#19『ラヴェル』ジャン・エシュノーズ〜完成度の高さに感動!?〜
Description
【紹介書籍】
『ラヴェル』
ジャン・エシュノーズ(著)関口涼子(訳)
「ラヴェルの身長は競馬騎手くらい、つまりフォークナーくらい低かった。一九一四年、やせっぽちのくせに軍隊に志願したいと思い、まさに体重が少ないということこそが空軍に徴募されるに理想的だと、徴兵官を説得しようとした。この入隊は拒否され、それ以外のあらゆる兵役も免除されたが、それでもしつこく頼むので、冗談のようだが超重量級の部隊に運転手として編入されたのだった。そんなわけで、ある日、シャンゼリゼ通りをものすごく大きな軍用トラックが行き、その運転席にはだぶだぶの青い防寒外套を羽織った小さな姿が、大きすぎるハンドルにようやっとつかまっているのを見ることができたことだろう。」
「ボレロ」の作曲家モーリス・ラヴェルの晩年を生き生きと描く、まるで音楽みたいな小説。モーリアック賞に輝く最新作。(みすず書房サイトより)
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【番組概要】
話題の本、名作と呼ばれている本、私たちが気になっている本を、作曲家の高橋宏治、文化史研究者の田口仁の二人が、それぞれの視点から語り尽くすニッチでクールな読書podcastです。
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【語り手】
高橋宏治(作曲家)
12歳より独学で作曲を始め、東京藝術大学音楽学部作曲科卒業、同大学院修士課程修了。2013年度デンマーク政府給費奨学生としてデンマーク王立音楽院でハンス・アブラハムセン氏に師事し、同音楽院修士課程修了。2020年9月室内オペラ《Admist dust and fractured voices》が、ベルギー(ヘント、ブリュッセル)にて初演、2021年7月に、《PLAT HOME》と改題し、新演出による日本初演版を企画し好評を博す。
HP: https://www.kojitakahashi.net
Twitter:https://twitter.com/kojitaka1033
田口仁(文化史研究者)
1982年、茨城生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程。[専門]表象文化論(映画、芸術理論)。[論文]「『略称・連続射殺魔』再考─抵抗形式としてのエクスパンデッド・シネマ」(『映像学』109巻、2023年)など。[最近の関心領域・テーマ]1970年代以降の日本の映画産業。制作集団 「nezumi」にて音楽関連の執筆なども行っている。























