Discover96bit-music実はみんな隠れてこっそり使っているHALion6の使い方
実はみんな隠れてこっそり使っているHALion6の使い方

実はみんな隠れてこっそり使っているHALion6の使い方

Update: 2019-12-25
Share

Description

HALion6はあまりツイッター上で話題に上がりません。


それゆえに


「使いにくいのかな?良い音源ではないのかな」と


マイナスのイメージをもつことが多い音源ですが、


 


そんなことはありません。


絶対黙ってこっそりと使っている人は多いです。


なぜなら「万能すぎるやばい音源」だから


そして私も実は使っているからです。


 


今回はあまり語れることがないHALionについて


語ってみたいと思います。


HALion6を使うことでどんな音楽を作ることができるのか?


HALion6はあまり個性がありません。


しかし、それはネガティブに捉えるべきポイントではなく


 


どこでも立ち振る舞うことができる音源ともいえます。


 


たしかにMoogのような王者の風格はありませんし、


かといってサンプル音源としてのクオリティが値段以上のものか?と言われたら違うでしょう。


 


ゲームであれば日常系などはHALion6にして


イベントやアクティブなシーンでは他のシンセを使うなどの切り替えをすることで


より音楽に幅を利かすことができます。


 


以外に日常系って無個性で有りながらも出すべきところは出してくる必要がある


割り切りが難しい曲だったりもするので、そういうシーンには向いている音源です。


 


無個性という名の個性を最大限に活かすシーンで活躍できる音源です。


HALion6の効果的なプリセットの選び方



「選ぶのにストレス!」音色の多さはどう管理するか?


HALion6は豊富なプリセットが売りですが、その豊富さゆえに


どうしてもお気に入りの音源管理が難しい一面があります。


またこれはHALion6に限らず近年の大量プリセットソフト音源の課題でもあります。


 


HALion6のプリセットにはRatingという項目で優先順位を1〜5のレベルでつけることができますが、


HALion6の場合なぜかデフォルトで☆3つがついていますw


そしてなぜかGM音源には☆が4になっています


GM音源が☆4というのは正直どうかと思います。私なら☆1カテゴリですが、


しかし、すべてのプリセットのRatingを変更するのはかなり大変なので、


逆に☆1と☆2は使われていないので、お気に入りはそのどちらかに絞ることをオススメします。



独立した20種類のエンジンを持つHALion6



最初は単なるプレイバックサンプラー的な立ち位置でしたが、


バージョンをあげることにエンジンの追加という進化を遂げていきます。


VAからウェーブテーブルにオルガンにメロトロン


ブラスにストリングスに高級ピアノReventまでその数20種類の


独立したエンジンを持っています。


 


それぞれのクオリティは正直専用音源に勝てるものではありません。


しかし、実にユニークで個性的な音色が多く、


HALionでしか聞かないような音色もたくさんあります。


なので実は目立つことこそ少ないですが、


オリジナリティが高い音源と言えます。


 


個人的には内蔵されているオルガンがめっちゃ気持ち良いです。


オルガン特有のアタックのノイズ感が曲の中で埋もれることなく


主張しますし、歪ませたときのやせ細りもなく高域が耳につくこともありません。


レズリーの掛かり具合も変化の仕方も良く出来ていて


めちゃめちゃロックな音色からポップな音色までそつなくこなします。


 


最近あまりオルガン系の音色って使われないのでここらへんで


オルガン音色で勝負にかける!というのも有りだと思っています。


 


最高ピアノ音源として名高いReventも実は入っていますが、


クオリティはUVIと肩を並べるものではなく抜けの良いポップな印象です。


重厚感がないのでピアノ単体で聞かせるよりバックで活躍させることができると思います。


HALion6は音が細い?



よく言われることです。


HALionはもともとYAMAHAのMotifのサウンドをソフトウェア上で再現したものと言われています。


Motifは程よい音の太さとそれ以上の音色としてのオールラウンドな使いやすさを


重視している音源でした。


 


なので近年のローブースト感がすごい音源と比べると細い印象を受けると思います。


しかし、シンセ(ソフト音源も含めて)にはそれぞれの個性があります。


HALion6はその音色の傾向から言って前面に打ち出されるものではなく


バックをしっかり守りきれるそんな頼もしさを持っている音源だと言えます。


HALion6はアルペジエーターが結構すごい


Motifもアルペジエーターはよく出来ていましたが、


その機能をさらに拡張させているのがHALion6です。


HALion6では単なるアルペジエーターではなく


コードバッキング的なリズムも豊富なので


「もっとかっこいい伴奏パターンがほしい」という人にとっては


頼もしい存在になってくれます。


 


ちなみに私もMotif時代にこのパターンには何度も助けられました。


HALionの弱点


階層が深い


ぱっと見た目文字が小さく、また音作りのために必要なパラメータの階層が深いため


どこに何があるのか探す必要があります。


なれてしまえば問題ないレベルではあるのですが、


多くの人が使いたがらない理由の一つはこの辺りにあるのかもしれません。


 


イニシャライズパッチがない


1から音色を作りたい場合などは自分でパッチを作る必要があります。


この辺りはHALion6の売りがシンセなのかプレイバックサンプラーなのか


どちらにウェイトを置いているかよくわかりますね。


 


DTM初心者にとって使いやすい?


オールラウンド的で個性があまりないと書きましたが、


もちろんガッツリとした曲も書くことは可能です。


 


音色の選び方にちょっと癖がありますが、なれると問題なく選べます。


ポップスからEDM系のダンス・ミュージックまでカバーできる


音色の幅広さとクオリティはDTM初心者にとっても


勉強になるところが多い音源です。


 


金属的なデジタル音が多いので、ゲーム系などのBGMにも向いているように思います。


こんな感じの曲も14トラックくらいで作ることができます。



ソフト音源の使える使えないって一体何?


よく聞きますよね。


操作性の意味での使いやすさもそうですが、


音色レベルでの使いやすさとはずばり


 


「何もしなくてもかっこいい音がでる」です。


 


流行的な音色もありますが、「使える」の定義はこれが本質だと思います。


 


しかし、これは危険をはらんでいます。


何故ならばそんな音源みんながこぞって使うからです。


そんなことになったらその音色の価値はあっという間に飽和しますね。


 


プロとアマチュア使っている音源に差はありません。


だからこそ、自分らしい使い方をしっかりと身に着けていれば


流行に流されない音作りができるようになり、


あなたの楽曲の価値はとても高いものになります。


 


だから、「使える定義」を自分が使い込める音源にしてしまったほうが


ちょっとかっこいいと思いません?


 


「えーHALion?使えないよな」なんて思い込みを捨てて


一度自分の力量をすべてそそいで触ってみるのが良いと思います


 


すごい人ほどどんな音源のポテンシャルを引き出します。


自分の気に入らない音源を見つけては「使えない!」と切り捨てる人は


まだまだ二流なのかもしれません。


HALion6 Vs Falcon


プレイバックサンプラーで有りながら複数のエンジンを持つ


ソフトシンセといえばFalconが有名です。


Falconの場合は往年の名機と言われたハードウェアをサンプリングした


音源を自分で拡張していくことに面白みがあります。


 


その拡張音源は一度集めたら確実に「沼化」するレベルの音色の楽しさがあります。


しかし、それゆえにFalconは「個性的すぎる音源の集合体」になり、


うまくはまら

Comments 
In Channel
loading
00:00
00:00
x

0.5x

0.8x

1.0x

1.25x

1.5x

2.0x

3.0x

Sleep Timer

Off

End of Episode

5 Minutes

10 Minutes

15 Minutes

30 Minutes

45 Minutes

60 Minutes

120 Minutes

実はみんな隠れてこっそり使っているHALion6の使い方

実はみんな隠れてこっそり使っているHALion6の使い方

ckaaw805