「新・雑貨論Ⅱ」第3回・前編 ・空間のシェアとバンド結成
Description
バイヤーとして活躍する山田遊さんをホストに迎えてお送りするポッドキャスト番組「新・雑貨論」。第2シーズンでは、モノと人の関係性を、食、建築、衣服、道具、自然などの観点から考えていきます。
第3回は建築家の能作淳平さんとR65不動産代表の山本遼さんをお迎えして、「『家』なんてなくていい時代の『家』」をテーマにお話を伺います。
シェア商店「富士見台トンネル」を運営されている能作さんと、シェアハウスやシェアスナックを経営されている山本さん。経済合理性から人との繋がりへと価値が移るいま、分け合うためのシェアではなく、持ち寄って豊かになるシェアに。参加者と共に運営していくスタイルは、バンドを組むような感覚だとか。方向性の違いから「解散」もできるバンドは、家とコミュニティの自由な形を示します。
・街の人のスキルを活かす場所づくり
・行きつけの店のような、大学の部室のような場所
・お客さんに教わるハイボールの入れ方
・役割がズレていき、みんなで育てていく店
・シェアハウスに名前をつけない理由
・オーナーとしての介在の仕方
etc..
【出演】
能作淳平(建築家)
1983年富山県生まれ。2010年よりノウサクジュンペイアーキテクツ主催。故郷の高岡で手がけた「高岡のゲストハウス」で第15回ヴェネチアビエンナーレ国際建築展にて審査員特別賞受賞。長崎県五島列島での改修プロジェクト「さんごさん」に参加。2019年より国立市の富士見台団地商店街にてシェアする商店「富士見台トンネル」をスタート。現在、東京理科大学、芝浦工業大学、東京都市大学等で非常勤講師として建築の設計指導に携わる。
http://www.junpeinousaku.com
山本遼(R65不動産代表)
1990年広島県生まれ。2012年愛媛大学工学部を卒業。地元の不動産会社に就職し、社会人2年目に店舗出店のため東京に転勤。社会人4年目で退職、独立。2015年5月、高齢者向けの賃貸住宅仲介を専門に手がける「R65不動産」を始める。2016年に法人化、株式会社R65の代表取締役に就任。「ガイアの夜明け」など、多数のメディアに出演し注目を集める。「前入居者が最期まで住みたかった部屋」を紹介する「ぽっくり物件.com」や、松陰神社前の日替わりオーナーのスナック「スナックニューショーイン」も運営。都内14棟のシェアハウスの大家を務め、自身も住む。2020年6月、新たなサービス「フリーランス不動産」を立ち上げた。
https://r65.info
【聞き手】
山田遊(バイヤー)
東京都出身。南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして、国内外の店づくりを中心に、モノと関わりながら、様々な活動を続ける。著書に「別冊Discover Japan 暮らしの専門店(エイ出版社/2013)」、「デザインとセンスで売れるショップ成功のメソッド(誠文堂新光社/2014)」がある。
若林恵(黒鳥社 コンテンツディレクター)
1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。
企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:岡田拓郎
▼ 第1シーズン「新・雑貨論」はこちらから