第45回 4ヶ月ぶりの季刊ピコキャス便り。ベイマックス、Boyhood、FF13の話など
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※『ファイナルファンタジーXIII』『幼年期の終り』のネタバレ前提で話します。未見の方はご注意ください。
[01:30 ] ひさびさ
- 盛りだくさんな今日のレジュメ(話しきれなかったので次回に持ち越し)
- 映画
- ベイマックス
- Boyhood
- 大いなる沈黙へ グランド・シャルトルーズ修道院
- ゲーム
- 酔いどれゲームJam
- FF13
- 最新モバイルゲーム情報
- 映画
[07:22 ] 『Big Hero 6』(邦題:ベイマックス)
- 何回観た?
- イダテン:2回
- めぐみさん:3回
- みやおか:0回
- なんで観てないの?!
- 前回のガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー後遺症で、マーベルはもういいかなー…って
- 作品同士がリンクするマーベル作品を本当に楽しむためには全部追っかけないといけないじゃない
- ていうか、それよりもみやおかが絶賛してたシュガー・ラッシュのスタジオ最新作という文脈でしょ
- そっかー、でもヒーロー物ってのもそんなに求めてないし
- 日本では感動作として売られてたじゃん
- でもネットの感想だとやっぱちゃんとヒーロー物でした、って…
- 出た!出た出た!メタスコア至上主義者!
- ネットの情報、さいきん全然当てにならないから、観るしか無いんだよ
- 求めてるもの(みやおか)
- 映画でエンタメを見たいわけじゃない
- ゲームでもエンタメを求めてるわけじゃない
- 知らない視点とか、文化とかかなあ
- ベイマックスで良かったのは文化(めぐみさん)
- 話自体はFrozenみたいに凝ってないけど、3回も観たのは描かれる文化が良かったから
- キャラクターの生活描写などは無いのにすごく説得力がある
- 自販機とか路地裏とか、背景アートの作り込みで伝えてくる
- 『The Last of Us』の回でも話したように、しっかり作られた背景美術のおかげでその中で生きるキャラクターってのがすごく実感できる
- そうそうそうそう!そういう感じ!
- じゃあもう観たと言っても過言ではないね
- アーティストの人たちの感想が印象的(イダテン)
- ストーリーについては全然触れず、とにかくbeautifulって感想が多かった
- みやおかさんの言う「ネットの感想」とは違うワケよ
- 日米で宣伝の仕方が違うとか、実はヒーロー物だとかそんなことには触れず、ただ美しかったと
- 人種の捉え方も面白い(めぐみさん)
- ステレオタイプなんだけど、悪い気がしない
- メキシカンの女の子のハイテンションぶりとか
- 一人っ子白人の金持ちっぷりと変人っぷりとか
- 黒人が温和で気が小さいとかも、アメリカ視点ではあるある話
- 日本人は髪が長い。小さくて細いけど頭がいい
- ステレオタイプなんだけど、悪い気がしない
- そう聞くと『がんばれ!ベアーズ』って映画を思い出すね(みやおか)
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- 少年野球の映画なんだけど、チームメンバーの構成が多民族国家のアメリカ自体を表してる
- 白人、ヒスパニック、ユダヤ人、黒人など。英語も喋れないメキシカンとか、白人のほうが少なかったりとか
- 建国200周年となる1976年の映画だから、最後に星条旗がはためいたりしててアメリカの理想を物語ってる
- 自分の中でアメリカ映画の醍醐味ってそういうところ
- 現実的には差別とかあるんだけど、映画の中だけは理想を追求しましょうという文化
- 絶対に現実はこう上手く行かないんだけど、それゆえにか映画の中だと感動する
- それ、ベイマックスじゃん…!
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- 生活感の見せ方
- 普通だったらその世界の背景オブジェクトを登場人物が使うことで実際に生活を見せるけど、ベイマックスではそれを使わなくても生活文化を見せていたのが新鮮
- そういうのはアメリカ以外の人が見ても分かるものなの?
- みやおかさんの言う「ネット」ではそういう感想見たこと無いね
- ディズニー映画の尺
- 最近はみんな2時間超え(→調べたらほぼ100分じゃん!)なので短くしないといけない
- Mr.インクレディブルでは各キャラ集結してからわりとあっさり終わる
- ベイマックスでは主人公にフォーカスして仲間は省略気味
- そうした制約の中で背景で物語るようにしたんじゃないか
- 背景とキャラクター
- Frozenでも思ったけど、フォトリアリスティックな背景とアニメキャラが違和感なく馴染むのがすごい
- キャラが浮かないライティング
- 一昔前の作品を見るとキャラが浮いてるのが顕著に分かる
- 地味だからネットの観測範囲ではあんまり話題になってないけどすごい
- イダテンさんの観測範囲が間違ってるんだよ
- 結局マーベルなんでしょ
- ニワカでもマーベルリスペクトぶりは分かる
- タイトルが最後に出るお約束とか、カメオでスタン・リーが出るとか
- ディズニーはブランドを買っただけじゃなくてマーベルをきちんと取り込んだんだなと
- スターウォーズも買ったけど、そちらはルーカス実権
- 文脈的な意義としては、ディズニー帝国がきちんと力を入れてマーベル作品を作り上げたと
- だから観たほうがいいよ
- そこまで言われてもまだ観る気にならない
- そのくらいGotGの後遺症がデカいのかもしれない
- 自分がどのくらいアメコミを理解してないかを考える尺度としてジョジョにたとえてみる
- いきなりジョジョリオンとか読んで面白いか?
- いや面白いかもしれないけど
- 人間を超越した吸血鬼、究極の生物、時を止める敵、時を巻き戻す敵、時を吹き飛ばす敵、時を加速させる敵、次元を超える敵、という作品世界の積み重ねがあり、そういうのを把握していると、人間が何と戦ってるのかというのが意識できるというか
- マーベルをちゃんと楽しむのもきっとそういうものなんじゃないかなと思って
- じゃあ、まずは見てみて、興味を持ったら調べたらいいんじゃない?
- GotGでそんなに興味出なかったんで…
- いきなりジョジョリオンとか読んで面白いか?
- マーベルじゃなくてシュガー・ラッシュの系譜で考えたら?
- シュガー・ラッシュはやっぱりゲームという思い入れあるテーマの消化の上手さに感動したからなあ
- ヒーローってものには特に思い入れ無いし
- ヒーロー物っていうか浅くてさらっとしてる。きれい
- それがまさにGotGで自分には不満だったところなので…
[33:14 ] 『feast』(邦題:愛犬とごちそう)
- ベイマックスの同時上映短編
- Big Hero 6がベイマックスなのは良いけど、feastが愛犬とごちそうなのは全然納得行かない
- 邦題がミスリーディングなんだよね
- じゃあ愛犬を食べちゃうの?
- ううん
- 仔犬が男の人に拾われて、その男と恋人との話
- 男の人がくれるジャンクフードを一緒に食べる
- その食べっぷりが一部ネットで物議を醸しているらしい
- ジャンクフードを犬に食べさせるのは虐待!
- アメリカでも話題になってるの?
- いやアメリカだと全然
- 日本で憤ってる人が多い
- アメリカではピザにはトマトソースついてるから野菜でヘルシーって考えだからでしょ
- ポテトチップも野菜
- 愛犬とごちそうってタイトルにした時点で愛犬が主役になっちゃう
- でも原題ではごちそう自体が主役。人は脇役だし、犬は狂言回し
- 男はジャンクフード好きで、女はベジタリアン
- 夫婦になり子供ができていく人生模様を食事で表現している
- じゃああれだね。クッキークリッカーと一緒ってことだね
- クッキーを唯一の貨幣として世界を捉えてる
- みやおかの作ったおにぎりマネージャーもおにぎりから甲子園を捉えてる
- じゃああれだね。クッキークリッカーと一緒ってことだね
- だから主題が愛犬と捉えられてしまうと無駄に憤らせてしまう
- ターゲットオーディエンスでは無い人が憤りがち
- 基本的に子供をターゲットとしているから、あれを虐待と受け止めるのは相当ひねくれた子供
- 私達からすると妖怪ウォッチのほうがよっぽど…!
- それは俺一緒にしないでしょ
- えーなんで?
- 知らないもん。炎上しそうだし
- 猫が轢かれて妖怪になって、主人公がそれにダサいと言う
- これこそひどくない?こんなの見ちゃダメって思っちゃう
- 今話題の襲撃受けたフランスの風刺漫画があまりに品が無くて日本でバカにされてるのにも近いような
- それをもってしてフランスってこんなに文化が低い、というよりは、そうした文化のすれ違いがありそうに感じる
- 妖怪ウォッチで日本で当たり前にやってるギャグが外国から見るとドキッとしてしまう
- イダテン家でプリキュアを見てると裏のエイメンくんが「こんなSexualなの見せていいの?」とびっくりされた
- それは俺一緒にしないでしょ
- 映像的にもすごい
- コンセプトアートがそのまま動く感じ!
- たぶん3Dで作ってそういう風にレンダリングや後処理してる
- ありそうでなかったというか、無茶苦茶めんどくさそうだから
- 『The Dam Keeper』は近いけど2D
- 単語タイトル
- feastみたいなハイセンスな上手さ、ってなんか外国短編とかだとよくあるイメージ
- だいたい単語一語だけでさらっとタイトルつけてうまく消化させる
- それが日本だと、単に「ごちそう」ってタイトルでは出せないような感覚がある、気がする
- え、こんなに盛りつけ少なくていいの?みたいな
- じゃ、じゃあ愛犬もつけとく?みたいな
- そこも文化的というか、音節数とか言語的な問題かも
- ハイセンスなゲームも一語だけのタイトルが多い
- Braid、Portal、Limbo、Black
- お前らSEOのこと考えてないだろ!困るじゃん!ってタイトル
- Braidが日本語だったら「三つ編み」ってタイトルになるとは考えづらい
- Portalも「次元銃と旅の物語」とかそんな感じじゃない?
- それ、Journey→「風ノ旅ビト」じゃん
- 日本で英語一語タイトルにあたるのは、けいおんとかゆゆ式とか4文字系タイトルかもしれない
- 日本語タイトル
- ○○とナントカ、みたいにしないと収まりがつかない感じが強い
- のび太の恐竜とか、アナと雪の女王とか
- ダイナソーじゃダメ?
- 『Gravity』も日本に持ってくると「ゼロ・グラビティ」になってしまうのも言語的な側面の問題でもあるのかも
- じゃあ『Interstellar』は「娘がお婆さんになるまで」?
- いや、そのまんまインターステラー
[48:10 ] 『Boyhood』(邦題:6才のボクが、大人になるまで。)
- そしてBoyhood
- 邦題が「6才のボクが、大人になるまで。」
- 調べたけどびっくりしたよ俺!
- あまりに感動した作品だから、滅多に書かないけどブログ書こうと思って調べたらそんな邦題だった
- 目を疑ったもん。ああいうのこそ正気を疑うんだよね
- 感動物ストーリー系のタイトルお作法
- 『The Blind Side』は「しあわせの隠れ場所」
- 貧しい黒人青年を裕福な白人夫婦が拾い上げて有名アメフト選手に育て上げた実話ベースのお話
- 映画本編では小さめのフォントでThe Blind Sideとさらっと出るのが良かったのもあったので、ますます齟齬が生じる
- 『The Blind Side』は「しあわせの隠れ場所」
- 言語的しょうがなさ
- 配給会社の担当がどうこう、というよりは言語的な問題なんじゃないかと感じる
- 逆に日本コンテンツをアメリカに持って行くと異様にマッチョに盛られてたりする
- アメリカ版ナウシカのビデオパッケージは斧持ってたり
- なんでこんな感じにするの!?って思っちゃうけど、そうしないと収まりがつかないしょうがなさ、というのがあるのかもしれない
- インターステラー、インセプションなどのSF物はカタカナそのまま出していける
- Boyhood
- 感動物っぽいとやっぱそういう邦題なんじゃ?
- 「少年時代」でいいと思うんだけどなー
- 井上陽水じゃん。藤子Aじゃん。
- それ「少年期」じゃない?
- 少年期は武田鉄矢。のび太の宇宙小戦争
- 大人になるまで。
- 大人になってないからそこが気になる
- ボクってカタカナで書くのも気持ち悪い
- そのタイトルが気になって結局見なかった(言い訳)。機会損失
- スウェーデンの吸血鬼映画『Let the Right One In』は「ぼくのエリ 200歳の少女」だった
- そしてこのタイトルは本編内容的に明らかに間違ってるのもひどかった
- 日本語の弊害
- 特に数学なんかは用語を日本語にしてるせいで無駄に理解を遠ざけてる気がする
- 英語のままのほうが知らない概念でも意味が分かる
- リチャード・リンクレイター監督の邦題運の無さ
- 『Before Sunris







