DiscoverFukuokan Book LOG第24回「これからの『正義』の話をしよう」
第24回「これからの『正義』の話をしよう」

第24回「これからの『正義』の話をしよう」

Update: 2010-06-15
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今回はジュンク堂書店福岡店の細井さんにお話を伺いました。

取り上げたのは、早川書房から出ている話題の哲学書
「これからの『正義』の話をしよう」マイケル・サンデル 著、鬼澤忍 訳 です。


NHK教育テレビで放送された「ハーバード白熱教室」の番組も話題ですね。とはいえ、しゃべってる2人とも見ていないんですけど(苦笑)


当たり前ですが、内容は正義を巡るお話。難しいのも当然。しかも、世界のトップエリート向けの授業なんですから。分からなくてもイイヤくらいの気持ちで読めばいいんです、たぶん。

内容としては、まず正義の定義として、大きく3つの考え方を示します。最大多数の最大幸福を謳う「功利主義」、「自由」を重視する考え方、「道徳」や「美徳」を重視する考え方。この順に考え方を紹介していきますが、自由を重視する考え方は、さらに細かく分かれ、リバタリアニズム、リベラリズム、カントの哲学とこの本のルーツともいえるロールズの正議論を紹介します。

次いで、アリストテレスを取り上げ、最終2章では、サンデルの考える正義について主に、コミュニタリアンと呼ばれる考え方を紹介してあります。


こうやって書くと、さっぱりわからない、とお嘆きの方も多いかもしれませんが、各主義が具体的な問題に対し、どのように答えるのか、が数多く取り上げられており、それぞれの主張が重視することは何なのか?は、おおまかにつかめると思います。


この本で基礎知識を身につけておくと、いろんな社会問題に接したときに、この考え方は功利主義的だな、とか、アリストテレスっぽい?とか、もう一段深いところで何が問題視されているかがわかりやすくなると思いますよ。

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