愛と死の人類学 第6話・後編「時代が求める人類学」
Description
「人類学が注目される時代」
「イメージと現実との違いを明らかにする」
「私たちは正しい”問い"を立てているのか?」
いま、企業から求められ、社会で脚光を浴びる人類学。同様の現象が起きた70年代-80年代と現代に通じるのは、資本主義の変遷と共に新たな行き詰まりに直面した時代であること。その突破口として期待された人類学が果たす役割とは——。 思い込んだイメージや、これまでの考え方を問い直す、人類学本来の「有用性」について、文化人類学者の中川理さん(国立民族学博物館)と考えます。
文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを招いてお届けしてきた文化人類学Podcastシリーズ最終話後編!ついに完結!
【後編+アフタートーク】
・ボルタンスキー『資本主義の新たな精神』
・社会の利害と一致する危うさ
・外部に見えるものも実は接合している
・アメリカの投資銀行家、フレキシブルな生き方
・人類学の「金融についての研究」「科学についての研究」
・イメージと現実の違い
・問いのフレームを問い直す「公共人類学」
・批判的な有用性/道具的な有用性
・立ち止まって考える批判的時間
・制度化と自由化の間
etc…
【出演】
中川理(なかがわおさむ)さん
国立民族学博物館准教授。フランスや仏領ギアナをフィールドとして、人びとと国家とグローバリゼーションの関係について研究。最近の仕事として、『移動する人々』(共編著)、『文化人類学の思考法』(共編著)、『不確実性の人類学』(アルジュン・アパドゥライ著・翻訳)など。
松村圭一郎さん
岡山大学文学部准教授。エチオピアの農村や中東の都市でフィールドワークを続け、富の所有と分配、貧困や開発援助、海外出稼ぎについて研究。著書に『所有と分配の人類学』(世界思想社)、『基本の30冊 文化人類学』(人文書院)、『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)、編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)など。『群像』で「旋回する人類学」、西日本新聞で「人類学者のレンズ」を連載中。
【聞き手】
山下正太郎(コクヨ ワークスタイル研究所)+若林恵(黒鳥社)
企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:森永泰弘
▼第1シーズン「働くことの人類学」の中川理さんの出演回
働くことの人類学 ・第5話・前編「トランスボーダーな生き方」
働くことの人類学 ・第5話・後編「トランスボーダーな生き方」
▼書籍『働くことの人類学【活字版】 仕事と自由をめぐる8つの対話』のご購入はコチラから