「新・雑貨論Ⅱ」第4回・前編 ・自分の解釈を「着る」
Description
バイヤーとして活躍する山田遊さんをホストに迎えてお送りするポッドキャスト番組「新・雑貨論」。第2シーズンでは、モノと人の関係性を、食、建築、衣服、道具、自然などの観点から考えていきます。
第4回はファッションブランド「Jens」デザイナー・武藤亨さんとプロダクトデザイナー・小宮山洋さんをお迎えして、「洋服を着ているとき、わたしたちは何を着ているのか?」をテーマにお話を伺います。
量産品に多様な解釈を投げかける展示をされているおふたりのユニット、「Rhoikos & Theodros」。そこには、服をそのまま着るのではなく、自分の解釈を加えて本当に自分のものにするという武藤さんの興味や、「こんな使い方もあるのでは」と投げかけたいという小宮山さんの思いが。ファッションの「イケてる/イケてない」は何で決まるかという話から、シンプルを脱して派手な色柄を求め始めた時代や気分の話へ。さらには武藤さんがコレクションを考える手段にされているビジュアルブック制作秘話も!
・モノに名前をつけることの意味
・服を「気持ちいい体験」への入り口に
・虎のセーターを着たくなるのは年齢か時代か
・ファッションって面倒臭い? アイデンティティを規定するもの
・「ノームコア」で変わったこと
・シカゴからチャタヌーガへ、オンライン旅行
etc..
【出演】
武藤亨(ファッションデザイナー)
ファッションブランドJensを2014年スタート。コンテンポラリードレスをコンセプトに、時間や場所、着用者によって変容するワードローブを提案している。また様々な作家・デザイナーとの取組みを継続的に行い、多面的な商品や企画を発表している。
https://j-e-n-s.jp
小宮山洋(プロダクトデザイナー)
プロダクトデザインを基軸に国内外の企業・組織のR&D(研究開発)のサポート、ハードウェアやサービスの立ち上げ、ブランドのディレクションまで多領域を扱う。近年は、ジェネラティブなアプローチや、プロトコルから対象を考えルールを設計することでモノづくりの新しいカタチを探っている。
https://yohkomiyama.com
Rhoikos&Theodros
既存のモノ・空間を変容させ、その鑑賞によって新たな発見を促すアートユニット。武藤亨と小宮山洋によって、2020年にスタート。個々の感性を活かし合う創作方法を重視し、他の組織・個人の活動を作品に取り込むことで生じる関係
Instagram:@rhoikos_theodros
【聞き手】
山田遊(バイヤー)
東京都出身。南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして、国内外の店づくりを中心に、モノと関わりながら、様々な活動を続ける。著書に「別冊Discover Japan 暮らしの専門店(エイ出版社/2013)」、「デザインとセンスで売れるショップ成功のメソッド(誠文堂新光社/2014)」がある。
若林恵(黒鳥社 コンテンツディレクター)
1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。
企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:岡田拓郎
▼ 第1シーズン「新・雑貨論」はこちらから