#218 「研究成果を事業化するには──大きな事業テーマ設定と応用研究の狭間で」
Description
研究成果を事業化に結びつけるには、技術を磨くだけでは不十分です。鍵となるのは、「どんな未来を見据えて、どんな研究テーマを設定するか」。今回のゼロワンラジオでは、未来の社会課題から逆算するバックキャスト思考やPEST分析、技術の成熟度を読み解くハイプサイクルなどを踏まえ、"事業につながるテーマ設定"のあり方を議論しました。
さらに、NABC/NQABCフレームワークを紹介。NABCとは、Needs(顧客の課題)・Approach(解決方法)・Benefits(便益)・Competition(代替手段)を整理し、研究の価値をビジネス視点で再定義する手法です。NQABCではそこにQuestion(そもそもの問い)を加え、「正しい問いを立てること」から研究テーマを構築する重要性を掘り下げます。また、日本と海外の研究文化の違いや、応用研究が持つ地道な力とのバランス、そしてリーンスタートアップの限界をどう補完するかにも踏み込みます。研究者、新規事業担当者、大学発スタートアップ支援に関わる方にとって、研究を社会的インパクトへとつなげるためのヒントが詰まったエピソードです。
コンテンツ内容:
・前回のおさらい
・大きな事業テーマを描くための視点
・PEST分析
・バックキャスト思考
・ハイプサイクルの活用
・「正しい問い」を立てる力(NABC & NQABC)
・応用研究の価値と日本の研究文化の特徴
・ルールメイキングがもたらす影響
・リーンスタートアップの限界と応用研究のバランス
MC#1
合田 ジョージ GEORGE GODA
株式会社ゼロワンブースター代表取締役
MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手との国際アライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造によるデザイン白物家電の商品企画を担当。村田製作所にて、北米向け技術営業、米国半導体ベンダーとの国際アライアンス、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業に携わり、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略策定を実施。スマートフォン広告のIT StartupであるNobot社に参画、Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、同社のKDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定。現在は01Boosterにてコーポレートアクセラレーター・事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアを中心とした国際的な事業創造プラットフォームとエコシステム構築を目指している。日本国内の行政や大学を含む、多数の講演やワークショップ実施の実績あり。
MC#2
上田 夏生 NATSUKI UEDA
大学卒業後、経済産業省に入省。以後、コーポレート・ガバナンス、電力産業、中小企業税制、人事・コンプライアンス、ディープテック・スタートアップ支援、福島復興推進に関する業務に従事。ディープテック・スタートアップ支援に関する業務では、「起業家主導型カーブアウト実践のガイダンス」の策定に向けた研究会運営・ガイダンス作成、ディープテック・スタートアップ支援事業などの研究開発支援事業や起業家支援プログラムの制度設計・運用、ディープテック・スタートアップへの事業開発支援に向けた法的基盤の整備(NEDO法改正)などの業務を担当。一橋大学大学院経営管理研究科経営管理プログラム修了(MBA)。
MC#3
奥田 敦葉 ATSUHA OKUDA
同志社大学を卒業後、新卒で大手物流倉庫会社に総合事務職として入社。日々の在庫管理と現場改善業務を担当し、管理系の改善業務の面白さに魅了される。その後、IT人材系のベンチャー企業に入社し、バックオフィス部門の統括として経理総務業務、業務効率化、新卒教育等に携わる。2022年3月より01Boosterに参画。
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