番外編 断定を改訂し続けること(『物語化批判の哲学』) :ゲスト-江部
Update: 2025-10-12
Description
今回は室井のゲスト回です。大学時代からの友人である江部くんを呼んで、『物語化批判の哲学』という本について話しました。
毎度夜遅くまで話に付き合ってくれる友人に感謝です。
今回は京都にて収録/実はこれまで江部と会話した内容をMarginaliaでも話している/物語化することへの批判、物語化に対抗する手段としての「遊び」(①パズル ②ゲーム ③ギャンブル ④おもちゃ遊び)を提示する本/強大な力を持つ物語に「遊び」は対抗できるのか/江部のもつ世界観はゲームやパズルに近い(良いことも悪いことも自分に返ってくる)/守破離と型破りと型無し/おもちゃ遊びは型無し的である/郷に入っては郷に従え/おもちゃ的主体はコミュニケーションを放棄している/目の前の人の話を聴くことは大事/おもちゃ遊びによって物語化を強化してしまう側面もある/会話なら改訂ができて暴力的な断定(物語化)を避けられる/『偶然性・アイロニー・連帯』の「対話を止めないこと」/断定に対して善性や美学を見出せるのではないか/エキゾチカ(音楽ジャンル)は物語化しつつも誤解を楽しむ良さがある/一方で誤解を楽しむ危うさもある/受け取る側のリテラシーの低さ/この本で紹介される「物語的徳」という概念/ヤクザの役を演じて武器を持つことよりもタバコのポイ捨てにクレームが来る/鬼滅の刃の映画に星1をつけたレビュー/リテラシーを向上させるには/感想や意見をパブリックな場で表明せずに距離を取る/速度が求められるからこそ雑な物語化が必要なのでは/2020年代のモードが反映されている
今回取り上げた本
難波優輝『物語化批判の哲学』https://amzn.asia/d/4TMcN5i
Comments
In Channel