」の使い分けなんて意識してないんですけどね。数えてみると面白いかもしれませんよ。
石風社といえば、ペシャワール会の広報のお手伝いをしていて、もちろん、中村哲さんの著書も多く出版されているのですが、意外にも児童書なども手がけられているそうですよ。
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今回はジュンク堂書店福岡店の福田さんにお話を伺っています。
取り上げるのは、「科学との正しい付き合い方」 内田麻理香 著 (ディスカバー21)です。科学はなんとなく苦手と思っている人に向けた入門書です。著者の内田さん自身の体験をもとに、
身近な生活に潜む科学の話題から、専門家ではない一般の人が科学技術とどう向き合うべきなのか?まで語られています。正直なところ、あまり専門的な深い話をするわけではないので、物足りない方もいると思いますが、それはこの本の性格上仕方ないことでしょう。むしろ、内田さんが自分の読書体験と科学について書かれている部分を、ブックガイドとして活用されることを期待します。
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今回は、ジュンク堂書店福岡店の弥益さんにお話を伺っています。取り上げたのは「スコーレ No.4」宮下奈都 著 (光文社文庫)です。
すでにご存知の方も多いと思いますが、ツイッター上で話題になり、昨年秋の文庫化以来、特に大きな動きのなかった書籍が、ここ2ヶ月ほどで増刷を重ねています。
そんな話題もあってずいぶん早くに取り上げることにしましたが、品切れでなかなか入手できず、結局ここまで延び延びになってしまいました。(苦笑)
読んでみると、さすが書店員の皆さんがオススメするだけのことがあって、なかなか良い本でした。というか、読まないとこの良さはわからないのではないか、と思います。個人的にも、こういう読書体験というのもあるんだ、と新鮮な喜びがありました。
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今回はジュンク堂書店福岡店の細井さんにお話を伺いました。
取り上げたのは、早川書房から出ている話題の哲学書
「これからの『正義』の話をしよう」マイケル・サンデル 著、鬼澤忍 訳 です。
NHK教育テレビで放送された「ハーバード白熱教室」の番組も話題ですね。とはいえ、しゃべってる2人とも見ていないんですけど(苦笑)
当たり前ですが、内容は正義を巡るお話。難しいのも当然。しかも、世界のトップエリート向けの授業なんですから。分からなくてもイイヤくらいの気持ちで読めばいいんです、たぶん。
内容としては、まず正義の定義として、大きく3つの考え方を示します。最大多数の最大幸福を謳う「功利主義」、「自由」を重視する考え方、「道徳」や「美徳」を重視する考え方。この順に考え方を紹介していきますが、自由を重視する考え方は、さらに細かく分かれ、リバタリアニズム、リベラリズム、カントの哲学とこの本のルーツともいえるロールズの正議論を紹介します。
次いで、アリストテレスを取り上げ、最終2章では、サンデルの考える正義について主に、コミュニタリアンと呼ばれる考え方を紹介してあります。
こうやって書くと、さっぱりわからない、とお嘆きの方も多いかもしれませんが、各主義が具体的な問題に対し、どのように答えるのか、が数多く取り上げられており、それぞれの主張が重視することは何なのか?は、おおまかにつかめると思います。
この本で基礎知識を身につけておくと、いろんな社会問題に接したときに、この考え方は功利主義的だな、とか、アリストテレスっぽい?とか、もう一段深いところで何が問題視されているかがわかりやすくなると思いますよ。



