Discover古典芸能のビオロッカらじおビオロッカらじおリローデッド!―Re.1-3―歌舞伎『白波五人男』―七五調を堪能!
ビオロッカらじおリローデッド!―Re.1-3―歌舞伎『白波五人男』―七五調を堪能!

ビオロッカらじおリローデッド!―Re.1-3―歌舞伎『白波五人男』―七五調を堪能!

Update: 2021-12-20
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続いて後に控えしは、ビオロッカらじおリローデッド!


この特別編では過去回のトピックを再度取り上げ、聞き手のラロッカが、古典芸能おたくのビオレと他ではなかなか聞けない古典芸能の楽しみ方を深堀りします!


【浜松屋】


菊之助


知らざあ言って聞かせやしょう。


浜の真砂と五右衞門が


歌に残した盗人の


種は尽きねえ七里ケ浜、


その白浪の夜働き、


以前を言やあ江之島で


年季勤めの児ケ淵、


百味で散らす蒔銭を


当に小皿の一文子、


百が二百と賽銭の


くすね銭せえだんだんに


悪事はのぼる上の宮、


岩本院で講中の


枕捜しも度重なり、


お手長講と札附に


とうとう島ァ追出され、


それから若衆の美人局、


ここやかしこの寺島で


小耳に聞いた祖父さんの


似ぬ声色で小ゆすりかたり、


名せえ由縁の弁天小僧菊之助たァ


おれがことだ。




力丸


その相ずりの尻押は、


富士見の間から向うに見る、


大磯小磯小田原かけ、


生れが漁夫で波の上、


沖にかかった元船へ


その舟玉の毒賽を


ぽんと打ち込む捨碇、


船丁半の側中を


引さらって来るカスリとり、


板子一枚その下は


地獄と名に呼ぶ暗黒も、


明るくなって度胸がすわり、


艫〈ろ〉を押しがりやぶったくり、


舟足重き兇状に、


昨日は東 今日は西


居どこ定めぬ南郷力丸、


面ァ見知ってもれえてえ。




【勢揃い】


日本駄衛門


問われて名乗るもおこがましいが、


産まれは遠州浜松在、


十四の年から親に放れ、


身の生業も白浪の


沖を越えたる夜働き、


盗みはすれど非道はせず、


人に情を掛川から


金谷をかけて宿々で、


義賊と噂高札に


廻る配附の盥越し、


危ねえその身の境界も


もはや四十に人間の


定めはわずか五十年、


六十余州に隠れのねえ


賊徒の張本、日本駄右衛門。




菊之助


さてその次は江の島の、岩本院の稚児上がり、普段着慣れし振袖から、髷も島田に由井ケ浜、打ち込む浪にしっぽりと、女に化けて美人局、油断のならねぇ小娘も、小袋坂に身の破れ、悪い浮名も竜の口、土の牢へも二度三度、段々潜る鳥居数、八幡様の氏子にて、鎌倉無宿と肩書も、島に育ってその名さえ、弁天小僧菊之助。




忠信利平


続いて後に控えしは、月の武蔵の江戸育ち、幼児の時から手癖が悪く、抜け参りからぐれ出して、旅を稼ぎに西国を、廻って首尾も吉野山、まぶな仕事を大峰に、足を止めたる奈良の京、碁打と言って寺々や、豪家に入り込み盗んだる、金が御嶽の罪科は、蹴抜の塔の二重三重、重なる悪事に高飛びなし、跡を隠せし判官の、お名前騙りの忠信利平。




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