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「待遇や給料が良くても・・・」由紀子さんとの対談その2

「待遇や給料が良くても・・・」由紀子さんとの対談その2

Update: 2019-04-26
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どうも脇田です。


この前アップしました由紀子さんとの対談音声ですが、なかなかに好評で「次はないんですか?」という声をLINE@やメルマガでもちらほら頂いておりました。


というわけで、今回も対談を録音してきました。今回は、「待遇、給料、スキルアップなどほぼ満たした職場にいた時になぜかそれでも悩みが絶えなかった」という実体験を話してもらいました。


17分の音声となっておりますので、小分けにして聞いてもよし、一気に聴ききるのもよし、です。



「えっ・・・由紀子さんってどんな人なの?」ってな場合には、↓から第一回の対談音声をご参照ください。


ASD由紀子さんとの対談『僕らが始めているプロジェクトとは?①』



外を覗き、今いる場所を客観視(特定)することの重要性



前回の音声では、由紀子さんが海外(オーストラリア、フィリピンなど)へフライアウェイした時のことを話してもらいました。


そこで、海外の国の人たちのルーズさ、適当さに触れたことにより由紀子さんは


「あー、こんなに適当でも構わないんだ」


という体感を得ました。この「体感」というところがポイントです。僕らは頭では「もう少し気楽にやったって構わない」だとか、「仕事がクビになったって死ぬわけじゃなかろう」くらいには、頭ではわかっています


しかし、同じ日本という国のさらに小さく狭い職場に常に、毎日毎日通い詰めているうちに頭の中でわかっていたはずのことも少しずつスーッと抜けて、薄っまっていってしまいます。


由紀子さんはそれを海外へ行くことによって体の方に染み込ませたわけですね。


日本的几帳面さ、効率重視に染められがちな4つの環境



そもそも、僕らが普段そういった同調圧力のようなものに染められてしまう舞台というか、カテゴリーは4つに大別できます。



1 住環境


2 職場の環境


3 マーケット(市場)環境


4 インターネット上の環境



現代人では、おそらくこの4つの環境においてなんらかの思想であったり主義というものを刷り込まれていってると思います(子ども時代には「職場の環境」は「教育環境」)。


それぞれの環境において、日本であれば効率主義、スピード主義、能力主義、調和主義のような考え方が強いので、その環境に身をおく限りは継続的にそっちの考え方に引っ張られ続けることになります。


発達障害の人たちに圧倒的不利な「効率&スピード主義・丁寧主義」



一概にどんな考え方、主義が正しいや正しくないという話でなく、


発達障害の人たちというのは不安が強いことが多く、ともすればパニック障害や適応障害といった二次障害を発症しやすいというのはもはや周知の事実かと思いますが


そういった発達障害の当事者にとって「早くしなければ(スピード・効率)」「きっちりやらなければ(丁寧さ)」というものにとらわれて働くことは健常者より数段苦しい状態です。


由紀子さんも話されていましたが、こういった考え方の刷り込みは何も職場でだけ発生するものではないんです。


周りが結婚していけば、「早く結婚して子どもを作らなければ」「きっちり普通の人として生きなければ」ということは職場同様に迫られ続けることになります。


2つ以上の環境に身をおいてみることで今までの環境を客観視する



そんな状況にあった由紀子さんが海外へ行った時に、道路の車線を無視して走っている車であったり、足が太かろうが気にせずホットパンツを履いている人たちだったり、道を分かりもしないのに怒りながら「絶対こっち!」と断言してくる人なんかを目の当たりにしました。


それによって「あー、こんなに適当で良いんだ」ということを体感レベルで腑に落とすことができたというわけですね。


その時初めて、今まで暮らして、働いてきた社会の価値観を「これも一つの考え方・捉え方だ」ということが、その社会から半身外に出したからこそ理解できた


僕も昔、それなりに勉強をしてまあまあな大学にて勉強していてそれまでは塾講師なんかのバイトをしてたのをふと思い立ってパチンコ屋で働き始めました。その時に、ああこんな適当な生き方の人たちもいるんだ、と見下したとかそんな感覚じゃなく、むしろ尊敬を伴って痛烈に感じたことがあります。


それはずっと一つのコミュニティやグループに属している限りは得られない感覚ではないかと思います。


しかし、また元の場所に戻ってくると・・・


そうやって、新たな感覚・価値観を自身にインストールした由紀子さん。


日本に戻ってきたわけですが、そこでまた以前のような感覚や価値観、捉え方がさらに強まって襲ってくるわけですね。


そのあたり、音声にて臨場感をもって語ってくれているので、必聴です。



 


そんな僕らが取り組んでいる新プロジェクト「波止場ランサーズ(仮)」



すでに何人かの人から問い合わせをもらっているんですが、僕と由紀子さんで始めた新しい働き方・生き方のプロジェクト『波止場ランサーズ』について今後少しずつ明らかにしていきたいと思っております。


今の日本にくらす発達障害当事者にとって本当に必要な『労働環境』、そして働くだけにとどまらず、自分の経験を生かし誰かに価値を与えられるようになっていくこと、目指すべき明確な目標を常に自分に意識させることができる環境などをすべて搭載した“新しい場”を作り、


ゆくゆくは日本のマジョリティを含めた全ての人がそれぞれの価値観を許容、承認し、その個々の能力などで人を判断しなくなるための土壌を作るきっかけになる・・・


 


そういったものを目指しておりますので、今後の情報公開をお待ちくださいませ。


 


今回は以上です。お読み(お聴き)いただきありがとうございました。




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