ドンキーコング買いに行ったら参政党の集会に出くわした夏
Description
新橋でドンキーコング・バナンザを買った日の偶然
- 参政党決起集会に遭遇
- 大学の先輩との再会
- 夏の空気と「全部フィクション」感
政治の肌感・選挙のリアル
- 参政党の印象、チーム未来に投票した話
- SNSで見た分断、届かないロジックの話
- 三島由紀夫 vs トランプ的な“鏡のリーダー像”
再生の道や石丸氏の分析、バズと地盤の違い
- TikTokと偶発的ヒット
- 熱狂と持続のギャップ
スピリチュアルな傾向と陰謀論の話
- 小麦粉・ジャンボタニシ・自然食思想
- 陰謀論=気持ちの話という見立て
10年代のSEALDsの記憶と政治への距離感
- 共感できなかった妖怪大戦争状態
- いまなら少し共感できる政治との距離感
転職活動のリアルとエージェント不信
- 自力でマッチした話
- 結婚や婚活に近いという転職観
掃除と自己整理の共鳴
- 掃除=人生の旅
- 物を減らすことで価値が浮かび上がる
- 内面と部屋のリンク
夏の旅と現在の幸福感
- 北海道へ旅に出る予定
- 坂本慎太郎の「まともがわからない」と今の自分
- 幸福=問題に対処している感覚
- 1-1から始める人生
ね、バンザ……そうそう、博品館で。
あのドンキーコング・バナンザ、バイクで行って買ったんだけど、買ったらちょうど新橋で、参政党の軽い決起集会みたいなのやってて。
「へぇ、夏だなあ」みたいな。なんか夏って、わかんないけど何かが起きてる感じ。バナンザが出たタイミングって、あれ選挙のちょっと前だよね?ほんとの直前。
「え、これってほんとにやってんだ…?」って感じで、ちょっと巻き込まれた感じだった。
そしたら大学の先輩に偶然会って、「おー!久しぶり」ってなって。別に賛成とかにいたわけじゃなくて、その近くで働いてたらしくて。
「こういうとこで働いてるんですか?」って話してた。場所はたしかリクルートのビルあたりだったかな。ベンチャー的な仕事やってるって聞いて、「へー、あるんだな」って思った。
で、巡り合わせ的にそのまま一緒に豚丼食べに行って、死んだように満腹で。「なんか夏だな〜」って。
全部フィクションみたいだけど、なんかリアルだった。会社とか見て、「こういう仕事してるんだな」って。
でも人はいっぱいいた。なんか、普通の人たちだった。
いわゆる右翼団体的な感じではなくて、もっと一般的な雰囲気。サングラスに学ラン、そういうキャラじゃない。
あと東さんの生配信。まだ全部見てないけど、あれ面白いよね。
ちょっとニコ動的なノリもあって、「今、政治っておもしろくなってるのかも」って思った。
特に最近は多党化が進んでて、バラエティ的な色合いが濃くなってるから、ある意味エンタメとしても見られるようになってきてる。
「お前もコンサルかよ!」みたいなツッコミもあったりして、ユーモアとしても成立してる。
共産党のポスターを貼ってた人もいて、「人じゃなくて制度が悪い」って言ってたのが印象的だった。
その通りだと思った。やっぱり、言葉って大事だし、支持する人の背景にある人生そのものが、言葉の重みに繋がってる気がした。本当に、誰が何を基準にしてるかって、人によってまったく違う。だからこそ、他人の投票行動にあれこれ言うのって難しいんだよね。
正直、今回は俺も全然調べてなかったし、忙しかったっていうのもあって。でも、今の政治はちょっと面白いなと思い始めてる。
で、投票率も1.1倍ぐらいに上がってたらしくて。前回が50%前後、今回が55%ぐらい?
たぶんその5%〜7%分が賛成党が動員した数字なんじゃないかって。新橋で見た光景も、なんとなく勢いがあったもんな。
で、ああいう盛り上がりってさ、やっぱ「求められてるものをちゃんと提示してる」ってことなんだよね。
求められてる言葉を、ちゃんと与えてる。上手いなって思った。支持するしないは置いといて、やり方がうまい。
言葉が強いんだよな、実際。理屈とかじゃないんだよね、日常の中の不満にスッと入り込む感じ。言葉が「通る」っていうのは、そういうことなんだろうなって。
たとえばさ、飲食の人とか、氷売ってる人とか、現場でしんどい思いしてる人たちに、言っても響かない。
それが正しいとしても、届かない。現場と思想のズレって、埋まらないんだなって。大学がリベラル寄りだったから、なおさらそう思う。
結局、「現場の声を救い上げる言葉」があるかどうかなんだよね。そこが賛成党みたいな存在の「強さ」になってる。
もちろん、政策の中身とか、実行力は別問題として。
で、SNSで「東大生の周りには賛成党の支持者がいないから安心した」って書いてた人がいてさ、それに「それが分断だろ」ってツッコミが入ってた。
まさにそれ。価値観がすれ違いすぎて、もう会話が成立しないレベルの断絶。
ロジックで考えると、リベラルな考え方って確かに納得できる部分もあるし、俺もそっち寄りになりがちなんだけど、
それが「届くかどうか」は別の話なんだよな。ほんとに。
で、そういう届かないとこに届く言葉って、やっぱり賛成党とかトランプとかがやってる「強い言い切り」なんだよね。
あれって受け手が求めてる言葉を、ちょうど差し出してるだけっていうか。意思というより、反応してるっていう感じ。
ああ、これまさに鏡だなって思った。
受けるものを言う、外界のリアクションで動く、そういうリーダー像。意思があるというよりは、映してるんだよね。トランプもそうだし。
もしかしたら賛成党の神谷さんも、そういうタイプなのかもしれない。自分の思想というより、「とにかく受ける」言葉を発してる。
意思がないほうが、受けることができるというか。
だからさ、三島由紀夫の話になったのも自然だったんだよね。
あの人は、あまりに「意思の人」だった。だから、変えられなかった。
逆に、意思がなくて、外界の反応に応じて動ける人のほうが、歴史を変えていく——みたいなことを誰かが言ってて、確かにって思った。
トランプもそうだし。
彼が何を考えてるのか、正直わからない。
けど、「受けること」だけは的確にやってくる。
大衆の鏡みたいな存在。
何を映されるかで、その動きが決まっていく。
で、参政党のリーダーも、そういう存在なのかもしれないなって。
別に思想があるわけじゃないけど、受けがいい言葉を繰り出す。
で、それが「正しさ」とはまた別軸で、熱狂を生むんだよな。
最強の「鏡」っていうか。
その分析をしてる瞬間、ちょっとゾッとしたけど、めっちゃ腑に落ちた。
で、対になる存在が三島由紀夫。
あの人は意思と思想の塊で、それゆえに届かない。
民主主義のゲームルール的に言えば、意思の強さよりも「人気」が決定権を持つ。
だから、鏡みたいな人が強いんだよね。
このルール内では、ある意味で「正解」なんだと思う。
リーダー論の話でもある。
手を下さない存在。
天皇のような、意志を表明しない象徴。
そういう存在の方が、人々に影響を与える。
これはちょっと複雑な話だけど、でも腑に落ちた部分もあったな。
でも、ああいう人気の取り方って、実は持続性がないんじゃないかなって思ってて。
たとえば、「再生の道」みたいな動き。
あれも結局、再生できなかった。
石丸さんっていう人も、リーダーとしてのカリスマ性がちょっと弱かった。
素質というか、タイミングの相性ってのもあるけどさ。
TikTokでバズったりもしてたけど、あれって「支持基盤」じゃなくて、「偶発的なヒット」だった。
一時的な熱量ではあっても、それを継続する組織力や地盤がないと、流れてしまう。
だから基盤って大事だし、集まった人たちがどこに根を張るかが問われる。
で、その点、たまたま新橋で見た賛成党の集会は、いわゆる保守でも右翼でもなかった。
もう少し「スピリチュアル」に近いというか。
オーガニックとか自然派とか。
たとえば世田谷とかにいそうな、ちょっと収入に余裕のある自然志向の人たち。
「米を食べろ」とか、「小麦は陰謀」みたいなノリ。
なんか、ジャンボタニシを撒くとか、小麦粉はアメリカの陰謀とか、そういうネタ、2ちゃんとかでよくバカにされてたけどさ。
そういう陰謀論って、科学の話じゃなくて「気持ち」の話なんだよね。
DSがどうとか、ロジックじゃないじゃん。
「これはこうなんです」って事実だけぶん投げてくる感じが、かえって刺さる。
それもまた、さっきの話に通じるんだよね。
日常の不満を、ロジックで解消するんじゃなくて、「言い切り」で慰撫する。
あの力って強い。
反対派もいたんだよね、新橋のあのとき。
メロンパン配ってた気がする。なんかもう、お互いが「頂上決戦」みたいになっちゃってて。
新宿でもやってたよね、ああいうの。
反対派は反対派で、ちょっと大学の頃思い出したんだよな。
SEALDsとかさ。ラップ調で「日本を変えようぜ」みたいなやつ。
あのときもどっちにも共感できなかった。
やってることは理解できるけど、どっちも「うーん…」って感じで。
妖怪大戦争みたいだったんだよ、まじで。
だから、たぶん俺らは「政治から遠ざかった」ってより、共感できる何かがなかったんだと思う。
今になってようやく、ちょっと丸くなったというか、「まあ近いかな」って思える存在が出てきた感じ。
チーム未来とかね。まろやかというか、敵味方ってよりは「みんなでやろうぜ」感。