Discoverぷるれこ【初心者向け】フリーVSTだけでマスタリングする
【初心者向け】フリーVSTだけでマスタリングする

【初心者向け】フリーVSTだけでマスタリングする

Update: 2018-12-06
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マスタリングといえばハイクオリティのエフェクタを使って行うイメージがあるかと思います。実際、リミッターやイコライザー等ハイクオリティなもので仕上げることが多いですが、特に初心者はそういったエフェクタを使えるわけではありません。ということで今回は初心者向けに簡単にフリーVSTだけでマスタリング行うということにチャレンジしてみたいと思います。先日行ったマスタリング選手権と合わせて比べて頂けたらより有益な情報になるかと思います。



今回使用するフリーVST


MFreeFXBundle



MeldaProductionは多数のエフェクターをリリースしているメーカーです。MeldaProductionはしっかりとしたエフェクタを内蔵している有料バンドルもリリースしていますので、その中の基本的なエフェクタのみをチョイスしたFree Bundleは非常に有用です。


EQはフリーながらアナライザー・メーター・Mid/Sideと十分な機能を含んでいます。


他のプラグインも十分な機能を有しており、今回の記事がなくても入れておいて損はないVSTのバンドルかと思います。


インストールの際は有料版と同じインストーラーをダウンロードして、インストール時にFreeBundleを選択すれば良いです。


https://www.meldaproduction.com/


 


Limiter6



この記事を書くにあたっていくつフリーのリミッターを試しましたが、このリミッターが一番歪みにくく音圧が綺麗に上がりました。


今回は分かりやすくリミッター部分のみを使用しますが、コンプレッサーも様々な機能がついておりこちらも有用ではないかと思います。


https://vladgsound.wordpress.com/plugins/limiter6/


 


Youlean Loudness Meter



Youlean Loudness Meterはフリーで使えるラウドネスメーターです。


これを参考にリミッターのゲイン量を調製すると良いでしょう。


ぷるれこで散々言ってますが、メーターを鵜呑みにすることだけはしないようにしましょう。あくまで参考に。


 


 


 


マスタリング前



今回使用する曲はマスタリング選手権でも使用したこちらの楽曲です。


いろいろ聴き比べもできると思うので、是非覗いてみて下さい。


 



 


第二回 ぷるれこマスタリング選手権 結果発表



 


1イコライザー



MEqualizerを使用して全体のトーンを調整します。


ローエンド(主にキックとベースの低域)も出すぎているため、30Hzローシェルフで0.5dbカット。


ロー(キックの中心?)は少しだけ欲しいと感じて60Hzで0.5dbブースト。


ローミッドが出すぎていてモコっとしている印象をうけたので、300Hz付近を多めに(1.2db)カット。


きらびやかさを足すために2kHz付近を広いQで0.8dbブースト。


という感じで調整しました。


マスタリングのEQはミキシングのようにかけすぎないことが重要です。2dbより大きい調整が必要と感じた場合はミキシングに戻ることも考えたほうが良いでしょう。


 


 


2コンプレッサー



コンプレッサーもMeldaProductionのものを使用します。


Ratio 1.4:1、Attack 30ms、Release 80ms、Soft Kneeという感じで浅くコンプレッションされるように設定しました。


リダクション量も1db未満(このコンプはKneeの部分リダクションは表示されないようです)になるようにThresholdを設定しておりほぼKneeでかかってる状態です。


浅めかつアタック遅めというこの設定は良い感じに低域を締めてコンプ感を出してくれます。


ミックスがもたついているときは特に効果てきめんです。


 


3MSイコライザー



MEqualizerはMid/Sideを操作できます。


ここでは主にステレオ感の調整を行います。


Side成分のローエンドが出て定位がぼやけているので、100Hz以下をローシェルフで2.0dbカットします。


ローミッドも気になったので、350Hz付近を0.5dbだけカットしています。


逆にハイはハイシェルフで1dbほどブーストしてステレオ成分を増強しています。


マスタリングのMidSide処理



 


4リミッター



冒頭で紹介したようにLimiter6を使います。


音割れに気をつけながらピークリミッタの入力ゲインを上げていきます。


ここのゲイン量が一番マスタリングで気を使うところですので慎重に行いましょう。


冒頭で紹介したYoulean Loudness Meterで確認したらおおよそ-7.5LUFSということで、ほどほどの音圧でまとまっていることが確認できます。


ちなみにベース系でがっつり音圧を稼ぎたいときは-6LUFSあたりを目安にすれば良いかと思います。Monstercatのいかつい曲は-5LUFS以上出ています。



 


フリーVSTのみでマスタリングした結果


 



 


如何でしょうか!


思ったよりLimiter6の性能がよくてうまく音圧をあげながらまとめることができたと思います。


Limiter6はあまりバキっとせず、Pro-LのDynamicモードに音が似ていました。


 


さいごに


というわけでフリーVSTのみでマスタリングしてみました。


フリーVSTオンリーでしたがわりといい出来になったと思います。


特に初心者の方に処理の順番やエフェクトのパラメータ等を参考にして頂ければ幸いです。


繰り返しになりますが、マスタリング選手権でも同じ楽曲を使用しているのでこちらと比較もしてみてください。


それでは僕はスマブラに備えます!


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