気候ポッド 第47回 ~ ビタースイートなアメリカ史上最大の気候変動法案が成立
Description
アメリカ史上最大の気候変動対策法が成立。
ポッドキャスト収録時はまだ上院を通過して下院に送られたばかりだったので、上院通過という内容になっていますが、バイデン大統領が署名をすませて法案はすでに成立しています。
聞いてもらえば一聞瞭然だと思うのですが、ケンのテンションが低め(ニコはいつもハイテンション。ほめています)。バイデン大統領の署名後でも、内容やテンションは変わらず、微妙なままだったと思います。歴史的、画期的、前例のない、史上最大。すべての表現が当てはまります。不適切とも思いません。でも、いつも通り、環境弱者が置き去りにされました。
いや、まったく完全に置き去りにされたわけじゃありません。ちゃんと環境正義にも予算は割り振られています(600億ドル=8兆2000億円)。でも、本来40%以上を環境正義に費やす(Justice 40と言われています)とされていたのにはまったく足りません。すべての部門で足りていないと言われれば、それはその通りです。
でも、ものすごいマイナスの場所にいる人たちをまずゼロに持っていくのが先でしょって話です。
わかるんですよ。気候変動対策が進めば、それだけで環境弱者の立場も回復していくって。空気も水もキレイになるし、緑も増えるし。でも、でも、社会として、恵まれている立場にいる者として、本当にそれでいいんですかって思うんです。
社会によって弱い立場に追い込まれている人たちの尊厳や健康、社会経済的地位の回復がメインではなく、他の対策がうまくいったときの副産物にしてしまうことに、どうしても納得できません。
ここで終わらせてはいけない。これをスタート地点にして、次の「史上最大の気候変動対策」を、10年後や20年後ではなく、数年以内に通さないと。
環境弱者の失望を希望に変えるために。
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「気候変動を日常会話に」を合い言葉に、通勤通学時、エクササイズや家事をしながら、お風呂などで構えずに「ながら聴き」をしてもらえるような、知識も意識も敷居も低い「3低ポッドキャスト」になっています。
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イントロ曲: Music by Music_Unlimited from Pixabay
アウトロ曲: Music by SergeQuadrado from Pixabay