食べ物に気を使い、運動して「欲」を削ぎ落とさなければ、創造的な仕事はできない。
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20世紀は「脳」の時代、21世紀は「魂」の時代などと言われますが、作家の村上春樹は魂で小説を書くためには、魂が漂う「地下2階」に自分の意識をおろしていかなければならないと言いました。
多くの作家は、魂の浅い「地下1階」で小説を書くため、ストーリー構成がしっかりしていて、脳で理解がしやすい。
それに対して、村上春樹はそれよりもさらに深い「地下2階」に降りて魂で小説を書いているため、村上春樹の作品は、良くも悪くも脳レベルではなく、心のレベルで理解するものなのだろう。
iPhone、フェラーリ、そして、サクラダファミリアのデザインの良さは、わざわざ説明を受けて脳で理解しようとしなくても、直感的に心のレベルで理解することができますが、村上春樹の作品もそういったものなのかもしれない。
「地下2階」の世界は、村上春樹、ガウディ、ジョブズのような限られた人しか訪れることができませんが、「地下2階」の世界はすべての人の心の中に広がっているのだと言います。
「地下2階」の世界は、良い潜在意識から悪い潜在意識まで、様々なものが存在しているため、現実の世界でしっかりとした身体や精神を持っていないと、「地下2階」の世界に行ったきり、正常な状態で現実の世界に戻ってこれなくなってしまう。
村上春樹は、小説家になってからは、1日何十本も吸っていたタバコをやめ、ランニングを習慣にし、玄米や野菜を中心に食生活を整えて、朝型になりました。
「地下2階の世界」を行き来きするためには、まずは自身の中にある「欲」をすべて洗い流し、健全な身体と精神を持つ必要があるのだろう。
宮崎駿も、もう何十年もの間、ご飯、卵焼き、沢庵、ソーセージなどがぎゅうぎゅうに詰まったお弁当を昼と夜の二回に分けて食べ、たまのご馳走と言えばスタジオジブリの近くにある牛丼屋に行くことぐらいなのだと言う。
一昔前の日本は、「ハレ」と「ケ」という表現にもあるように、普段の慎ましい日常と祭ごとなどのたまの非日常をしっかりと区別していました。
そう言った意味では、一昔前の日本人の多くは、村上春樹の言う「地下2階の世界」と意識的につながっていたのかもしれない。
村上春樹や宮崎駿の作品が日本だけではなく、世界中で評価されているのは、多くの人が、「地下2階の世界」に意識的に行きたがっているということなのだろう。
どんな業界で働いていようと、魂の世界に行くためには、丈夫な身体と健全な精神力が必要なことは間違いない。
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