Discover96bit-musicDTM初心者はsmart:compを使う必要がないことをDAW付属コンプで説明
DTM初心者はsmart:compを使う必要がないことをDAW付属コンプで説明

DTM初心者はsmart:compを使う必要がないことをDAW付属コンプで説明

Update: 2019-11-27
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Description

AIでその音色の最適化されたコンプ感を与えてくれるのがsmart:compです。


音質もよく、操作性も簡単にその音を的確にコンプレッションしてくれます。


正直かなり便利です。


 


ただこのコンプが「DTM初心者向きか?」と言われたら「どうだろうなー」と思います。


なぜならば、


DTM初心者であってもDAWに付属のコンプの


ある一点を理解していればsmart:compが必要になるとはそれほど思えないからです。


 


それは何か?


リダクションです。


 


そもそもコンプは大きな音を小さくして小さい音を大きくするのが本来の役目です。


コンプに慣れていない人は機種による音質差を求めるより


「どれくらいリダクションされているか?」を理解する方がよっぽど


コンプの使いこなしに有用です。


smart:compの使い方


では簡単にsmart:compの使い方について説明します。


smart:compを使うときは青い録音ボタンを押したあと


右のカテゴライズから任意の楽器を選択してその音色を取り込みます。


MIDI音源ならば何度か鍵盤を弾くことで取り込まれます。


オーディオファイルならそのまま再生すれ数秒内に解析されます。



その結果が上記のような設定になります。


このような簡単な解析で最適なコンプレッションを得られるのは素晴らしいことだと


思います。エンジニアさんが頑張っ覚えてことをサクッとAIが出来てしまうのですから


本当に便利な世の中です。


 


smart:compとDAW付属コンプの聴き比べ


さてそのようにしてドラムトラックのKickとSnareとTomにsmart:compをかけてみました。


TomというカテゴリはなかったのでDrumsというカテゴリで対応しました。


AI解析後は次のようになりました。


Snare Tom



これをオーディオファイルにすると次のようになります。



ちなみに何もかかっていないドラムはこのようになります。



何もかかっていないドラムはこじんまりとしたような感じになっているのが


解るでしょうか?


一方でDAW付属のコンプを使ってみます。


Logicについてるコンプレッサーです。


すべてのプリセットから選びました。




さて、smart:compと聴き比べて


「オー!やっぱりsmart:compすごいわ!買うわ!」っていうあなたは


きっとDTM初心者ではありませんw


おそらく「あまり違いがわからない」という人の方が多いのではないでしょうか?


つまりこの違いがわかっていればsmart:compはすごく強い味方になりますが、


わからずに買ってしまうとつか言わないプラグインになってしまう可能性があります。


意識したのはたった一つのパラメーター


コンプを使うのが難しいのはパラメーターの関連性です。


そしてコンプでもっとも重要なのがリダクションです。


つまり真ん中の貼りがどれくらいふれているか?です。


今回はほとんど-5のメモリにふれるかどうかあたりで設定しました。


 


「その設定はどこでやるの?」と思っている人は多いと思います。


それがスレッショルド(THRESHOLD)です。


これを左に回せば(-30とか-40)コンプが深くかかるつまりリダクション量が多くなる


(針が左に大きく振れていく)ことになり、


スレッショルドを右に回す(-20とか-10)とかするとコンプは浅くかかります。


 


中には「針がまったく振れません!」という人もいるかもしれません。


そういうときは左のインプット量を増やせばスレッショルドが反応するようになります。


このようにして「スレッショルド」はコンプを作動させる重要なパラメーターです。


 


そしてLogicには多くのプリセットがあります。


このプリセットを有効活用する場合もどれくらいリダクションさせたいのか?


ということを考えるならば操作するパラメーターは基本リダクションのみでも


可能です。


 


さて、smart:compはAIで処理していると言いましたが、


基本は見えないところに多くのプリセットがあります。


キックだけでも何百というプリセットです。


そのプリセットと照らし合わせながら解析元の音色との整合性を見つけて


プリセットを多少変更させたものがAIの解析結果となっています。


 


つまり言ってしまえばLogicのプリセットとsmart:compのAI処理も


プリセットをベースに音色をつくり、その匙加減を


人がやるかAIがやるかという話になります。


smart:compは買いじゃない?


DTM初心者にとってはこのリダクションがある程度理解できれば


smart:compはそれほど必要ではないと思います。


でも、AI解析におけるコンプの圧縮パラメーターは勉強になると思うので


そういう目的で買うのはありでしょう。


 


セール時に50%になれば7,000円くらいですが、


7,000円をコンプに費やすならばライブに行くとか、


ストリーミングサービスで大量の音楽を聴き込むほうが有益だと思います。




中級者以上になるとsmart:compのさらに深い部分を触れることで


より複雑な音色エディットができるようになってきます。


作曲でつかうというよりはミキシングエンジニアさんが


勉強するように使うのがよいのでは?と思います。


 


また同じAIとしてizotopeのneutronはsmart:compよりさらに複雑な処理をしている


ためもしneutronを持っているならばやはりこのコンプは必要じゃないと思います。


smart:compに関してこちらの記事がかなり詳しく買いてあるので


しっかりと理解したい人は是非読まれることをおすすめします。


smart:comp sonible 〜 AI搭載スマートコンプは初心者にも優しい…だけじゃないコンプ!


さいごに


DTM初心者が「これは便利だ!」と思ってもそれを使う用途が見いだせていないと


浪費になってしまいます。


「安いから買っておく」ではなく「必要だから買う」


これが成長し活躍するDTMerの資質とも言えます。


BFセールもいよいよ終盤です。


しっかりと必要なものを見定めていきましょう

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