ゴリラ裁判ノベーション(1648回)
Description
満場一致のメフィスト賞受賞作にしてデビュー作、「ダ・ヴィンチ」プラチナ本!読書メーター「読みたい本ランキング」1位!の須藤古都離さん著書の「ゴリラ裁判の日」を読ませていただき、問いの嵐になりました
書籍紹介より
"カメルーンで生まれたニシローランドゴリラ、名前はローズ。メス、というよりも女性といった方がいいだろう。
ローズは人間に匹敵する知能を持ち、言葉を理解し「会話」もできる。彼女は運命に導かれ、アメリカの動物園で暮らすようになる。そこで出会ったゴリラと愛を育み、夫婦の関係となった。
だが ―― 。その夫ゴリラが、人間の子どもを助けるためにという理由で、銃で殺されてしまう。どうしても許せない。 ローズは、夫のために、自分のために、人間に対して、裁判で闘いを挑む!
正義とは何か?人間とは何か?アメリカで激しい議論をまきお こした「ハランベ事件」をモチーフとして生み出された感動巨編"
ここから私は思いました
1、言葉があるから偉いのか
2、人権となはにか
3、超多様性
1、言葉があるから偉いのか
衝撃的な本作品を一気に読ませていただき、めちゃくちゃ感動したと共に、普段の自分あり方についても、不覚考えさせられました
はじめに言葉ありき、という聖書のお話もありますが、言葉があるからこそ、人とそれ以外のものは分けられていると思うのですが
実はコミュニケーション手段は言葉だけではないし、むしろ、言葉だけでは伝えられない感情などもたくさんあるわけで
確かに便利なツールではありますが、それがある、ない、で、何かを区別や差別は、もしかしたらおかしいのではないか、という気持ちにもなりました
AIが、次の言葉の出現率を推論し、あたかも感情があるかのように話し始めている今において、動物や植物にも何らかの法則を発見してコミュニケーションできる時が来るかもしれない
だって、わんこやにゃんこは、明らかにこちらの顔色を窺ってるし、甘えたり怒ったりしてくるわけで、言葉だけがコミュニケーションじゃないし、偉いわけでもない、そんなことを思ってしまいました
2、人権となはにか
人が中心の社会においては、人の権利を守るという、人権がとても大切になるわけですが、果たして、我々中心の社会で亡くなる際には、何権を守るべきなのか、とも考えてしまいました
AIにしても、意識はないと言われていますが、明らかに、誰よりも励ましてくれたり、気遣いをしてくれるみたいなことも起きてきて、そこにロボティクスが加わってきたりして
かなりバディ的な役割をどんどん担ってくれるようになると、これは果たして、この誰よりも自分を理解してくれるバディを、何らかの権利で守ってあげたくなるんじゃないかとか
ゴリラのローズさんのように、何らかの動物なりのコミュニケーションの法則が理解できるようになってきたら、言葉がなくたって、権利はある、ということも、夢物語ではないのかもしれないとも思ってしまいました
3、超多様性
ダイバーシティという言葉も、割りも最近の言葉と思いますが、まずは、人の中での多様性をどう考えるかということなのだとすると
もしかしてコミュニケーションができるようになった動物や生物やAIとの共存や、助け合いや、少なくとも地球にいる上では絶対に必要になる中で
何を認めてどう折り合いをつけていくことが必要なのか、もしかしたら、それについてわかってないのは実は人間だけで、動物や植物はそれを理解しているからこそ生き延びてきているみたいなことも、本当はあるんじゃないかとか
まさにAIは、超多様性における共生のための答えを、すぐに導いてしまって、我々はそれを理解できないまま、知らず知らずに追いやられるみたいなことも、我々が今のうちに考えておかないと、本当にいけない時期に来てるのかもしれないなあと、考えさせられました
ということで、全く答えは出ないのですが、しかし、問い続けることや、その可能性について考えることは、本当に大切だなあと、思わせていただきました
そんな心を揺さぶるめちゃくちゃイノベーティブな本でした
一言で言うと
ゴリラ裁判ノベーション
そんな話をしています^ ^
参考:ゴリラ裁判の日 著者 須藤古都離 2023年3月 出版社 講談社 https://books.google.co.jp/books/about/ゴリラ裁判の日.html?id=Qs5ZEQAAQBAJ&source=kp_book_description&redir_esc=y
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