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政治制度論 2013
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政治制度論 2013

Author: 曽根 泰教

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この授業は、 講義とケースメソッドを通じて、民主主義制度の下での政策決定を「政治分析(Political Analysis) 」と「政治組織(Political Organization) に関する分析」の2つを分析することを目的とします。民主主義の政治制度とは何か特に問題にします。Decision-Makerを目指す授業です。後期の「政策デザインワークショップ」はPolicy-Makerを目指します。 ケース・メソッドの目的は、 「選択状況」での意思決定の能力をつけることです。マイケル・サンデル的な「選択状況」とは少し違いますが、自分が当事者としてそこに参加したときの選択が問題になります。 後半では政策に密接に関係する「制度の選択」の問題を扱います。この授業は学生が積極的に参加・発言しないと成り立ちません。ケースを必ず読んで自分の意見をもって授業へ出席して下さい。
14 Episodes
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意思決定者の選択状況と制度の選択における選択状況の違いをまとめる。この授業で扱った民主主義、政治制度、政治過程、政策形成過程、大いに議論して、何が重要なのか考えてみよう。レポート提出予定日。
制度の選択

制度の選択

2013-07-0801:29:19

憲法から公的年金制度まで、選択すべきことは沢山ある。 例えば、選挙制一つ取っても、制度を変えることで、政治状況は大きく変わる。変わる例を具体的に考えて、制度の選択をする時の、「選択状況」の構造を明らかにして、選択とその根拠を探る。
中央-地方政府の関係は、小泉内閣の三位一体改革で明らかになった問題が多い。その経緯はケース「地方分権は進展するのか」も参照すると、歴史的経緯が分かる。地方分権はどのように取り組まれてきたのか。永田町(連立与党)、霞ヶ関(中央省庁)、審議会(地方分権推進委員会)の動き、中央政府と地方政府の関係などを考える。西尾勝『未完の分権改革』(岩波書店、1999)地方分権推進委員会ホームページ(http://www8.cao.go.jp/bunken/bunken-iinkai/bunken.html)地方分権推進会議ホームページ(http://www8.cao.go.jp/bunken/index.html)と展開を見ることで、地方分権と財政改革を考えてみる。
当初のマニフェストの導入の頃の議論と、民主党政権で「マニフェスト総崩れ」といわれたことのギャップは大きい。いったいその差は何で生まれたのか、原因を探る。
政治の構造改革

政治の構造改革

2013-06-1701:10:05

議院内閣制下における首相の権限はいかにあるべきか。首相と内閣、内閣と与党、与党と官庁の関係を考える。新しい日本をつくる国民会議編『政治の構造改革』(東信堂、2002)新しい日本をつくる国民会議(21世紀臨調)提言(http://www.jpc-sed.or.jp/)自由民主党 国家戦略本部提言(http://www.jimin.jp/jimin/senryaku/seijisys.html)
なぜ橋本行革は、頓挫したのか。橋本行革が目指したモノとは何だったのか、行革会議、自民党などの動きを探る。大嶽秀夫『「行革」の発想』(TBSブリタニカ、1997)水野清『「官僚」と「権力」』(小学館、2001)江田憲司『誰のせいで改革を失うのか』(新潮社、1999)江田憲司・西野智彦『改革政権が壊れるとき』(日経BP社、2002)行革会議『中間報告』(平成9年9月3日)http://www.kantei.go.jp/jp/gyokaku行政改革会議『最終報告』(平成9年12月3日)http://www.kantei.go.jp/jp/gyokaku
新テロ特措法は、衆参ねじれ国会で、最後には、参院否決の後、衆議院での再議決で国会を通過した。衆参の多数派が違う、「動かない国会」を動かすためにはどうしたらいいのか。
討論型世論調査の例として、「アメリカの役割」のビデオ(PBSがJ・レーラー司会で放映)を見て、4つの立場を参考に何をすべきか(すべきだったか)を考える。では、日本はどうしたらいいのか、何をすべきかを考えてみる。ボブ・ウッドワード『ブッシュの戦争』(日本経済新聞社、2003年)
手嶋龍一『1991年日本の敗北』(新潮社、1993)石原信雄、御厨貴『首相官邸の決断』(中央公論新社、1997)首相官邸ホームページ テロ対策全般http://www.kantei.go.jp/jp/saigai/terojiken/001年9月11日に起こった米国同時多発テロに対する首相官邸の対応、日本の国際貢献などについて考える。
意思決定機構としての政治組織、情報処理、決定過程、決断とは。日本の首相官邸とは何か、首相の役割、官邸の機能を考える。官邸機能強化とは何か。ボブ・ウッドワード『司令官たち』(文藝春秋社、1991)W・G・パゴニス『山動く』(同文書院インターナショナル、1992)G・アリソン『決定の本質』(中央公論社、1977)
教室で議論を中心に行うケースに馴れないと、ケースメソッドは効果が無い。どのように発言するのか、教室での討論のしかたを探る。それは、最近、民主主義にDeliberationを求める声が大きくなったこととも関係する。「学ぶ」「考える」「話す」ことの意味を探る。
この戦前の映画を見て、古きよき時代の政治の原点を理解するのも、フィリバスターとは何かを考えるのもいい機会ではないか。国会を考えるきっかけにしてみよう。
民主主義とは何か、民主主義の基準は、日本は民主主義か。A・トクヴィル『アメリカのデモクラシー』(第一巻(上下)第二巻(上下)岩波文庫版、2005)レオ・ダムロッシュ『トクヴィルが見たアメリカ』(白水社、2012)R・ダール『ダール、デモクラシーを語る』(岩波書店、2006)K・ヴァン・ウォルフレン『日本権力構造の謎』(早川書房、1990)
政策とは何か、意思決定とは何か、政治制度とは、民主主義とは何か、問題点の所在を探る。「選択状況」における意思決定がキーワードです。この授業を取ることがどんな意味があるのか、危機における意思決定、選択状況の差、授業の進め方、ケース・メソッドの説明、ケースの勉強の仕方などを説明します。
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